「陰徳を積む」なかなか聞きなれない言葉かもしれません。あなたの周りで、気が付いたら綺麗に掃除されていることなどはありませんか?
誰にも気が付かれない間に、皆のためになることをしている素敵な人がいます。誰にも気が付かれないうちの皆のためになることを行うのが、「陰徳を積む」ということですが、では陰徳を積む人とはどのような特徴を持った人なのでしょう。
また陰徳を積むことでどのような効果があるのでしょう。ここでは陰徳を積むことについて紹介します。
目次
陰徳を積む人の特徴
陰徳を積む人と言われどのような人を思い浮かべますか?周りの人が気が付かないうちに他人の役に立つことを行ってくれる人なので、良い人であることは間違いありません。
実際にはどのような特徴が見られるのでしょうか。ここでは陰徳を積む人の特徴を紹介します。
謙虚
陰徳を積む人は、人の見ていないところで人のために行動することができる人です。そのような行動が自然にできる人は、我の強い行動は控えることができ、普段から謙虚です。
自分の意見ははっきり示しますが、押し付けることはなく、相手の意見を尊重することができるのです。
冷静
物事を正しく判断する、冷静さがみられます。相手にとってどう物事を進めればよいのか、どう解決することで良い方向へ進むのかなど、普段から周りをよく見て判断するということを行っているため、冷静さ身に着けているのです。
平等
人間なので人に対しても好き嫌いはあり、人によって態度を変えてしまうこともあるでしょう。しかし陰徳を積んでいる人は、基本的に誰に対しても平等に行動することができます。
中にはいやだなと感じる人がいても、その人が困っていれば手を差し伸べる優しい心の持ち主なのです。
前向き
落ち込んだり気分が乗らない日もありますが、その一時の感情にとらわれず、いつでも前向きな考えで物事を進めることができます。気持ちに余裕がある証拠と言えるでしょう。
たとえ自分にとっては大変な選択であっても、周りの人にとって大きな徳となるのであれば、悩むことなく選ぶこともできる人です。
優しい雰囲気
小さいことは気にせずいつも余裕を持った姿が見られるため、多くの人は陰徳を積む人に対し、包み込むような優しい雰囲気を感じます。人を大事にする気持ちの表れともいえますが、陰徳を積む人からは、負のオーラは感じることはなく、人をひきつける魅力が備わっているのかもしれません。
陰徳を積む効果
なぜ陰徳を積むのかと疑問に感じることはありませんか?せっかく善いことをするのだから、誰かに知ってもらえば良いのにと思う人も多いかもしれません。
陰徳を積むことによりどのような効果があるのか気になるでしょう。ここで陰徳を積む効果について紹介します。
自分の価値観を確認できる
周りの人が良いと評価してくれるから善いことを行うのではなく、自分が善いと感じることを行うことができ、人の価値観に左右されません。自分の価値観のもとに行動するので、自分の考えや価値観を再確認することができます。
周りに合わせ自分の考えとは違いを感じながら善いことを行うのと、自分が心から善いと思うことを行うのでは、大きな違いがあるでしょう。
損を考えない
人は損したくない・得をしたいと、どこか損得勘定で行動してしまいがちです。自分にとって得がないと思えば、行動に移しづらく積極性に欠ける面が見えるでしょう。
しかし陰徳を積むことにより、与える「Give」の精神を得ることができ、様々なことに積極的に行動することができるようになります。
幸運を呼び込む
善いことをすれば自分に善いことが戻ってくると言いますが、陰徳を積む人には善い運気が入りやすいといえます。ポジティブな意識を持ち続けているので、無意識にポジティブな行動をとっているのかもしれません。
またスピリチュアル的にも陰徳を積むことで魂レベルが上がり、運気を引き寄せやすくなると言われています。
関連記事はこちら▽ 幸運な人の特徴|不幸な人との違いや幸運を引き寄せる行動や方法とは
晩年運があがる
陰徳を積むことで晩年になってからの運気が上がるといわれます。陰徳を積む効果は即効性があるわけではありません。陰徳を積む=善いことを続けることで、40代以降にその効果が目に見えてわかり始めるのです。
オーラが出る
