世間体を気にする人の心理や恋愛の特徴|世間体を気にしすぎな人の改善策とは

世間体を気にする人・全く気にせず自分らしく生きる人…世の中には様々な考え方の人がいます。
日本人には世間体を気にする人が多いと言われています。世間一般の考えに合わせるのが当然のことであるかのように思っている人もいれば、人目ばかり気にする自分にうんざりしている人もいることでしょう。
今回は、世間体を気にする人について様々な視点から解説していきます。

世間体を気にするの意味とは

「世間体」というのは、「世の中からどのように見えているか」「他人にどう見られているか」ということを意味します。
このことから、「世間体を気にする」というのは、世間の人達から自分自身がどう見えているのかに固執することを意味する表現と言えます。
類語には、「体裁を気にする」「面子にこだわる」などの表現があります。
世間体を気にするというのは、「周囲の人達から良く思われたい」という気持ちの表れでもあるのです。

世間体を気にする人の特徴

世間体を気にする人は、他者から見て一般的であることに強くこだわっていることが特徴的です。孤立すること・周りの人達からの批判は絶対に避けたいと考え行動しています。
ここでは、世間体を気にする人の特徴を詳しく紹介していきます。

気が小さい

世間体を気にする人は、非常に気が小さいです。
小心者であるために、常に人からどう見られているのか気になって仕方ありません。もし人から自分の言動を変に思われて、批判されたり後ろ指を指されたら…そう考えるととても怖くて、いつも他人に迎合することで安心感を得ようとします。

集団行動が好き

世間体を気にする人は孤立することに強い恐怖心があり、集団行動を好む傾向があります。
ただ人が好き・仲間に囲まれていたいと心から思っているわけではなく、「独りぼっちのかわいそうな人」と他者に思われたくないので、いつも誰かと行動を共にしているのです。

自分の考えがない

世間体を気にする人には、自分の考えがありません。
仕事で意見を求められても、誰でも思いつくような当たり障りのないことしか言えません。たとえ本当は独自のアイデアが頭に思い浮かんでいたとしても、周囲から批判されるのが怖いので言い出すことはありません。

コンプレックスがある

過剰に世間体を気にしている人の中には、強いコンプレックスを持っている人もいます。
男性であれば仕事・収入・学歴といったこと、女性であれば容姿にコンプレックスを持っている場合があります。それらのコンプレックスである部分を周囲の人から批判されることを恐れているため、ときには自分を取り繕うこともあります。

人の言動にも厳しい

世間体を気にする人は、人の言動にも厳しい傾向があります。
すぐに人の揚げ足をとって「非常識」などと否定しますが、そのせいで自分自身も「こうあるべき」という固定観念に縛られ、他人の目ばかり気にして日々過ごすことになってしまいます。個性や独自の意見は間違いで、一般的なことが全てで正しいと思い込んでいるのです。

世間体を気にする人の心理

世間体を気にする心理は、自分の考えに自信が持てないことや、人から良く思われたいなど、人によって様々なものがあります。いずれにしても、自分の本当の意見・したいことより、世間一般的であることが重要だと考えているのです。
ここでは、世間体を気にする人の心理を詳しく紹介していきます。

人に嫌われたくない

世間体を気にする人は、人に嫌われたくないという思いを持っています。
人から嫌われることを好む人はいませんが、自分を貫いた結果理解されず孤立するのはある意味仕方のないことです。しかし、世間体を気にする人にその度胸はないので、世間一般の平均的な発言・行動しかできません。

人と自分を比較してしまう

世間体を気にするのは、人と自分を比較してしまうからです。
自分の意見があったとしても人と比較し、大多数がそれとは反対の意見を持っていたら「自分は間違っている」と考えを変えてしまいます。
周囲に合わせていると安心なので、自分の物差しで物事を判断することができません。

自分に自信がない

世間体を気にする人は、自分に自信を持つことができません。
自分に自信がないので、独自の意見やアイデアに対して「間違っているかも」とネガティブに考えてしまい、結局胸の内に秘めたままになってしまいます。
何か大きな夢があっても「どうせ自分なんて…」と諦めるタイプです。

