話しが長いわりに何を言っているのか分からない、話しがあちこち脱線してしまい上手くまとめられない、そんな結論から話せない人があなたなの周りにもいませんか?
友達同士ならともかく、ビジネスのシーンでは結論から話せないと仕事ができない人というレッテルをはられてしまう可能性もあるでしょう。
今回は結論から話せない人の特徴やその原因、結論から話さないイライラする理由や結論から話す方法をご紹介します。
目次
結論から話せない人の特徴
会議やミーティングは短時間で効率的に行う必要があります。
そのため発言内容は結論から話す、ということがビジネスシーンで推奨されているのです。
しかし頭では理解していても、なかなか結論から話すことができないという人も。
結論から話せない人にはどのような特徴があるのでしょうか。
全てを伝えたいと思っている
自分が考えていることの全てを伝えたいと思っている人は、なかなか結論から話すことができません。
相手に伝えなくてもいい情報まで含まれていて、1番何を伝えたいのかがあやふやになってしまうからです。
自分の頭の中も混乱するでしょうし、聞き手も情報が多すぎて結論が何なのかを理解できないことが多いでしょう。
人前で話すと緊張してしまう
大勢の前で話すと緊張してしまう、というのも結論から話すことができない人の特徴です。
せっかく発表内容をまとめていても人前に立つと頭が真っ白になってしまい、何を話しているのか分からなくなってしまうのです。
結論を最初に話すことの必要性は理解できていますから、緊張さえしなければ実現できる可能性が高いとも言えます。
話し方が回りくどい
結論から話せない人は話し方が回りくどい、という傾向もあるでしょう。
特に自分の発言に自信がない時は結論を先延ばしにしてしまう場合が多く、相手に何を言いたいのか伝わりにくくなってしまいます。
不安から発言内容に予防線をはってしまい、回りくどい話し方に聞こえてしまうのです。
カッコいい言葉を使いたがる
結論から話せない人の中には、カッコいい言葉を使いたがる人も多いものです。
難しい言葉やカッコいい言い回しを使えば、印象が良くなると思っているのでしょう。
残念ながら、簡単な言葉で分かりやすく結論を述べた方が相手からの評価は高くなります。
結論を避けている
結論から話せない人は、もしかするとあえて結論を避けているとも考えられます。
自分にとって都合が悪い内容だと、言い訳ばかりして結論を先延ばしにしてしまうのかもしれません。
悪い印象を持たれないようにと考えるあまり、話しが横道にどんどんそれていきます。
結論から話せない原因
多くのビジネス書や啓発本では、結論から話すことの重要性が語られています。
ビジネスで成功している人、社内で出世している人が発言する際、結論から話している姿を見たことがある人も多いはずです。
とはいえ、全ての人が実行できているわけではありません。
結論から話せない原因は、いったいどこにあるのでしょうか。
話のゴールが見えていない
これから進めようとする話のゴールが見えていないと、結論から話すことはなかなかできません。
話しの着地点が分からなければ、いったいどのような結論に至るのかがはっきりしないからです。
見切り発車で発言してしまうと自分も、そして聞き手も会話の中で迷子になってしまうでしょう。
感情的になっている
せっかく伝えるべき結論があったとしても、発言中に感情的になると結論を見失いがちです。
結論⇒理由⇒具体策、のように順序だてて話すことで相手の理解度が高まりますが、感情的になってしまうと客観的な判断ができず、結論をすっ飛ばしてしまうこともあるでしょう。
結論から話すには、論理的な説明が必要不可欠なのです。
関連記事はこちら▽ 感情的な人の特徴| 感情的にならない方法やコツとは
会話をすることが目的になっている
会話をすること自体が目的になってしまうと、結論から話すことは難しいでしょう。
そもそも結論を出そうという意識がないので、会話があちこち飛んでしまっても誰も気にもとめません。
コミュニケーションの一環だと思えば問題ありませんが、ビジネスシーンで起こると話が一向に進まず、フラストレーションがたまる原因になりかねません。
話の内容が整理されていない
話をする内容が整理されていない場合も、結論を最初に述べることが難しくなってしまう原因の1つと言えるでしょう。
