辛抱強い人の特徴や性格|辛抱強くなるにはどうすればいい?

辛抱強い人は周囲の人達からの評価が非常に高く、どこに行っても頼りにされる存在です。
なんでも粘り強く諦めないで取り組めるところに、尊敬の気持ちを持つ人も多いでしょう。
今回は、辛抱強い人について紹介していきます。
辛抱強い人の意味や特徴・性格、長所と短所、更に辛抱強くなるためのポイントについても解説していきます。

辛抱強いの意味とは

辛抱強いという言葉には、「我慢強い」「忍耐力がある」といった意味があります。
長期的に何かに耐えたり、我慢を続けている人を「辛抱強い人」と表現します。
普通なら途中で投げ出したくなる仕事量や、一人で抱えるのは耐えられないような悩み事でも、最後まで耐え抜くことができる…このような性質を持つ人が、辛抱強い人と言えます。
辛抱強いの反対語としては、「飽きっぽい」「せっかち」という言葉が該当します。根気がない人・心が弱い人は、辛抱強く困難に耐えることができません。

辛抱強い人の特徴

辛抱強い人の特徴を端的に表すと、ちょっとやそっとでは心が折れない強い精神力の持ち主であると言えます。そのタフさは、周囲の人に頼もしさを感じさせるほどです。
ここでは、そんな辛抱強い人の特徴について詳しく紹介していきます。

何事も計画的

辛抱強い人は、何事も計画性を持って取り組むことが特徴的です。
ただ闇雲にやるべきことをこなすのではなく、何でも目標を明確にして長期的計画をしっかりと立ててから実行するので、たとえそれがどれだけ時間がかかることであっても辛抱強く取り組むことができます。

ストレス耐性が高い

ストレス耐性が普通より高いことも、辛抱強い人の特徴です。
普通なら強いストレスを感じてしまうような出来事でも、辛抱強い人は持ち前のタフな精神力で難なく乗り越えてみせます。どんなときでも気丈に振る舞っているので、周囲の人たちはその姿を尊敬します。

何事も楽しむことができる

辛抱強い人はどんなに我慢を強いられている状況も、自分なりに楽しめる術を身に付けていることが特徴的です。
何でも楽しみながら取り組むことができるので、周りから見ると過酷な状況下であるように見えたとしても、本人に我慢しているという意識はありません。

頼りになる存在

辛抱強い人は精神的に強く楽観的なため、周囲の人に頼もしさを感じさせる存在です。
どんなことでも持ち前のタフさで「なんとかなる」と踏ん張ることができ、仕事ではリーダーのポジションに配属させられることが多いです。同僚や部下達から頼りがいのあるリーダーとして慕われ、チームを上手くまとめることができます。

損な役回りでも引き受ける

辛抱強い人は、損な役回りでも自ら率先して引き受ける傾向があります。
頑張って結果を残しても自分にとってたいした得がないと分かっていても、達成感を得られそう・面白そうと思えることなら損得勘定抜きで引き受けます。
「結果は後からついてくるもの」と考えているので、目先の利益に惑わされません。

辛抱強い人の性格

辛抱強い人がどんな辛いことでも我慢し耐え抜くことができるのは、誰よりも前向きでストイックなしっかりとした軸を持つ性格であるからと考えられます。
ここでは、辛抱強い人の性格について詳しく紹介していきます。

ポジティブ

辛抱強い人は、非常にポジティブな性格の持ち主です。
ちょっとしたことですぐに落ち込むネガティブな思考を持つ人は、粘り強く一つの事をやり遂げることには不向きと言えるでしょう。
明るく常に前向きに物事を考えられることが、辛抱強く物事に取り組める秘訣なのです。

自分に厳しい

辛抱強い人の中には、自分自身に厳しく決して甘えを許さない性格の人もいます。
自分に厳しいからといって人に対しても同等に厳しく接するのではなく、人に対してはとても親切で、ときには自分を犠牲にしてでもフォローしてあげれるほどの優しさも持ち合わせています。

向上心が強い

辛抱強い人は、とても向上心が強い性格でもあります。
このような性格の人は、自己成長をテーマとして何にでも取り組むところがあるので、例え周囲の人から見ると何の得もない無利益なことであっても、自分のためになる・スキルアップに繋がることであれば懸命に挑戦します。

人に流されない

辛抱強い人は、自分の軸がぶれず人に流されない性格の持ち主です。
自分が決めた目標は、何が何でも達成したいという強い信念を持っています。「今日中にこの仕事を終わらせよう」と決めたら、たとえ同僚達が皆定時に退勤しても残業し、飲みに誘われても心が揺れることはありません。

思いやりが深い

辛抱強い人の中には、自分のためでなく大切な人のためなら何だって我慢できる…という、非常に思いやりが深いタイプの人もいます。
このような性格であるがゆえに、良心につけこまれて人に騙されるといったことも起こりがちです。それでも「仕方ない」と思える情の厚さを持っています。

