鋭い人の特徴や性格|鋭い人に向いている仕事とは

鋭い人といえば「仕事ができる」「処理能力に長けている」などのイメージを持っている人は多いでしょう。冷静な印象が強いことから、「とっつきにくい」と感じてしまう場合もあります。しかし鋭い人は知れば知るほど尊敬できる、高い能力と魅力を持った人なのです。
今回は、鋭い人について紹介します。
鋭い人の特徴・性格や、鋭い人になるためにはどうすべきかなど、解説していきます。

鋭い人の特徴

鋭い人は、周囲の人達から「賢い人」という印象を持たれます。鋭い人がそのように評価されるのは、頭の良さと、常に毅然とした態度を保っていることが特徴的だからでしょう。
ここでは、そんな鋭い人の特徴について詳しく紹介していきます。

頭脳明晰である

鋭い人は頭脳明晰であることが特徴的です。
判断力・分析力・対応力…これらの能力がずば抜けて高く、かなり頭の回転が速いです。その能力は当然ビジネスでも活かされます。
また、仕事だけでなく社内の人間関係の問題にも対応できるので、あらゆる側面で「頼れる人」と周囲から評価されます。

常に冷静沈着

鋭い人は常に冷静沈着であることも特徴の一つです。
感情的な人は人の気持ちにすぐ同情してしまうため、本質を見抜けずそれが原因で騙されたりトラブルに巻き込まれる場合もあります。しかし、鋭い人は感情に流されることなく常に冷静沈着に人を分析するので、人の本心をズバリと見抜くことができます。

意見をはっきり言う

鋭い人は自分の意見をはっきりと言うのも特徴的です。
相手の考えが明らかに間違っている場合でも、気の弱い人は何も言えずにただ黙ってしまうものですが、鋭い人には自分の思いを誰にでもはっきりと言える強さが備わっています。また、誰も太刀打ちできないくらい論理的な意見を言うので、口では敵わないと周囲の人から一目置かれます。

人をよく観察している

鋭い人は、人をよく観察し分析しています。
そのため、本質的にかなり性格が悪い人がどれだけいい人の仮面を被って周りの人に接していたとしても、鋭い人にはすぐにその本性を見抜かれてしまいます。
また鋭さのある男性はモテますが、近づいてくる女性がどれだけいい子ぶっていても本質が分かれば冷たく突き放し、本当に心の綺麗な女性を選びます。

経験豊富

鋭い人が優れた洞察力を持っているのは、経験が豊富であるからこそです。
経験が深いということは、視野が広く知識が深いということです。そのため、物事をあらゆる側面から見て自分の考えで分析し、適格な答えを出すことができるのです。
経験を振りかざすのではなく、自分のスキルとしてしっかり活用しているので、嫌味がなく人から尊敬もされやすいです。

鋭い人の性格

鋭い人は芯が強いですが自分勝手に振る舞うことはなく、また周りをよく見ているので周囲の人に調和することもできるため、関わる人から尊敬されやすい性格の持ち主です。
ここでは、鋭い人の性格について詳しく紹介していきます。

猜疑心が強い

鋭い人は、人を簡単に信じることはない猜疑心が強い性格の持ち主です。
人をしっかり観察してその分析結果が出たときに、自分の中で「この人は信用できる」と思った人しか絶対に信用しません。またその分析は大抵間違っていないので、仕事もプライベートも良好な人間関係を築くことができます。

自分を信じている

鋭い人は他者を簡単には信じませんが、自分自身のことは強く信じています。
成功・失敗・挫折などの様々な経験をしてきたことにより、自分自身を信じることができる強さを身につけることができたのでしょう。
また、自分を信じる気持ちがあるからこそ、人にどう思われようと自分の意見をはっきりと言うことができるのです。

現実主義

鋭い人の性格的特徴には、現実主義であることも挙げられます。
妄想や理想などに思いをはせることがなく、常に現実を見つめています。そのため、人に余計な感情移入をして流されたりすることがないのです。
ただ、リアルにこだわるためロマンチックなことは苦手で、男女共に恋人に不満を抱かせてしまう傾向があります。

