私利私欲が強い人の特徴や性格|私利私欲を捨てる方法

あなたの周りに私利私欲のまま行動している人はいませんか?また、あなたは私利私欲が強く直さなければいけないと悩んではいませんか?
社会で生きる上で、私利私欲のままに行動をしていると、和が乱れ周りの人に迷惑がかかります。私利私欲が常に悪いというわけではありませんが、私利私欲のままに生きるとどのようなことが起こるのでしょうか。
今回は、私利私欲が強い人の特徴や性格、私利私欲を捨てる方法、私利私欲が強い人の末路など順を追って解説します。

私利私欲の意味とは

私利私欲とは、「他人を省みず、自分の利益を第一に追求することで、欲求を満たそうとする気持ち」を意味します。類義語に「我欲」「利己心」などがあります。
私利私欲という言葉は、あまり良い意味には捉えられず、ネガティブな感情になる人が多いと思います。例えば、「私利私欲に目がくらんで信用を失った」といった使い方をされます。
ただ、ネガティブな意味ばかりではありません。頑張った自分へのご褒美として「私利私欲を満たす」という使い方もあるからです。


私利私欲が強い人の特徴

私利私欲が強い人は、どのようにしたら自分の利益になるか、どうしたら欲求を満たすことができるのかを常に考えて行動しています。良く言えば野心があるとも捉えられますが、周りの人はあまりポジティブな感情を持つことができません。
ここからは、私利私欲が強い人の特徴を5つ紹介します。

何よりも自分を優先する

私利私欲が強い人は、常にどうしたら利益になるのかと、自分のことばかりを考えています。自分にとって利益があると分かると、感情が赴くままに行動し、何よりも自分を優先させる特徴があります。
その時は、周りのことは見えていないので、周囲に迷惑をかけていることに気が付いていない可能性が高いです。

親しい友人が少ない

私利私欲が強い人は、自分の利益を得るために他人の力を借りようとします。そのため、人脈をできるだけ広げて友人・知人を増やしていきます。
ただ、友人知人は多数できますが、自分だけが得をしたいと考えているため、協調性がなく相手が嫌な思いをしたり、疲れてしまったりして親しい友人が少ないことが特徴です。

本音を隠す偽善者

私利私欲が強い人は、他人に自分を良く見せようとします。私利私欲の人は計算高いため、自分だけのことを考えている人には誰も近づきたがらないことを理解しているのです。
そのため、自分のためという本音は表には出さず、誰かのためにということをアピールして偽善的に振舞う特徴があります。

損得感情が強い

私利私欲が強い人は、損得感情で行動する特徴があります。自分が得することは率先しておこないますが、損をするようなことには手を出しません。物事の判断基準は、損をしないこと、自分が得するかどうかのみです。
自分の利益のために、周りに自分を良く見せる振る舞いをしていても、損をするかもしれないと思った瞬間に、周りの目はお構いなしに自己中心的な振る舞いに行動を変えます。

主張が強い

私利私欲が強い人は、自らの意思を主張しなければ利益を得ることはできないと考えています。そのため、利益が得られると分かれば、より一層自分を主張し、アピールするのです。
また、主張するタイミングや言葉なども「自分のためになるかどうか」という計算された基準で判断して行動することも特徴として挙げられます。


私利私欲が強い人の性格

私利私欲が強い人は、自分の欲望に忠実で、自己中心的な考えの人が多いです。では、私利私欲が強い人はどのような性格を持ち合わせているのでしょうか。
ここからは、私利私欲が強い人の性格を5つ紹介していきます。

目立ちたがり

私利私欲が強い人は、利益を得るために目立とうとします。自分が第一優先のため、主張を強くし目立つ必要があると考えているのです。
自ら進んで前のめりに取り組む姿勢は評価されることが多いですが、私利私欲を満たすためであれば、周りから受け入れられにくいため、注意が必要です。

不誠実

私利私欲が強い人の性格の一つに、不誠実であることが挙げられます。「相手のため」と口では言っていますが、心の中では自分が得をすることばかり考えており、行動が「自分のため」になっていることが良くあります。
相手目線ではなく、自分目線で物事を見ているため、相手は誠実さを感じられないのです。

空気を読まない

私利私欲が強い人は、自分の利益のために空気を読まない性格の持ち主です。空気が読めないのではなく、打算的に物事を考えているため、あえて空気を読まないのです。
そのため、自分を主張するために場の空気が邪魔になってしまう場合は、空気を読むことよりも得をすることを優先させると言うことです。

自分勝手

私利私欲が強い人は、自分勝手でわがままな性格です。自分の利益追求のために、周りの人のことは考えずに自分勝手に行動します。
損をしてしまいそうになった場合は、本音をさらけ出してわがままを言ったり、人を陥れたり平気でするので、自分勝手な人だとレッテルを貼られます。

