他人の目が気になる人は、おとなしい人から第一印象のいい人までさまざまなタイプの人がいます。
しかし、心の中で共通していることは「人と比べてしまう」「自分に自信がない」ということです。
あなたは他人の目が気になって窮屈な気持ちになっていませんか?
そこで今回は、他人の目を気にしてしまう人の原因から克服法を紹介します。
後半は、職場にいる他人の行動が気になる人の対処方法もありますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
目次
他人の目が気になるようになった原因
他人の目が気になる原因は、他人である「人間関係」との不調和ともいわれ、他には持って生まれた繊細な性格から人の顔色を伺うようになったと言われています。
ここでは、他人の目が気になるようになった原因を具体的に解説します。
他人の目が気になってしまう原因を知りたい人は是非参考にして下さい。
子供のころ親が厳しすぎた
子供のころ、両親が厳しすぎた経験がある人は他人の目を気にするようになります。
失敗や何か間違えるたびに、厳しく注意されるため親がいなくても監視されているような気持ちになります。
そのような気持ちを持ったまま大人になると、他人の目を気にする人になりやすいです。
HSP気質
人には生まれもった気質があります。
その中に、人の表情や言葉に過度に敏感になる人がいます。
そのような人はHSP気質といわれ、非常に感受性が強く敏感な気質を持つ人のことを表します。
HSPの中には、簡単に相手からの影響を受けてしまうという特性があります。いつも笑顔の人がしかめっ面になると、過剰に気になることから人の目が気になる原因となります。
いじめられた経験
子供の頃、いじめなど人間関係トラブルが長期間続くと環境が変わっても変な目で見られていないか気になってしまいます。
大人になってからも小学生や中学生と擦れ違うと当時の体験を思い出し「悪口を言っているのではないか」と、一瞬疑ってしまうからです。
悪気なく話した言葉に何度も激怒されたから
本人は悪気がないのに使う言葉の選択が下手な人は、急に人から怒られたことは一度や二度では済みません。
相手を軽くいじっても相手の目が笑っていないと「やばっ怒らせた?」と、また激怒されないかと内心ヒヤヒヤします。悪気ない言葉で急に怒らせてしまうことで、またいつ怒るか不安なことから顔色を伺ってしまうのです。
ライバルから玉砕された
自分を卑下する行為は一見謙遜しているように見えますが、実は他人の目が気になることが原因になることがあります。
先ほど紹介したように、理想が高く目標に向かって頑張ります。他人の目を気にした結果、自分よりも実力のある人がいると「勝てない自分は価値なんてない」と思うようになります。
他人の目が気になる人の特徴
他人の目が気になる人は、自分に自信がなく他人の目がやたら気になってしまう自意識過剰な人ともいえます。
また、優越感に浸ることが好きなので、「スゴイ」と思って欲しいため高価な物を身につける人もいます。
ここでは、他人の目が気になる人の特徴を詳しく解説します。
自分の見た目ばかり気にする
鏡をみるたびに髪を気にして、変な方向に髪が跳ねていないか度々チェックをします。
無頓着で人目を気にしない人よりは、美意識が高いので第一印象はいいです。しかし自意識過剰になってしまい、外見を完璧に仕上げたいと思う人です。出先に、スタイリング剤・携帯用ホットカーラー・メイク道具一式を持ち歩いていることもあります。
写真を撮られることが嫌い
私たちはこれまで写真撮影をすることがありましたが、他人の目を気にする人は自然な表情ができず不自然な表情で写ってしまうことがあります。
さまざまな経験から自分の笑顔に自信をなくしてしまったのが原因です。中には「自分の笑顔が気持ち悪い」といった思い込みから、写真が苦手・嫌いと思っている人もいます。
庶民なのに持ち物が派手で高額の物を買ってしまう
収入の割にはハイブランドの服や小物を身に着けています。
いい服やいい車に乗っていると、他人から「いい服だね」「カッコイイ車に乗ってるね」と言われることが多いですよね。
本当はお手軽価格で楽しみたいのに、他人の目を優先し無理して購入してしまうのです。
自慢話が多い
会話をすると所々自慢話を挟んでくる人がいます。
このような自慢話が多い人もまた、他人から「スゴイ」と思われたくて無意識に喋ってしまいます。
特技をアピール・過去の武勇伝・経歴を得意げに語る・スゴイ人と繋がっていることを語るといった特徴があります。
他人から賞賛されたくて仕方ない人は、他人の目を気にする人といえます。
おどおどしている
小動物のように、どこかおどおどしている人は自分に自信がなく自己肯定感が低い傾向にあります。