他人をあてにしない

鋭い人は、基本的に他人をあてにしない性格です。
自分自身の力で何でも解決したい気持ちが強く、また人を簡単に信用しないこともあり、仕事も自分の中でかなり厳選した人にしか任せることがありません。逆に鋭い人に仕事を任された場合は、「信頼できる人」と認定されているということなので非常に喜ばしいことです。

空気が読める

鋭い人の性格的特徴には、場の空気を読めるということも挙げられます。
人をしっかりと観察していると同時に、その場の空気感も敏感に察知できるので、自分勝手に行動することはありません。
いくら仕事で能力が高くても、自分のことしか考えていない人は他者から評価されません。鋭い人が認められるのは周りのことも考えられるからなのです。

鋭い人が怖いと言われる理由

鋭い人は基本的には人から尊敬・信頼の気持ちを持たれますが、ときに「怖い」と思われてしまう場合もあります。しかしそれは鋭い人に原因があるのではなく、ほとんどの場合怖いと思う相手の心情に問題があります。
ここでは、鋭い人が怖いと言われる理由を紹介します。

感情を表に出さないから

鋭い人が怖いと言われるのは、自分の感情をほとんど表に出さないことが理由の一つです。
いつも冷静で感情に任せて怒ったりするということはもちろんありませんが、反対に喜びなどの良い感情もあまり表現しないため、「何を考えているか分からない」と怖がられてしまうことがあります。

嘘や誤魔化しが通用しないから

鋭い人が怖がられる理由は、嘘や誤魔化しを全て見抜かれてしまうからです。
嘘をついて自分だけが得をしようとか、ミスを誤魔化そうと考える人にとっては、鋭い人にはその悪事を全て見透かされそうな気がして、とても恐ろしい存在なのです。
案の定鋭い人は不正を全て暴くので、自業自得なのに逆恨みする人もいます。

何でもはっきりと意見するから

鋭い人は自分が思っていることははっきりと意見するので、人によってはそれを「怖い」と思ってしまう場合もあります。
はっきり意見を言われて怖いと思うのは、大抵気が弱く保守的な考え方の人です。鋭い人が相手を責めているわけでなくても、被害妄想で攻撃されたと思い込んでしまうのです。

完璧で隙がないから

鋭い人が怖いと言われるのは、完璧で隙がないように見えてしまうからです。
仕事の能力が高く、人間関係も良好で、空気も読める…このような長所が目立つことから、少し距離感のある人からは万能で完璧な「とっつきにくい人」と恐れられてしまいがちです。
女性であれば、「素敵過ぎて声を掛けられない」と男性から思われてしまうタイプです。

核心をついてくるから

鋭い人が怖いと言われる理由は、核心をついてくるからです。
どれだけ自分を取り繕っていい人を演じ、思ってもいないのに自分の利益のために人を褒めちぎったり、愛嬌を振りまいていたとしても、その本心を鋭い人には全て見抜かれてしまいます。それを怖いと思う人もいますが、「分かってくれる人がいる」と喜ぶ人も多いです。

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鋭い人になるには

鋭い人のように冷静沈着・頭脳明晰な人物になりたい…そのような憧れの気持ちを持つ人は少なくないでしょう。自分の意識を変えていくことで、鋭い人のような思考パターンを手に入れることは可能です。
ここでは、鋭い人になるにはどうすべきかを紹介していきます。

周囲の人をよく観察する

鋭い人になるには、自分の周囲の人達をよく観察することから始めましょう。
人を観察するというのは、その人の表面的な部分だけを見るのではなく、発言や行動について深く分析して相手の本質的な部分を分析するということです。
そのようにしっかりと相手を見る癖をつければ、鋭い人のように人を見る目が養われていきます。

感情的にならない

感情的になりそうになったら、まずは落ち着いて冷静さを取り戻すように癖づけましょう。
鋭い人はどんなときでも冷静に対応できますが、そうなるためには意識的に自分を落ち着かせる必要があります。簡単なことではありませんが、心掛け続けることで冷静でいられることを習慣化することは可能です。

