やたらと相槌が多い人や、話の途中で相槌を入れてくる人、あなたの周りにいませんか?
話を聞く姿勢や相槌は、人間関係をスムーズに運ぶためにはとても重要です。
しかしだからといって相槌の回数を増やせばいい、というものではありません。
「この人本当に私の話、聞いているの?」
「何だか話にグイグイ入り込んできて、気分が悪いな。」
相槌が多い人に遭遇して、こういった不愉快な思いをした人もいるでしょう。
ここでは相槌が多い人の心理や性格、相槌が多い人に遭遇した時の対処法などをご紹介します。
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目次
相槌が多い人の心理
会話に相槌は欠かせませんが、あまりにも頻繁に相槌を打たれると相手に不信感を感じたり、不快に思うこともあります。
どういった心理が働くと、相槌の回数は増えるものなのでしょうか。
ここでは相槌が多い人の心理をご紹介します。
相手の気分をよくさせたい
効果的な相槌は、「私の話をちゃんと聞いてくれている」という安心感を相手に与えます。
「なるほどなるほど」「それはすごい」などと言って相手を安心させ、気分をよくさせて相手に取り入ろうと考えている人は、相槌を多用するでしょう。
本心かどうかはさておき、相槌によって話が盛り上がれば相手にも好印象を与えることができます。
話を聞いているふりをする
相槌をたくさん打ってくれるとまるで自分の話をきちんと聞いてくれているように感じますが、本当に聞いているかは疑問です。
それは聞いていない人ほど、相槌を簡単に打ってくるからです。
考え事をしている、話に興味がない、それがバレないようにするために相槌をやたらと打ってくるのです。
隙あらば自分をアピールしたい
「うんうん、それで、それで?」と相手の話に割り込むように相槌を打つ人は、とにかく話の主導権を握りたくてたまりません。
あなたの話を聞くよりも、とにかく自分の話を聞いてほしいという気持ちが強いのです。
社交的でコミュニケーション能力が高いように見えるかもしれませんが、自己顕示欲の表れとも言えるでしょう。
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話をさっさと切り上げたい
「何度も同じ話を聞いてうんざり、もう聞き飽きた」と感じている人は、早く話を切り上げたいと思った時に相槌を多く使用します。
返事が多くなり、「分かった、分かった」「はいはいはい」のように、いいかげんな相槌を多用します。
とにかく早く話を切り上げたい、さっさと終わらせたい、という心理が働いている証拠です。
適当に話を合わせている
話の内容が理解できない、自分の知らない話題を振られている、そんな時人は相槌を多用してあたかも話を知っているようなふりをします。
知らないことが相手にバレるとかっこ悪いですし、プライドも傷つきます。
そこで話を適当に合わせるために相槌をたくさん打ち、その場をやり過ごそうと考えているのです。
相槌が多い人の失礼な特徴
相槌はコミュニケーションに欠かせないツールですが、あまりに頻度が高いと相手に不愉快な思いをさせたり、失礼にあたってしまうこともあります。
ではどういった相槌が失礼に聞こえてしまうのでしょうか。
ここでは相槌が多い人の失礼な特徴をご紹介します。
「はい」を2回以上繰り返す
「はい、はい、はい」のように「はい」を2回以上繰り返す相槌は、話を聞いているフリをして相手を適当にあしらっているように聞こえます。
話を聞くのが面倒、話に興味がない、こういった気持ちが相槌に表れており、相手に不快な想いをさせてしまいます。
仕事をする際に使ってしまうと、相手からの信用を失いかねません。
同じ言葉を繰り返す
「うん、うん、うん」「ふん、ふん」という相槌は一見話を一生懸命聞いているように感じます。
しかし無意識に相槌を打っている可能性が非常に高く、あまり話を真剣に聞いていない時に限って口から出てくる相槌です。
何度も使うと、「話を真面目に聞いてくれていない」と相手に思われてしまいます。
上から目線と思われる
相槌は相手が話している内容に同調する、もしくは納得する時などにも使われます。
