あなたの身近に、「悪気なく平気で挨拶しない」そんな人はいますか?
挨拶できないのは育ちが原因という説もありますが、実際のところはどうなのでしょう。
また、家庭環境が要因となって挨拶できなくなってしまった場合、改善できるのかどうかも気になる点です。
そこで今回は、挨拶しない人の育ちについて徹底解明していきましょう。
さらに、挨拶しない人の育ち以外の原因や付き合い方など、様々な視点から深掘りしていきますのでぜひチェックしてみてください。
目次
挨拶しない人の育ち
職場などのコミュニティの中で他者に挨拶できない人は、育ちに原因があるとも言われています。
複雑な家庭環境であったり、親にずっと甘やかされてきたなど、様々なパターンが考えられるでしょう。
ここでは、挨拶しない人の育ちとして考えられる5つのことを紹介していきます。
親に放置されていた
あまりにも親が放任すぎると、挨拶ができない人に育ってしまう…そういったケースも考えられます。
子どもの頃に親から「挨拶をしなさい」としつけられていると、それが当たり前の感覚になるものです。
しかし一切なにもしつけられず放置されていると、当然ながら挨拶する習慣は身につかず、大人になってもそのままの状態になってしまう人もいます。
そもそも家族間での挨拶が少なかった
家族間での挨拶が少なかった場合も、他人に対して挨拶しなくなるパターンは少なくありません。
朝起きた時に「おはよう」寝る時には「おやすみ」帰宅時には「おかえり」「おつかれさま」こういった他愛のない挨拶が家庭の中であるかないかで、他人に対する接し方も大きく変わります。
わがままに育てられた
挨拶しない人は親に甘やかされてわがままに育った…そんなイメージを持っている人も少なくはないでしょう。
もちろん実際にそういったタイプの人もいて、大人になっても自分勝手な行動が抜けきりません。
その結果たとえ相手が目上の人でも、「挨拶なんてする必要はない」と思ってしまうのです。
周りに人がいない環境だった
家族以外の相手とほとんど関わりがない環境で育った場合も、挨拶の重要性はほとんど分からないものです。
例えば親戚と疎遠だったり、近所付き合いがない・友達が極端に少なかったというケースにおいては、人との接し方に問題が生じる傾向があります。
悪気はないけど大事な場面で挨拶できない、そんな大人になってしまうこともあるでしょう。
親が社会的な常識に興味がなかった
大人になっても挨拶ができない人は、親が社会的な常識に興味がなかったとも考えられます。
親がサラリーマンなどのいわゆるごく一般的な家庭であれば、挨拶の重要性を子どもはガッツリ教えてもらえるでしょう。
しかし世間的に見てどこか浮世離れした親のもとで育った場合には、いわゆる一般常識を教えてもらえないこともあるものです。
挨拶しない人の育ち以外の原因
ごく普通の家庭で親にしっかりしつけられてきたけど、それでも挨拶ができない人もいます。
そういった場合においては、本人の性格や考え方に何かしらの問題点があるのでしょう。
では、挨拶しない人の育ち以外の原因について解説していきます。
人見知り
挨拶しない人の育ち以外の原因としてまず考えられるのは、人見知りであることです。
極端に人見知りだと、簡単な挨拶ひとつでも緊張してできない人もいます。
「このタイミングで挨拶して変に思われないかな?」「この人に挨拶して気持ち悪がられないかな?」など、深く考えすぎて結局しないという選択をしてしまうのです。
プライドが許さない
プライドが高い人も、自ら挨拶するのを躊躇う傾向があります。
特に自分よりも劣っていると思う相手や、ライバルだと感じている人に対しては、本気で「自分から挨拶する必要はない」と考えています。
また、人によっては自分より圧倒的に力がある相手への嫉妬心を抑えきれず、挨拶されても返さないなど露骨に態度で示す場合もあるでしょう。
トラウマがある
挨拶に関して何かしらのトラウマを抱えている場合も、自分から何もできず受け身になってしまいがちです。
「挨拶して無視されたことがある」「挨拶したのに嫌な顔をされた」など、過去の経験が心に残っていて臆病になっている状態でしょう。
ただし、それが被害妄想というパターンもよくあります。
育ちが原因で挨拶しない人を変えることはできる?できない?
育ちが原因で挨拶しない人は、大人になってからも変わることはできないのでしょうか?
