「結婚」と聞くと、一見煌びやかで幸せに満ち溢れたイメージを持ちますよね。
しかし、結婚生活は必ずしも幸せな事ばかりではありません。
愛する人に生涯を捧げ、支え合っていくと誓った夫婦と言えど、時と共に様々な不満が出てくるもの。
では、実際の結婚生活では、一体どのような辛さがあるのでしょうか。
結婚生活で辛いと感じる事
義理家族に気を遣わなければいけない
結婚というものは、当人同士だけのものではなく、互いの家庭を結び付けるものです。
結婚相手の事は愛していても、義理実家の家族とは何だか気が合わない…なんて事は、よくある事です。
気が合わない程度ならまだ良いものの、運が悪い場合は嫌味を言われたり、嫌がらせをされたりするケースもあります。
結婚生活では、常日頃から義理実家へ気を遣う必要があり、更には大型連休には帰省を強いられます。
また、親戚の集まりや行事ごとの度に、義理家族に気を遣わなければいけません。
更に、結婚相手の親と同居をした場合、毎日気を遣う生活となり、苦痛すぎるあまり離婚に繋がる場合も多々あります。
「結婚生活で最も辛い事は義理実家との関係だ」いう方は非常に多く、結婚生活をする上では切っても切られない問題となっています。
自由に使えるお金が減る
結婚後、子どもを授かったりマイホームを購入したりする度に、莫大な費用が掛かります。
子育てをする上では、子どもが社会人になるまでの学費が必要です。
子どもを複数人もうけた場合は、倍の費用が必要です。
更に、マイホームをローンで購入した場合は、何十年と支払いが続きます。
家庭の将来を見据えると、無駄な出費をする事は出来ません。
女性の場合は外見にかけるお金を削ったり、男性の場合はお小遣いを切り詰めたりと、その生活は決して裕福なものではありません。
独身時代のように、自分だけの為に自由にお金を使う事は困難になります。
切り詰めた生活が続くあまり、「独身時代は良かったな」と頭を抱える事が、誰もが一度はあるものです。
自分の時間が減る
結婚して身を固めた場合、独身時代とは違い、「家庭のある身」となります。
子どもの居ない場合であれば、比較的時間に融通が利きやすいものの、それでも独身時代のように外出する事は気が引けるものです。
更に、子どもが出来た場合は、完全に自分一人の時間を制限されてしまいます。
女性側(妻側)は、日々子どもに付きっきりの生活となり、眠る時間もままならず、一時も休まる瞬間がありません。
男性側(夫側)も、「妻に飲み会や外出を控えさせられている」という場合が多くあります。
男女問わず「一瞬でも良いから一人になりたい」という切実な声は非常に多く、それ程に自身を制限されるものである事が分かります。
結婚相手と価値観が合わない
結婚して同居をすると、カップルの頃には分からなかった様々な事が浮き彫りになります。
同居をする上で最も発生しやすいのは、家事に関する価値観の相違です。
家の中に求める清潔レベルに差がある場合、「何で掃除をしないの?」「掃除をしろしろってうるさい!」と、互いの意見がぶつかってしまいます。
また、男性側(夫側)が「家事は女性がするもの」という亭主関白に近い価値観がある場合、女性側(妻側)は大きく振り回されます。
家事に関する事に続いて切り離せない問題が、お金に関する事です。
互いの金銭感覚にズレがあったり、どちらかが浪費家であったりする場合です。
何かと出費の多い結婚生活において、お金に関する問題は常に付きまとい、非常に大切なものです。
互いの金銭感覚にあまりにも大きなズレがあると、円滑に生活を送る事が困難になります。
その他にも、同居をしないと分からない事は意外にも多く、価値観に相違がありすぎる場合、結婚生活が苦痛なものになってしまいます。
結婚相手の態度が変わってしまった
カップルの頃は毎日が楽しかったのに、いざ結婚すると急に結婚相手の態度が変わったというパターンです。
基本的に、カップルの頃は自分を良く見せたいと思うものです。
しかし、結婚をすると家族になり、常に素の自分をさらけ出すリラックスした状態になります。
残念ながら、男女問わず「結婚したらこっちのものだ」という考えを持つ人は一定数存在しており、結婚後に急に手のひらを返す場合があります。
この場合、「カップルの頃は優しかったのに、結婚したら文句が多くなった…」等、思わぬ大きな落とし穴となってしまいます。
これらを結婚前に見極める事は極めて難しい為、「騙された!」と感じてしまいます。
結婚相手を異性として見られなくなった
結婚後は互いに恋人から家族になり、生涯を共に過ごすパートナーとなります。
また、子どもが出来た場合には、父親・母親になります。
その為、結婚生活を長く過ごして行くと共に、結婚相手の事を異性として見られなくなる場合が多くあります。
男性側(夫側)多く挙がる意見として、「出産に立ち会ったら女性として見られなくなった」という声があります。
これは、壮絶な出産の様子を目の当たりにし、妻を「女性」ではなく「母親」という目でしか見られなくなる為です。
また、男女問わず、「妻(夫)が加齢と共に外見が劣化し、ときめかなくなった」という声がよく上がります。
長い年月を経て四六時中苦楽を共にするあまり、互いを見る目が「異性」ではなく「同居人」と化してしまうパターンが多く存在します。
異性との関わりが持てなくなる
結婚とは、永遠の愛を誓い、互いを生涯愛し続けるという事です。
しかし、長い人生を生きて行く上で、素敵な異性との出会いは必ず起こり得るものです。
独身時代は、そんな出会いをチャンスに、二人きりで食事に行ったり、出掛けたりする事は自由でした。
ただし、結婚している身では軽率な行動は許されず、異性との二人きりの外出は基本的に問答無用です。
また、相手から「結婚しているなら」と身を引かれてしまいます。
しかし、それでも好きな人が出来てしまう場合もあります。
残念ながら不倫に足を踏み入れてしまう方も、多く存在します。
一生涯一人だけを愛し続けるという事は、意外にも難しい事なのかもしれません。