ここでは仕事ができないからという理由で転職を考えている人に向けて大切なポイントをお伝えしていきます。
基本的にはそのような理由による転職は失敗してしまうのがよくあるパターンですが、対処法を理解しておけば未然に防ぐことができますので、ぜひ最後まで記事をご覧ください。
目次
仕事ができないから辛い、だから転職したいという人へ
今の仕事が辛いと、今すぐにでも逃げ出したいと思うことでしょう。
仕事に身が入らないので最初の頃のモチベーションはどこかへ飛んでいき、ただただ生活のために出社する毎日のはずです。
もちろん仕事ができないのは当たり前ですよね。
そんな状態が続くと頭に思い浮かぶのは「転職」の二文字。
しかし、転職というのは転職先があってこそ初めて成り立つものです。
仕事ができない人をわざわざ雇おうとする企業はいませんし、もしあったとしても相当なブラック企業でしょう。
つまり、転職先の企業が思わず「うちに来てほしい！」と思われるような人でないとうまくいかないのです。
仕事ができないから転職するメリット
すぐに今の環境から離れられる
今の仕事や環境が辛いと感じている人なら転職という選択は、大きなメリットでしょう。
毎日辛い思いをしながら頑張ったとしても、その努力が報われるわけではありません。
そんなことならさっさと転職してしまったほうが、心身ともに健康を保てるはずです。
一度体を壊してしまったら、働くどころか日々の生活すら満足に過ごせなくなってしまう可能性があります。
ギリギリの状態ならすぐに今の環境から離れて転職するべきでしょう。
もしくは転職先が決まらなくても、さっさと仕事を辞めて失業保険をもらいながら転職活動をするのも有効です。
本来の自分のやりたいことができる
今の仕事は全然楽しくないと、努力もしないですし、評価も上がりません。
そうなると周りからは自然と仕事ができないキャラだと思われるのは必然的ですよね。
人は好きなことであればモチベーションは上がりますし、頑張るものです。
その頑張りが最終的には評価やあなたが設定した目標達成につながります。
本気でやれば必ず次の道が見つかります。
本気でやってもし「なんか違うな」と感じたら、その時にまた考えればいいのです。
本気で取り組めるものがあるだけでも転職する十分なメリットと言えるでしょう。
人間関係や評価がリセットされる
仕事ができない原因は2つあります。
1つは自分自身に問題があるケース。
もう1つは仕事ができないわけではないのに、周りからの評価で仕事ができないと思われているケースです。
前者のケースでは、転職する前にやるべきことはたくさんありますが、後者のケースでは職場を変えないと時間がかかってしまいます。
よく「他人を変えるよりも、自分を変えるほうがはるかに簡単だ」と言いますよね。
もちろんじっくりと取り組んでいって大きな成果を上げることができれば、あなたへの評価は劇的に変わるでしょうが、残念ながらなかなか現実的はありません。
そうであれば、転職をして人間関係や評価をリセットした上で、全力で頑張ったほうが正当に評価されやすいでしょう。
仕事ができないから転職するデメリット
期間が短い転職は信用されにくい
よく言われる話ですが、転職回数が多いとそれだけ採用されにくくなってしまうデメリットがあります。
突出したスキルがあれば、転職回数はそこまで気にされませんが、仕事ができないと言われている人や、まだ年齢が若めの人は注意が必要でしょう。
採用する側にとっても「すぐに辞めてしまうのではないか」と思われてしまうからです。
また、あなた自身にとっても会社を辞める癖、つまり辞め癖がついてしまう可能性があるので、期間が短い段階での転職は慎重になるべきでしょう。
同じような職場環境になる可能性もある
職場環境や人間関係は転職すればすべて良くなるというわけではありません。
残念ながら今よりももっとひどい状況になってしまうことも十分に考えられるわけです。
せっかく苦労して転職したとして前のほうが良かったなんて思うのは辛いですよね。
「人間関係は運だよね」という人もいますが、必ずしてもそうではありません。
事前に調べることで、ある程度把握できますし、あなたに合う企業かどうか見極められることもできます。
仕事ができないから転職する前にやるべきこと
転職先を調べる
よくよく転職先のことを調べないと、「やっぱり転職するんじゃなかった・・・」と後悔することになります。
今はキャリコネなど、企業の口コミサイトがたくさんあるので、それらを一通りチェックするようにしましょう。
そして、気になる企業があれば実際会ってみたり、面接を受けて採用者や会社の雰囲気を肌で感じて判断します。
また、離職率もとても重要です。
離職率が高いと職場環境が良くない可能性があるので、チェックしたいところですが普通に調べてもなかなか出てきません。
企業に直接聞くのも気がひけると思うので、おすすめの方法は転職エージェントに聞くかハローワークの求人票で調べるのがいいでしょう。