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積極的

私利私欲が強い人は、積極的な性格の持ち主です。積極的といえば聞こえが良いですが、
他人を陥れてでも自分が利益を得ようという積極性を持ち合わせているという意味です。
自分の利益になる時は、何事も前向きに取り組みますが、利益が得られなかったり、損をしたりする可能性がある場合は、急にやめてしまう傾向が高いです。


私利私欲がない人の特徴

私利私欲がある人とは反対に、私利私欲がない人とはどういう人なのでしょうか。私利私欲が強い人にとっては、理解ができない点もあると思いますが、周りの人と上手に付き合っていくためには必要なことです。
ここからは、私利私欲がない人の特徴について5つご紹介します。

他人のために行動する

私利私欲がない人は、自分の欲求を満たすよりも、他人のために行動できる点が特徴です。「自分が得をしたい」「損をしたくない」という気持ちがないと言うことです。
周りの人がどうしたら喜べるか、何が他人のためになるかという基準で物事を考え、行動することができます。そのため、周りの人から親切な人、心優しい人と認識されます。

他人に好かれる

私利私欲のない人は、周りの人に好かれるという特徴があります。得をするために計算することはなく、他人のために行動することが当たり前で、ごく自然に行うことができるからです。
多くの人は、自分のためを思って行動してくれる人を嫌いになったりはしません。好意的な感情を持ちますし、付き合いを続けていきたいと思うはずです。私利私欲のない人は、人から好かれ、まわりに人が増えていくのです。

穏やかで優しい

私利私欲がない人は、穏やかで優しい性格であることが特徴の一つです。自分の利益のために人を陥れたり、振り回したりは決してしません。
私利私欲のない人は、周りに緊張感を与えるような雰囲気はなく、穏やかで優しい空気感があるため、自然と周りに人が集まってきます。

執着しない

私利私欲がない人は、人や物事にあまり執着しません。私利私欲が強い人は、自分の利益になると分かれば、それを得るために主張を繰り返し、執着し続けるため、正反対であると言えます。
私利私欲がない人は、「来るものは拒まず、去る者は追わず」のような心理状態で、自分で手に入れたものでもあっさりと手放してしまうことも少なくありません。

結果的に自分が得をする

私利私欲がない人は、自然に他人のために行動することができ、周りの人からの評価も高いです。そのため、他人から恩返しされたり、有事の際には助けてもらえたりと、さまざまな場面で良い扱いを受けます。
自然に他人のためにした行動が、結果的に自分にプラスに返ってくることが多く、充実した人生を送ることができるのです。


私利私欲を満たすには

私利私欲が強い人の特徴や性格をお伝えしてきました。では、私利私欲が強い人が普通におこなっている私利私欲を満たすための行動には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここからは、私利私欲を満たすために必要なことを5つ紹介します。

欲望に忠実になる

私利私欲を満たすためには、自分の欲望に忠実になる必要があります。まずは、自身の欲求を把握してみましょう。食べたい、遊びたい、恋愛がしたい、出世したいなどなんでも良いのです。
自分の欲望を把握し、その欲望に忠実に行動してみましょう。

さまざまなことに興味を持つ

私利私欲を満たすためには、物事に興味を持つことが大切です。自分が何に興味あるのか、何をしたいと思っているのかが分からないと、欲望を満たすことにはつながりません。
食欲、物欲、金欲などさまざまなことに興味を持てるようになれば、自ずと欲を満たしたいという気持ちになるはずです。

現状に満足しない

私利私欲がない人は、今の自分、今の現状に満足している傾向があるため、私利私欲を満たすためには、現状に満足しないようにしましょう。
このままで十分だと現状に満足してしまうと、それ以上のものは得ることができません。向上心を持って新しいことに挑戦してください。

自己主張をする

私利私欲を満たすためには、自己主張をする必要があります。私利私欲が強い人は、他人よりも自分の利益になることを優先する傾向があるため、自己主張がとても強いです。
私利私欲を満たそうとするならば、自分の意見ははっきり主張することを心掛けましょう。

積極的にチャレンジしてみる

私利私欲を満たすには、物事に積極的にチャレンジすることが大切です。自分の利益につながることなので、やったことがないことに積極的に取り組んでいきましょう。
一つ一つ経験して成功体験を積み重ねていくことは、私利私欲を満たすことにもつながるはずです。


私利私欲を捨てる方法

私利私欲が強い人は、周りからの評価が下がってしまいます。また一度悪いイメージがついてしまうと、覆すことは簡単ではありません。では、私利私欲の強い人が私利私欲を捨てるためにはどうすればいいのでしょうか。
ここからは、私利私欲を捨てる方法を5つ紹介しますので、もし直したいと考えている人は手遅れになる前に、できることから取り組んでください。

