世間知らずの心理や性格の特徴は?世間知らずへの対処法も紹介!

大人になると、世の中のことを良く知っている人は生きていて有利なことが多いです。
知識があるとトラブルが起こったときに対処しやすく、最小限に抑えることができます。

世間のことを知らずのほほんと暮らしている人は、普段は問題がなくてもいざとなったら知識がないので慌ててしまうことや、場合によっては悪い人に騙されてしまうこともあるでしょう。

あなたは普通に行動したことを急に人から怒られたことはありませんか?
もしかしたら「世間知らず」といった部類に入っているかもしれません。

今回は、世間知らずな人の特徴・性格・心理などを細かく紹介します。「当てはまってるな・・」と感じた人には、対処方法もありますので是非参考にして下さい。

さあ、あなたも「脱 世間知らず」を目指しましょう。

世間知らずの意味とは

一般的には、経験が浅く世の中の事情に疎い人のことをいいます。外部からの情報を取り入れようとせず勝手に思い込んでいることがあります。

トレンドや時事ネタに興味がなく、世間で騒がれている話題を知らない人のことを「世間知らずな人」と思われます。
また、一般的なマナーを知らないことやTPOに合う言葉遣いをしない人も含まれています。
人生経験が少ない若い人だけではなく、年齢を重ねてもマナーが身についていないことや挨拶やお礼をしない人は老人でも「世間知らず」といわれてしまうでしょう。


世間知らずの特徴

人から「世間知らず」と言われて、自分自身が「世間知らずなのかなぁ?」と、疑問に思ったことはありませんか?

世間知らずと思われる原因として会話をすると気がつくことが多いです。自身の世界観が狭いので、考えが浅はかな傾向です。時々「え?」と思うような一般常識を知らないことや、時事ネタに疎いイメージがあります。

ここでは、「世間知らず」といわれる人の特徴を紹介します。

会話の中で「知らない」が多い

ニュース・情報番組をきちんと見ていない人や読んでいない人といった印象です。
話をしていても、「知らなかった」「そうなんだ」と感心することが多く、自分から情報を仕入れてアウトプットするタイプではありません。
好きなことは夢中になって情報を仕入れますが、その他について知ろうとしないので「あまり物を知らない人かな」と感じさせます。
興味のないことは聞き流してしまうので、情報が入らず覚えていないことが多いです。

一般常識に欠けている

一般常識に疎いです。
例えば、夫の扶養内で働くには「年間〇万までなら扶養内」ということを知らずに働き損をしてしまいます。
他には、円高・円安の意味が分からないことや干支を知らないといった特徴もあります。
知識的なこととは別に、目上の人にいきなり距離感を縮めて親しく話しかけることや顧客に対しても「うんうん」と返事をします。

子供っぽい

思ったことをすぐに言葉にしたり行動を起こしたりする人です。

また、複数で会話をするとき「私の話をきいて」と真っ先に自分のことばかり話すので、
話し相手になる人は大抵聞き役になります。今、思いついたことは状況を考えず行動することや話すことは子供がやることです。世間知らずな人は、大人でも幼いイメージがあります。

人の言葉をすぐに信じてしまう

「世間知らずな人」は、その名の通り世間を知らないので人の言った言葉の通り信じてしまいます。
聞いてすぐに分かるたとえ話や冗談を信じて驚きます。人付き合いに乏しいことで返って「ひどい裏切り」にあったことがないことが原因ともいえます。

あまり人を疑わないので純粋な人ともいえますが、「いつか悪い人に騙されるのでは?」といった大人同士でも心配される側になる人です。

人付き合いに消極的

おとなしいタイプの世間知らずな人は、人付き合いを広げようとせず身近な人と狭く付き合う特徴があります。

社交的ではないので、どちらかといえば自分から連絡をして誘うタイプではありません。
人付き合いに幅が広いと自分とは違う価値観にも出会いますし、知らない情報も多く知ることができます。