失敗を気にし過ぎることで、回答に悩んでモゴモゴするのは自分に自信がないため言葉が詰まってしまうのです。
どこか余裕がなく、目線を合わせないといった特徴もあります。
人の事が気になる人の性格
人の目が気になる人は、どうしても他人と比べてしまう傾向にあるようです。
負けず嫌いで他人の下になることを嫌うタイプの人や、少し態度や表情の変化に敏感に感じ取ってしまう繊細な性格の人もいます。
ここでは、人の事が気になる人の性格について解説します
負けん気が強い
負けん気の強い人は、人と比べてしまうので他人の目が気になる性格です。
承認欲求が高く気が強い性格も加わることで、どんな人でも対抗意識が働いてしまいます。親しい友人にさえライバル心を持つので、ちょっとしたことで「勝った・負けた」と浮き沈みが多く精神的にも疲れやすくなります。
プライドが高い
プライドの高い人は他人から「スゴイ」と言われることが大好きな人です。
他人から見える自分の姿に妥協せず完璧を求めるため、日々の努力は欠かしません。
負けず嫌いなので、他人が自分よりも優れていないかチェックは欠かしません。勝ち負けにこだわること・プライドが高いことが原因で他人の目が気になって仕方ないのです。
完璧主義
完璧主義で理想が高く常に100点満点でなくてはならないと思う人です。自意識過剰で他人からの評価が高くなければ満足できません。
なので、目標に対して上手くいかなかったことを恥ずかしく思うことや自分に腹が立つため途中で投げ出したくなることもあります。
ひねくれ者
物事を素直に受け取れないので、嬉しいことや楽しい感情を自分で否定するひねくれた性格をしている人もいます。
ひねくれた性格の理由に、自信がないことや他人を信用できないことがあります。
「本当のことを言って笑われるのではないのか?」など、人への警戒心が強い人です。
場の空気を読みすぎる
些細なことでも気にし過ぎる性格です。
人からよく「そこまで考えるなんて気にし過ぎだと思うよ」と、言われたことはありませんか?
些細なことで気にしすぎる人は、他人の言動や態度の変化に気が付きやすくネガティブに捉えることがあります。
人の顔色が人一倍気になるので、相手が不機嫌になっているかとても気にしやすい性格です。
他人の目が気になる人の心理
他人の目が気になる人は、自分に自信がないことが根底にあります。
自信のない自分を他人から認めてもらおうと、自慢話や自分よりも劣っている人を見つけてマウントを取ろうとするのは、本当はとても気が小さいからです。
ここでは、他人の目が気になる人の心理について解説します。
自己顕示欲が強い
自己顕示欲というのは、周囲の人から注目され自分のことを認めて貰いたいといった心理が隠されています。
自分に自信がないことから自分の価値を見出せず、自身を認めることができません。
例えば子供のころ、親から認めてもらえなかったことで欲求が満たされないまま育ったことで「人から褒められたい」気持ちが根付いたのでしょう。
いい評価でありたい・褒められたいからこそ、他人の目が気になってしかたないのです。
劣等感が強い
幸せそうな人が羨ましく嫉妬しやすい人です。
自分と比較して相手が、頭がいい・美人・カッコイイ・お金持ちと考えると落ち込むこともあります。
他人からみると、些細なことでも本人からみれば深刻な悩みなのです。
なぜなら、物事を悪い方へ考えてしまうネガティブ思考が関わってくるからでしょう。
優越感に浸りたい
自分よりも下の人がいると安心するので、「人に不幸は蜜の味」という言葉がピッタリな人です。
人の苦労話を親身に聞いているふりをして実際は「私の生活の方がまだ幸せ」と感じられるのがたまらないようです。
また、他人よりも知識が上である自分にも優越感に浸れるため、周囲の人が知らなかったことを自分だけが知っていると優位な気分になります。
嫌われたらどうしよう
人付き合いに消極的で相手のことを気遣いすぎる人は、人から嫌われることを恐れています。
人から嫌われて1人になるのが怖くて、嫌われていないか他人の目を気にしてしまうのです。
例えば、職場の女性同士でコソコソ話をしているのを見て「自分のことを言っているのかしら・・」と不安になることがあります。
SNSでフォロワー数・イイネの数が気になる
他人の目が気になる人は、フォロワーのイイネの数で一喜一憂することがあります。
仲のいい友達やフォロワーが自分よりもイイネが多いと悔しい気持ちになります。
また自分のツイートに自信が持てず、内心バカにされていないか気になります。
自意識過剰な心理から、すべての人が自分のツイートに注目していると考えるのでしょう。
他人の目が気になる人の長所と短所
「他人の目が気になる人はいい所がないの?」と思っていませんか?
