あなたの身近な人の中で、干渉的で何かと敵対心を持っている人はいませんか?
敵対している人を、おとしいれようと悪口を吹き込んだり疎外したりします。なので、敵に回すとこちらが認めるまで止めようとしないので、実に面倒な相手といえます。
また、敵対心を持つ人は自分より優秀な人、外見が美しい人も嫌います。害を与えるわけでもない彼らをなぜ疎んでしまうのでしょう?
そこで今回は、「敵対心を持たれた側の対処」から「どうしても敵対心を持ってしまうことで自己嫌悪に陥る人」まで、1つ1つ紹介します。
是非参考にしてください。
目次
敵対心を持つ人の心理
敵対心を持つ人と聞くと、なんだか攻撃的なイメージがありますよね。顔は穏やかでも心の中では「自分が1番優れた人でいたい」という気持ちが誰よりも強いので、負けず嫌いでプライドが非常に高い人といえます。
このような敵対心を持つ人の心の動きや気持ちを細かく解説します。
1番でないと気が済まない
敵対心を持つ人は負けず嫌いです。自分や自分の家族や所有物に至るまで、1番でないと気が済みません。
なぜかというと「自分はあなたたちとは違う、1段上の優れた存在でなくてはならない」と思っているからです。
敵対心まで持ってしまうのは、相手が自分をなかなか自分を認めようとしないことに苛立っているのです。
嫉妬心が強い
自分以外に可愛がってもらっている上司や、お気に入りの人が他の人を褒めているのを見ると、心の中は嫉妬心でいっぱいになります。
なので敵対心を持っている人のことを、上司やお気に入りの人に「あの人、実は裏では手を抜いていますよ」など、あることないことの告げ口をして評価を落としたいと思っています。
また友達同士のような関係の場合、露骨に嫉妬して嫌味を言いたくなります。
人は人、自分は自分と割り切って考えられない
自分の欠点とは真逆で、外見が魅力的だったり裕福で幸せそうな「人が羨む人」を嫌います。
女性の場合、群れる傾向があるので今まで同じカテゴリーにいたのに途中から抜けて相手が楽しそうにしている姿をみると、敵対心を持つようになります。
人は人、自分は自分と割り切って考えられないので「裏切り者」と解釈してしまうようです。
また、楽しそうな人をみるとそれだけで自分より幸せな人・恵まれていると見え悔しくなってしまいます。
自分自身に劣等感がある
羨ましい人を素直に「いいなぁ」と認められないうえ、比較意識が強すぎることで自分の生活・性格に劣等感を持っています。
自分はあの人より「仕事が出来ない」「収入が低い」「性格が暗い」など、他人と比較しては落ち込んでしまいます。
負けず嫌いに加え視野も狭いので、恵まれない・出来ないという気持ちにフォーカスが当たり、劣等感が強くなってしまうのです。
敵対心のある人が羨ましい・敵わない人と思っている
実は敵対心を持つ人は、少なからず相手の実力・魅力を認めているのです。
「自分では敵わない」という気持ちから、だんだんと「悔しい」と思うようになります。
敵対心が強い人は、負けず嫌いなので1番でいることに強くこだわります。
イライラしつつも、心の奥底では「なりたい自分」で「優秀な人」と思っているからこそ負けん気を発揮しているのです。
敵対心が強い人の特徴
敵対心の強い人の心が分かったところで、今回は敵対心が強い人に見られる特徴を紹介します。私たちから見て彼らはどんな風に映るのでしょうか?