自分が話したいことの全てを一気に伝えようとすると会話の道筋がつけにくく、結論が何なのか分からなくなってしまうのです。
もっとも重要な点は何なのか、伝えるべきポイントを事前に整理しておく必要があります。
結論から話さないイライラする理由
忙しいビジネスマンは時間との戦いですから、聞き手に伝えたいことは端的に結論から述べるべきと考えられています。
にも関わらず、会議やミーティングで長々と話を続けて結論を先延ばしにする人がいたら、誰もがイラっとするでしょう。
今回は結論から話さないイラっとする理由をご紹介します。
効率が悪い
ビジネスのシーンで結論を後回しにすることは非効率的であり、相手の貴重な時間を奪っていると言っても過言ではありません。
長々とムダな会話を続ければ集中力も切れ、聞き手もイライラしやすくなってしまいます。
不要な言葉は省き、簡潔に結論から述べた方がお互いの為です。
関連記事はこちら▽ 簡潔に話せない人の特徴|簡潔に話すためのトレーニング方法とは
前置きが長い
話しの前置きが長く、結論になかなか辿り着かない時にイライラする人は多いのではないでしょうか。
話しを聞くにもエネルギーが必要ですから、結論までが長い人の話を聞き終わるとぐったりしてしまうことも。
最初に結論を言ってくれれば話は速く済んだのに…と感じることもあるはずです。
話が脱線する
結論を後回しにしてしまうと話しの方向性が定まらず、いつしか本題から脱線してしまうこともあるでしょう。
話している本人は盛り上がって一生懸命しゃべっているのかもしれませんが、周りで聞いている人たちは迷惑しているに違いありません。
あれもこれも伝えようとするから、話がややこしくなってしまうのです。
話の内容が理解できない
結論や目的、理由がはっきりしていない会話は要領を得ず、理解するのに時間がかかります。
何を言いたいのか理解できない話は聞き手にとってはかなりのストレスとなり、イライラの原因になってしまうのです。
いつ終わるのかゴールが見えない会話は、特にビジネスのシーンでは避けるべきでしょう。
話が回りくどい
最初から結論を言ってくれればいいのに、回りくどい言い方をされるとイラっと感じる人もいるかもしれません。
何を言われるのかドキドキしながら話を聞くよりも、結論を最初に言われた方が安心してその後の話に耳を傾けることができるでしょう。
聞き手に配慮して結論を後回しにしているのかもしれませんが、逆効果です。
結論から話す人の特徴
社会人ともなれば、報告や相談の際に結論を後回しにして先輩や上司から注意を受けた経験がある人も多いのではないでしょうか。
そのため話すときは常に結論から、と意識している人も多いはずです。
今回は結論から話す人の特徴をご紹介します。
頭の回転が速い
結論から話す人の多くは、頭の回転が速いという特徴を持っています。
たくさんの情報から重要な部分をピックアップし、必要なもの・不要なものを瞬時に判断することができるのです。
どのように伝えれば相手が理解しやすいかも熟知しており、正確に情報を伝えることができます。
思考が論理的
論理的な思考が得意な点も、結論から話す人の大きな特徴の1つと言えます。
筋道をたてて考えなければ、結論を出すことはできません。
結論から話す人は物事を全体的にとらえており、客観的な視点から分析・思考することで結論から理由までを導き出しているのです。
時間に追われている
結論から話す人の中には時間に追われに、何よりも効率性を重要視している人もいるでしょう。
中には自分以外の人にも結論から話すように押し付けてくる人も。
無駄がなくテキパキ仕事ができる人に見えるかもしれませんが、相手の気持ちを無視してしまう一面も持ち合わせています。
常に冷静沈着
結論から話す人の多くは冷静沈着で、感情的に振舞うことは滅多にありません。
会話に感情が入ってしまうと、相手に正しい情報が伝わりにくくなってしまうからです。
冷静に物事を考えられるからこそ、ここぞという場面でも結論から話し始めることができると言えるでしょう。
共感力が低い
相手に伝えにくいことを言わなければならない時、共感力が高いと結論をなかなか伝えられないことがあります。
その点、結論をズバッと最初に言える人は、いい意味で他人に共感する力が低いと言えるでしょう。
言いにくいことほど最初に伝えた方が、聞き手の負担が少なくてすむ場合もあるものです。
結論ファーストが嫌いでうざい理由
結論を先に述べるメリットはたくさんあります。
