言葉遣いが丁寧な人は、初対面ではとても印象がいいですよね。対面での接客や電話での対応に物腰が柔らかくきれいな言葉を使ってくれると、組織自体の印象まで良く感じます。
TVを見ていても、丁寧に話す俳優や女優は品がよく知的な印象です。
しかし丁寧な言葉を使うことによって、デメリットになることがあります。
なぜなら関係性を築けているのに、あまりにも丁寧過ぎる言葉遣いを「感じが悪い」と思う人もいるからです。
今回は言葉遣いが綺麗な人をテーマに特徴・心理・メリット・デメリットについて解説します。
最後に丁寧な言葉遣いをするための方法を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
目次
言葉遣いが綺麗な人の特徴
言葉遣いが綺麗な人は男女・年齢に関係なく素敵な印象です。話をすると、とても心地よく話も聞き取りやすいので穏やかな気持ちで会話ができます。
そんな言葉遣いが綺麗な人には、ある共通している部分があります。
こちらでは、どんな特徴があるのか解説します。
上品な印象でスマート
穏やかで落ち着いた口調で語りかけてくれるので、とても優しい雰囲気がします。綺麗な敬語をスマートに使うので知的な印象もあります。
話す言葉の意味が分かりやすく、お互いスムーズに会話が進みます。
公共の場では、大きな声で話したり笑ったりしないので場をわきまえて行動をします。
家族も上品で育ちが良い
言葉遣いが綺麗な人は、幼少の頃から綺麗な言葉を使う大人に囲まれ育った人が多いです。
家が裕福な人もいますが、一般家庭でも親御さんが綺麗な言葉を話す習慣がついていると、子供は親御さんの影響で同じように綺麗な言葉を使うのです。
綺麗な言葉を使う人は育ちのいい印象があります。それは男性でも女性でも共通にみられます。
姿勢が良く他人の目を引く
言葉遣いが綺麗な人は立っていても、座っていても背筋がピンとして姿勢がいいです。
女性の場合、電車やベンチの椅子でも、きちんと足を閉じて座っています。
姿勢がいいので、目を引きます。だらしなさのかけらもないので、隙がなく堂々として見えます。悪質なキャッチなど近づきにくい雰囲気といえます。
メイクがナチュラルで髪がきれい
言葉遣いが綺麗な女性は、頭の上から脚まで小奇麗にしている人が多くみられます。使用する色も原色は使わず優しい淡い色か黒・グレー・白色を選ぶ傾向があります。
ネイルも手のひらの色に近い色を選び、ネイルをしない女性でも指先までハンドクリームを塗ることでケアを欠かしません。美意識が高くキレイな目の色を好みます。
表情もやわらかに微笑んでいて上品で素敵な女性です。
誰にでも優しく振舞う紳士
言葉遣いが綺麗な男性は、人も物も丁寧に扱います。私物を大事に使うので物持ちがいいです。
表情も柔らかく穏やかで清潔感があります。気配りができ優しくどんな立場の人にも平等に接します。
きちんとした髪型をして、常に靴と鞄はきれいな物を身に着けている素敵な紳士です。
丁寧な言葉遣いをする人の心理
育ちが良く上品な人は普段通り丁寧な言葉遣いをします。
しかし、同僚だったりご近所さん、サークル仲間のような自分と関係性を築いている人が、丁寧すぎる言葉遣いをすると、なんだか違和感を感じていませんか?
