女性の管理職の特徴や性格|管理職になりたい女性がやるべきこととは

私の住む地域では、小さな子供を連れた親子を公園であまり見かけなくなりました。
産休・育休制度を使って仕事を続ける主婦が多いからか、保育園が次々建設されています。
働く女性が多い背景に、35歳以上の女性の多くは非正規雇用で働いています。出産前に離職し子供の手が離れたところでパートとして働く女性が多いのでしょう。
また男性社会から男女平等に変わってきている中、女性が管理職を希望する人が少ないことが分かりました。
今回は「女性の管理職」はどんなタイプの人が多いのか?また、「女性管理職」が少ない理由・なれない理由とは何か?
最後に女性が管理職を目指す方法を解説していますので参考にしてください。

目次

管理職になる女性の特徴

管理職になったとはいえ、女性だから男性と違った仕事をするということはありません。
管理職になる女性は、キャリアを積み上げ家庭を持っている人は両立しながら努力を重ねた人ですね。
ここでは、既婚独身問わず「管理職になる女性」の特徴を紹介します。

会社を儲けさせてくれる女性社員

仕事が出来て会社から期待されている女性は管理職になりやすいです。
会社から期待される人で代表的なのは「会社を儲けさせてくれる社員」です。販売系なら、接客態度が良く売上に貢献する人や、コミュニケーション能力が高くお客様から評価の高い人は会社として期待できる人といえます。

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仕事を教え方が上手な人

新人や後輩への指導能力の高い人は人を育てるのが上手です。
職場には仕事を教える「先生」は、いません。新人教育は現場の社員・パートが教えることになります。
教えることが上手で新人を育てあげ後輩からの評価が高い人は、リーダー的素質があるといえます。
平社員やパート時代に新人教育が上手な人は、いずれ管理職まで任される人になりやすいです。

感情をコントロールできる人

感情に波がなく自分の感情をコントロールできる人はチームのまとめ役として適しています。
感情の起伏が激しくすぐに不機嫌になることやわがままをいう人は、部下を持つと離職しやすくなるので会社として管理職を任せたくはありません。
怒りや焦りがあっても、表面に出さない女性はチーム全体を上手く仕切ってくれると期待できます。

好印象な姿勢・話し方ができる

女性で管理職になりやすい人は、ハキハキ喋り姿勢がいい人です。明るく朗らかで、声もよく通るので話が聞きやすい印象です。
ボソボソしゃべる人は相手に聞きやすい音量で話さないので、仕事をミスしない人でも人の上に立ち人をひっぱることを任せようとは思いません。
姿勢が良く相手にとって聞きやすいトーン・音量で話せる女性は、相手にとって印象が良いです。なので、大事なクライアントの対応も安心して任せられる女性は管理職になりやすいです。

しっかり健康管理ができている人

健康管理がしっかりできる女性は、不摂生なところが少なく健康体です。いい仕事の源は、心身共に健康であることから始まります。
いくら仕事ができても、私生活のトラブルが気になって仕事が身に入らないメンタルの弱さや体力がなくすぐに体調を崩す人は管理職として難しいでしょう。
心身共に丈夫で、健康に気遣っている元気な人は管理職として任せやすいです。

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管理職になる女性の性格

最初は誰もが新人として入社します。
会社の中にはいろいろな性格をしている人がいますが、あなたにとって女性が管理職になれるタイプはどんな人か想像したことありますか?
仕事に対しモチベーションの高く向上心のある人は、他の人にもいい影響を与えてくれます。
また、人とのコミュニケーション力が高く平等に接することができる人も求められますね。
チームを任され纏めていくことができそうな女性とは、どんな性格をしているのでしょうか?

失敗を引きずらず「教訓」にする向上心のある女性

仕事をしていると、小さなミスは誰でも経験があります。
女性管理職のようなリーダーに抜擢しやすい女性の性格として、失敗を教訓に変える前向きな性格の人があげられます。
繊細な女性は、ミスに対して責任を感じいつまでも引きずってしまいます。また、叱られたことをいつまでも考え続けてしまうので、ずっと自分を責めたままでいます。
失敗からの教訓に変える女性は、失敗を受け入れいつまでも引きずりません。
失敗したことをメモに残すなど対策をして次へのステップにする「前向きな性格」も、女性管理職として選ばれやすいでしょう。