あなたが「私は臆病で他人の目を気にして自己主張ができない」や「気がついたら人が離れてしまう」といったお悩みを抱えていても大丈夫です。
ここでは、他人の目が気になる人の長所・短所を紹介します。自分のことに自信をなくすことはありません。長所・短所として自分を見つける参考にして下さい。
長所
空気が読める
他人の言動や表情の雰囲気で気持ちを察することができるので、場の空気を読みやすい人です。
そのため周りの状況に気を遣えるようになり、その場の状況を素早く察知でき業務の効率が上がることができます。
また、困っている人・元気のない人に良く気が付くので、円滑なコミュニケーションを築くこともできます。
小奇麗にしている
他人の目を気にする人は、自分がどのように見られているか気になることから普段から小奇麗に身なりが整っています。
他人の目を気にせずだらしない身なりでは、清潔感もなく印象もよくありません。自分の身なりに意識していることで、第一印象が良い人が多いです。
信頼されやすく頼りになる
真面目で責任感があるので、丁寧な仕事を心がけています。きちんと仕事をすれば、人から信頼され人から頼りにされます。
頼ってきた人の期待に答えるため、助けになれるようしっかりと対応をします。また、相談された内容を他の人に話すことをしないので、聞いた話にまで責任を持つ口の堅い人です。
短所
無意識に自分語りをする
自分のことを理解して欲しい気持ちが強いことから、「私は、俺は」と自分のことばかり話すと他人から「うっとおしい」と思われやすいでしょう。
自分の弱い部分を隠すため、自慢話や上から目線で話すことを無意識のうちに自分のことばかり話すからです。
また頼まれてもいないのに、勝手にアドバイスをしてウザいと思われることもあります。
肩に力が入りすぎる
完璧を求めすぎて、何でも一生懸命になり疲労困憊になりやすいでしょう。
律儀にルールを守ることはいいことですが、同じことを他人にまで強要するのでゆるく生きている人に対し怒りを持ちやすくイライラしやすいです。
また、仕事の面では上司や同僚の目を気にして体調が悪いのに無理をして休もうとはしません。
結果、体調を崩すまで至ってしまい時間も医療費も奪われてしまうのです。
自分の意見が言えない
気の弱いタイプの場合、人の目が気になって自分の意見が言えない・言いづらいということがあります。
人に嫌われることが怖いので、不審に思うことも同調して黙って従います。
遠慮しがちで他人を優先してしまうので、「この人は何をしても嫌がらない・文句を言わない」と思われやすくなります。
他人の目が気になる人の克服方法
人からの評価が気になって、ありのままの自分が出せず言いたいことを我慢していませんか?
また、自分に厳しくし過ぎてあなた自身が自分のことを認めていないことも苦しくなる原因といわれています。
ここでは、他人の目が気になる人が楽に生きるための克服方法を紹介します。
長所を生かす
他人の目を気にする人は、自分に自信がない人が多く酷い場合劣等感を持ち苦しんでいます。
しかし他人の目を気にする人の長所でも紹介したように、相手から嫌われないように振舞うため気遣い上手な面があります。
真摯に向き合う姿勢や身だしなみも整って清潔感があるなどいい所を生かすようにすれば、誠実な人柄にもっと信頼が集まってくるでしょう。
あなたのことを大切に思う人だけ見つめていく
「あなたのことをそこまで注目していませんよ」と思うと、少し心が軽くなりませんか?
過去に口の悪い人からいちいち突っ込まれて嫌な気持ちになったかもしれません。しかし、突っ込んできた側は、一瞬そう思っただけでその後はいつまでも気にしていません。
嫌な言葉はすぐに忘れて下さい。
あなたが注目すべき人は、あなたのことを大事にしてくれる家族・友人・知人のことだけを気にしていればいいのです。
ストレスをため込まないようにする
「趣味をもつことはいいこと」ということを聞いたことありますか?