できれば尊敬されたい

世間体を気にする人の中には、できれば他者から尊敬される存在でありたいと望んでいる人もいます。
このような心理状態の人は、世間一般から見て「勝ち組」と言われる立場にいることに強くこだわります。仕事は順調・適齢期に結婚して家庭円満…そのような誰もが憧れる幸せを掴み、優越感を感じたいのです。このタイプは、「負け組」と言われる人達を見下しがちです。

目立ちたくない

できれば目立ちたくない…そんな気持ちから、世間体を重要視し無個性であることにこだわる人もいます。
このように考える人は、世間的に見て悪い行いをすることが絶対になく、日々真面目に誠実に生きていきます。ただ、時々自分の日常が「何も面白くない」と空しく思えることもあるのです。

世間体を気にする人の恋愛の特徴

世間体を気にする人は、恋愛においても自分自身の意思ではなく世間一般的な考え・価値観を重要視しているのが特徴的です。奔放に恋愛を楽しむ人にとっては理解し難いことでしょう。
ここでは、世間体を気にする人の恋愛の特徴を詳しく紹介していきます。

恋人のスペックにこだわる

世間体を気にする人は、恋人を選ぶとき自分が心から好きかどうかよりも、相手のスペックにこだわる傾向があります。
相手の容姿・仕事や収入・家柄など、世間的に見て「一般的であるか」もしくは「一般よりも上か」で恋人を選びます。周囲の人に羨ましがられたいという気持ちが強いのです。

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浮気は絶対にしない

世間体を気にする人は、絶対に浮気をすることがありません。
なぜなら浮気は世間一般的に見て「悪いこと」だからです。恋人を傷つけてしまうから…というよりも、浮気したときに恋人にバレて、恋人がそれを友人達に相談し、皆から白い目で見られるのが嫌なのです。

自分から告白できない

世間体を気にする人は、好きな人に自分から告白することができません。
もし好きな人に告白してフラれた場合、周りの人から「可愛そうな人」「フラれて惨めで恥ずかしい人」と思われたら耐えられない…そんな恐怖心から何もできずに恋心を胸に秘め続け、結果好きな相手に恋人ができて悲しい思いをするということはありがちです。

結婚できないのは恥だと思ってる

世間体を気にする人は、結婚適齢期になるとかなり焦り始めます。それは世間一般的に見て結婚できないのは恥ずかしいこと・負け組…と思っているからです。
婚活にいそいそと励み、そこまで好きではないけど条件は満たしているからまぁいいか…と、相手を妥協してでも負け組と言われないよう必死で結婚を目指します。

恋愛を心から楽しめない

世間体を気にする人の恋愛観で最も重要視されているのは、「世間一般的であること」です。心が揺さぶられるようなドキドキ感よりも、表面的に人から見て良い条件の相手と交際していること・釣り合いの取れているカップルであることが大切なのです。そのため、基本的には恋愛を「楽しいもの」とは全く思えません。

世間体を気にするメリットとデメリット

世間体を気にして行動し続けることには、様々なメリット・デメリットがあります。周囲の人達に迎合して生きていくか、自分の思うままに生きるか…どちらを選んでも良い面・悪い面はあるのです。
ここでは、世間体を気にするメリット・デメリットを紹介していきます。

メリット

人に信用される

世間体を気にすることのメリットには、人に信用されるということが挙げられます。
世間体を気にする人が人間的・社会的に見て悪い行いをすることはまずありえません。また、人に嫌われないために誰に対しても真面目で誠実な態度で接するため、自然と周囲からの信用度が上がります。

人生が安定する

世間体を気にすることで、人生が安定するというメリットもあります。
就職や結婚などの面で世間一般的な生き方を続けていれば、金銭面・人間関係・家庭…それら全てにおいて穏やかで安定感のある日々を送っていくことができます。
世間体を気にする人の多くは、その安定感こそが幸福と考えているのでしょう。