とはいえ、どんな時でも必ず結論を先に持ってくればいいわけではありません。
結論ファーストが全てだと思い込んでいるような人としゃべっていると、うざいなと思うこともあるでしょう。
今回は結論ファーストが嫌いでうざい理由をご紹介します。
話の背景が分からない
相手が自分と同じように、話の経緯や背景を必ずしも理解しているとは限りません。
その場合、いきなり結論を述べてしまうと聞き手はいったい何の話をしているのか、目的や理由は何なのかが分からず、話しがかみ合わない場面が出てしまいます。
相手への配慮が足りておらず、自分が言いたいことだけ話して満足していると思われてしまうでしょう。
会話を楽しめない
プライベートでの会話にも結論ファーストを持ち込む人は、だいたい嫌われます。
特に女性はただ話を聞いて欲しい、会話自体を楽しみたいと思う人が多いものです。
おしゃべりの最中に「その話の結論は何なの?」と口をはさんだりしたら、うざい奴だと思われるに違いありません。
答えがすぐに出ないこともある
全ての会話に答えや結論があるわけではありません。
お互いの意見をぶつけ合っていく中で結論を導き出したり、しゃべりながら頭の中を整理していく場合もあるのです。
そんな時、結論を先にと意識しすぎてしまえば、良い意見や答えが見つからなくなってしまうでしょう。
他人に結論ファーストを押し付ける
どんな時も結論が先だと自分に言い聞かせるだけならまだしも、他人へも押し付けてくる人は要注意です。
感情的な思考の人を見下して、なぜ結論を早く言わないんだ!とイライラするのも避けるべきでしょう。
ビジネスシーンで部下や後輩に指導する場合は押し付けるのではなく、なぜそうするのか理由を教えてあげたほうが、相手も理解しやすいはずです。
感情が読めず冷たい人に見える
結論ファーストを掲げる人の多くは論理的思考をするため、会話からは感情がなかなか読み取れません。
ちょっとした雑談やコミュニケーションとして会話そのものを楽しむ場合だと、冷たそうな人と思われることもあるでしょう。
仕事ではOKかもしれませんが、プライベートだと近寄りがたいという印象を持たれて損をする可能性もあります。
結論から話すメリットとデメリット
結論を先に伝えることは社会人として当然、できるビジネスマンは必ずやっていると多くの人が思っています。
しかしどんな事柄にも良い面があれば、悪い面も存在するものです。
今回は結論から話すメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット
話を簡潔にまとめられる
結論を先に伝えようとすれば、話の内容を頭で整理する必要がでてきます。
すると余計な部分や不要な箇所が見えてきて、本当に伝えたいポイントだけが見えてくるのです。
結果、話しをより簡潔に、より分かりやすく相手に伝えることができます。
効率よくスピーディーに伝えられる
余計な前置きや不要な説明を省いて結論から発表すれば、効率よくスピーディーに会話を進めることができるでしょう。
結論が最初に提示されることで、相手に自分が何を伝えたいのか明確化されるからです。
特にミーティングやプレゼンでは大幅な時短になり、なおかつ聞き手の理解度も飛躍的にアップするでしょう。
聞き手の不安を解消する
結論を最初に持ってくることで、聞き手の不安を解消する効果も期待できます。
結論が何も分からない状態では、いい話なのか、それとも悪い話なのか、とドキドキしながら話を聞くことになってしまい、集中力も続きません。
最初に結論を述べることが、相手の負担を減らす場合もあるのです。
デメリット
会話がビジネスライクになってしまう
プライベートでも結論から話してしまうと、ビジネスの話のように聞こえてしまうかもしれません。
ただ会話を楽しむ、コミュニケーションをとるといった側面が消えてしまうからです。
話すことそのものが目的の場合は、結論から話すメリットは生かせないでしょう。
自己主張が激しいと思われる
結論を最初に述べるということは、自分が1番主張したいことを最初に発表するということです。
どんな時もこの主張を続けると、周りからは「あの人は自己主張が激しい」という認識を持たれるかもしれません。
先輩や上司から「あいつは生意気だ」と目をつけられ、評価に影響する可能性も出てきます。
聞き手を置いてきぼりにしてしまう
結論を先に述べて話をし続けると、聞き手を置いてきぼりにしてしまう可能性もあるでしょう。