「世間知らずな人」は、消極的で人付き合いの幅を自分から広げないタイプです。


世間知らずの性格

世間知らずの人の性格は一言でいうと、「自分を中心」で物事を考える傾向にあります。なので、自己中心的な要素が性格として出やすいようです。

プライドが高いところもあるので、周囲から指摘されても受け入れにくく独自の考えで動きます。
ここでは、もう少し詳しく「世間知らずの性格」を解説します。

他力本願

他人任せにする性格と大人しい・消極的な部分を持ち合わせていた場合、周囲の人が助けることが多く、自分で考えることや決めることがなくなります。

他力本願なので、考えてくれることや決めてくれることを平気で相手に任せます。自ら動かず考える機会が減るので、知識がつかず「世間知らず」になってしまうのです。

我が道をゆくプライドの高い人

自分を変える気がない我が道をゆく性格です。今まで周りが合わせてくれた経験が多い人です。
自己主張をすると折れない人なので、周囲は面倒と思い「合わせてくれた人」が多かったのでしょう。

自分が物を知らないことに気がつかず、人から指摘されるとプライドが高いので自分を否定されたような気持ちになり怒ります。
自分中心に考えている我が道をゆく人なので、自身が無教養であることに気がついていないのです。

視野が狭い

自分の中の小さな考えで動いてしまうので、他人への気配り・心配りができないところがあります。
例えば、最近冷たくなった友人に年賀状を送っても返事がないとしたら「もうやりとりしたくないのかな?」と、いった発想がなく返事が来ないのに何年も送り続けます。反対に年賀状のやり取りをしたくないのに自然消滅を狙って返事を出さず「空気を読んで欲しい」と考え、返事をしない人も世間知らずな人といえます。

このパターンはお互い「視野が狭い性格」同士が招いた出来事ですね。

わがまま

面倒なことは人に頼み、思うようにならないと文句をいうわがままな性格です。

自分では決められず人に頼って計画してもらった内容に平気でケチをつけます。例えば食事をしようと「どの店がいいのか?」と聞くと「どこでもいい」というので、「〇〇の中華店を予約したよ」と言えば「えー?中華?!」という始末・・

友人が懸命にお店をリサーチした苦労を考えず、気に入らないと子供のようなわがままなことをいうのです。

マイペース

世間知らずな人はマイペースな性格です。
場をわきまえた服装というより、自分が着たい服を着ることやメイクがしたい人です。
とくに冠婚葬祭の席では、世間知らずだと目立ちます。
新婦の姉なのにチャイナドレスで出席することや、お葬式で派手なマニキュアをして参列をするといった行動をしてしまうからでしょう。
他人からどうみられているか気にしないマイペースな人なのです。


世間知らずの心理

世間知らずな人は自分のことばかり考えています。
のんきでマイペースな性格から、自己中心的になることで他人の気持ちに鈍感になってしまうのでしょう。
ここでは、世間知らずな人の不思議な心の中を詳しく解説します。気になる人は参考にして下さい。

自分と向き合うのが苦手

世の中を知ろうとせず独自の生き方でそのまま生きていく人です。
人は生きていくうえで、所々自分のやることなどに対し「もしかして間違っているのかもしれない」と気づくことがあるでしょう。
「世間知らず」な人は、自身と向き合うことをしません。なので、気がつかずそのまま非常識なことをしてしまうのです。

話は聞かなくても「なんとかなる」

興味のない話を聞くのは面倒臭いと思っています。
自分の世界が中心でわがままな性格なので、自分に興味のない話を我慢してまで聞きたくありません。

また、きちんと聞いていなくてもなんとかなっているので「話し聞いてる?」と指摘されますが、そもそも聞かなくてもなんとかなっているのでなかなか治りません。

私は特別な存在

幼い頃から周りに合わせて行動をする教育を受けていたことに、抵抗や嫌悪感があったという心理があります。
他の人と違うことをすることで「私は特別なの」と、強調したいのです。あえて世間に合わせない揺るがない自分であることを主張したいからです。このような思考が、変わり者と思われ「世間知らず」とみられやすいのでしょう。