もしもこのような人があなたの周りにいると、要注意人物かもしれません。
会話の中に必ず自慢話が入る
自分を大きく見せたい気持ちが強い敵対心を持つ人は、雑談の中で必ず自慢話をします。
昼休み中や仲間が集まる場の雑談中に、いつのまにか「自慢話」に発展するのが特徴です。
SNSやブログでフォーローし合っている人では、「自慢話のネタ」を良く入れ込んだ日記などをアップします。
また、あなたの「自慢話ネタ」にはコメントどころか「イイネ」すらしようとしません。
なぜかというと、カテゴリーの中では常に優位でいたいので自慢話で大きく見せ、人の自慢話は雑音のように感じるからです。
身近な人でも、ネット上の人でも「自慢話し」をする人=敵対心が強い傾向があることが目安になります。
自分よりも優秀な人にあからさまに嫌悪感を示す
自分よりも優秀な人は羨ましいという気持ちの裏腹に「悔しい」気持ちも強くなります。
しかし、敵対心を持つ人は加えて劣等感も持っているので、「あの人はいずれ自分の場所を奪いかねない」と考えます。
そして、脅威を抱き始めます。
優秀な人が相手が自分より後に入ってきた場合、敵対心を持つ人は無視をし始めたり厳しく接しはじめます。
とんだ、とばっちりを仕掛けて来るのです。
何かとマウントをする
自慢話をする人と同じで、優位でいたい気持ちに加え相手には「絶対に負けたくない」「○○のくせに生意気」と、気持ちが最高潮になった時は敵対心むき出しにして攻撃的になります。
小さなことに揚げ足を取ったり、意地悪やパワハラ、マウントをしかけて自分の強さを知らしめようとします。
相手がしょんぼりした表情をみることで優越感が得られ満足しているのです。
人から尊敬されず敵が多い
敵対心を持つ人は特定の人を下に見て「小バカにしている様子」を、他の人が見ている前で行うので裏ではかなり評判が悪いです。
ただ、敵になると面倒なので表向きは合わせて付き合うので本人は気がつきません。
職場だったら、移動させられたりサークルなどの集まりでは煙たがられて自滅したという例もあるのです。
子供っぽい
ここまで紹介したように、敵対心を持つ人は非常に子供っぽいですよね。
敵対心と似た言葉で、ライバル心とありますが意味は全然違います。ライバル心というのは、お互いを刺激してモチベーションを高め合い、スキル向上に繋がっていくことができます。
そして、相手の悪口を言ったりマウントはしません。
なので行き過ぎたライバル心ともいえますが、非常に自己中心的で視野の狭い性格であるといえます。
大人になっても小学生や中学生のようないじめやマウントをとって優越感になっている幼稚な人なのです。
敵対心を持たれる人の特徴
何をしたのか心当たりがないのに、自分に敵対している人がいて気になったことはありませんか?
どうも「敵対心を持たれる人」は、「敵対心を持つ人の特徴」を兼ね備えた人もいますし、純粋に「良心的な人気者」でもあるので、特徴の幅が広いといえます。
では具体的にどのような人なのでしょう?敵対心を持たれてしまう人の特徴について解説します。
仕切り屋・目立ちたがり屋
態度・話し方・接し方が大きい人は反感を買いやすいです。それに加え、大きな声で
仕切りたがる人は敵対心を持たれやすくなります。
みんなで決める事柄を、1人で勝手に進めてしまい、いつの間にか自分の思うように持っていくので、周りは困惑します。
そして1番面倒な事柄は「あなたがやって」と投げてしまう身勝手なところがあります。
人徳のある人気者な人
組織の人全員からやさしく贔屓されているようにみえる人は、敵対心を持たれる傾向にあります。
持って生まれた人柄や魅力を持っているからこそ、高い評価があることを理解できないのでそのような「人徳のある人」を嫌います。
同様にちやほやされている人も「あの人のどこがいいのよ?!」という気持ちで、ちやほやされている人気者な人も敵対心を持たれやすいのです。
特定の人にしか媚びず差をつける人
食事をしながら首を振る仕草をする今流行りの「あざと可愛い女性」も、あざとい仕草が多すぎると同性から反感を買ってしまいます。
男性も同様で、合コンなどでは見栄を張ったり大口を叩いたりする人も敬遠されるでしょう。
他には、上下関係を気にして自分よりも上の人・得をする人にしか媚びません。後輩やパートさんには、上から物言いをするので差をつけられた側は不満が募ります。
