先走る人の特徴や性格｜仕事で先走る人への対処法とは

あなたの周りに、こうと決めたら独自の判断で突き進み頼りになる人と思いきや、ミスや忘れ物が多く周囲を巻き込んでしまう人はいませんか？
愛嬌があって「天然さん」で明るく朗らかなので面倒見もいいので、悪い人ではないでしょう。
「先走る人」と自覚ある人にとっては、周りの空気が白けさせてしまうと「やっちゃった・・」と落ち込むこともしばしばあるようです。
そんな、ちょっと慌てん坊な「先走る人」が近くにいるあなたへの対処法と、「先走る人」の性格を直すためのポイントなど１つ１つ解説します。
あまり焦らない人やのんびりした人から見たら、少し焦り過ぎている「先走る人」の対処法も紹介しますので、気になっている方は是非読んでみてください。

先走る人の特徴

気持ちが先走りやすい人は、いつも忙しそうで真剣な表情で働いています。仕事が早いのはいい事ですが、ケアレスミスが多く結果雑になってしまうことがあります。
仕事では大事な「報連相」をせず独りよがりで進めてしまいます。知らず知らず輪を乱したり他の人がカバーすることになり若干疲れさせてしまうようです。
そんな自己中心的と思える「先走る人」の特徴を解説します。

なんでも早く片づけてしまいたい

先走る人は、とにかく早く事柄を片づけてしまいたい気持ちが強いです。
なぜなら、心配性なところがあるので「もし何かトラブルがあって順調に仕事が出来ず間に合わなかったら困る」など、不安な気持ちが先走って動いてしまうのです。
まだ企画が先なのに気持ちが先走って進めてしまいます。チーム仲間からは「もう取り組んでるの？」と言われますが本人は平然としています。

段取り上手なので仕事が早いが細かいミスをしてしまう

先走る人は、物事の段取りが上手です。仕事は前倒しが基本なので、担当になるとその仕事の他の人よりもダントツに早く取り掛かります。
主婦の場合も同じで、料理や掃除などテキパキ無駄な動きをしません。
しかし、職場でも家庭でも段取り上手なのはとてもいいのですが、急ぎ過ぎて細かいミスをしやすく「しまった」とよく言ってしまうでしょう。

周りくどい説明をする人が苦手

仕事の報告で相手の説明が長く、そのうえ周りくどく話されるとイライラしてきます。
少し気の強い人だったら「何が言いたいの？」と怒ってしまいます。
これは、先走る人が気が短い人が多いことから結論から先に話して欲しいのです。特に相手が忙しい状態だった場合、ダラダラ話と無駄な説明をされることが苦痛になります。

報連相はせず独断で決め実行に移す

先ほども言いましたが、先走る人は頭の回転も仕事も早いです。なので、自分は「仕事が出来る人」と思っています。
そのせいか、自分の考えは「正しい、大丈夫」と考えてしまい、チームのメンバーに相談をせず1人でどんどん考え進んでしまいます。
例えば、他人の私物を無断で捨てたり、備品を注文してあるのに確認せず勝手に追加注文をして後の祭りになるのです。

モヤモヤする悩みは急いで解決したい

先走る人は、自分の気持ちに重点を置きます。相手の都合などほとんど考えません。
例えば、気持ちが先走る人が悩みや心配事があって気持ちがモヤモヤして気になってしょうがない場合「すぐに話を聞いて欲しい」と思います。
非常識な時間でなければ、いきなり友人に電話をして「今、大丈夫？ちょっと聞いて欲しいことがあるの・・」と愚痴や心配事を話します。
先走る人は、モヤモヤした感覚が何日も続くのが我慢できないため、すぐに答えやアドバイスを貰って自身が早くスッキリしたいのです。

先走る人の性格

先走る人は、まず「自分が今、何がしたいか」「どう思ったのか」を、主体的に考えます。
結果を早く出したい、知りたい人なので相手の都合を考えず動くため、後先考えない人と思われてしまいます。
気にしていないような顔をしていても、心の中は不安な気持ちを持つ繊細な心の持ち主のようです。
ここでは、先走る人の性格について解説します。

そそっかしいが愛嬌がある

行動に落ち着きがなくソワソワした性格です。
例えば、早朝に玄関先で足音が聞こえたら泥棒かも？と思って「誰？」と大声で叫んだら、家族が新聞を取りに行くところで驚かせてしまったり、何でもない場所で躓いたりしてそそっかしいところがあります。
しかし、明るいそそっかしさと愛嬌があるので愛されキャラになりやすいでしょう。