ハローワークの求人票は離職者数が記載されているので、それを参考に離職率を出してみます。
手軽なのは転職エージェントに聞くことなので、失敗して後悔することになる可能性を無くすためには利用することをおすすめします。
自分のスキルが活かせるかチェック
転職先の企業は即戦力を求めています。
第二新卒ならまだ一から仕事を教えてもらえるかもしれませんが、そうでない場合はすぐに結果を求められてしまうことを忘れてはいけません。
つまり仕事ができないから転職する場合は、ここがとても大きなポイントになります。
あなた自身にスキルがあってそのスキルを生かしたいと思う業種や仕事、企業ならお互いにWIN-WINですが、そうでないと働くことどころか採用されるのも一苦労するでしょう。
転職の理由をポジティブにする
転職理由がネガティブだと採用する側も良い印象を持たないのは想像に難しくはありません。
とはいっても、ありきたりな理由だとそれはそれで簡単に見透かされてしまうでしょう。
やりがいがあるからといった抽象的な言葉で相手が響くほど中途採用は甘くはないのが現実です。
あなたがその企業に入って何ができるのか、自分が持っているスキルでどう会社に貢献できるのかを明確にして伝える必要があります。
そのためには自分自身のことを棚卸しするのが有効です。
あなたがやってきた仕事を時系列に書いていくと、何が自分にはできるかが少しずつ見えてきます。
そして転職を希望する企業の業務に照らし合わせてみて、それを理由にするのがいいでしょう。
もしアピールできるものが何もない場合は、今はスキルを磨くべき段階とみなして数年先の転職を目標に努力することにシフトするのも賢明な判断です。
転職経験者から話を聞く
転職したことがある人から話を聞くのはとてもおすすめです。
何も知らないでやみくもに行動して不採用になり続けることよりも、経験者に話を聞いて感覚をなんとなく掴んでから行動するのとでは結果が出るスピードが圧倒的に違います。
転職をしたことがある人が身近にいなくても、転職エージェントに依頼すれば手配してくれるケースもありますし、企業がそういう会を開いていることもあるので、しっかりと情報収集をしておきましょう。
転職後に仕事ができない時の対処法は？
せっかく転職できたとしても、新しい職場環境や仕事内容が原因で仕事ができないと思われてしまうことも多々あります。
原因は上記でお伝えしたようにあなた自身ができることと企業が求めているスキルにミスマッチが最初に考えられます。
それを防ぐにはやはり丁寧に時間をかけて下調べしていくしかありません。
それでも仕事ができないと思われてしまった場合は、いつか必ず結果を出してやるという気持ちを持たないといけないでしょう。
これでまたすぐに転職先を探すとなると、まったく同じことを繰り返すことになり、年齢的にも厳しくなってしまうからです。
そうなるリスクをなるべく減らすためにも、しっかりと事前準備をすることが大切なのです。
転職してまだ1ヶ月、2ヶ月程度なら仕事ができなくても耐えるべき
転職してまだ1ヶ月、2ヶ月程度ならまだまだどうなるかわかりません。
向こうも様子見の段階ですし、あなたもまだ職場や新しい仕事に慣れていないのですから本領発揮できなくても仕方がありません。
最初の時期は辛くて以前の職場や仕事が恋しくなることもあるかもしれませんが、それは誰もが通る道です。
たった2ヶ月以内で判断するにはさすがに早すぎると言わざるを得ないでしょう。
転職して半年経っても仕事ができないなら合っていない
転職して半年経っても未だに仕事ができない、職場環境に慣れないのであれば少し考えを改める時期かもしれません。
半年と文字で見ると短いと感じるかもしれませんが、実際に半年過ごすのは体感としては長いものです。
知り合いもできて、どんな人が一緒に働いているのか、どんなお客様がいるかはある程度把握できているはずです。
しかし、それでもうまくいかないのであれば、今の仕事や人間関係があっていない可能性があります。
この場合の対処としては、仕事ができるように努力をする、人間関係を良くするために努力をする。
もしくは、上記でお伝えしたように数年先の転職を目指してスキルを磨く期間だと割り切って耐えるのどちらかです。
再び転職することももちろん選択肢の1つですが、技術も身につかずに再度転職するとなると印象はどんどん下がっていくばかりなので安易な転職は注意が必要です。
仕事が忙しくて転職できない人へ
仕事ができないから転職するという選択は決して悪くはありません。
悪くはありませんが、その決断が今の現状よりもっとひどくなってしまう可能性があるという事実は忘れいていけません。
転職する前には自分のスキルの棚卸しと企業とのマッチ度を入念に調べる。
転職経験者に話を聞いて注意する点を頭に入れておく。
自己アピールができなければ、今は耐えて数年先の転職を目指す。
これを意識すればある程度のリスクは回避できることでしょう。
参考文献
仕事を生きがいにできない人に贈る思考法
さっさとやれば、なんでもできる！