このように特定した人物にだけ、自分をよく見せようとする行為をする人は敵対心を持たれる傾向にあります。
そこそこ美人・可愛い女性
これは敵対心を持つ人には当てはまらない、完全にとばっちりを受けているパターンです。
そこそこ可愛かったり綺麗な女性は、不美人な人から嫉妬され超美人には「対したこともないのに調子に乗ってる」と思われ困惑しているようです。
そこそこ美人の方が、超美人や不美人の人よりも男性から人気があるので女性からみて羨ましい存在なのでしょう。
このように自身に問題のない場合でも、敵対心は持たれてしまうのです。
仕事をテキパキと器用にこなせる人・
本来なら「仕事が出来る人」は組織にとってもありがたい人です。業績を上げ企業にも貢献しているはずなのに、なぜか敵対心を持たれてしまうのはなぜでしょう。
それは、仕事の出来ない人からの嫉妬からきています。
例えば仕事の出来る男性は、上司からも一目を置かれています。いつも褒められ、部下からは頼りにされているスターのような人を疎ましくて「敵対心を持つ人」から嫉妬され、目の敵にされてしまうのです。
こちらも完全に、とばっちりといえるでしょう。
むき出しで敵対心を持たれる時の対処法
同じ職場や仲間内、家族内・・さまざまな人間関係では、「どうも合わない人」と出会ってしまうことがあります。
しかし、相手が気の強いボスのような人で手ごわい人から敵対心を持たれてたら厄介ですよね。
ここでは「あの人から敵対されてる?」と不安になっている人へ、今から改善できる方法を紹介します。
相手をもちあげプライドをくすぐる
敵対心を持つ人は、ちやほやされている人は嫌いです。しかし、自分がちやほやされることが大好きです。
「今日の服素敵ですね」「髪型決まってますね」など、どこかでおだてると内心ニヤニヤしていることでしょう。
敵対心を持つ人にも長所はありませんか?そのような部分を認め、伝えることで改善していくでしょう。
自慢話をしない
敵対心が強い人はとにかく嫉妬深いです。相手が自分よりも「幸せな自慢話」をされると、内心ムカムカしています。自分よりも心地よい状態なのが許せないのです。
何か目をつけられてると思ったら、その日から一切自慢話はしないようにします。
どこか出かけた時のお土産を渡すときも、「良かったらどうぞ」だけにして、「楽しかった?」と聞かれても「ええ」と控えめに返事をしましょう。
そこで「いい天気で混雑してなくて楽しかったです」など「良かった話し」はNGなので注意して下さい。
ドジ話であえて自分を引き下げる
敵対心の強い人は、相手がドジをしている場面をみたり話を聞くのが好きです。なぜなら、相手のドジ話で笑うことで自分が優越感を感じられるからです。
これは、あなたが成果を出したあと昇進が決まったり上司に褒められた後などに使うことで相手も「まあ、いいか」とスルーするか、敵対心まで持たれずに済むので是非参考にしてください。
例えば、ジャニーズタレントで天然だったりドジをするタイプの人は、仕事が多く人気もあります。軽くボケる天然の人が人から愛されるのは、場の空気を和ませる愛されキャラだからです。
敵対心の強い人は、「前に出るタイプ」を嫌います。
あえて自分を引き下げる愛されキャラを意識してみてください。
共感を示して気配りを心がける
敵対心の強い人は自分の考えに従って欲しい気持ちが強いので、自分の考えに同意してくれたり共感してくれる人が好きです。
相手の話の内容にうなずくだけではなく、相手の話の内容に耳を傾け共感を示しましょう。
どうしても間違っていることを言っているときや悪口には相槌だけでOKです。否定も肯定もせず「そうなんですね〜」と流します。
一緒になって悪口をいうともっと気に入られますが、あなた自身も悪口を言ってた仲間となるので注意しましょう。
相手に負担にならない小さな頼みごとをする
敵対心が強い人は兄貴分・姉御肌の一面があるので、負担にならない範囲であれば基本的には頼られることが好きな人のようです。
2人だけになったときなどちょっとした悩み事を相談すると、意外と頼れる一面を見せるでしょう。
可愛い弟分・妹分のように振舞ってみましょう。相手が上から目線になれるように導くことがキーポイントです。
相手に敵対心を持ってしまう時の対処法
「本当は素直に相手を認められたらいいのに、どうしても嫉妬心が先に出てしまう。自分は嫌な人間のように思えて落ち込んでしまう・・」と気になっていませんか?