せっかちで短気

意にそぐわないことは受け入れることができないため、すぐに怒ったり不機嫌になります。
例えば、法定速度を守って走っている車なのに「遅い」と感じるためイライラします。
黄色信号では加速して通り抜けたり、運転のスピードも速いので急ぐことは「先走る人」にとって当たり前なのです。

自己中心的

相手のペースに合わせることが苦手です。
相手を待たせることは気にならず、自分が待たされたらイライラする身勝手なところも。
また、相手が先に使っているにも関わらず「ちょっと貸して」と割り込んで借りたりします。
他者を出し抜いて勝手に行動するので自己中心的に写ってしまうでしょう。

早とちりしやすい

先走る人は１～10までの話を1～７で分かった気になってしまいます。
なので、完全に意味を分からず考えや行動を起こすことからミスが多いといえます。
朗報を聞くと最後まで聞かず、先に感情が高ぶってしまい早とちりして解釈しがちです。
話をゆっくり最後まで聞くのが苦手なことから、早とちりしてしまい間違った情報を伝えてしまうことがあります。

完璧主義

あれもこれもやらなきゃという気持ちが強いので、タスクが自然と増えてしまいます。
やることも早いので大概こなせますが、不慣れな仕事が入ってきたら時間配分の予測がつかないので気持ちに余裕が出ず焦ってきます。
なので、知らず知らずのうちに無理をして気持ちに余裕が持てないこともあります。

先走る人の恋愛傾向

先走る人の恋愛傾向をみると、自分が主体となるときは情熱的で感情をセーブできないところがあり受け身の時は、戸惑ったり「私のどこがいいのだろう？」と、相手の気持ちをなかなか受け入れられない傾向があります。
恋愛でも自分軸でいたい「先走る人」の恋愛傾向はどのようなものなのか解説します。

先に好きになりたい

先走る人は恋も「先行」したいタイプです。なので、タイプでない人とのデートのお誘いは気が進まないでしょう。
あまりグイグイ押されると気持ちが冷めてしまうので、あまり押しが強い人や情熱的すぎると引いてしまうでしょう。
それでも、相手の良さがだんだん分かって来ると好きになることもあります。

相手が冷めたと感じたら連絡を送り続ける

好きな相手の反応が微妙だったり、冷めたと感じると非常に不安になります。
返事がこなくても、不安な気持ちが抑えられず何度もLINEを送り反応するよう仕掛けます。
返事がこなかったら落ち着くまで待とうという気持ちがないので、返事が無くても連絡を取る手段はやめません。

好きになったら一直線

先走る人が恋に落ちたら「恋のハンター」となって一気に仕掛けます。
第一印象や外見が好みということで決めてしまうので「付き合ってみたら違った」と、後悔することも。
しかしあやふやな気持ちで好きにならないので、浮気の心配は少なく二股など考えられません。
なので、交際期間中に他に好きな人が出来たらあっさり別れて好きな人へ走ってしまうでしょう。

友達を裏切ってまで抜け駆けをする

仲良しの友人と話をしている最中に恋愛の相談を受けていると、自分が気になっている異性と同じ人だった場合「先走る人」は抜け駆けをします。
友人は告白しようか悩んでいる隙に、気になっている異性に連絡をし先に告白してしまいます。
友人の気持ちよりも、自分の不安な気持ちと焦りで気がつくと衝動的に動いてしまうのです。

自分の人生設計通りに相手を合わせたい

独りよがりなので、自分の人生設計通りに操りたいと思っています。相手の都合を考慮せず「〇年後結婚しよう」などいきなり言うことがあります。
相手がまだ仕事や勉強を頑張りたいと思う中、結婚準備に取り掛かったり新婚旅行の行き先を考えたりして舞い上がってしまいます。
挙句には「子供の名前、○○ってどうかな？」とまで言うので、相手は若干置いてけぼりな気分です。

先走る人の長所と短所

先走る人はせっかちで自分の価値観をしっかり持った人です。先頭に立って物事を進めて時間を無駄にしないので長所を生かせば組織のリーダーに向いている人です。
しかし、自分の価値観重視なので他人の忠告は否定された気分になるのか、扱いにくい部分もあります。
先走る人の長所と短所とはどんな所でしょう？