敬語を使わないのは自分の都合

敬語を話さずいきなり友達言葉で話します。
その理由として、相手とフレンドリーに接して「仲良くなりたいから」と思う人もいれば、「相手を敬う気持ちがない・相手をへりくだる必要はない」と、さまざまな理由があるようです。
しかし、すべて共通することは自己中心的な性格であることに繋がっているのが分かります。

「知るに値しない」と思っている

世間知らずで自己中心的な性格をしている人は、敬語やマナーを知らないので人を見下していることがあります。
なので、興味のない情報や話は「知るに値していない」と、はなから聞く気がないのです。

また、「知る価値がない・話を聞いても何もいいことがない・知っても何も得るものはない」と考えるので、話を聞きたくないという人もいます。

ここまで極端な人は稀ですが、自分の実力を実際よりも大きく考える「身の程知らず」な性格なので上から目線になるのでしょう。


世間知らずへの対処法

箱入り娘や箱入り息子かと思わせてしまう世間知らずな人の性格や心理などを解説しました。
世間知らずな人は決して悪い性格ではありません。

ただ、他人の心に若干疎いことや甘え癖があることから幼い印象があります。

ここでは、「世間知らず」な人に疲れ気味な人への付き合い方などの対処法を紹介したいと思います。

お礼を言わない相手には軽くあしらう

世間知らずの人は、自分の心を中心に動くので悩み事があれば長文で愚痴をこぼすことがあります。
長文の愚痴メールの返信に、あなたが時間をかけて返信をしてもお礼を言わないこともあります。次から愚痴を聞いてもお礼がないようなら簡単にスタンプ1つ押して「聞きました」でOKです。
人の気持ちが分からないところがあるので、深く考えず軽くあしらうようにしましょう。

大事な要件を頼むときはこちらから手を回す

世間知らずな人はやや能天気な人です。
大事な頼み事や約束の重大さが分かっていないことがあるので注意が必要です。優しい雰囲気があるので頼みやすいことがありますが、話をちゃんと聞かない無責任な一面があると心つもりをしておきましょう。
「もしかしたら忘れるかもしれない」と、こちらから回避できるように手回ししましょう。

子供だと思ってドライに接する

世間知らずな人は分かりやすくいえば幼稚な人です。
大人なら聞き流せることも真に受けて怒って文句をいうこともしばしばあるでしょう。

スピリチュアルでは、人は精神を魂と呼びます。
実際の年齢よりも魂の年齢が低い人は、姿は大人でも心は子供です。子供だと思ってドライに接しましょう。

空気を読まない相手に「察して欲しい」は通じません。傷つかないよう指摘をするか受け入れてくれないようなら自然と距離を置きましょう。

褒めて伸びる大人と思ってヨイショ!する

世間知らずな人は「褒めて伸びる子」なので、褒めの3Sを使うといいです。

褒めの3Sとは「すごいね」「さすがだね」「すばらしいね」という褒め言葉で、母親が小さな子供を褒めるときに使う言葉に似ています。

世間知らずな人は言葉の裏を返すことまで考えないので、少々わがままな人でも「しょうがないなぁ」と顔がほころびながら手伝ってくれるようになるでしょう。

思いやりのある指摘は受け入れてもらえる

友人や恋人のように指摘しやすい関係性のある人で「世間知らず」な人には、指摘しましょう。

友人や恋人は、基本的にあなたの事が好きで付き合っている相手です。例えば、TPOに合わない服装をすることや公共の場でふさわしくない振る舞いをした場合他の人の目や耳に入ることがあります。

