世間知らずを親のせいにする人の特徴や心理|世間知らずを親のせいにする人の人生とは

世間知らず・一般常識や教養がない…大人になってから周りからこのような指摘を受けると、とても恥ずかしい気持ちになります。ただ、その自分の常識のなさを親の育て方のせいにするのは、指摘されるよりももっと恥ずかしいことです。
いい大人なのに自分の短所を親のせいにする人は、一体どのような思考回路の持ち主なのかと不思議に思います。
今回は、そんな世間知らずを親のせいにする人について紹介します。

世間知らずを親のせいにする人の特徴

世間知らずであることを親に責任転嫁する人は、非常に後ろ向きな思考を持っていることが特徴的です。人があまり寄り付かないタイプの人間性であると言えるでしょう。
ここでは、世間知らずを親のせいにする人の特徴を紹介します。

基本的に全て人のせい

世間知らずを親のせいにする人は、基本的にどんなことでも人のせいにするのが特徴的です。
物事が上手くいかないとき・失敗したときは、他者や世の中のせいにして自分には非がないと主張します。精神的に非常に弱いので、保身のために責任転嫁する癖があるのです。

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努力しない

世間知らずを親のせいにする人は、努力することを嫌います。
プライドが高く人から見下されるのを嫌うわりに、努力してできないことを克服したり、頑張って何かを成し遂げようとは一切しません。プライドが高いからこそ、頑張ってる姿を人に見せるのが恥ずかしいと思うのでしょう。

向上心がない

様々な知識を得て自分を向上させようという気持ちが全くないため、一般常識がなかなか身に付きません。
ニュースを見て社会情勢を知っておこうという気持ちもなく、話題に上がっても話についていけません。しかし、人から「そんなことも知らないのか?」と言われると腹を立て、「親が甘やかすからこうなった」と言い訳をします。

人との関わりを避ける

世間知らずな自分を隠したくて、人との関わりを避けるのも特徴的です。
自室にこもって友人にも会わず、仕事にも行かない…いわゆる引きこもりの状態に陥ってしまいがちです。親に指摘されても、「こんな性格になったのはあんたのせいだ」などと暴言を吐きます。

劣等感が非常に強い

常識がないという自覚がありながらそれを親のせいにする人は、劣等感が非常に強いことも特徴的です。
劣等感が強い人は、自分の欠点を見つけると激しい自己嫌悪に襲われます。世間知らずな自分を許せない気持ちから解放されるために、親にその全ての責任をなすりつけようと考えるのです。


世間知らずを親のせいにする人の心理

世間知らずなのは自分自身の責任であることを認めず、大人のくせに親のせいにするのは、自己防衛・親への甘えの気持ちがあるということが考えられます。
ここでは、世間知らずを親のせいにする人の心理を詳しく紹介します。

人に批判されるのが怖い

世間知らずな自分自身を人に批判されるのが怖くて、親の育て方が悪いと言い訳してしまう人もいます。
一般常識やマナーがないと人に指摘されたら、素直に受け止めて改善すれば良いだけです。しかし、指摘を「人格を否定された」と捉えてしまう人は、慌てて自分を良く見せるため親のせいにします。そのため、それ以上成長することがありません。

自分に自信を持てない

世間知らずを親のせいにする人の中には、自分に自信を持てない気持ちを持っている人もいます。
基本的に全てにおいて自信がないので、あらかじめ自分を正当化するための言い訳をたくさん用意しています。世間知らずなことだけでなく、容姿や性格が悪いのも親のせいなどと言いがちです。

いつまでも親に甘えている

世間知らずを親のせいにするのは、いつまでも親に対しての甘えがあるからこそです。
常識は親に教えてもらうだけでなく、自分自身で様々な経験をしていき、人と出会い学んでいくものです。自分から学ぶ機会を放棄し「親が教えてくれなかった」というのは甘えでしかありません。

欠点から目を逸らしたい

世間知らずで常識がないという自分の欠点から目を逸らすため、親を言い訳に使う人もいます。
このタイプは非常にプライドが高いため、自分の欠点や非を認めることができず誤魔化すために親のせいにしています。完璧な自己像を壊したくなくて、また人にも完璧と思って欲しいのです。

ふてくされてるだけ

常識がないことを誰かに指摘されたとき、「文句があるなら親に言ってください」などとムッとしながら言う人は、単にふてくされているだけです。
このタイプはたとえ相手が職場の上司であろうが、ムカついたら自分の感情にまかせて反抗的なことを言ってしまいがちです。


