ヒステリーな人の原因
自分にどこまでも甘く他者に厳しい
自分のことが大好きなナルシシストタイプが多く、何よりも自分が一番だと思っています。
周囲にいる人達の誰よりも優れており、自分の意見が正しいと思っているからこそ、そんな自分を否定する人を許すことができません。
自分の間違いは簡単に認めることができませんし、ミスをすることもないと思っているからこそ、都合が悪くなったらキレてヒステリーを起こすしかないのです。
また、大好きな自分にだけはどこまでも甘くなりますが、他者にはその分どこまでも神経質で厳しくなるため、自分のことは棚に上げて他人の失敗に対してはちょっとしたことでも鳴り散らします。
基本的に自分さえよければそれでよく、自分に迷惑をかける存在が許せません。
全ては自分のためにあり、都合のいい存在であって欲しく、それを邪魔するものに対しては感情をぶつけがちになるのです。
怒りの沸点が低い
感情のコントロールが苦手で、沸点が低いことでちょっとしたことでカッとなってしまうのもヒステリーの原因の一つです。
普通の人であればどうしてその程度のことでといったことでも、すぐに怒ってその気持ちを対象にぶつけてしまいます。
基本的に疑り深くマイナス思考、思い込みの激しい性格であることが多く、人がこそこそと喋っているのを見たら自分の悪口だと思ったり、会話中に全く他意がなかった言葉を悪意のある攻撃的なものだと受け取って、簡単にヒステリーを起こしてしまうのです。
相手が弁解しようとしても聞く耳を持つことはありませんし、勝手に激怒して怒りが収まるまで不機嫌を撒き散らします。
そうした怒りはいつまでも持続するものではなく、時間が経てば落ち着いてくるものではありますが、感情が上手く制御できないことから何度も繰り返してしまいがちです。
ストレスが発散できていない
生きていれば多かれ少なかれストレスを感じるものです。
しかし、大抵の人はもう無理だと感じる前に解消する術を持っていて、美味しいものを食べたりカラオケで大声を出したり、遊んだり寝たりといった方法でどうにか心が悲鳴を上げてしまわないようにバランスを取っています。
ですが、ヒステリーな人はこうした解消をいい方法で行うことができず、溜まりに溜まったものを怒りという形で爆発させてしまうのです。
心にゆとりを持つことができている人は、そう簡単に人に対して攻撃的になろうとはしません。
他に気を紛らわせるような方法を取ることができないことから、ストレスや不満が重なって思考がマイナスになり、嫌なことばかりを考えるようになって、人に当たってしまうようになります。
こうしたタイプは限界までストレスを溜め込みがちで、ヒステリーによって発散させることが癖になってしまっているのです。
プライドの高さ
プライドが高いということが、ヒステリーの原因になることはよくあります。
この手の人は、自分の考えが常に正しいと認識しているため、他人から意見されたり否定されることを極端に嫌います。
普通の人であれば、相手の話に耳を傾けられる場面でも、自分が正しいと信じきっているため「何でこんなことも解らないの!」「バカにしてるのか!」と激しく怒り出してしまいます。
また、プライドが高いため、自分の非を素直に認めることができません。
仮に自分に落ち度があると分かっている場合でも、他人にそれを指摘されると、プライドが傷ついてしまうために、いわゆる逆切れ状態に陥ってしまいます。
自分の非を認めたくないので、ヒステリーになってわめき散らしたり、自暴自棄になって泣きわめくというのは、よくあるパターンです。
理論的に考えることへの苦手意識
ヒステリーの人は理論的に考えるのが苦手な場合が多いです。
ものごとを順序立て整理して考えることができないため、行動や会話の最中に色々な矛盾が生じてしまいます。
このため、自分自身の言っていることが支離滅裂になり、他人にそれを指摘されても、パズルを組み立てることができないので、相手に何を言われているのかすら理解できずに、半ばパニック状態になってしまうのです。
相手からすると、突っ込みどころ満載ですが、突っ込まれるほどに、訳がわからなくなり、自分でもどうして良いか分からなくなってしまい、結果ヒステリーを起こしてしまうパターンです。
自らの言動はもちろん、感情のコントロールもできなくなるので、周囲が戸惑うほどに取り乱したり、聞いている方も何を言っているのか全く理解できないということも少なくありません。
被害妄想が激しい
被害妄想が激しいというのも、ヒステリーな人の原因と言えるでしょう。
この手の人は、他人は自分を否定している、陰口をたたいている、自分を貶めようとしているなど、常にネガティブな目で周囲を認識しています。
このため、周りは常に敵だらけと錯覚しているので、些細な言葉にも過剰に反応してヒステリーを起こしてしまいます。
ヒステリーというある種の威圧的態度で相手に精神的ダメージを与えることにより、自分の主張を通したり、相手を降参させたり、ひるませたりするパターンです。
幼少期に抑圧的な家庭に育った人で、このようなヒステリーになるケースがありますので、見方を変えると幼心に負った傷が原因になっているとも言えます。
この場合は、被害妄想によりつくりあげた仮想の敵から、自らを守る保身の1手段と捉えることもできるでしょう。