趣味をもつことはなぜいいのかというと、趣味を楽しんでいる間は余計なことを考えずに済むからです。
何かに打ち込み、気分を発散させられると気分がスッキリしてストレスが緩和されていきます。
ストレスが緩和されると、思考がポジティブになれるため他人の目が気にならなくなります。ストレスはため込まず、発散することを心がけましょう。
自分を責めない
根拠のないことに責任を感じることは意味がありません。他人の目が気になる人は、自分に厳しい人なので、あなた自身が「お前が悪い」と責めることがあります。
なので、不機嫌な表情やブツブツ文句を言う人がいると「自分のせい?」と思うでしょう。
でも、実際はあなたとは関係ないことで不機嫌なだけで八つ当たりをしているだけかもしれません。必要以上に自分を責めることはやめましょう。
万人受けする人はいない
人からの評価が気になって八方美人に振る舞い、みんなにいい顔をして疲れることはありませんか?
他人からの評価に努力して改善できればいいのですが、相手の思い込みなどで評価が下がるとすれば、あなたの努力ではどうにもなりません。
他人の「なんとなく嫌い」と思うことはよくあることです。なので、頑張ってみんなから好かれようと気を張る必要はありません。
職場にいる他人の行動が気になる人への対処法
他人の行動が気になって、文句や愚痴が多い人っていますよね。
感情の起伏が激しく急にキレることがあるので、うかつなことは言わないように気を遣っていませんか?
職場の人は基本、その場限りの関係と割り切ることが重要です。
ここでは、あなたを悩ませる職場にいる他人の行動が気になる人への対処法を紹介します。
戦力になっていることを伝える
おとなしく見える人は、自分自身に対し必要以上に卑下しています。仕事でも同じで、自信の無さから自ら動くタイプではありません。
なので、気が利かない・動かないと誤解されやすい人です。それでもよく見てみると、1つ1つの作業が丁寧で真面目な部分はありませんか?
早く動くのが苦手な場合、スピード重視でない仕事などを頼みましょう。雑用ばかりになった場合「いつもこんなこと頼んでしまってごめんなさい。助かっています。」と一言付け加えましょう。
感情的にならない
やや気が強い人の中には生真面目で妥協しないので、自分の意見を押し通そうとします。
自分の考えが正しいと思い込んでいるため、むきになって自分を主張しているのでしょう。
軽く聞き流すことや感情につられて反発すると「私のこと分かってくれない」と余計、こじれてしまいます。
この場合、感情的にならず冷静な態度で穏やかに話すようにしましょう。
自慢話はNG・下手(したて)になりすぎもNG
プライドの高そうな人には、自慢話は禁句です。自分より幸せな人に嫉妬心を抱くので会話は無難な話をしましょう。
だからといって、自分を下げる話もしてはいけません。相手は優越感を味わうことができるのでもっと聞きたいとあなたに近づいてきます。「下」に見られてしまうと、マウントを仕掛けられ「いいように使ってやろう」と思われます。会話は無難な内容で通しましょう。
付き合いは腹6分にしよう
支配欲の強いタイプには、できるだけ逆らわないよう上手に付き合いましょう。
職場の人は家族でも友達でもありません。生活のために働きお金を稼ぐ場所です。出勤して帰宅までの「ここだけのこと」と割り切ってください。必要なことは言うことにして、張り合わない・本音を言わない・うまく受け流すことをベースに付き合っていきましょう。
上辺だけの同意や聞き役になろう
否定から入るタイプには、肯定的な聞き役になりましょう。感情的になりやすい人と似ていますが、否定を否定で返しても相手は「はい、そうですか」となりません。もし、うまく言いくるめても、今度はあなたのことを「受け入れてくれない人」と感情が未消化になるので憎しみをもたれるかもしれません。
否定から入る人は自分を受け入れて欲しいのです。あなたから同意されれば、過剰に否定していた人もしだいに落ち着いていくでしょう。
他人の目が気になる人から救われる人もいる
いかがだったでしょうか。
他人の目が気になる人は、過去の経験から心の傷が残っており、消化しきれずどこか我慢をしながら生きてきたのかもしれません。
他人の目を気にする人は、根が真面目で「いい子でいなくてはいけない」「もっとできる人になって喜ばせたい」と、相手のことを気遣える人だと感じました。
他人の目が気になって辛い人は、自分を褒める癖をつけて下さい。
そして、他人の目が気になることは他人の変化に気が付く人です。元気がない人がいたら、「大丈夫?」と声をかけてあげて下さい。
鈍感な人に負けない長所を生かしてみましょう。