世間知らずを親のせいにする人の人生

世間知らずを親のせいにする人の人生は、明るく楽しいものにはなりません。親への甘えがあるため自立して充実した社会人生活を送ることがなく、また、無知過ぎるゆえに周囲の人から避けられ孤立します。
ここでは、世間知らずを親のせいにする人の人生について紹介していきます。

ずっと実家暮らし

世間知らずを親のせいにする人は、結局は親に対する甘えの気持ちが大きいため、いつまでもずっと実家暮らしで親に寄りかかって生きていくことになる可能性があります。
自立も結婚も経験せずに、いつまでも子供のように親に身の回りの面倒を見てもらい続けるため、一般常識が身に付くことなくおじさん・おばさんになっていきます。

仕事が安定しない

世間知らずを親のせいにする人は、向上心がないため仕事への意欲が全くわかず、すぐに辞めてはまた新しい職を見つけてまた辞める…ということを繰り返す傾向があります。
挙句の果てにはニートになり、生活の面倒だけでなく金銭面も親を頼って暮らすことになる場合もあります。

人から敬遠される

世間知らずを親のせいにする人は、何かにつけて言い訳ばかりを並べるので、人からうっとおしがられて敬遠されます。そうなると、友人もいなくなり恋人もできない…というかなり寂しい日々を送ることとなります。
親だけが唯一いつもそばに居てくれる存在となってしまうのです。

どこへ行っても馴染めない

常識がないことを親のせいにし続け改善しようとしないのであれば、どこへ行っても浮いた存在になり、周りに馴染むことはできません。
一般的なマナーやルールから世の中の情勢まで、あらゆることに無知なので、誰とも話しが合わず結果的に集団の中で孤立してしまうのです。

罪を犯す可能性も

世間知らずなのは自分の責任じゃないという思考のため、非常識な行動がいき過ぎて社会のルールを守れない人になってしまい、最悪の場合罪を犯してしまう危険性もあります。
そうなると完全に人からの信頼を失い、社会に居場所をなくしてしまいます。親のことも深く悲しませてしまいます。


世間知らずを親のせいにしないためには

世間知らずなことを親の責任にするのは、とても恥ずかしいことです。考えを改めるために、大人であることを自覚して親に感謝できる自分になれるよう行動しましょう。
ここでは、世間知らずを親のせいにしないためにはどうすべきかを紹介していきます。

経験を積む

世間知らずを親のせいにしないためには、自分自身で積極的に経験を積んで一般的なマナーや礼儀を身に付けていく必要があります。
大人になったら「親のせい」」は通用しません。全てが自己責任であるという自覚をまずは持ち、向上心を持って日々を送ることが大切です。経験と人との出会いで必ず常識は身に付けることができます。

人の意見を素直に聞く

人の意見を素直に聞くようにしましょう。
もし職場などで目上の人に常識がないなどと指摘されたときは、ありがたくその意見を受け止めて素直に吸収するようにすべきです。
無知を自分を育てた親のせいにするのではなく、自分の非を認めて改善しようとする心構えを持つことが大切なのです。

言い訳しない

世間知らずと誰かに言われて恥ずかしい思いをしても、決して言い訳してはいけません。
また、そのほかにも様々な場面でついとっさに言い訳してしまうというなら、完全に自分を正当化するのが癖になっているので改善した方が良いです。
言い訳する癖さえなおせば、常識がないのを親のせいにすることはなくなります。

恥ずかしいことであると自覚する

いい歳して自分の欠点を親のせいにするのはおかしいです。責任転嫁するのは恥ずかしいことであるという自覚を持ちましょう。
あなたがもし人に良く思われるために世間知らずを親の責任にしているのなら、それは逆効果です。周りの人はあなたを「子供みたいな人」と思い、呆れています。

親孝行することを心掛ける

親を言い訳に使うのではなく、親孝行することを心掛けましょう。
日頃から感謝の気持ちを伝える・誕生日にはプレゼントを贈る…そのようなささやかなことでも、十分親孝行になります。そうしているうちに心から親に感謝できるようになり、自分自身の甘い考えが恥ずかしく思えるようになります。


世間知らずなのが本当に親のせいという場合もある

大人になってから自分の無知を親のせいにするのは、かなり恥ずかしいことです。しかし、世間知らずな親に育てられたために、子も世間知らずな人に育ってしまったというケースがあることも事実です。その場合は、非常に気の毒と言えます。
ただ、そんな親を反面教師にして、常識的で立派な大人になる人もいます。どんな境遇の人でも向上心さえ持てば、どんどん成長していくことができるのです。