整理整頓ができない人の性格や心理の特徴|整理整頓のコツとは

机の上や部屋が整っていると、気持ちが良く前向きな考えが生まれやすいので、常に整理整頓を心がけている人は多いです。しかしその反面、机も部屋も物であふれごちゃごちゃしているという人もいます。自分の場所ではないですが、物で溢れているのにも関わらず片付けようとしない姿は、良い印象とは言えません。

今回は整理整頓ができない人が、なぜ整理整頓をしようとしないのかを性格や心理などからみていきます。

整理整頓ができないの意味とは

整理整頓とは、自分にとって必要なものと必要じゃないものを分け、必要なものは所定の場所に片付け、必要ないものは捨てることができ、部屋や机の上の清潔と整頓された状況を保つことを指します。整理整頓ができない人は、必要なものと必要じゃないものの区別や仕分けができず、物で溢れさせてしまうのです。

周りの人に大きな迷惑をかけることではないかもしれませんが、見た目の印象は悪く片付けるように指摘されることが多いと言えます。

整理整頓ができない人の特徴

整理整頓ができない人にはどのような人が多いと思いますか?整理整頓ができない人にみられる特徴を紹介します。

職場の机が片付いていない人や部屋が汚い人に、当てはまる可能性が高いです。参考に見比べてみましょう。

片づける場所が決まっていない

「使ったら元の場所に戻す」が整理整頓の基本です。戻そうと思っても片づける場所が決まっていなければ、毎回違う場所に置いてしまうでしょう。

毎回使う時に探す羽目になってしまうのが、整理整頓のできない人の特徴なのです。

効率が悪い

整理整頓ができない人は、物の片付けだけでなく時間の使い方も苦手な傾向があります。物がどこにあるか分からないので探す時間がかかり、時間も上手く使えないので効率が悪いと言えるでしょう。

また効率の悪さが仕事の出来具合にも関わってきてしまっています。仕事に力を入れようと考えている男性にとっては致命的かもしれません。

どんぶり勘定

自分のお金を正確に把握しようという気がありません。お金の大切さは感じるものの、面倒という気持ちの方が強いのでしょう。

細かくお金を計算することはなく、いつでもどんぶり勘定をしている状態です。自分が損していても気がつかないでしょう。

周りが気にならない

多くの人は周りの目を気にして、ある程度周りのものを片づけようと意識します。そのため見た目には片付いている状態を維持することができるのです。

しかし整理整頓をすることができない人は、周りの目を気にするということがありません。そのためいくら散らかっていても、片づけようという気にならないのです。

物をため込む

今必要最低限の物だけを持つ「ミニマリスト」という言葉を耳にしますが、整理整頓できない人はどちらかと言えば逆をいきます。整理整頓できないのにも関わらず物が捨てられず、溜め込んでしまうのです。

整理整頓ができない人の性格

どのような性格の人に、整理整頓ができないという特徴はみられるのでしょうか。整理整頓ができない人の性格から、なぜ片付かない机の上や部屋になってしまうのかをみてみましょう。

性格が原因となる場合もあります。当てはまる人は特に参考にしてください。

寂しがり

整理整頓できない人は寂しがりやな人が多いです。部屋に物が少なくスッキリしていると、なんだか寂しくなってきてしまいます。

部屋に物が散乱していた方が落ち着くので、片づけようと思いません。特に女性はお気に入りのぬいぐるみや飾りでいっぱいにしています。

マイペース

整理整頓ができない人はマイペースな性格な人が多いと言えるでしょう。1日の時間は限られています。しかしマイペースに行動しすぎて整理整頓をする時間が無くなってしまうのです。

また自分中心に物事を考えるので、今の状況を自分で納得していれば問題ないとも考えています。

面倒くさがり

極端な面倒くさがりな性格が、整理整頓ができないという状態を作り出しています。常日頃から元の位置に戻すという行動を取っていれば、最小限の片付けで身の回りは綺麗になります。

整理整頓ができないとは、その小さな積み重ねを面倒と放棄した結果なのです。

短気

短気な人は、自分の嫌なことを始めるとすぐにイライラして投げ出してしまう傾向にあります。片付けがはかどればよいですが、散々散らかした後の片付けは長時間かかってしまうこともあり、短気な性格が出て途中でやめてしまいます。