友達だと思って言ってくれた指摘は、愛情があるので世間知らずで視野が狭い人でも受け入れてくれるでしょう。


世間知らずを直したい人がやるべきこと

あなたは「こんなことも知らなかったの?」と、突然人から言われると傷つきますよね。

分からないことは、知っている人や得意な人がやればいいのになぜ相手が不機嫌になるのか分からない人もいるでしょう。
ここでは、世間知らずと言われて気にしている人がやるべきこと5選を紹介します。
すぐに対策できますので、是非参考にして下さい。

ニュースを読む習慣をつけてみる

まずは世間を知るためにニュースを見る習慣をつけましょう。

移動時間中に新聞を読むことやスマホを持っている人は、空き時間にYahoo!トップ画面の見出しを読むだけでも世間の動きが分かります。

少しずつ読むうちに、人と会話をするときに「あっ、このネタ知ってる」と気がつくことが増えていくでしょう。

社会人になったら親元から離れる

社会人になったら1人暮らしをする人としない人では精神的に成長度が差が出ます。

親と暮らすことは経済的にも楽ですし困ったことは相談することができて心強いのでしょう。あなたにとっての実家暮らしはメリットだらけですよね。

社会人になって親元から離れると、身の回りのことは自分でやらなくてはならず自然と「しっかり」していきます。
親元から離れ自分で生きると大変なことが多い分経験も多く積めるので、世間知らず克服にはお勧めです。

話し半分に聞かないようにする

人の話しはきちんと聞きましょう。または、メモする習慣をつけます。貰ったメールの内容もきちんと読む癖をつけ把握するようにします。

人の話しを真剣に聞かない人は他人からの伝達も疎かに聞いているので、しまいには相手を怒らせてしまうことに繋がります。

話をきちんと聞かない行為は、相手からみると軽々しく扱われているようで不愉快な気持ちになるので注意しましょう。

相手の立場を自分に置き換えて考える

世間知らずな人は自分中心で生きてしまいがちです。

自分の感情を優先するので、悩んでいるときに話を聞いて欲しくて愚痴を話せる人を片っ端から探すことはありませんか?
その時に考えて欲しいのは、「同じことを自分がされたらどう思うか?」ということです。
もし、あなたが楽しい時間を過ごしているときに人の愚痴は聞けますか?

どうしても聞いて欲しいときは相手の都合を考えてから行動しましょう。
緊急度の高い要件でなければ、時間を作ってもらえるようにアポを取るといった相手の立場を自分に置き換えて考える習慣をつけましょう。

素直・謙虚になろう

素直・謙虚さを忘れないようにしましょう。あなたにとっての常識は、世間で通用しないこともあります。
世間知らずといわれて悔しい思いをしても、素直に教えてもらうことや謙虚になることで「かわいい天然さん」に変わり、暖かい目で見てくれるようになるでしょう。

誰も最初は何も知らず、失敗や経験を積んで覚えていくのでみんな「世間知らず」からスタートしています。

「助けの手なんて不要」と突っぱねず、素直・謙虚を心がければ多くの人から救ってもらえ知識が吸収していくことでしょう。


周りにはあなたを変えてくれる「先生」はたくさんいる

「世間知らずの高枕」ということわざがあります。

見聞が狭く世情にうとい者が、気にするどころかそれが良いということにして平気でのんびりしているさまという意味です。

自分の身の回りのことに気を配ることを怠ると、そのツケは必ずその人に戻ってきます。自分のことばかり考えて好きなように生きるのは一瞬の幸せでしかありません。

世間知らずとは、褒め言葉ではなくきつくいえば「非常識な人」と同じ意味です。

視点を少し外に向けてみましょう。
見渡すと、マナーのいい素敵な人がたくさんいます。世間知らずといわれて「はっ」と気がついたとき、謙虚になって付き合ってみると何か気づくことが見つかります。

1つ1つの発見・知識・経験が、あなたを井の中から抜け出す方法となるのです。