トラブルが起こりにくい

世間体を気にして生きていると、トラブルが起こりにくいというメリットもあります。
自分の意見を主張せず周囲に合わせていると、争いごと・揉め事などのトラブルが起こることはありません。
特に職場において人間関係のいざこざは付き物ですが、基本的には回避し続けることができるでしょう。

デメリット

毎日楽しくない

世間体を気にすることのデメリットは、毎日が楽しくないことです。
自分の思うまま自由気ままに生きるという選択ができない人は、心から人生を楽しいと思えることができません。常に人並みで人目を気にして生きるのは、安心感はあってもどこか空しく思えるときがあるのです。

後悔が多い人生

世間体ばかりを気にしていると、「あのとき〇〇をしておけばよかった」と、後悔してしまうことが多い人生になってしまいます。
誰にとっても人生に後悔は付き物ではありますが、やはり自分の気持ちに素直に生きてきた人の方が、苦労は多くても自分の過去を悔やむことは少ないでしょう。

日々ストレスがたまる

世間体を重視することで、日々ストレスがたまりやすいというデメリットもあります。
周囲の人に合わせて自分の意見を抑えるというのは、疎外されないという安心感はありますがやはり大きなストレスにもなります。
職場ではいつも明るく取り繕い、その反動で家に帰ると気分が落ち込む…そのような状況に陥りやすいです。

世間体を気にしすぎな人の改善策

世間体を気にする人の中には、そんな自分を変えたいと望んでいる人もいるでしょう。周囲の目を気にせず自分らしく生きるためには、自分の存在・考えを認めてあげることが重要です。
ここでは、世間体を気にしすぎな人の改善策を紹介します。

人と自分を比較しない

人と自分を比較しないようにしましょう。
世間体を気にしすぎな人は、周囲の人達と自分を比較し「平均的」であることを目指します。つい比較してしまう癖をやめるには、できるだけ周りの人を見ない・気にしないようにするのが大切です。そうすることで、徐々に自分の「芯」が確立されていきます。

自分の意思を尊重する

世間一般的な意見や考え方に沿った言動をするのではなく、自分の意思を尊重しましょう。
「皆がやっているから」という考えをやめて、しっかりと「自分はどうしたいのか?」と考えてから何事も行動を起こすようにしましょう。初めは勇気が必要ですが、習慣化すれば自然とそれが身につき周りの目は気にならなくなります。

劣等感を捨てる

学歴・仕事・容姿などに強い劣等感があるなら、それは捨ててしまいましょう。
あなた自身の選択してきた道や生まれ持った特徴が、世間一般的に見て「おかしい」と批判する人がいるなら、それは相手が間違っているので堂々とすべきです。
周りより劣っているという考えをやめれば、自分らしく生きていくことができます。

人に対して柔軟になる

人に常識的であることを求め厳しい目で見るのはやめて、「世の中には色々な人がいて当たり前」という柔軟な考えを持ちましょう。
人の発言・行動の揚げ足をとらず素直な気持ちで受け止められるようになれば、自然と自分に対しても柔軟になることができます。「人と違って良い」と思えるようになると、世間体は全く気にならなくなります。

人に理解を求めない

人に自分を理解して欲しいと求めるのはやめましょう。
世間体を気にして生きていれば、人に自分自身を理解し受け入れてもらえることは簡単です。しかし、理解されないことに対しての恐れを手離すことで、もっと自分の好きなように生きていくことができます。
人に理解してもらうことよりも、自分で自分を認めてあげることを大切にしましょう。

世間体を気にする=幸せになれるは間違い

世間体を気にして行動することで明るい未来を手に入れることができる…そう考えている人は少なくないでしょう。
確かに、人生に安定感が生まれてトラブルが発生しにくいという点は、ある意味幸せと言えます。しかし、「自分にとっての幸せが何なのか?」というのを明確にしそれに沿った生き方をした方が、苦労はあっても充実感を得ることはできます。
どちらを選ぶかは人それぞれですが、悔いのないように生きましょう。