事なかれ主義について、紹介します。
あなたの周りにも、『事なかれ主義』な人はいませんか。
事なかれ主義な人は、争いを好まない平和主義な人とも言えますが、正直なところあまり印象は良くありません。
それも踏まえ、ここでは事なかれ主義の特徴や心理、メリット、末路などについて見ていきたいと思います。
事なかれ主義がうざいときの対処法についても触れていますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
目次
事なかれ主義の意味とは
まずは、『事なかれ主義』の意味から紹介します。
事なかれ主義について調べてみると、以下のような意味があることが分かりました。
物事に波風が立たないように対応すること
平穏な日々を優先すること
事なかれ主義というのは、何か問題が起こったときなどに自分に影響がないよう、何も知らない、自分は関係ないというスタンスを貫く人のことを言います。
類語には『平和主義』があり、平和や平穏を求めるという点では似ていますが、事なかれ主義は自分から率先して動くことは無いため、周りにもあまり良い印象は与えません。
事なかれ主義者の特徴
では続いて、事なかれ主義者の特徴を紹介します。
事なかれ主義者は、物事に波風が立たないように対応する人のことですが、具体的にはどんな特徴があるのでしょうか。
事なかれ主義者に共通する特徴には、以下のものが挙げられます。
無責任
事なかれ主義者の特徴には、無責任なことが挙げられます。
事なかれ主義者がなぜ積極的に物事に関わろうとしないのか?というと、それはずばりもしものときに責任を負いたくないから。
あれこれ口出しした結果失敗したら、自分が責められるかもしれません。
それを避けるための事なかれ主義者は、無責任以外の何者でもありませんね。
向上心がない
事なかれ主義者の特徴には、向上心がないことが挙げられます。
事なかれ主義者は、自分から率先して行動を起こすことはありません。
もしものときに自分のせいにされたくない、責任を負いたくないという気持ちが強いため、仕事では『言われたことしかやらない』ことも多いと言えるでしょう。
見て見ぬふりをする
事なかれ主義者の特徴には、見て見ぬふりをすることが挙げられます。
たとえば身近にいじめられている人がいて、『いじめがある』ことを知っていたとしても、事なかれ主義者は何もしません。
いじめられている人を助けるわけでもなければ、いじめている人を注意することもないのです。
見て見ぬふりをするのは、事なかれ主義の最大の特徴かもしれませんね。
発言しない
事なかれ主義者の特徴には、発言しないことが挙げられます。
事なかれ主義者は、自分から発言することはほとんどありません。
誰かの意見に同意する、というのが大抵のパターン。
波風を立てたくないという気持ちが強いので、自分の意見を言って何かモメるのが嫌なのでしょうね。
八方美人
事なかれ主義者の特徴には、八方美人なことが挙げられます。
事なかれ主義者は、問題が起こるのを避けるために必死なので、基本的にイエスマン。
しかも、誰に対してでもイエスマンで接する八方美人なのです。
そのため、『誰にでもいい顔をしている』などと言われることも少なくありません。
事なかれ主義の心理
続いて、事なかれ主義の心理について紹介します。
何につけても波風を立てず、穏便に過ごしたいと思うが事なかれ主義者。
彼らは一体、どんなことを考えているのでしょうか。
事なかれ主義の心理について、詳しく見ていきましょう。
関連記事はこちら▽ 穏便な人の特徴や性格|穏便な対応方法や断り方とは
自分のせいだと思われたくない
事なかれ主義の心理には、自分のせいだと思われたくないというものが挙げられます。
事なかれ主義が波風を立てないように過ごしているのは、万が一何かあったときに自分のせいだと思われたくないから。
仕事でミスをしたときなどに、『あなたがGOサインを出したから』『あなたも賛成していた』などと言われたくないのです。
平和主義
事なかれ主義の心理には、平和主義なことが挙げられます。
事なかれ主義者は、基本的に争いごとが苦手で、争いを避けようとする傾向があります。
それはずばり、平和主義の考えが頭の中にあるからでしょう。
争いを避け、なるべく穏便に済ませたいという気持ちの現れなのです。
自信がない
事なかれ主義の心理には、自信がないことが挙げられます。
事なかれ主義者は自尊心、自己肯定感が低く、自分に自信がありません。
だからこそ、堂々と自分の意見を言うことができないのです。
発言して周りから否定されたり、反論されたりするのが怖いのかもしれません。
面倒事に巻き込まれたくない