綺麗になるまでに時間がかかったり、片付けすることさえもしなくなってしまうのです。

好奇心旺盛

好奇心旺盛な人は、多趣味なこともあり部屋に物が溢れがちです。またたくさんの物を片づけようにも、片付けの途中で様々な物に気を取られ、整理整頓が進まない状況に陥ってしまうのです。

整理整頓ができない人の心理

どのような考えを持ち整理整頓をしないか想像がつきますか?整理整頓ができない人は、どのような考えや思いを持っているのでしょうか。ここでは整理整頓ができない人の心理を紹介します。共感する心理があるかもしれません。

片づけ方がわからない

何をするのにもやり方が分からなければどうすることもできません。整理整頓ができない人の中には、どのように片付けをしたらいいのかが分からないという人もいます。

どこに片付けどのように物を見せれば、整理整頓されているように見えるのか、知識がないのでしょう。実はいつも自分の中では整理整頓しているつもりなのです。

手放すことができない

整理整頓ができる人は、自分が持っている物の中で、何が必要で何が不要なのかを見極めることができています。逆に整理整頓ができない人は、必要なものと不必要なものの見極めができず、物を手放すことができません。

「いつか使う」「捨てたらもったいない」と不必要な物を手元に置いておくことで、どんどん散らかって行ってしまうのです。

自分が生活しやすくしている

なるべく移動しないで物事を完結したいという気持ちが強いためか、物を片づけるのではなく自分の手の届く範囲に置いてしまいます。本人からすれば整理整頓していないのではなく、自分の中で生活しやすい置き場所に置いているのです。その結果散らかってしまうのでしょう。

余裕がない

仕事や勉強に忙しい毎日を送っていると、そちらにいっぱいいっぱいになってしまい、心にも時間にも余裕が無くなってしまいます。余裕がないときに整理整頓ができる人は少ないでしょう。

整理整頓できない人は、余裕がなく他のことに必死になった結果、周りがどんどん散らかっていったのです。

生まれつきの特性

生まれつき整理整頓が苦手な特性を持つ人がいます。特性で整理整頓ができない人は、どんなに頑張っても身の回りが散らかって行ってしまうのです。

この場合、意識しても・努力しても上手く片づけるという行動に移すことができないと言えるでしょう。

整理整頓ができない人は仕事ができると言われる理由は?

きっちり整頓された綺麗な机をみた時、ここの席の人は仕事ができる人なのだろうと想像したことがあるのではないでしょうか。しかし実際には、整理整頓できない人に対し仕事ができると感じる人もいるようです。

ではどのような点で、整理整頓ができない人が仕事ができると言われるのでしょうか。その理由をみていきましょう。

仕事に集中している

整理整頓を後回しにしてしまうほど仕事に集中しているので、質の高い仕事をしていると言えるでしょう。長くダラダラ続けていても時間だけが過ぎていき何も成果は生れません。

他のことを忘れてしまうほどの集中力がある証拠なのです。

行動力がある

整理整頓ができない人は、様々なことに興味を示す好奇心旺盛なタイプです。多くのことに目を向けることができるので、視野が広く新しい提案もすることができます。

またどんな難しい仕事でも、持ち前の好奇心で逃げることなく立ち向かおうとする姿が見られます。

ペースが乱れない

会社では様々な人が関わりを持ち進めていくため、時に人の言動に惑わされスムーズにことが進まないということもあります。しかし整理整頓ができない人は、基本的にマイペースなので人にペースを乱されることなく仕事をすることができます。

仕事をする上で、自分のペースを保てることは重要で、仕事の良し悪しや進み具合にムラが無いので信頼を得やすいと言えるでしょう。

自分を優先できる

周りの目を気にするということはないので、自分を優先することに罪悪感を感じません。人を差し置いて昇進することもあるので、あまり良い印象を持たれないこともあります。

しかしどんなやり方でも、評価されているのは確かなので、仕事ができると言われるのです。

効率がいい

周りから見れば整理整頓出来ていませんが、自分がやりやすい位置に物を置いているので、効率的に作業をすることが可能です。自分のデスク以外で作業すると、違和感を感じたりやりづらさを感じることがあるでしょう。