なぜ、彼らはいつになっても砕けた話し方をしてくれないのでしょうか?その心理について解説します。
相手が敬意を示している
久しくなっても相手が年上だったり仕事を教えてくれる人に対して「たとえ仲良くなっても礼儀正しくしたい」というポリシーを持っていると、ずっと丁寧な言葉で話します。
相手が謙虚にふるまい、あなたを立てることで気に入られたいと思っています。そして、このタイプは、目下の人からも敬語で話して欲しいと思っています。
「久しき仲にも礼儀あり」とも、考えているタイプといえます。
関連記事はこちら▽ 礼儀がない人の特徴|礼儀知らずが嫌いな時の対応とは
相手と距離を取っている
お互い立場も同じ位なのに、こちらは砕けた会話をしていても丁寧な言葉を言い続ける人がいます。
目線もたびたび外し、少し離れたところに立って話している様子に少し寂しい気持ちになりますよね。
そのような場合は、相手は慎重で警戒心が強いタイプです。踏み込まれないよう壁を作っている可能性があります。
プライドが高く方言を使う人を見下す傾向がある
悪いいい方になりますが、常に冷静沈着でクールな表情をして常に丁寧ないい方をする人はお高くとまっているタイプかもしれません。
「あなたと私は違う」と思っていて、自分の方が何から何まで上だと思っています。
強い方言を使う人を内心笑っていて、あえて丁寧な言葉を使ってマウントをとりたくなります。
大人アピールをしている
若い男性や女性の場合「いつまでも子供のような話し方をしている」と思われないように、意識して丁寧な言葉で話し続けます。
「自分も立派な大人だ」と思っていて先輩方と肩を並べたいのでしょう。
向上心の強いタイプでややプライドも高い傾向にあるので、あまり子供扱いをしないように気をつけましょう。
タメ語で馴れ馴れしい人が嫌
初対面だったり、あまり久しくない人が馴れ馴れしく友達に話すように話しかけられることが嫌いなタイプです。
先ほどの言葉遣いが丁寧な人の心理の中で「久しき仲にも礼儀あり」と、考えている人ともいえるでしょう。
敬語で話すと敬語で返ってくることが多いので、相手に馴れ馴れしくされたくない気持ちから丁寧な言葉を貫きます。
言葉遣いが丁寧すぎるメリットとデメリット
言葉遣いが丁寧な人は印象が良かったり知的に見えたりするので、基本的にはメリットといえます。
しかしあまりに丁寧すぎたり言葉をきちんと使えていないと、人間関係に悪影響もあるようです。
ここでは、言葉遣いが丁寧すぎることのメリット・デメリットを紹介します。
メリット
印象が良い
言葉遣いが丁寧だと、第一印象から優しい・上品・知的な雰囲気なので人を不愉快にさせることはありません。
なので、就職活動や転職活動で面接官から好印象を持たれることが多いです。他には、恋人の親御さんからもウケが良く可愛がってもらいやすくなります。
さまざまなシーンでの初対面ではメリットが多いのが分かります。
常識人と思われる
人は見かけによらないと思う人もいれば、人は第一印象が大事と考える人もいます。
そのような人は、敬語を正しく使えない人をNGと考えるので、「今までどんな育ち方をしたの?」と疑問を持たれてしまいます。
言葉遣いが丁寧な人は、それまでの生い立ちや社会人としての常識ある発言や行動ができる人に見られやすいのです。
優しく誠実な人にみえる
言葉遣いが丁寧な人は、こちらの話もきちんと聞いてくれる人が多いので話し終わったあと安心します。
「あの人いい人だったな」「ああゆう上司(部下)だったらいいな」など思われやすいでしょう。
話し口調も穏やかで聞き取りやすいので優しそうな人・誠実な人との印象があります。
デメリット
丁寧でも正しく使えないとイタイ人と思われる
嫌われたくなかったり、気を使って話した言葉が逆にイラッとさせていることがあります。
例えば「~してもらってもいいですか?」は、配慮して話しているのでしょうが、押しつけがましい印象があります。
他にも間違えて使ってしまうことが心配な人は、「イラッとする言葉」などで検索をして、どのような言葉遣いをすると印象が悪くなってしまうか調べてみましょう。
親しくなりにくい
丁寧に話すことはいいことですが、関係性を築けているのにいつまでも硬いしゃべり方をしていると「私に心を開いてくれていないのだろうか?」と、相手は思い始めます。
さらに、「こちらが普通に話しているのにわざと丁寧すぎる言葉で言い直されると馬鹿にされている気分」と思う人もいるのです。