誰に対しても平等・公平な人

人にはそれぞれ個性があります。チームの中は個性を出し過ぎず同じ色に染まって置こうと身を守る人・イエスマンでいる人は誰でも扱いやすいですよね。
個性が強く、チームにうまく馴染めない人にも他の人と同じように接する「誰にでも平等・公平」に扱う女性は本当に優しい人柄だと感じます。
ある人にはニコニコ、ある人にはツンツンきつい態度をする人は、「いい人の仮面を被る人」といずれバレます。
誰に対しても平等・公平な人は、人柄を良さの表れでもあり「人の上に立つこと」を任せようと思います。

観察力がある・トラブル・ミスによく気がつく人

観察力があり全体を見渡せられ、細やかな気配りでチームを風通しよく導くよう動ける人は心強いですよね。
同僚が仕事でトラブルが起り困っていたら、見て見ぬふりをせずいち早く改善できるよう策を考えます。難しい場合は上司に相談し見て見ぬふりはしません。
このように、日ごろから周囲に気を配ることで気がつきにくいことにも目が届く人は頼もしいですね。

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芯が強い・自分の持っている女性

積極的な性格で、大勢の前でも発言ができる人です。
全体会議のような大勢の前で発言するとき、女性の多くは恐縮して簡単に済ませてしまいます。女性管理職に選ばれやすい女性は、自分の意見をハッキリ発言できる積極性があります。
他人や環境に影響されない「自分を持って」いる女性はリーダーになりやすいです。

責任感の強い信頼できる女性

自分の考えを持ち行動力のある「しっかり者」の女性は責任感も強いので、男性からも一目置かれる存在です。
人が嫌がる仕事でも、嫌がらず最後まで嫌な顔をせず取り組むので周囲から高評価になりやすいでしょう。
時間や約束事もきちんと守るのは、些細な約束もメモをし忘れずにしているからです。
責任感の強い女性は信頼されやすく仕事でもプラスになりやすい性格です。

女性が管理職になるメリットとデメリット

子育てと両立する女性の多くは、女性脳といわれる「マルチタスク型」を生かしながら上手にこなしています。
しかし、子育てと仕事の壁は現実的に厳しいこともあり仕事がしにくいことも分かります。
ここでは、女性が管理職になったときのメリットとデメリットについて解説します。

メリット

人として成長できる

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管理職という立場は責任が重くなり、ルーティンワークではいられません。
ルーティンワークを毎日こなすだけの仕事は簡単ですが、やりがいを感じにくく成長した感触が掴みにくいでしょう。
しかし、管理職になり不安だった仕事もできるようになれた喜びはいずれ自信へと繋がっていきます。

「年収ハンデ」を気にせず自立することができる

女性が管理職になると収入も上がるので、経済的に安心して自立することができます。
キャリアを身に着け管理職になれた女性は、たとえ結婚しなくても独り身で暮らしていける経済力があるのは強みになります。
また、やむを得ず離婚することになっても自身が経済的自立をしていることで子供にも経済的負担をかけずに育てることができます。

女性特有の実力を発揮しやすい

結婚して子供がいる女性は、仕事と家庭の2足のわらじで器用にこなしています。これは、女性の方が「マルチタスク型」といわれていて、男性よりさまざまなことを同時進行ができることをいいます。
なので、管理職になっても広範囲に目が届くことや同時進行しやすい特性を生かしながら働けることがメリットです。

デメリット

子育てと仕事の両立が一般職より厳しい

現在は女性が20代、30代といった若い年齢から管理職を任されることが増えてきています。
女性の場合、結婚後仕事を続けることはできても妊娠・出産が重なるといつもの通りに勤務することは難しくなります。
女性が管理職になった後、「子育てと仕事の両立」が一般職より難しくなるところがデメリットです。

年上女性社員など「人の扱い」に悩む

勤続年数10年を過ぎると30歳前後で管理職に選ばれることが増えます。そして勤続年数が長いと中途採用の年下の部下に手を焼いたといった声が多数ありました。
これは男性であっても似たような経験があるでしょう。
女性管理職で部下が年上の女性社員の場合、露骨に態度に表すなど「女性同士特有の人間関係」に悩まされることがあります。

男性が多い管理職内での疎外感

女性が管理職になったとき周囲にいる管理職が男性ばかりの場合、相談できる相手がいなくなることがあります。
そうなると、1人で抱え込んでしまい精神的につらいと感じるようです。また、「仕事をやって当たり前」のように扱われると、ときどき心が折れそうになります。
しかし、職場で弱音を吐くことはできないので葛藤しながら頑張らなくてはなりません。