例えば同調の意味で使う「なるほど」や、納得した時に使う「確かに」のような相槌は、悪気はなくとも相手に対して上から目線で、偉そうに聞こえてしまう可能性があります。
相手の話にかぶせる
相手の話が最後まで終わらないうちに、話にかぶせるようにして相槌を打つ人がいます。
話が盛り上がって興奮しているのかもしれませんが、相手からは「ちゃんと話を聞いてもらえていない」と不満に思われているかもしれません。
せわしない印象も与えてしまうので、相手を疲れさせる可能性も高いでしょう。
相槌が大げさ
「えーっ」「ウソー」「マジで?」のような大げさな相槌を連発する人がいます。
場を盛り上げようとしているのかもしれませんが、あまりに大げさな相槌は相手をバカにしているようにも聞こえます。
友達同士なら許されるのかもしれませんが、あまり品のある相槌とはいえません。
相槌が多い人の性格
相槌を上手く活用すれば話も弾むでしょうし、相手に好印象を与えることだって可能です。
しかし相槌が多いとかえって逆効果になってしまいますので、非常に勿体ないことです。
いったい相槌が多い人は、どのような性格なのでしょうか。
面倒くさがり屋
「はい、はい」「うん、うん」と同じような相槌を繰り返す人は、面倒くさがり屋な人が多いです。
人の話を話半分で聞いていたり、いい加減に聞いている可能性が高いでしょう。
頭の中では「面倒だからさっさと話しを終わらせたい」と考えているに違いありません。
フレンドリー
初対面の人にも臆さず「それで、それで?」と相手の話に相槌を打つ人は、とてもフレンドリーで誰とでも仲良くなれる性格の持ち主です。
しかし相手との距離感が近すぎると、一歩間違えれば馴れ馴れしい人という印象を相手から持たれてしまうかもしれません。
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自己顕示欲が高い
自分が聞きたいことだけ聞いて、あとは自分の話をひたすらしゃべりだす。
こういった自己顕示欲が高い性格の人は、相槌の回数が多めです。
「うん、うん、うん」「それで、それで?」と話を聞いていたと思ったら、途中で話をさえぎり自分がしゃべりたいことを話し始めるのです。
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せっかち
せっかちな性格の人は相手の話を最後まで聞くことができず、話の途中でたびたび相槌をはさんできます。
とにかく話を先に進めたいと考えており、話の腰を折ることもしばしば。
相手もせかされているように感じてしまい、ゆっくり話そうという気が失せてしまいます。
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サービス精神が旺盛
「えーっ」「そうなのー?」とオーバーな相槌を打つ人は、周りを盛り上げたいと考えるサービス精神旺盛な性格です。
おおげさな相槌を打つことで相手に気分よく話してもらいたい、もっと一緒に盛り上がりたいと思っています。
ただし相手を間違えると、騒がしくてただのうるさい人と思われてしまうこともあるでしょう。
相槌が多いのがうざいと感じた時の対処法
あまりに相槌が多い人と話していると話に集中できず、正直心の中で「うざいな」と感じることがあります。
とはいえ仕事上の話だと簡単に切り上げられませんし、友達同士だとしても相手の話を無視するわけにもいきません。
どう対処すればいいのでしょうか。
話の途中で質問をはさむ
「はい、はい、はい」といかにも適当な相槌を打ってくる人は話を聞いていない可能性が高いですから、あえて質問をはさんでみましょう。
「○○について理解できていますか?」のように尋ねることで、相手にも「真面目に話を聞かなければヤバイ」という意識が芽生えるかもしれません。
話の制限時間を設ける
重要な話をしているのに「うん、うん、うん」と聞いてるのか聞いてないのか分からない相槌を打たれてしまう時は、あらかじめタイムリミットを提示してみるのもおススメです。
「5分間で説明します」と制限を設けることで、相手も「聞き逃さないよう、集中して話を聞こう」という意識が生まれるはずです。
失礼にあたることを教えてあげる