辛抱強い人の長所と短所

辛抱強く物事に打ち込むというのは、なかなかできることではありません。そんな辛抱強い人は周囲の人から見ると長所を沢山持つ人物ですが、我慢強さが短所として目立ってしまう場合もあるのです。
ここでは、辛抱強い人の長所と短所を紹介していきます。

長所

人に信頼される

辛抱強い人の一つ目の長所は、人に信頼されることです。
どんな大変な仕事でも絶対に投げ出さず最後までやり遂げるので、おのずと上司からは信頼され、同僚達からは尊敬される存在になります。
また、自分のためだけでなく人のために頑張ることもできるのが、より信頼を得られるポイントと言えます。

成功を掴みやすい

辛抱強い人は努力を惜しむことがないので、成功を掴みやすいのも長所の一つです。
どれだけ能力や才能があったとしても、途中で投げ出したり飽きっぽい人は成功を掴むことが困難です。
コツコツと忍耐強く物事に向き合っていけるからこそ、その先に成功が見えるのです。

辛い状況でも耐えることができる

どんな辛い状況でも耐えることができるのは、大きな長所と言えるでしょう。
精神的に弱い人は自分が辛い状態に追い込まれると、最悪の場合精神を病んでしまうこともあります。しかし辛抱強い人は非常にタフなため、心が病むこととは無縁です。生きにくいとされている現代社会を難なく切り抜けていくことができます。

短所

こだわりが強過ぎる

辛抱強い人は、こだわりが強すぎることが短所の一つと言えます。
しっかりとした目標を定めるからこそ辛抱強く頑張れるのですが、何がなんでもその目標を達成しよう・理想通りの結果を残そうというこだわりが強すぎることで、失敗したときに強く自分自身を責めてしまう危険性も秘めているのです。

体の疲れに気づきにくい

辛抱強い人は精神面が強いせいで、肉体に疲労が出ても「これぐらい平気」と見過ごしてしまうという欠点を持っています。
そのせいで頑張り過ぎて体を壊したり、急に倒れてしまうという事態が起こってしまう場合があります。せっかく頑張っているのに、体を壊すことで「自己管理ができない人」と思われることもあるのです。

身近な人を心配させる

辛抱強い人はなりふり構わず頑張り過ぎで、身近な家族・恋人・友人を心配させてしまいがちという短所も持っています。
身近な人から見るとそれこそ「体を壊すのでは?」と思うほど、何でもストイックにやり過ぎてしまう傾向があります。朝早くから深夜まで毎日仕事しているなど、一心不乱になってしまうのは考え物です。

辛抱強くなるには

いつも物事を途中で放棄してしまう…そんな人にとって、辛抱強く何事にも取り組める人は憧れの存在でしょう。自分の考え方やこれまでのやり方を変えることで、誰でも辛抱強さを身に付けることは可能です。
ここでは、辛抱強くなるためのポイントを紹介していきます。

物事を最後までやり遂げる

辛抱強くなるには、物事を最後までやり遂げることが大切です。
どんなにペースが遅く時間がかかっても、途中で投げ出さずやり抜くことを心掛けましょう。難しいことをやり抜いたことが自信に繋がり、また何にも代えがたい達成感が生まれるので、自然と我慢強くタフな精神力が身についていきます。

目標を明確にする

辛抱強く物事に取り組むためには、まず目標を明確にすることがポイントです。
ただなんとなく人に指示されたからやっている・仕事だから仕方なくしている…そのような気持ちでは、難所にぶつかると確実に嫌気がさしてしまいます。
どんなことでも自分なりに目標を定めるからこそ、達成のため辛抱強く頑張れるのです。

自分自身の甘えを断ち切る

自分自身に甘えがあると思うのであれば、その気持ちを断ち切ることが大切です。
自分に甘いと、どれだけ目標を掲げても途中で諦めてしまう可能性があります。甘えを断ち切るためには、目標達成したら何か自分にご褒美を与えるなど、先々に楽しみを作っておくのが良いでしょう。

幸せな未来を妄想する

成功を掴んだ自分・成長を遂げた自分の姿を妄想することで、想像通りの幸せな未来を掴み取るために頑張ろうという気持ちが高まり、辛抱強くなることができます。
ただ、もしも頑張った結果が思った通りの理想の未来ではなかったとしても、極端に落ち込んではいけません。気持ちを切り替え、また新たな目標に向かって粘り強く努力しましょう。

物事をネガティブに捉えない

物事をネガティブに捉えないことも、辛抱強く頑張れる秘訣の一つです。
途中で「どうせ無理…」「頑張っても意味がない…」などと、マイナスな思考になってしまうのは挫折を生むだけです。
ネガティブに考えそうになってしまったら、「自分ならできる」と思考を意識的にポジティブなものに変換するようにしましょう。

頑張り過ぎにはご注意を

辛抱強いのは素晴らしいことですが、頑張り過ぎには十分注意しなければいけません。
いくら強い精神力があったとしても、常に走り続けるというのは心身に非常に悪影響です。目に見えない・自覚のないストレスは爆発すると大変なことになってしまう恐れがあります。
辛抱強い性質であると自覚のある人は、ときにはリラックスして自分自身を癒してあげる時間を設けるようにしましょう。