難しい専門用語や社内でしか共有していない話だと、なおさらです。
相手が理解しにくい内容が含まれている場合、事前説明を加えないと聞き手は話の途中で置いてきぼりになり、内容を理解することができません。
結論から話す方法
仕事をする上で結論から話した方が効率が良い、という話は誰もが耳にしたことがあるはずです。
とはいえ、実践できている人はどのくらいいるでしょうか。
頭で理解していても、実際に行動できるとは限りません。
今回は結論から話す方法をご紹介します。
結論から話すと意識する
最初にやるべきことは、結論から話そうと実際に意識することです。
人はどうしても何かを伝える時に、理由や物事の過程を述べたくなってしまう生き物です。
なので何も意識しなければ、理由や過程から話を始めてしまいます。
無意識に逆らう為には、絶対に結論から話すんだと強く意識することです。
伝えたいことは何かを事前に考える
相手に伝えたいことは何なのかを事前に考え、まとめておくのも効果的です。
話し始める前に伝えたい内容をまとめることで、結論が何なのかを自分の中で明確にできます。
いきなり話し始めると話があちこちに飛んでしまう可能性があるので、不慣れな人は事前準備をしっかりと行って下さい。
言いたいことは1つにしぼる
結論から話すには、言いたいことを1つにしぼることも大切です。
2つも3つも話すから話が脱線して、結論がどこにあるのか自分も、そして相手も分からなくなってしまいます。
何から何まで話さなければ心配だと思うかもしれませんが、相手から質問が出てから情報を追加しても十分間に合うはずです。
話すためのテンプレートを作って練習する
人前で緊張すると頭が真っ白になる…という人は、テンプレートを作って結論から話す練習をしましょう。
1度テンプレートを作ってしまえば、あとはその時々の伝えたい内容を当てはめていくだけです。
同僚や先輩を相手に発表の練習をして、結論から話すことに少しずつ慣れていって下さい。
文章で練習する
練習する相手がなかなか見つからないという場合は、先ほどのテンプレートを作って文章で練習してみてはどうでしょうか。
言葉で話すより、文章で内容を見える化した方が話の道筋を理解しやすく、自分1人でも改善点を見つけることができるはずです。
練習を繰り返すうちに、会話をする場面でも結論から話すことを意識するようになるでしょう。
結論から話すけど伝わらない時の対処法
いざ結論から話してみても、何だか相手に伝わっていないなぁと感じたことがある人もいるのではないでしょうか。
どんな時でも結論から話せばいいわけではなく、何かしらの工夫が必要な場合もあるものです。
結論から話すけれど伝わらない時、いったいどのような対処法があるのでしょう。
話す内容の前提をそろえる
結論から話しても伝わらない時は、自分と相手との間で話す内容の前提条件をそろえてあげましょう。
結論の中に自分だけが知っている話や、難しい用語が含まれていませんか?
もし相手が知らない内容が含まれているなら、結論の前に軽く説明を加えてあげましょう。
結論を少しにごす
ネガティブな話、相手にとって都合が悪い話を結論として伝える場合は、あえてにごした言い方をする方法もあります。
ごまかすわけではありませんが、相手のイライラした気持ちを落ち着かせるためにも、結論の前に何かしらの工夫が必要です。
気持ちを汲み取るためのクッション言葉などが効果的でしょう。
相手が本当に求めている情報なのかを考える
結論から述べても上手く相手に話が伝わらない場合、もしかするとその情報は相手が求めている情報ではないのかもしれません。
お互いに言いたいこと、聞きたいことの間に食い違いがあれば、いくらあなたが結論から話してもムダです。
あなたがしゃべりたいことではなく、相手が本当に知りたいことは何なのかをもう一度考える必要があるでしょう。
結論から話し始めることが全てではない
結論から話すことは、ビジネスシーンでは重要視されています。
結論から話せない奴は仕事ができない、といった風潮さえあるでしょう。
しかしひとたび仕事を離れれば、結論から話すことが全てではなくなります。
家族や恋人とくつろいでいる時に、「この会話の結論はなんだ?」と考えていては、一向に気が休まりません。
単なるコミュニケーションなのか、それとも何かを解決する手段なのかによって、会話の仕方を変える必要があるのではないでしょうか。