今の20代について、紹介します。
職場の20代の子との関わりが難しい、扱いが分からない…などと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
年齢や世代が異なれば考え方なども変わってくるため、上手くやっていくのは簡単なことではありません。
ここでは、今の20代について特徴や性格、恋愛傾向、仕事に対する価値観などを詳しく見ていきたいと思います。
また、今の20代はおかしいと言われてしまう理由についても触れていますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
目次
今の20代は何世代?
日本では、生まれ育った時代を「○○世代」と表現することが多いですが、今の20代は何世代になるのでしょうか。
2022年現在20代の人というのは、1993年~2002年生まれになります。
この世代だと、ゆとり世代(1987年~2004年頃生まれ)、Z世代(1990年代後半~2010年頃生まれ)が該当しますね。
ゆとり世代の後半をさとり世代と呼ぶこともあるため、今の20代は様々な世代が重なっている人たちだと言えるでしょう。
イメージとしては、20代後半の人はゆとり世代(さとり世代)、20代前半の人はZ世代に近いのではないかと思います。
今の20代と昔の20代の違いは?
さて、今の20代と昔の20代の違いにはどんなものがあるのでしょうか。
「昔の」という曖昧な表現でははっきりと違いを述べるのは難しいのですが、今と昔ではモノの考え方や価値観に大きな違いがあるように感じます。
たとえば、今の20代は努力や忍耐を知らない(昔の人はもっと頑張っていた)と言われるなどマイナスのイメージがある一方、今の20代は無駄遣いをせずにコスパ重視で必要なものを選べる(バブル期の20代は高級ブランドの名前が全てだった)など、良いイメージももちろんあります。
これは、時代とともに考え方などが変わってきたためだと言えるでしょう。
今の20代の特徴
続いて、今の20代の特徴について紹介します。
今の20代はゆとり世代やZ世代の人でもありますが、彼らにはどんな特徴があるのでしょうか。
もちろん人それぞれ多少の違いはあるものの、今の20代には以下のような特徴が挙げられます。
デジタルネイティブ
今の20代の特徴には、デジタルネイティブであることが挙げられます。
デジタルネイティブとは、簡単に言うなら「生まれたときからインターネットが身近にあった」世代のこと。
ゆとり世代の前半(今の30代前半あたり)はインターネットと共に成長してきた世代ですが、今の20代は常にインターネットがあった世代だと言えるでしょう。
コスパ重視
今の20代の特徴には、コスパ重視であることが挙げられます。
今の20代は、ブランドなどにこだわらず、「安くて良いもの」を求める傾向にあります。
ノーブランドであっても、自分にとって良いものであれば積極的に取り入れていくのが今の20代。
ブランドには、特にこだわりがありません。
承認欲求が強い
今の20代の特徴には、承認欲求が強いことが挙げられます。
今の20代はSNSなどを通じて、他人からの承認を得たいという気持ちが非常に強いといえます。
SNSに頻繁に投稿して「いいね」を求めるのが、まさに承認欲求の表れでしょう。
リアルの人間関係よりも、ネットの世界で承認されることを求めているのかもしれません。
多様性を受け入れられる
今の20代の特徴には、多様性を受け入れられることが挙げられます。
たとえばトランスジェンダーなどに関しても、今の20代は「自分らしくていい」と肯定的に受け入れることができます。
これは、普段からSNSなどのネットを通じて様々な人たちと関わっているため、自分と違っていてもポジティブに受け入れられるのでしょうね。
共感力が高い
今の20代の特徴には、共感力が高いことが挙げられます。
今の20代が人間関係において重視しているのは、まさに共感力。
相手に共感し、共感されることで良好な人間関係を築いているのだと言えるでしょう。
多様性を受け入れられることもそうですが、今の20代の共感力の高さは相当なものですよ。
今の20代の性格
続いて、今の20代の性格について紹介します。
今の20代の特徴については先ほど紹介したとおりですが、今の20代はどんな性格をしているのでしょうか。
今の20代は、良くも悪くも他人への関心が薄い人が多いようです。
詳しく見ていきましょう。
堅実
今の20代の性格には、堅実なことが挙げられます。