社会人になりたての場合、上司にむかって「うん、うん」「なるほど」のように軽い相槌を悪気なく使ってしまう人もいるでしょう。
仲間内やアルバイトでは通用していたかもしれませんが、今後も同じような相槌を使われては仕事に支障がでてしまいます。
本人のためにも会社のためにも、一言教えてあげましょう。
話をする環境を変える
真剣な話をしているのに「えーっ!」「そんなー!」といったオーバーな相槌を打たれると、話を進める気力も失せてしまいます。
そういった時は、話をする場所に静かなカフェや喫茶店を選んでみましょう。
知らず知らずのうちに周りの雰囲気にのまれてしまい、静かに話を聞いてくれるはずです。
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とりあえず相手の話を聞く
自分の話を聞いてほしくてついつい相槌をたくさん使ってしまう人の場合は、あきらめて相手の話を聞いてあげるのも1つの手です。
こういった人はとにかく自分のことをしゃべりたいだけなので、案外言いたいことを言い終われば満足して、その後はこちらの話を聞いてくれるものです。
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相槌上手の特徴
相槌が上手な人と話をしていると、自分のことをついついたくさんしゃべりたくなってしまいます。
特別なことを言われたわけでもないのに会話がどんどん続くから、何とも不思議なものです。
いったい相槌が上手な人には、どういった特徴があるのでしょうか。
相手の目を見ている
目は口程に物を言う、という言葉があるくらい、相手への視線は重要です。
いくら相槌を打っても、相手から目をそらしている状態では話を聞いている姿勢には感じられません。
相手の目を見て相槌を打つということは、話をしっかり聞いていることを表す重要なポイントなのです。
表情が豊か
相槌が上手な人は、話の内容に合わせて表情もクルクル変わります。
「えーっ!」と驚いた時、「確かに、その通りですね」と同調した時、その時々の喜怒哀楽に合わせた表情を見せると、相手にもきちんと話を聞いていることが伝わり、安心感を与えることができます。
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しっかり頷く
真面目な話をしている時に、大げさな相槌は必要ありません。
相槌を多用しなくてもしっかりと頷くだけで、話を理解していることを相手に伝えることができます。
頷いて話を聞いてくれる人は相手に安心感を与えますし、信頼関係構築にもつながるでしょう。
タイミングが絶妙
相槌はタイミングやリズムが大切です。
話が最後まで終わらないうちに相槌をはさんだり、自分が入れやすいタイミングで相槌を打つと、相手が話すペースを乱してしまいます。
話の腰を折らず、相手の話すスピードに合わせて相槌を打つと、相手も安心して気持ちよく話を続けることができるものです。
言葉のレパートリーが豊富
相槌が上手な人は語彙力があり、相槌を使い分けています。
同じ相槌が続くと単調になり、「話がおもしろくなかったのかな?」と相手を不安にさせてしまうかもしれません。
相手に同調する意味の相槌でも、「確かに」「その通りですね」「ごもっともです」のように言い方を変えるだけで、印象もだいぶ変わってきます。
聞き上手
相槌が上手な人の多くは、聞き上手です。
相手の話をしっかりと聞き、相手の感情に寄り添い適切な相槌を打っています。
自分の意見や主張は相手の話を聞き終わってから。
そういった姿勢が相手に安心感を与え、その後の信頼関係にもつながるのです。
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相槌が多い人に出会ったら、自分を見直すきっかけに
相槌1つで会話が盛り上がったり、反対に会話が全く弾まないこともあります。
相槌で相手にどんな影響を与えているのか、自分ではなかなか客観的に判断することはできません。
会話の最中に「この人の相槌、何だか疲れるな」とか「相槌多すぎてウザいな」と感じた時は、それを反面教師として、自分の相槌を見直すきっかけにするといいかもしれません。