長所

場を和ませるムードメーカー

天然なそそっかしさは明るい個性の持ち主といえます。ちょっとしたいい間違いをする所があるので、いい意味での「天然さん」で、場を和ませます。
持ち前の明るさと愛嬌で変顔やモノマネをして笑わせ、一緒にいて楽しく人気者になれる素質があります。

運転や乗り継ぎが早いので到着時間が早い

高速道路を運転するときは右車線を走りスイスイ追い越す姿と、運転が上手なのでスマートでかっこよく見えます。
また、渋滞し始めたら迂回ルートに変更するなど、判断力・決断力がある人といえます。
また、電車の乗り継ぎも最速ルートを調べてから乗ります。
車でも電車でも目的地まで早く着くので時間の無駄がありません。なので、よほどイレギュラーな事が起こらない限り予定通り進行します。

リーダー的要素がある

率先して物事をやってタスク管理も上手なので、グループのリーダーとして引っ張れる人になれる要素のある人といえます。
仕事が出来る人でのろまな人はいません。
短所に気をつけ丁寧さを心がけて行動するようになれば、信頼も得られ組織のリーダーとして素質のある人なのです。

短所

早合点する

運転や移動が速いのはいいのですが、曲がる道を間違えたり快速電車に乗る駅を間違えてかえって時間がかかりイライラします。
先走る人は完全に分かっていないことを思い込んで行動してしまうので、時折このように早合点しやすいのです。
プライドの高い要素を持つ人は、自分が間違えたことをなかなか認めようとしないうえ相手に謝りません。

相手の気持ちまで考えない

自分の気持ちファーストなので、相手が思うように行動しないとイライラします。相手の気持ちや立場まで考えてあげようとしません。
自分が出来ることを相手が出来ないと受け入れにくいため、偏った考えになりがちです。
意にそぐわないことは、相手にも理由あって出来なかったのかもしれません。
しかし、その理由までは考えずイライラしてしまうところがあります。

他人のアドバイスを聞き入れにくい

自分の価値観で動く人なので、意にそぐわない意見は受け入れられません。なので、反対意見ばかりする人はうるさい存在と思ってしまいます。
人は誰しも反対意見を言われることはいい気分ではありません。しかし、自分のために言ってくれる言葉は大事にしますが、先急ぐ人は石頭なため忠告すらも雑音なのです。

仕事で先走る人への対処法

仕事先では黙々とさっさか自主的に動く「先走る人」は、働き者な人といえます。
しかし、「早くしてください」と急かされたり、「勝手に動いてしまい結果、尻ぬぐいをされて困った」「急いで何でもやろうとするので、ドタバタうるさい」など目の付くところもありますよね。
働き者なのに一緒に働くと疲れてしまう「先走る人」への対処法を紹介します。

話が分からなくなった所で確認する

先走る人の中には、機関銃のように一方的に話をしてしまう人がいます。
仕事でこのようなタイプの人は、大事なことを伝え忘れてはいけないという気持ちから焦って一気に伝えようとします。
しかし、いきなり一気に引継ぎ事項を告げられても一度では覚えきれませんよね？
その場合、相手が息継ぎしている間「～ということですね？」と、要点を確認しましょう。
あまりにも早口で聞き取りづらい場合は、思い切って話に割り込んで確認して下さい。
そうしないと相手は「伝えたのに理解していない」と、こちらの責任となるので注意してください。

「慌てなくて大丈夫」と元気つける

先走る人が同僚や部下だった場合、「慌てなくて出来ているから大丈夫だよ」と声をかけると安心して落ち着いて仕事をするようになりミスが減るかと思います。
頭の中が騒がしいことが多い「先走る人」は、1人であれもこれもやらなくては・・と独りよがりになっている可能性があります。
その時に「慌てなくてもきちんと出来るから大丈夫」といった声掛けをします。
そうすると、「急がなくても大丈夫」という結論から、安心して集中できるでしょう。

プライドを傷つけない程度に注意する

先走る人は、せっかちなのでどうしても早口に話したり結果を早く出したくて雑になることもあります。
話をきちんと聞かない人だったら、話の内容をきちんと把握しているか確認してみましょう。
しかし人の話をきちんと聞くことは大事なことなので、そのような事が続くようなら注意しましょう。
その際はあまりプライドを傷つけないように言ってください。

