腰が軽い人とは、腰が重い人と対照的な人のことをいいます。
なので、思ったことは即行動して上手くいけば仕事が早いと賞賛されますが、慎重さが欠けるため落ち着きがない人とも思われるようです。
もしあなたが「君は腰が軽いね」と言われた瞬間、褒め言葉なのかよく分からないと感じていませんか?
どうせなら「行動的」と言われたら嬉しいのに、なぜ「腰が軽い」というのでしょう。
そして、身近に人の倍は動く少しおっちょこちょいな人を見て「なぜあんなに向こう見ずなんだろうか?」と感じる人はいませんか?
軽快な足取りは腰の重い人にとって羨ましいとも感じてもらえたり、人の良さから都合のいい人にもなりがちな、さまざまな面を持つ「腰が軽い人」。
今回はそんな「腰の軽い人」の性格や心理などを紹介していきます。
目次
腰が軽いは褒め言葉?
腰が軽い人は、フットワークが軽い・行動的・キビキビ動く働き者という意味合いなので、基本的には褒め言葉といえます。
そうと決めたら即実行に移す・瞬発力の早い人ではありますが、度が過ぎると周りはハラハラさせることもあったり、遊びの誘いも断らず疲れていて無理してすっ飛んでいく姿から「暇人」「軽率に行動」「尻軽」など皮肉で使う人もいるようです。
また、仕事の面でも急いでやろうと後先考えず空回りする姿から「尻が軽すぎのあわて者」と呆れらえることもあります。
なので、完全な褒め言葉とは言い難い面もあるようです。
腰が軽い人の特徴
では、腰が軽い人とはどんな人のことをいうのでしょう。
好奇心が旺盛で友人からの誘いも即OKを出してノリがいい健康的な人です。
しかし、向こう見ずなところもあるので周囲からは軽率・慌て者と呼ばれてしまうこともあります。
それはなぜでしょうか?
そんな腰の軽い人の特徴を解説します。
心身共に健康的な人
腰が軽い人はキビキビ良く動くので、歩くことも苦ではなく運動が好きな人が多いです。スポーツジムに通ってランニングやエアロビクスなどよく動くスポーツが好きです。
なので、同世代の人よりも歩くスピードが早く体力があり健康的な体を保っています。
性格も、ポジティブなので心身共に健康的な人といえるでしょう。
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お誘いは基本断らない
友人から「今日○○に行かない?」と急に誘われても時間が空いていたら、速攻でOKの返事をします。
それがちょっと距離のある所でも「楽しそう」とすぐに感じるので、距離が遠いことはあまり問題とは思いません。
なので、付き合いのいい人・誘いやすいと評判で友人からの誘いが多い人です。
ただし、若干気の乗らない誘いも「断ったら嫌な思いをさせてしまうかも」と疲れた体に鞭を打ちながら付き合うこともあります。
好奇心旺盛で初対面の人との会話でも楽しむ
好奇心旺盛なので、初対面の人でもワクワクしながら話をします。
会話中、自分と共通点や新しい価値観を知りたいので、そのような部分が見つかったら嬉しさでいっぱいになりすぐに心を開くタイプです。
相手も明るく社交的な人だったら、初対面でもすぐ意気投合してしまうでしょう。
ただしすべての人に当てはまるわけではありませんが、初対面に関わらずいきなり握手したり心を開きすぎて、相手を圧倒させてしまうこともあります。
早口で仕事がテキパキ・時間の使い方が上手
腰が軽い人は仕事中もよく動きます。仕事の優先順位をつけ、スケジュール管理が上手なのでマルチタスクが得意な人です。
そのため、就業時間内で仕事が終わるのでほとんど残業はしません。プライベートの時間をしっかり保ち、オン・オフをきちんと分けて過ごしています。
話し言葉も頭の回転の早さから「早口」で喋ります。なので、たまに聞き取りづらいこともあります。
軽率な人・あわて者と思われてしまう
仕事がテキパキしているのはいいのですが、タスクを早くこなしたいと先走ることもあります。
上司の話をきちんと聞かなかったり、早く仕事を終わらせようと重要なメールをきちんと読まなかったり話を最後まで聞かず行動しようとするので、周りから「あわてるな」と注意されます。
私生活では、家電などを早く使いたいからと説明書を読まずに取り組んでしまいます。
途中から分からなくなって、最初からやり直すこととなり二度手間になってしまうことも。
他には、深く考えずに既婚者の人と「食事くらいいいよね」と、気軽に出かけてしまい後々誤解されたり面倒なことが起ってしまうこともあります。
腰が軽い人の心理
腰が軽いといわれる人は、じっとしている事が苦手で人から好かれたいと願う傾向にあります。
気が付くと何でも引き受けすぎてオーバーワークになってしまい、どっと心身共に疲れてしまう人も多いようです。
ここでは、軽快でせわしない「腰の軽い人」の心の中を解説します。
誘われたら断れない性格
脳に入った情報に即反応してしまうことと、優柔不断な性格が加わることで実はちょっと気が乗らない誘いでも「せっかく誘ってもらったし断ったら気を悪くするかも・・」と、結局参加の返事をしてしまいます。
しかし、切り替えも早いので実際その場に行ってしまうとしっかり楽しんでいます。
また、仕事の面でも良く動いて断らない性格から次から次へと仕事を振られてしまうので「頑張れば頑張るだけ損だな・・」と不満も募っています。
今を大事に楽しむ・やりたいことはやらなきゃ損