女性の管理職が少ない理由

女性にとって仕事も大事ですが、結婚後家庭を持つと妊娠・出産・育児とライフスタイルに変化が訪れます。
しかし、小さい子供がいて働くには子供を預ける環境が整っていなくてはなりません。
他には、子育てが済んだキャリアのある女性が「最後の親孝行」として介護離職を選択する人もいます。
ここでは、「女性管理職が少ない理由」について解説します。

出産前に退職して子育てに専念したいから

「女性管理職」と聞くとカッコイイし、やりがいがあっていいと感じる人もいれば、責任を背負うのが嫌と思う人と2つに別れます。
特に女性は、結婚後「出産・子育て」を控えていることが多いです。仕事との両立に自信のない女性は、出産前に退職し子育てに専念したい人が家庭に入ってしまうことが原因でしょう。

「最後の親孝行」を選び離職する

子育てが終わって落ち着いた年齢になると、今度は「親の介護」をやらなくてはならない女性もいます。
夫婦共働きで共に管理職になった場合、どちらも責任のある立場なので介護休暇を取りにくいです。
「最後の親孝行」として介護離職を選ぶ女性管理職がいることも理由の1つでしょう。

産休・育児休暇・時短勤務が取りづらい

女性がキャリアを中断しても「安心して働く環境が整っている企業」が、少ないことも原因です。
規定内では産休が取れるという名目ですが、1回目は取れても2回目の産休は「産休、取りにくいな・・」と考える女性社員もいるようです。
実際、産休・育休があったとしても気負わずに活用できる職場が少なく、女性のキャリア育成の足止めとなっているのです。

保育園・ベビーシッター不足

現在では、産休・育休を取って働く女性が増えています。しかし、実際小さな子供を預けるベビーシッター・保育園が見つからないと仕事の継続は厳しいものになります。
例え見つかったとしても、熱が出るとお迎えに行かなくてはなりません。病床保育・病後児保育がある施設まで確保しておかないと、仕事に支障が出てきます。
「女性の管理職」が少ない背景には、保育園・ベビーシッター不足が原因もあります。

夫の協力が得られない

夫の協力が得られにくいことも原因の1つです。
保育園など子供の預け場所が確保できても、病床保育園は数が少なく入れなかった場合子供のお迎えは夫婦のどちらかになります。
近くにご両親が住んでいて協力が得られる場合は除きますが、夫婦で働いていると夫側は大抵フルタイム勤務です。
夫側は育休までは取れても、その先協力が難しくなると妻に負担がかかる割合が多くなり仕事を辞めたいと思うようになります。

女性が管理職になれない理由

政府では「数年後には組織の重要なポジションに3割程度、女性を配置するように」と目標を掲げています。
しかし、企業からすると困惑しているようです。
理由として、「女性の中に適材する人がいない・・」といった声が聞こえました。
バリバリ働く女性も多い社会なのに、なぜ女性が管理職として選ばれないのでしょう?

仕事の打診で弱気になるから

必要な知識や経験などが身についていないことを男性より女性の方が「できません」「自信ありません」などと正直にいえます。
自信のない仕事を「できます」と無責任なことを言わないのはいいことですが、仕事を打診した側からすると頼りないと感じます。
面談の席でも、女性の方が「自信ないです・・」と本音が出ることで「女性には管理職は難しいかな」と思うからです。

責任が重く将来「転勤」が不安

女性管理職が少ない理由として、ずばり「やりたがらない」からです。
管理職の仕事の責任が重いわりには賃金も少ないといった「負」のイメージが強いのが原因です。
男性管理職が頭を抱えているところを目の当たりにしているので、「自分だったら無理」とモチベーションが下がります。
また、管理職になると転勤もあり家庭を持った後難しいことも目に見えています。
そのような点から打診があった場合、「私には重荷です・・」といって転職を視野にいれる人もいるでしょう。

管理職としてスキル不足

昇進につながらない職種を選んでいる女性は管理職になりにくいです。
例えば社内の庶務課の一般事務は女性が行っていることが多く、業務内容として資料作成やファイリング、来客対応、電話対応といったスキルが高いものは求められません。
女性本来の細やかな気遣いがあってこそ成り立つ仕事なのですが、昇進しやすいとは考えにくいです。

そもそも企業が管理職として育てていないから

学校を卒業したら、新卒として社会に出るのは男女共に同時期です。
女性が管理職になれない理由として係長以上職に相当する割合の低い企業は、女性社員を「管理職として教育をしていなかった」ことが1番多く、また「取引先や顧客が女性管理職を希望していないから」という少数意見もありました。
このように、男女が同時に入社しても、配置・育成が異なっていることで必要な知識・経験等を持つ女性が育たないからです。