身近に居る挨拶出来ないタイプを「どうにかして変えたい」と思ってる人にとっては、気になる点でしょう。
ここでは、変えることが「できる」「できない」それぞれの意見を紹介していきます。
「できる」意見
大人になってからでも習慣は変えられる
たとえ育ちが原因で挨拶できなくても、大人になってから習慣はいくらでも変えられるという意見もあります。
社会に出て揉まれているうち、「これまでの行動は一般的な常識から外れていたんだ」と気がつき、自然と変わっていく人はもちろんいるでしょう。
むしろ、ずっと子どもの時のままの思考でいるのは難しいとも言えます。
挨拶の重要性に気づけば変わる
職場の上司など目上の人に挨拶の重要性を教わり、そのことにしっかり自分で気がつくことができれば変われる…そういった声もあります。
確かに自分が尊敬できる相手から教わることなら、誰だって聞き入れようと思えるものです。
育ってきた環境がどうであれ、出会う相手によって人はどんどん進化していくでしょう。
育ちが良くなくても挨拶できる人もいるから変われる
親が破天荒だったり、しつけをちゃんとしてもらわず育ってきても、挨拶ができる人はいるものです。
だからこそ、育ちが悪くて挨拶ができない大人になってしまっても、環境次第で人は変わっていけるというのも一理あります。
この意見は、「そもそも育ちのせいにするのがおかしい」という意味にも捉えられます。
「できない」意見
浸みついた習慣からはなかなか抜けられない
育ちが原因で挨拶しない人を変えることはできないという意見に、「幼少期からしっかり浸みついてしまった習慣から抜けるのは難しい」というものがあります。
たとえ会社で上司に挨拶できないことを責められても、ずっと信じ続けていた自分の中の常識を簡単に変えられない人はいるでしょう。
素直に受け入れられない可能性がある
親に挨拶が大切だということを教わっていない場合、社会に出てから教わっても素直に受け入れられない可能性があると考える人もいます。
特に、依存傾向がある人だと「親の言ってることが絶対」という思考を大人になっても引きずっているケースがあるため、あながち間違った意見ではないと言えるでしょう。
育ってきた環境の影響は大きいから変われない
大人になってから受ける様々な刺激や影響よりも、やはり育ってきた環境から受ける影響の方が大きいという意見もあります。
子どもの頃から潜在的に「挨拶はしなくてもいい」と思っていると、自分でも変わろうと思っていてもそこから抜け出せないパターンもあるということです。
育ちが原因による挨拶をしない人との付き合い方
挨拶できない人が身近に居ると、戸惑いや苛立ちを感じるとともに「どうやったら上手く付き合っていける?」と悩むでしょう。
そこで、ここでは育ちが原因による挨拶をしない人との付き合い方3選を紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
こちらから積極的に挨拶をする
育ちが原因で挨拶しない人は、自分の行動が周りを悩ませていると気づいていない可能性があります。
自然と挨拶の大切さを理解してもらうには、あなたから積極的に挨拶をするのが良いでしょう。
たとえ相手からしてくれなくても笑顔で挨拶し続ければ、相手はあなたの行動を通して、「挨拶って素敵」と思う可能性があります。
挨拶の大切さを丁寧に伝える
もしあなたから積極的に挨拶をしても全く改善されないなら、挨拶の大切さを教えてあげることにシフトチェンジしましょう。
その際には説教じみた言い方をするのではなく、丁寧に伝えることがポイントです。
「挨拶をすると人との仲が深まるし、人脈が広がるよ」「挨拶するとお互いに気分が良くなるよね」などと、ポジティブな言い回しを心掛けてください。
改善されない場合は距離を置く
どんな手段をとっても挨拶してくれないという場合には、「育ってきた環境の影響は大きい」と自分自身を納得させて諦めるのも方法の1つです。
一切関わりを絶つのが難しい場合、必要以上に接するのは避けるようにしましょう。
距離を置けば当然悩まされることも少なくなるので、「あの人はああいう人だから」と寛大な気持ちでいられるようになります。
「挨拶しない人=育ちが悪い」というわけではない
家庭環境や親の教育方針が原因で、大人になっても挨拶できない人はいます。
かといって、挨拶しない人は必ずしも育ちが悪いというわけではありません。
その人自身の性格や思考が影響して挨拶できない場合もあるため、一概に何が原因か決めつけることはできないのです。
もしあなたの身近に育ちが原因で挨拶しない人がいるなら、自分から積極的に挨拶することから始めてみましょう。