そんなあなたはきっと、頼りがいがあって面倒見がよく優しい人なのではないでしょうか。
では、「どうしたら自分を責めず穏やかで過ごせるのか?」その方法を紹介します。
深呼吸をしていろいろな人がいると思う
苦手な自慢話をする人・目立つ人・特定の人だけに媚びを売る人・など、自分の中の価値観の違いにどうしてもイライラしてしまうかと思います。
まずは、深呼吸をしましょう。
そして「まぁ、世の中いろんな人がいるよね」と思ってみてください。
自分の違う面もその人の個性と思えば、視野が広がりゆとりが出てきます。
自分に自信を持つ
敵対心を持ってしまう人は、仕事や外見にどうしても自信が持てない部分を持っているのではないでしょうか。
外見が良く仕事や勉強もなんでもこなせる人は存在しますが、そんな人は稀なケースです。ほとんどの人は、苦手な部分と得意な部分を兼ね備えています。
幸せに見える人も、何かに悩んでいるかもしれません。
あなたにも得意な事、楽にこなせることは必ずあります。
あなたのことを良く知る相手に、「私はどうゆうところが得意(長所)かな?」など、思い切って聞いてみましょう。
そして、知らない自分の得意分野・長所が分かることで自信に繋がります。
外見に自信のない人は、ダイエットや筋トレをして自分磨きをしてみましょう。エステに行ったりジムに行くのもいいですね。
中身や外見で少しでも自信が持てるようになると、他人のことは気になりにくくなります。
幸せの数を数える
敵対心を持つ人は他人と自分を比べがちになります。まずは自分自身に目を向けて、自分に足りている物を数えます。
元気に働ける健康な身体がある・元気な家族がいる・今日も1日無事に過ごた・・
そんな当たり前のような日常でも、当たり前に過ごせない人は世の中にたくさんいます。
まずは、一歩下がって自分自身を冷静に観察すると幸せな部分が見つかってくるかもしれません。
小さな幸せの数に気が付くことができるようになると、余計な敵対心は出にくくなるでしょう。
勝ち負けにこだわらない
あれも欲しい、これも欲しいと欲張りな一面を持っていませんか?他人と比べ勝ちなので、自分が持っていないことに「負けた」ような気持ちになってしまうのでしょう。
もしかしたら、あなたの中で相手よりも優れていることが「勝者の証」というポリシーがあるのかもしれません。
しかし実際、相手はあなたに勝ちたいなど思っていないかもしれないし、仮にそういう風に思っていたとしてもこだわらないことです。
「負けるが勝ち」で、いいのです。こだわらない心の余裕が本当の「勝者」なのです。
自分の欠点を教えてくれている
敵対心を持ってしまう人は、自分の短所を映し出している場合があります。自分の短所と似ているから反発したくなるのです。
冷静になると、敵対心を向けたくなる人の悪い部分を見る事で気が付く事があったらしめたもの。
自分の短所を教えてくれたと思うと、敵対心を持ってしまった人と出会った意味が分かります。
気がつくことで、謙虚な気持ちが芽生え本来の優しい穏やかな自分に変わることが出来るでしょう。
自分から変わることで世界が変わる
いかがだったでしょうか。
敵対心を持つ人は、同じようなタイプの人を嫌う傾向にもあり本人には罪のないことでも敵対心を持ったりと自分と他者を比べる傾向のある人ということが分かりました。
しかし厄介な人とでも、同じ組織にいる限り風通しよくやって行きたい時は「敵対心を持たれた時の対処法」を参考にしてみて下さい。
敵対心の強い人の心は、実は繊細で他人の目を気にする所もあります。あなたの気配りと相手を少し持ち上げることで「頼りになる人」と変わるかもしれません。
今まで敵対心持たれていた人も持ってしまった人も、あなたが変わることです。敵から味方になった時、「無敵のあなた」が待っていることでしょう。