「やって失敗するより、やらなくて後悔」をモットーにしています。なので、腰が重くグズグズしてチャンスを逃している人を見ると「もったいないこと」をしているなと感じます。
腰の軽い人は、「今」がすごく楽しいと気持ちが浮かれて高揚してしまいます。
楽しいと太っ腹になって友達に奢ってしまったり、出先で派手に買い物をしてクレジットの請求額にびっくりします。
それでも「あの時楽しかったし、まぁいいか」と切り替えも早いのでいつまでもグズグズしていません。
「みんなに好かれる」のために頑張る人
腰が軽い人は八方美人な要素もあります。
なので、こまめに動いて気を配ったりよく動いてテキパキ仕事をこなすことで周りにいる人を喜ばせたいのです。
「みんなから好かれたい」という気持ちから、期待に答えようとオーバーワークになりがちです。
人に頼ることもせず、しかも頼まれた仕事まで抱え込んでしまうので無理して自身を追い込んでしまうこともあります。
自分がしんどいことよりも、他者の笑顔や賞賛の方が嬉しいので無理をしても頑張るのです。
じっとしている事が苦手・アクティブに働きたい
じっと座って働く事務職やテレアポのような仕事よりも、出張などが多い営業職やツアーコンダクター・記者、ジャーナリストなどに興味・関心があります。
急に事態が一変するようなことも持ち前の頭の回転の早さ、決断力があるので逆に突き進んで行きます。
西へ東へ飛び周り、忙しくて食事をきちんと取れなくても肉体的にへとへとになろうと、成果がでて喜色満面になれる方が幸せなのです。
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暇な時間が嫌い
腰が軽い人は毎日忙しいくらいの方が好きなので、暇な時間が長いと苦痛になってきます。
美容院でパーマやカラーをすると時間がかかるうえ長時間椅子に座っていなくはならないので苦痛に感じています。
他にはスケジュールが真っ白な状態が寂しく感じることと、時間を無駄にしているような気がして何か出来ることをみつけて動き回ります。
腰が軽いメリットとデメリット
腰が軽い特性を、プラスに生かせるかマイナスに生かせるかで、生きやすさに差がでるようです。
自身が「腰が軽い人」かも?と思ってもデメリットなことに気をつけることで、飛躍して期待される人になる可能性もあるのです。
ここでは、腰が軽いことのメリット・デメリットを紹介します。思い当たる方は、「伸ばせる部分」「気をつけておきたい部分」として参考にしてみて下さい。
メリット
ポテンシャルが高い
好奇心旺盛で新しいことにもどんどん挑戦するという特徴があります。知らないことは、どんどん調べたり学習する能力があるので「物知り」だったり経験が豊富です。
インプットしたことを実行に移すので、その結果幅広くスキルアップしやすいです。
そのような面から、ポテンシャルの高い人といえます。
晩年は講師になったり、手に職を持ち独立したり平凡な人生では終わらない人になりそうです。
チャンスを掴むのが早い
瞬発力のある行動力の持ち主なので、目の前にあるチャンスは見逃さず掴みにかかるでしょう。
腰が重い人などがグズグズしている間にすぐ動くので簡単には逃しません。
腰が軽い人は大変なことでも引き受けてしまいがちですが、その大変なことをやり遂げることで、逃げ腰の人よりも出来ることが増えスキルがつきやすいのです。
スキルが増えると自信にも繋がるので、チャンスが来たら速攻で動きます。
社交的で誰とでもすぐ仲良く出来る
腰が軽い人は人が好きです。初対面の人との会話も楽しんでしまうのですぐに打ち解けられます。
にこやかで愛想もいいので、大体の人からは好印象を持たれるようです。
なので、進学、就職など新たな出会いの場面ではその力が発揮されすぐに友達や仲間が出来ます。
新しい場所でも明るく振舞え、ポジティブなのですぐに受け入れられやすいでしょう。
デメリット
話を最後まで聞かず間違ったことをする
例えば職場では気をきかせて動くのはいいのですが、話を最後まで聞かずに返事をするので最終的にミスしてしまうことがあります。
話の途中で「わかった」と思い込んでしまうので、周囲の人からは、「もう少し丁寧な仕事をしてほしい」「話は最後まで聞いて欲しい」と困らせてしまうことも。
向こう見ずなお調子者
他人の大変な出来事は「他人事」として考え「自分は大丈夫」と軽く考えてしまい、万が一のために備えておこうと考慮しないところがあります。
また、若い人の場合は「いつか就職出来るだろう」と軽く考えていたらいつの間にか年齢を重ねてしまっていたということにもなりかねません。
他には、お調子者のところもあるため周囲の注目を浴びようと、バク転をしようとしたり、川にダイブしたりして周りをハラハラさせてしまう所があります。
都合のいい人になってしまう
腰の軽い人は、人から誘われると大体行きます。
なので、「いつでも呼べば来てくれる」と思われてしまい都合のいい人になってしまう可能性があるのです。
これが悪い男性・女性に捕まってしまったら、いいように使われてしまい振り回されるでしょう。
他には、活動的でキビキビ動くので悪徳商法・ネットワークビジネスなどの勧誘も増えて、誘われた場所に行ったら「巣穴」だったという経験もしやすいです。
腰が軽い人になるには
消極的で社交性のない人からすれば、アクティブな「腰の軽い人」のようになれたら人生楽しいだろうなと思いますよね?