自分のデスクで尚且つ自分の好きなように物を置いているのですから、仕事がやりやすい状態になっているのです。

整理整頓の効果とは

整理整頓することは良いことだという印象が強いですが、実際には整理整頓をすることでどのような効果があるのでしょう。ここでは整理整頓することで得られる効果を紹介します。

効果を知ることであなたも整理整頓したくなるかもしれません。

時短になる

整理整頓することで、物がどこにあるかがすぐに分かるので、何をやるのにも時間短縮になります。また普段から整理整頓をして保つことで、片づけに多くの時間を費やすこともなくなるでしょう。

空いた時間で何か自分の為に使えるのは、とても有意義と言えるのではないでしょうか。

物をなくさない

ごちゃごちゃした部屋や物が溢れた机の上では、カギのような小さな物やスマホは良く紛れてしまい、なくしやすくなります。整理整頓することでスッキリさせることができるので、物をなくしてしまい焦ると言うことは起きにくくなると言えるでしょう。

気分が晴れる

散らかった空間に長時間いると落ち着かずストレスを感じます。仕事でもストレスを抱え家でもくつろぐことができなければ、ストレスを発散させ癒しの時間を過ごすことができなくなってしまうでしょう。整理整頓することでスッキリして、気分が晴れます。

清潔を保てる

知らず知らずのうちにホコリは溜まります。整理整頓していないことで、動かしていない物の上や物と物との隙間には多くのホコリがあるでしょう。

整理整頓をすることで定期的にホコリを除去することができ、特にハウスダストにアレルギーがある人にとっては、健康を保つことにも繋がります。

ミスを軽減できる

必要な書類と不必要な書類を整理しておかないと、仕事をする上でミスが起こりやすくなります。現行の書類と改善前の書類は一見見分けがつきません。

間違いがないように重要な書類は、整理整頓しておかなくてはいけないでしょう。

整理整頓のコツ

いざ整理整頓しようとしても、もともと苦手な人にとってはどのように進めるべきかが分からないのではないでしょうか。そんな人の為に、整理整頓のコツを紹介していきます。

ぜひ参考にし、できることから実行してみてください。

場所を決める

物の片付け場所はしっかり決め、使うたびに決められた場所に戻す癖をつけると、整理整頓は簡単になります。またどこで使うものなのかをしっかり考え、生活動線上に片づけるスペースを作ると良いでしょう。

使う場所の近くに片づけるスペースを作ることで、元に戻しやすくなります。

残す基準を決める

まだ使えるからと言って捨てることを躊躇してしまう人は少なくありません。そのような人は捨てるタイミングや残す基準などルールを決めましょう。

基準は人それぞれですが、物を溜める量・物を置くスペース・どれくらい使用するかなど、自分で判断しやすくなる基準を明確にしてください。

必要なものと不必要なもので分ける

片付けを始める前に、まずは必要なものと不必要なものに分けることから始めてみましょう。物が溢れる中で必要な物だけを抜粋して片付け場所に入れていくのは、片付いた感じが見えづらく嫌になってしまいます。

不必要なものは箱や袋に詰めて避けて行くことで、どれくらいの量を整頓すればいいのかが視覚的に分かり、終わりが見えやすくなります。

物は増やさない

物が少なければ少ない方が整理整頓は簡単です。必要最低限の物だけを身の回りに置き生活することを心がけてみましょう。

物が多ければ便利で悩みのない生活ができるとは限りません。「安いから」といって使わない物を買ってしまう癖は直した方が良いと言えます。

片付けのノルマを決める

部屋全てを1日で整理整頓しようと始めると、意外と辛いものです。長時間同じ作業をするのは、集中力が続かないからです。短気な人は特に続けるのが難しいでしょう。

そのような人は、その日に片付けるノルマを決めたり、片付けを続ける時間を決めて作業してみましょう。1日10分という短時間でも良いのです。

整理整頓で心も体も晴れやかに

整理整頓を続けることは、始めたばかりの人にとっては難しいことかもしれません。ドォから始めればよいのか、または何から始めればよいのか悩んでしまう人もいるでしょう。

しかし日ごろの積み重ねが、日々の整理整頓を楽なものにします。また整理整頓をすることで、心の余裕を生み清潔を保つことにも繋がります。整理整頓をして心も体も晴れやかで健康的を目指しましょう。