今の20代は景気の良い時代を知らないこともあり、常に堅実。
無駄遣いをせず、本当に必要なものだけを購入しており、日常的に節約や貯金をしています。
ネットを通じて様々な情報を集めることができるので、「良いものを安く買う」能力にも長けていると言えるでしょう。
現実主義
今の20代の性格には、現実主義であることが挙げられます。
今の20代は、大きな夢を見ることもなく現実主義な人が多いです。
特に仕事では、昇給や昇格にはそれほど興味がなく、何がなんでもこの会社で頑張ろうという向上心もありません。
現実主義すぎるが故に、どこか冷めている印象を与えることもあるでしょう。
無欲
今の20代の性格には、無欲であることが挙げられます。
現実主義なことと似ていますが、今の20代には欲がほとんどありません。
あれが欲しい、これが欲しいといった物欲や高級なものを食べたいという食欲、更には異性に対する性欲まで、一昔前と比べると明らかに少ないのは、現実主義なことも関係していると言わざるを得ないでしょう。
マイペース
今の20代の性格には、マイペースであることが挙げられます。
今の20代は、周りに合わせることより自分のペースを守りたいタイプの人が多いです。
自分は自分とある意味割り切っているだけに、そのマイペースさはお墨付き。
更に今の20代は他人に対する関心が薄いため、尚更マイペースさに拍車がかかっていると言えるでしょう。
効率重視
今の20代の性格には、効率重視であることが挙げられます。
今の20代が何よりも大切にしているのは、時間。
そのため、何をするにも効率を求める傾向があるでしょう。
仕事に関しても、短い時間と少ない労力でやるべきことを終わらせることを、常に考えているのです。
今の20代の恋愛傾向
ではここで、今の20代の恋愛傾向について見ていきたいと思います。
今の20代は、どんな恋愛を好むのでしょうか。
恋愛への関心がないわけではないのですが、恋愛が全てという考え方をしている人はほとんどいないように思います。
結婚願望が低い
今の20代の恋愛傾向には、結婚願望が低いことが挙げられます。
今の20代は、結婚願望がほとんどない人も少なくありません。
一昔前まで、女性は特に20代前半での結婚を希望しており、25歳を過ぎると「売れ残ったクリスマスケーキ」などと言われることもありました。
しかし今では、結婚はタイミングが合えば、いい人がいればしたい(してもいい)くらいに考えている人が多いです。
消極的
今の20代の恋愛傾向には、消極的であることが挙げられます。
今の20代は、恋愛に関して積極的な人は少なく、どちらかというと消極的な人が多いです。
友人に恋人ができたから自分も恋人がほしい!という気持ちにはならず、恋愛はチャンスがあれば…くらいに考えているのでしょう。
自分のやりたいことを優先する
今の20代の恋愛傾向には、自分のやりたいことを優先することが挙げられます。
今の20代は、恋人や異性のことよりも「自分優先」な人が圧倒的に多いもの。
自分の好きなことや趣味に時間やお金を使いたいので、恋愛によってそれらができなくなるのなら、恋愛はしなくてもいいと思っている人も多いでしょう。
めんどくさいと思いがち
今の20代の恋愛傾向には、めんどくさいと思いがちであることが挙げられます。
今の20代は、人のことより自分が優先なこともあり、恋愛そのものをめんどくさいと感じることも多いです。
恋人ができるとマメに連絡をしたり、デートの約束をする、見た目に気を遣うなど、あらゆることが「めんどくさい」のです。
見た目より中身で選ぶ
今の20代の恋愛傾向には、見た目より中身で選ぶことが挙げられます。
今の20代は、見た目やスペックなどで恋人を選ぶことがありません。
見た目よりも中身、性格や価値観、趣味が合うかどうかなどを重要視しています。
共感できる人、というと、分かりやすいかもしれませんね。
今の20代の仕事に対する価値観
続いて、今の20代の仕事に対する価値観について紹介します。
「今の20代との付き合い方が分からない」と悩む人の多くは、おそらく仕事で20代と関わっているのでしょう。
今の20代の仕事に対する価値観には、以下のようなものが挙げられます。
プライベート優先
今の20代の仕事に対する価値観には、プライベート優先であることが挙げられます。
今の20代は、「仕事が生きがい」ではありません。
好きなことを仕事にできている人ももちろんいますが、仕事は仕事、プライベートはプライベートと割り切っており、どちらかというとプライベートを重視することが多いでしょう。