お互いの気持ちを話してみる

先走る人の多くは、効率よくやりたいなど焦る理由があります。なので、のんびりやっている人を急かせるのは良かれと思ってやっていて悪気はないのです。
しかし、自己判断で突っ走る人なので「効率良く」だけを重点に置いてしまい自分の気持ちに正直になってしまいます。
なので先走る人に自分はあまり急いで出来ない、慎重になってしまう性格であることをアピールしてみましょう。
雑談中やラインでもいいでしょう。そこで「テキパキなんでもこなせる人って羨ましい。いつもノロマでスミマセン」など、自分の気持をいうと急かしていたことに気が付いてくれるかもしれません。
もしかしたら、あなたの陰口を聞いて善意から急かせているのかもしれません。
コミュニケーションを取って、お互いの気持ちに気がつくことで仕事がしやすくなるでしょう。

仕事に丁寧さがないなどは上司に相談してみる

先走る人は軽く考えていたり、独りよがりで判断するところがあるので同じ組織にいると振り回されたり尻ぬぐいをされたり困惑することもあるでしょう。しかもミスが多いうえ、ミスに気がつかず進めておおごとになったりしていませんか？
こうなったら、本人の中で大きな悩みがあったりストレスがある可能性があります。
あなたが何気なく「最近無理してない？」と聞いてみるか、あなたが上司に「様子がおかしい」事を相談してみましょう。

先走る性格を直したい人がやるべきこと

どうしても気持ちが先走ってしまい、気がついたら相手から避けられてしまったりミスが多すぎて最終的には苦笑いをされて落ち込んでいませんか？
どっしり構えていられる人になりたいのに、そそっかしい性格で嫌だなと悩みは尽きないですよね。
ここでは、先走る性格を直すためのヒントを紹介していきます。

他人のペース、都合を考えて動く

モヤモヤした気持ちを早く解決したい、または愚痴を言いたいために恋人や友人に急に電話していませんか？
あなたが今話したい気持ちだけで動こうとせず、ラインで聞ける内容ならラインをして返事を待つことからやってみましょう。
内容によっては向こうから折り返し連絡してくれるでしょうし、相手にとっても負担が軽くなります。

不適切な発言に気を付ける

先走る人の中には思ったことをそのまま発言してしまう人もいます。
「失言」して、悪気のない言葉も「失礼な人」と思われては損ですよね。
また、話してはいけないことを先走って喋ってしまうこともあるので注意してください。
言葉とは、相手の記憶に残り、ひどい場合は長年その言葉を忘れず残ってしまいます。
なので、発する言葉は取り返しがつかないと思って慎重に言葉を選んで発言しましょう。

たまには聞き役になってみよう

先走る人は、人の話しを聞くよりも自分の話をしがちです。それはあなただけではなく人はみんな「自分の話し」をするのが好きなのです。
人と話しをするとき、相手の話しを最後まで聞くように心がけましょう。
相手を軸とした会話を心がけると相手もあなたと会話をすることが楽しいと思ってくれるでしょう。

いつもの行動に一呼吸置く

先走って後悔してしまう人は、いつもの行動に一呼吸置くことをお勧めします。
そうすることで、今すぐするべきことか気が付きますし確認をしようという習慣が入るだけで、間違えた思い込みをすることが減っていくでしょう。
一呼吸置く余裕を持つことで、ミスのない仕事の早い人になれますし気遣いできる人に変われます。

意識的に周囲の意見を聞き入れるようにする

人の話を聞くことが苦手なので、意に反したアドバイスや忠告は苦手です。
しかし、いろいろな人の価値観を受け入れることが出来ると視野を広く持つことができるようになります。
視野が広がると、相手の気持ちも分かるようになるので価値観の違いからイライラすることも減ってきます。
すると心に余裕もできて、穏やかに過ごせるようになります。

反対側の人の気持ちを考えてみる

いかがだったでしょうか？今回は「先走る人」を解説しました。
「先走る人」が近くにいると疲れることもあると思います。
しかし「先走る人」本人も、思い込みから焦ったりミスしたりともっと疲れてしまうだろうと感じました。
「先走る人」は、メモを取ったり動く前に確認・相談をすることで、ミスが減りますし気持にも余裕が出てきます。
「先走る人」は、まず一呼吸して考えることから始めてみましょう。
人はゆっくりした人もいればせっかちな人もいます。
自分と反対側の人に対して理解に苦しむこともあるかと思います。そういう人こそコミュニケーションを取って、相手の行動の意味・理由が分かり納得できれば冷静になれそうです。
人のいい所は見習い、悪い所は声をかけてみんなでカバーできる社会になれるといいですね。