向上心を持つ

鋭い人になるためには、向上心を持ち何にでもチャレンジし、経験を積むことが大切です。
鋭い人が洞察力などの様々な能力を身につけられたのは、沢山の経験を積んできたことが何より一番の要因です。仕事でも趣味でも、失敗を恐れず思い切って挑戦していきましょう。

人を簡単に信用しない

鋭い人になるためには、人を簡単に信用しないことも大切なポイントです。
悲しんでいる人・悩んでいる人を見ると、同情心だけで手助けしてしまう人は少なくありません。その気持ちは素敵なことですが、それによって騙されたり裏切られる場合もあるのです。誰でも簡単に信じるのではなく、本当に心から信頼できる人を自分で見つけるというのが、鋭い人の考え方です。

理想ばかり追い求めない

理想ばかりを追い求めず、しっかりと現実も見つめるのが、鋭い人になるためには必要なことです。夢や理想を追い求めるのは悪いことではありませんが、現実が見えていないと掴める夢も逃してしまうことになります。
がむしゃらになるのではなく、自己分析して改善点など明確にしながら目標に向けて努力していくことで、鋭い人のような賢さも自然と身についていきます。

鋭い人に向いている仕事

鋭い人は様々な側面での能力値が非常に高いので、基本的にはどんな仕事でもこなすことができます。そんな中でも、人をまとめる仕事や人を助ける仕事など、ある意味他者と密接に関わり合いを持つ仕事には特に適正があります。
ここでは、鋭い人に向いている仕事について紹介していきます。

管理職

鋭い人は組織の管理職に適性があります。
会社に必要不可欠な管理職のポジションを担う人は、能力が高いことはもちろんですが、冷静に人の特性や感情を見抜くことができる洞察力を持っている人物が適任です。このことから、鋭い人には管理職などのリーダー的ポジションがかなり向いていると言えます。

弁護士

鋭い人は専門知識が必要な弁護士にも向いていると考えられます。
弁護士はときに感情を揺さぶられそうになる仕事ではありますが、法律に乗っ取って様々な問題を解決していくためには、鋭い人のような現実主義な側面と冷静さは欠かせない要素です。頭の回転も速いので、問題解決に時間をかけない優秀な弁護士になれるでしょう。

カウンセラー

鋭い人は、人の心を救うカウンセラーにも向いています。
心を病んだ人を癒すためには、感情に任せてひたすらに優しくするのではなく、冷静沈着に相手の話に耳を傾け、問題解決の手助けをすることが大切です。
また、鋭い人の冷静さは相手に安心感を与えることができるので、「信頼のおける先生」と評価されるでしょう。

ジャーナリスト

リアリストである鋭い人には、ジャーナリストも向いています。
理想や綺麗事ではなく、ときには誰かの悪事や闇の部分を深掘りしなければいけないジャーナリストという仕事は、心の弱い人には到底できない仕事です。芯が強く人の本質に目を向けることが身についている鋭い人にとっては、やりがいを感じることのできる仕事でしょう。

接客業

鋭い人は空気を読むことにも長けているので、接客業にも適性があります。
また、人を観察し本質を見抜くことが得意なことも、接客業には活かすことができます。お客様の本質を熟知していることで、「どのように接すれば商品を購入してくれるのか」を見抜くことができるので、難なく売り上げを獲得することができるでしょう。

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鋭い人は心から信頼できる人

鋭い人は、現実主義で常に人や物ごとを曇りなき眼で見つめています。ときにその冷静な姿を「冷たい」とか「怖い」と言う人はいますが、そう思う人はほとんどの場合鋭い人とは正反対の性質を持った、怠惰で感情に流されてばかりの自分勝手な人達です。
本当に信頼できるのは、鋭い人のような自分の信念を持ち人に流されることのない人物です。身近にそのような人がいる場合は、これからもその関係を大切にしましょう。