感謝する

私利私欲を捨てるためには、感謝することが大切です。私利私欲を捨てるためだけではなく、感謝することはいかなる時にでも必要なことです。
何かをしてもらった時には、当たり前ですが「ありがとう」という言葉を発してみましょう。まずは、他人に感謝を伝えようという気持ちを大切にしてください。

他人の立場に立つ

私利私欲を捨てるためには、他人の立場に立ち、気持ちを良く考えてみてください。それだけで、次に選ぶ行動や言葉が変わります。
人が喜ぶこと、自分がされたら嬉しいことを一つでもいいのでやってみてください。周りの評価も少しずつ変わってくるはずです。

他人の幸福を祝う

私利私欲を捨てるために、他人の幸福を祝う気持ちを持つようにしてください。私利私欲が強い人は、他の人よりも優れていたい、利益を取られてしまうのが嫌だという心理が働き、他人の幸福を素直に喜ぶことが難しいです。
まずは、人の成功や幸福を祝えるように、「おめでとう」「すごいね」と言った言葉をかけてみてください。私利私欲の気持ちが薄れていくことにつながります。

自分の言動を振り返る

私利私欲を捨てるために、自分のこれまでの言動を振り返ってみる必要があります。他人のためになっていたのか、自分よがりの発言ではなかったかなど、一度振り返ってみることをおすすめします。
反省点を洗い出しても、すぐには改善できないかもしません。ただ毎日振り返りをしていくことで、私利私欲の言動を少しずつでも減らしていくようにしましょう。

他人を損得勘定で見ない

私利私欲を捨てるために、他人を損得勘定で見ないようにしましょう。「この人は自分に利益をもたらしてくれる人なのか」「どれくらいのステータスを持っている人なのか」など、自分目線による損得勘定で、付き合う人を判断するようなことは絶対にやめましょう。
相手は狙いを敏感に察知し、離れていってしまう可能性があります。そのため、却って損をすることになる場合が多いです。誰に対しても損得勘定抜きのフラットな対応を心掛けましょう。


私利私欲が強い人の末路

私利私欲のために行動していると、人生はどうなっていくのでしょうか。周りの人のことを考えず、自分の利益ばかりを追っているため、良くない人生になっていくことが想像できますよね。
ここからは、私利私欲が強い人が進む末路について5つ紹介します。

周りの人に嫌われる

私利私欲が強い人は、周りの人を陥れたり蹴落としたりするため、避けられ嫌われてしまいます。もし信頼している友人から嵌められたら、あなたはその相手に対して好意的な印象を持ち続けられませんよね。
自分だけで完結するのであれば良いですが、周りの人を巻き込んで欲望を満たそうとして迷惑をかけてしまうと当然嫌われてしまうと言えるのです。

性格が悪くなる

私利私欲が強い人は、誰のことも思いやれず、性格が悪くなります。自分の利益ばかりを追求することで、どんどん嫌な性格になっていくというサイクルを引き起こします。
性格が悪い人と付き合いたい人はなかなかいません。そのため、周りの人と良い関係を築くことが難しくなり、自分の殻に閉じこもり、さらに性格が悪くなるのです。

信頼関係が崩れる

私利私欲が強い人は、周りの人との信頼関係が崩れる末路を辿る可能性があります。たとえば、仕事上で私利私欲に走ってしまうと周囲に迷惑をかけて、相手との信頼関係が崩れてしまい、会社内での居場所がなくなるという事態になりかねません。
仕事においてもプライベートにおいても、人との関わりがある以上、信頼関係はとても重要だと念頭においておきましょう。

一人ぼっちになる

私利私欲が強い人は、自分勝手な行動をするうちに、信頼関係をなくし、他人に嫌われ、どんどん孤立していきます。最終的にはひとりぼっちになり、孤独を感じることになるでしょう。
自分の利益だけを追求して行動し続けることで、最終的に共に喜べる相手が誰もいなくなり虚しさを感じる結果につながります。

仕事をなくす

仕事で私利私欲に走ることで、周りの人からの信頼がなくなっていき、仕事を任されることが減っていく可能性があります。なぜなら、チームで協力し合いながら進める仕事の場合、和を乱してしまい、失敗の原因になるからです。
私利私欲が原因で失敗が度々起こると、最悪の場合職を失ってしまうことにも繋がるため気を付ける必要があります。

私利私欲にまみれず、豊かな人生を送ろう

私利私欲が強い人の特徴や性格、私利私欲を捨てる方法、私利私欲が強い人の末路などをお伝えしました。
私利私欲のすべてが悪いわけではありませんが、私利私欲によって失うものが多いということが理解できたと思います。
この記事が、私利私欲にまみれない強い気持ちを持って、周りの人に迷惑をかけず豊かな人生が送れる手助けとなれば幸いです。