今よりもっと積極的に動き、チャンスを掴める人になるための方法をご紹介します。
大人しい人にはいきなり全部を実行するのは難しいと思いますので、どれか出来そうなことがあったら是非参考にして下さい。
失敗しても貴重な財産になると考える
どんなに優秀な人でも失敗します。失敗したことのない人はいません。
しかし、厳しい家庭で育ったり厳しい上司の元で働くと失敗することを恐れてしまうでしょう。
でも、考えてみると私たちは「失敗」したからこそ気づきがあり、失敗した原因を考え次に生かすことで「成長」に繋がれていますよね。
なので、失敗をして痛手を負ったことは何も経験をしていないぬるま湯のような生活をしている人より、視野が広がり次に繋げられるステップとなります。
チャレンジして失敗してもそれは何1つ無駄ではない貴重な体験と思って、勇気を出してみましょう。
気の乗らない誘いでも顔を出してみよう
職場や会合の気の乗らない飲み会や良く知らない人ばかりのパーティーは正直参加したくないですよね。
そんな気の乗らない飲み会などを勝手に「つまらない」と決めつけず、少しフラットに考えてみましょう。
今までそんなに話をしなかった人と距離が縮まったり、新たな発見があって刺激を受けるかもしれません。また、知らない人ばかりのパーティーも生涯の伴侶または友といえる人と出会う可能性だってあるのです。
つまらなければ途中で帰っても大丈夫なので、気軽に参加してみましょう。
運がいいと思うとき思い切って動く
転職に迷っているときに、興味のある求人をよくみかける・運転をしているときに青信号が多い・新しいアイデアが次々浮かぶ、など嬉しいことが重なる時期は好調の波が来ているときです。
腰が軽い人は、そんなチャンスに敏感なので有効に使います。
好調なときの感覚が増えてきたら、思い切ってチャレンジすることをお勧めします。
これまで躊躇していたことを「動け」のサインと受け止め、動いてみてはいかがでしょうか。
〇歳までやりたいことを紙に書く
あなたはどこか行きたい場所や会いたい人はいませんか?習得したい趣味や資格などがあったら、そのような希望を書き出してみましょう。
〇歳までに誰と会いたいか・どこへ行きたいか・どんな自分になっていたいか目星をつけることで、目標が見つかります。
まずは目標を達成するために計画を立ててみましょう。
そして、目標を達成している自分を思い浮かべてみましょう。すると、だんだんワクワクして来ませんか?
変わっている自分、成長している自分が将来待っていると思うと次第に前向きになれますよ。
フットワークの軽い人と付き合ってみる
フットワークの軽い人は出歩くことが好きです。フットワークの軽い友人と会うと「〜へ行ってきた」などの話をよく聞くでしょう。
同じ1日24時間過ごすのに、その間にいろいろな経験をしているのが分かります。
そして一緒に出かけた際、軽快に電車の乗り継ぎをしたり事前に美味しいお店など知っていたり観光名所もインプットしているので時間を無駄にしません。
動き方、楽しみ方を学ぶことが出来るでしょう。
腰が軽い友人から刺激をもらうことで、「自分も楽しもう」という気持ちになっていくことができます。
腰が軽い人は伸びしろがある人
「腰が軽い人だね」とは、深く考える前にせわしく動いて向こう見ずな人だったり、八方美人でいい人でいたいことから「利用されやすい都合のいい人」になる可能性のある危なっかしい人のようです。
しかし、持ち前の「テキパキ動く」「頭の回転の早さ」「フットワークの軽さ」も兼ね備えているので、少し考えてから動くことや自身のキャパシティーに合わせて仕事や付き合いをすることで「都合のいい人」から「いい人」へ変わることができる人です。
「腰が軽い人」は伸びしろがある人といえます。自分の短所に気を付け長所を生かすことで「〇年後には期待できる人」と思える素質のある人だと感じました。