事なかれ主義の心理には、面倒事に巻き込まれたくないというものが挙げられます。
事なかれ主義者の大半は、保身に走るタイプ。
仕事での地位や立場を失いたくないので、面倒事に巻き込まれないようにするために事なかれ主義を貫いている人もいるでしょう。
面倒事に巻き込まれたくない心理の人は、自分のことしか考えていません。
嫌われたくない
事なかれ主義の心理には、嫌われたくないというものが挙げられます。
事なかれ主義者が本心を言えないのは、周りから嫌われたくないからかもしれません。
自分の意見が周りの意見と違っていた場合、その人と異なる意見を言うことで嫌われたらどうしよう…と思ってしまい、あえて発言しない(関わらない)方を選ぶのです。
事なかれ主義の恋愛傾向
続いて、事なかれ主義の恋愛傾向を紹介します。
事なかれ主義は他人に興味がなく、自分のことしか考えていないところが少なからずあるわけですが、一体どんな恋愛をするのでしょうか。
事なかれ主義の恋愛傾向を、まとめてみました。
どこか他人事
事なかれ主義の恋愛傾向には、どこか他人事であることが挙げられます。
事なかれ主義者は、自分に火の粉が降りかかることを恐れてか、他人に興味を持ちません。
そのため、恋愛に関してもどこか他人事のような目で見ていることが多々あります。
自分のことなのに一歩下がっている感じなので、なかなか関係は進展しないと言えるでしょう。
自分の意見を言わない
事なかれ主義の恋愛傾向には、自分の意見を言わないことが挙げられます。
事なかれ主義者は、喧嘩になったり言い争いをするのが苦手なので、自分の意見を言いません。
デートプランを聞かれても、『なんでもいいよ』『あなたの好きなものでいいよ』と答えることが多いでしょう。
フラれることが多い
事なかれ主義の恋愛傾向には、フラれることが多いことが挙げられます。
事なかれ主義者は自分の意見を言わず、相手に合わせてばかりであるため、必然的にフラれることが多くなります。
特に事なかれ主義者が男性である場合、ハッキリしない態度に痺れを切らした彼女が限界に達し、別れを告げられるパターンが多いと言えるでしょう。
顔色を伺う
事なかれ主義の恋愛傾向には、顔色を伺うことが挙げられます。
自分の意見を言わないことと似ていますが、事なかれ主義者は相手の顔色を伺ってばかりいます。
相手が不機嫌になっていないか、相手が楽しく過ごせているかばかり考えてしまい、自分の本心は二の次。
空気が読めるとも言えますが、恋愛関係では上手くいかないことが多くなってしまいます。
断れない
事なかれ主義の恋愛傾向には、断れないことが挙げられます。
事なかれ主義者は喧嘩や争いを避けたいので、相手の言い分をはっきり断ることができません。
嫌なことを言われたときや告白されたときも同様で、結局断りきれずにイエスマンになってしまうのです。
断れないことでかえって相手を傷つけることがある、という事実を忘れないでくださいね。
事なかれ主義のメリット
ではここで、事なかれ主義のメリットを紹介します。
ここまで、事なかれ主義についてあまり良い目線で触れてきませんでしたが、事なかれ主義にはメリットも当然あります。
改めて、事なかれ主義のメリットを見ていきましょう。
争いにならない
事なかれ主義のメリットには、争いにならないことが挙げられます。
事なかれ主義の最大のメリットとも言えるのが、不要な争いを避けられることでしょう。
何につけても口出しする人は争いごとに巻き込まれることも増え、いわゆるトラブルメーカーになりますが、事なかれ主義者は争いごととは無縁で過ごすことができるのです。
空気が読める
事なかれ主義のメリットには、空気が読めることが挙げられます。
事なかれ主義者は、物事に波風が立たないように振る舞うわけですが、そのためには空気を読むスキルは必要不可欠。
空気が読めなければ、自分の行動で逆に波風が立つかもしれませんからね。
事なかれ主義者の空気を読むスキルは、十分メリットと言えるでしょう。
良好な人間関係を築ける
事なかれ主義のメリットには、良好な人間関係を築けることが挙げられます。
事なかれ主義者は争いを好まず、周りに合わせることができるため、初対面の人とでもそれなりに良好な人間関係を築くことができます。
人間関係を築くのが苦手、不要なトラブルばかり引き起こしてしまうという人からすると、事なかれ主義者の相手に合わせる能力は羨ましいものです。
事なかれ主義がうざい時の対処法
続いて、事なかれ主義がうざいときの対処法を紹介します。
相手が事なかれ主義でうざいと感じるときには、どう対処したら良いのでしょうか。
実際、事なかれ主義者をうざいと感じている人は多いです。
うざい事なかれ主義者には、以下のような対応をしていきましょう。