残業はしない
今の20代の仕事に対する価値観には、残業はしないことが挙げられます。
今の20代はプライベート優先であることからも分かるように、基本的に残業はしません。
元々仕事を選ぶときにも、「残業なし」かどうかを重視する傾向があります。
残業はせず、家に帰ってからは自分の好きなことをして過ごすのが、今の20代なのです。
職場の飲み会は不参加
今の20代の仕事に対する価値観には、職場の飲み会は不参加であることが挙げられます。
今の20代は、職場の飲み会に参加する意味やメリットが分かりません。
好きでもない集まりに参加して時間とお金を使うことが、無駄だとしか思えないのです。
そのため、今の20代は年配の人からは「付き合いが悪い」と言われることもあるでしょう。
収入ややりがいは二の次
今の20代の仕事に対する価値観には、収入ややりがいは二の次であることが挙げられます。
今の20代は、収入ややりがいよりも「働きやすさ」「自分らしさ」「福利厚生」を重視しています。
自分の好きなように働けて、自分の時間も十分に持てることが一番なので、これらの条件に合う職場であれば、多少収入が少なくても気にしません。
合わなければ辞めればいい
今の20代の仕事に対する価値観には、合わなければ辞めればいいというものが挙げられます。
今の20代は、転職に対して全く抵抗がありません。
そもそも、同じ会社に勤め続けるという意識が最初からないため、とりあえず働いてみて、合わなければ辞めようと軽く考えているところがあるでしょう。
今の20代はおかしいと言われてしまう理由
最後に、今の20代はおかしいと言われてしまう理由について紹介します。
特に年配の人からは、今の20代はおかしいという声も聞こえてきますよね。
考え方や価値観は人それぞれなのですが、今の20代はおかしいと言われてしまう理由は、こちらです。
仕事をすぐ休む
今の20代はおかしいと言われてしまう理由には、仕事をすぐ休むからというものが挙げられます。
年配の人にとって、仕事はそう簡単に休むべきものではない、という認識であることは否めません。
しかし今の20代は、「遊びに行くから」などのプライベートな理由で仕事をすぐに休むため、おかしいと言われてしまうのです。
転職に抵抗がない
今の20代はおかしいと言われてしまう理由には、転職に抵抗がないことが挙げられます。
先程も触れましたが、今の20代は転職を当たり前だと思っており、むしろ同じ会社に長く勤めるつもりが最初からありません。
就職氷河期世代などからすると、簡単に仕事を辞めると言う今の20代は、何を考えてるのか分からないのでしょうね。
自分のことしか考えない
今の20代はおかしいと言われてしまう理由には、自分のことしか考えないからというものが挙げられます。
今の20代は、他人のことより自分優先。
仕事でもプライベートを優先するため、周りがどんなに忙しそうにしていても、定時になれば自分だけさっさと退社します。
人に流されない長所とも言えますが、周りから反感を買うことも否定できません。
コミュ力が低い
今の20代はおかしいと言われてしまう理由には、コミュ力が低いことが挙げられます。
今の20代はSNSなどネットの世界での関わりがメインのため、リアルな人間関係を築くのが下手な人が多いです。
年上に対して正しい日本語や敬語が使えない、積極性がないなどもそうですね。
これらのことから、コミュ力がないと思われることも少なくありません。
空気が読めない
今の20代はおかしいと言われてしまう理由には、空気が読めないからというものが挙げられます。
今の20代は自分のことしか考えていない、他人に興味関心があまりないため、空気を読むのが苦手な人も多いです。
言われないと動けない、言われたことしかできないなど、先読み行動ができないことから「空気が読めない」「使えない」と言われてしまうこともあるでしょう。
まとめ:今の20代は効率重視!違う考え方も受け入れよう
今の20代の特徴や性格、恋愛傾向、仕事に対する価値観、そして今の20代はおかしいと言われてしまう理由について紹介しました。
今の20代はコスパや効率を重視し、時間とお金を無駄にしない生き方をしています。
それと同時に「人生は一度しかない」ことも十分理解していますから、仕事よりも自分の好きなことをして過ごしたい気持ちが強いのでしょう。
年配の人からすると信じられない考え方だと思うかもしれませんが、自分と異なる考え方の人も受け入れる姿勢を見せることが大切です。