悪気がないことなのに、誤解されてはもったいないですよね。
長い期間、丁寧すぎる言葉で話すことで崩すタイミングが見つかりにくくなるのもデメリットです。
お高くとまって高飛車にみられやすい
先ほど、丁寧な言葉を使う心理の中で「あなたとは違うのです」と思っているといいました。
TVドラマなどで高飛車の女性が「~でございますの。」「おっしゃいますでしょう?」などのセリフを聞いたことはありませんか?TVやマンガなどの影響力は大きいので、そういった丁寧すぎる言葉は高飛車な女性をイメージしてしまうのです。
自然に出た言葉なのに、「上から目線」「高ビー女」と思われてしまいます。
丁寧な言葉遣いをするための練習方法
言葉遣いが丁寧な人はとても素敵ですよね。社会人にとって丁寧な言葉遣いが出来るのは有利なことが多いです。
これから生きていく上で、仕事のシーンでも社交のシーンでも上手に使いこなせたらいいですよね。
ここでは、丁寧な言葉遣いをするための練習方法をいくつかご紹介します。
接客業やコールセンターで働く
あなたがまだ学生だったり年齢が若い場合は、接客業や受信専用コールセンターで働くことで習得できるようになります。
まず、社員教育では丁寧語・謙譲語・尊敬語をしっかり使えるよう指導されます。
上司・先輩社員から話し方のマナーや対応まで教わるので、このような職種につくと綺麗な言葉を話せる力が身につきます。
お客様相手の仕事は、その企業の印象も背負っています。
常に丁寧な対応をしている企業は、教育も徹底していますのでそのような場所で働くことで生涯綺麗な言葉遣いができる人になれるでしょう。
関連記事はこちら▽ 接客が上手い人の特徴や性格|接客業に向いてる人と向いてない人の違いとは
NHKアナウンサーの話し方を参考にする
TV番組に出演している人の言葉は影響力が高いです。特に情報をきちんと伝えるアナウンサーの話し方は丁寧で落ち着いていて聞き取りやすいですよね。
特にNHKアナウンサーの特徴としては、1分300文字でゆっくり話すというルールがあります。1分300文字というのは、相手に1番伝わりやすい理想の速度で認識しやすいからです。
相手に伝わりやすい速度で話すことは、丁寧に話すということにも含まれます。1分300文字で話せるようチャレンジしてみましょう。
敬語練習サイトやゲームをして勉強する
パソコンやスマホを持っている人は、サイトを活用するのもいいでしょう。
「ビジネス敬語の達人」では、基本的な敬語の知識やビジネス敬語の疑問などを身につけることができます。
スマホでは、スキマ時間を有効に使うことで丁寧な言葉が身につくアプリもあります。
その中では、簡単な操作で要点がしっかり学べる「デキすぎ女子の一目置かれる敬語社会人マナー」というアプリがあります。
問題が3択で制限時間は30秒なので、実際の場面での早さで判断しなくていけないのでいい練習になります。
何回か繰り返してやってみることで、場にふさわしい言葉が身についていくでしょう。
話し方教室へ通う・書籍を買う
紙の媒体が好きな人は、ビジネス敬語の書籍が豊富に発売されているので、自分に合った本を見つけてみるのもいいでしょう。
他には、話し方教室に通って直接指導をしてもらう方法もあります。
有料にはなりますが、プロの指導者なのでお仕事をしながら覚えるより確実に身につきやすいです。
敬語を上手に話せる人と会話をする
身近な人の中に丁寧な話し方をする人はいませんか?彼らの話し方を聞いていると、心地よくほっとさせる話し方で「です」「ます」は、語尾は下げています。
そのような言葉を丁寧に話す見本のような人がいたら、その人の話し方を意識して会話をしてみましょう。
実際に会話をすることで、身につきやすくなります。
TPOに合わせた丁寧な言葉は人間関係を円滑にする
言葉遣いが綺麗な人は物腰がやわらかな人が多く第一印象がいいので、初対面の人に対してメリットが多いことが分かりました。
面接や大事なお客様など自分を高く評価して欲しいシーンではとても有効ですね。
しかし、関係性を築けている相手だと逆に壁を作っているように思われ、円滑な人間関係の妨げになってしまうのです。
TPOに合わせた言葉遣いが出来るようになると、どんなシーンでも好印象を持たれ魅力的に映ります。
まずは、あなたに合う方法を選んで挑戦してみましょう。