女性は年を重ねるほど非正規雇用で働くから

仕事と家庭の両立がしやすい非正規雇用を選ぶ女性が多いのも理由です。
非正規労働者として働く女性の数は年齢が上がるほど多くなります。35歳から39歳の女性は約60%の人が非正規雇用であるというデータがありました。
非正規雇用で働くと、一時的な人員不足として雇われることが多く離職しやすいことや家庭環境によって勤務時間が生活と合うパート先に転職することが原因です。
非正規雇用の女性が年齢と共に増えるということは、女性が管理職になりにくい要因となるのです。

管理職になりたい女性がやるべきこと

あなたは将来バリバリ働く「キャリアウーマン」になりたいですか?
「キャリアウーマン」とは、男性と肩をならべ専門知識を社内の中で活用し「重要なポジションで働いている女性」をいうので、女性管理職=キャリアウーマンと解釈してもいいのでしょう。
ここでは、女性が管理職になりたいときにやるべきこと・身につけておきたいことを紹介します。

学歴は大学・ 大学院卒にする

女性として管理職になるためには大学などに進学し「高学歴」にすることが望ましいです。
特に理系大卒の場合、技術者 ・研究職では大学で得たスキルが必須となります。
企業にとっては、企業成長・業績アップに繋がる大事な人材です。高校卒業でも管理職にはなれますが、出世スピードに時間がかかります。総合職になり将来「管理職」になりやすいのは大学・院卒を目指すといいでしょう。

ルーティンワークの職種を避ける

管理職になるためには、将来的にスキルが身につく職場で働くことをお勧めします。
一般事務事務のような、スキルがあまり必要でない職場には知識など管理職になるための教育がない企業があります。
何年働いても昇進しにくく給料も変わりません。スキルアップが望める職場へ就職しましょう。

産休・育休が取得しやすい職場で働く

管理職を目指すためには、将来家庭を持った場合仕事と家庭の両立は避けることはできません。
育児のために仕事を辞め、また新たに新しい職場で働くとなると、その間ブランクが空き小さい子供がいる母親が再度正社員に入社できることは難しくなります。
そのためにも、産休・育休制度を利用しやすい職場で働きましょう。快く、産休・育休が取れる職場で働けば長く務めることができます。

仕事の優先順位をあげるテクニックを磨く

出世をする人の特徴の中に「レスポンス」の早さがあります。
「重要度」「緊急度」の尺度の判断も早く、仕事の優先順位のつけ方が上手いのです。
仕事の優先順位が分かると、仕事の効率もあがり無駄がなくなります。
優先順位をあげるテクニック方法として、簡単に終わるタスクを先にやる・時間を限定する・忘れない仕組み化するなどがあります。
仕事を1人で抱えず時には「人にふる」ように身に着けることも大事です。

職場ではビジネスライクで付き合う

離職する原因として「人間関係が悪い・合わない」ことが1番多いことをご存じでしょうか。
だからといって、職場の人とは無理に仲良くする必要はありません。
職場の人にイライラしてしまうことはありませんか?他人のイライラする所は、自分の欠点であることが多くそれが原因で「嫌い」「苦手」と感じていることもあります。
完璧主義で自分に厳しい女性は他人の言動が許せなくなり、結果「嫌い」「苦手」な人を増やすこととなります。
職場での付き合いは、肩の力を抜くくらいでいいです。仕事上の処理と割り切り、私情を挟まないようビジネスライクで接するようにしましょう。

女性が管理職をできない環境のままではもったいない

子供を産むことは女性だけの特権です。
女性ならいつかは結婚し自分の子供が欲しいと思う人は多いでしょう。
近年は仕事をしながら子育てをする人が増えていて保育園も増えてきています。
しかし、産休・育休・介護と女性のライフスタイルは独身時代より大きく変わり「今までと同じように仕事ができるか?」と聞かれたら、ほとんどの人は「難しい」と答えるのではないでしょうか。
小さな子供がいて、安心して仕事に打ち込める環境は完全に整っていません。
正社員のように拘束時間が長いのも、小さな子供がいる母親には厳しいことです。
子供が産まれても気にせずいつも通り仕事ができる時代がくれば、経済的にも教育費や年金の心配も減ってくるでしょう。
仕事ができる女性なのに、これらのことで仕事を諦めてしまうことは勿体ないことです。
欧米のような「働く女性」が働きやすい環境になれると、これからの時代「輝く女性」が増えていくかもしれません。