相手に期待しない
事なかれ主義がうざいときの対処法には、相手に期待しないことが挙げられます。
事なかれ主義をうざいと感じるシチュエーションは様々ですが、なぜ事なかれ主義者をうざいと感じるのでしょうか。
その理由の一つに、相手に期待しすぎていることがあります。
自分と同じようにできるはずだ、という期待を裏切られたと感じるため、うざいと思ってしまうので、相手に期待するのはやめましょう。
距離を置く
事なかれ主義がうざいときの対処法には、距離を置くことが挙げられます。
職場などに事なかれ主義者がいる場合、物理的な距離を置くことがおすすめ。
視界に入らなければ、事なかれ主義者にうんざりすることもなくなるでしょう。
近くにいるとどうしてもイライラしてしまいますから、場合によっては席替えを提案したり部署異動を頼むなどもありですよ。
関わるのをやめる
事なかれ主義がうざいときの対処法には、関わるのをやめることが挙げられます。
距離を置くことと似ていますが、事なかれ主義者がうざくてたまらないのなら、関わるのをやめましょう。
相手が恋人で、どうしても無理なら別れるのもあり。
価値観の違いで別れるのは珍しいことではありませんし、合わないのなら関わるのをやめるしか方法はありません。
本心を聞く
事なかれ主義がうざいときの対処法には、本心を聞くことが挙げられます。
事なかれ主義のハッキリしない態度やイエスマンなところにイライラしたら、一度本心を聞いてみるのもいいかもしれません。
『本当にそう思ってる?』と、真剣に聞いてみましょう。
本当のことが知りたい、という素直な気持ちをぶつけてみると、事なかれ主義者も本心を言おうと思ってくれるかもしれませんよ。
喝を入れる
事なかれ主義がうざいときの対処法には、喝を入れることが挙げられます。
この後詳しく説明しますが、事なかれ主義の末路は悲惨なものが多く、あまり良いものではありません。
だからこそ、事なかれ主義者に喝を入れて考えを改めるように促すのも一つの方法。
恋人や同僚など、身近であり尚且つ大切な人であるのなら、喝を入れるのもおすすめです。
事なかれ主義の末路
最後に、事なかれ主義の末路について紹介します。
ここまでの流れで分かるように、事なかれ主義は決して良いことではありません。
無責任で向上心がないというマイナスイメージの通り、事なかれ主義を続けていくと大変なことになりかねないのです。
信用を失う
事なかれ主義の末路には、信用を失うことが挙げられます。
事なかれ主義は八方美人で優柔不断、誰にでもいい顔をしているわけですから、当然信用を失うことになりかねません。
仕事でもプライベートでも、信用を失うと大変なことになりますね。
事なかれ主義を続けていくと、最終的には全ての信用を失うと思っていた方が良いでしょう。
信頼関係を築けない
事なかれ主義の末路には、信頼関係を築けないことが挙げられます。
最初こそ、穏便で良好な人間関係を築けるように見えますが、事なかれ主義である限り本当の意味で信頼関係を築くのは難しいと言わざるを得ません。
本心を語らないのですから、当たり前のことですね。
周りから距離を置かれる
事なかれ主義の末路には、周りから距離を置かれることが挙げられます。
事なかれ主義は他人に無関心であり、人と積極的に関わろうとしません。
当事者意識が低いというのもあるのでしょうが、周りから『何を考えているのか分からない』『うざい』と思われてしまうため、次第に距離を置かれるようになるでしょう。
昇格できない
事なかれ主義の末路には、昇格できないことが挙げられます。
事なかれ主義者は圧倒的に地位や権力がある人の方が多いのですが、事なかれ主義である以上、今以上の昇格は望めないでしょう。
なぜなら、上司からも部下からも信頼されないからです。
信頼できない人を、今より昇格させようとは誰も思いませんからね。
自分の本心が分からなくなる
事なかれ主義の末路には、自分の本心が分からなくなることが挙げられます。
事なかれ主義者は、基本的に自分の意見を言わないイエスマン。
他人の意見に同調しているだけですから、自分の本心を言う機会もないわけです。
そういうことが続くと、自分でも自分の気持ちが分からなくなってしまうでしょう。
事なかれ主義は嫌われる!早めに改善しよう
事なかれ主義について、特徴や心理、恋愛傾向、末路などについて紹介しました。
事なかれ主義は平和主義者でもありますが、あまりにもひどいと周りから嫌われてしまいます。
嫌われたくなくて事なかれ主義を貫いているのだとしたら、意味がありませんよね。
人に合わせたり不要な争いを避けるというメリットは活かしつつ、人に興味を持つ、自分の意見も発言するようにしていきましょう。