なんとなくこの人はすごい人と感じるときに、オーラという言葉を使用します。スピリチュアルな世界なのでいまいちわからないという人もいるでしょう。
そんな人でも人と接して魅力を感じたり、すごさを感じ取ったことはあるはずです。陰徳を積んでいる人は、そんな魅力やすごさを人に感じさせるオーラが出ます。
陰徳を積む方法例
陰徳を積んでみようと思ったとき、何をしたらよいかわからず難しく感じます。「陰徳を積むに当てはまる善いこと」と難しく考える必要はありません。
ここでは陰徳を積む方法を紹介します。参考に実践してみてください。
ゴミを拾う
道に落ちるごみや会社内に落ちているごみは、自分のごみというわけではないでしょう。自分のではないからと見過ごしても怒られることはありません。またそのうち誰かが綺麗にしてくれるかもしれません。
しかし誰かに言われることなく拾い捨てるのです。拾ったことをアピールすることもしません。自分がゴミを拾いその場がきれいになったことを、ただただ満足してください。
献血
自分の血が苦しむ誰かのために使われることは陰徳を積む方法の一つです。輸血を受ける人には、あなたが献血したものということは言われませんので、直接的に感謝されることはありません。しかしだからこそ陰徳なのです。
献血ができるということは、健康な体であると証拠です。自分の健康が再確認できるということだけで、すでに徳になっています。
寄付
人に何かを分け与えることは善いことです。寄付するだけの余裕は自分にはないと感じる人もいるかもしれませんが、寄付はお金だけではありません。着なくなった服や使っていない物を、必要とする人に使ってもらうということも立派な寄付であり、陰徳を積む方法です。
掃除をする
公共の場のトイレや共有スペースの掃除は、専属で掃除をする人がいるかもしれませんが、皆で使用する場所です。ちょっと汚れていると感じれば掃除し、皆が気持ちよく使えるように整えることも陰徳を積むことでしょう。
よくトイレには神様がいてきれいに掃除をすると良いと言われますが、幸運を呼び込むことができるかもしれません。
ボランティアをする
ボランティアは自分の行いに対価は発生しません。しかし困っている人の力になることはできます。
災害ボランティアなど、何かを得るためでなく困っている人の役に立つために行うボランティアは陰徳です。
陰徳を積んでも報われないケース
陰徳を積んでいるにもかかわらず、残念ながら報われないということもあります。ここで陰徳を積んでいるにもかかわらず報われないケースを紹介しますが、これらに当てはまる人は、どんなに善い行いを行っても良い方向に進みません。
ではどのようなケースが当てはまるのでしょう。
悪い行いもしている
陰徳は基本的に善い行いとして貯まるのではなく、これまで行った悪いこと・今もなお行い続ける悪いことを浄化させることから始まります。陰徳よりも多くの悪さを行っていれば、陰徳を積んでも報われることはありません。
まずは行ってきた悪いこと以上に陰徳を積み続けることが必要です。
陽徳になっている
善いことをするとついつい人にアピールしたくなります。陰徳として始めたことでも、周りの人が気づき褒められると、自分がやったと言ってしまうのです。
ついつい自分の行いを伝えてしまったことはありませんか?言ってしまった時点で陰徳ではなく陽徳になっています。
我慢している
基本的にネガティブな感情がある時には、いくら善いことをしても報われません。我慢しながら陰徳を積んでも善い方向へは向かわないということです。
自分が心から善いことを行おうという気持ちがなければ、意味がないと言えるでしょう。
自然に善い行いができるようになれば運気が上がる
陰徳を積むことは簡単そうに見え意外と続けることは難しいといえます。善い行いをすれば誰かに褒めてもらいたい、認めてもらいたいと感じてしまうのが人間だからです。しかし自分への見返りを求めずに善いことを行うのが陰徳であり、それを続けることが大切です。
善い行いをすれば運気は上がるというスピリチュアルの部分は信じにくいという人はいますが、あなたの善い行いは一生懸命続けることで、誰かが必ず見ていて評価してくれる時が来るのです。
自分にできる小さな善きことから始めてみましょう。