あなたの周りにも足元を見る人はいませんか?無意識に行われる行為には、当事者の気持ちが隠されています。どんな人が行うのか。なぜ足元に視線を落とすのか。その行動の意味や相手の心理を解説しましょう。
ここでは、足元を見られやすい人の特徴や対応方法もご紹介します。相手に合わせた付き合い方を知ることで、人間関係もスムーズに進むでしょう。
目次
「足元を見る」の意味とは
「足元を見る」とは、相手の弱点に付け込むこと。例えば新入社員だったとします。先方に難しい対応を迫られ、仕方なく無理な条件で承諾させられるかもしれません。相手は「どうせ新入社員だから断れないだろう」と見越して、自分に有利な条件を引き出します。
これが足元を見た行動。弱い部分をつかみ、相手より優位に立つことです。
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足元を見る人の心理
他人の足元を見る人には、いくつかの心理的傾向もあります。どんな人に多いと思いますか?心の状態がわかれば、相手との距離感を考えたコミュニケーションもできるので、気になる人がいれば照らし合わせてください。
安心したい
元をたどれば、自分に自信を持っていない人が多いです。そのため相手の弱点を見つけて攻めることで、自分を強く見せたいのでしょう。
自分の物差しで相手の価値を計り、納得できる理由を探します。自分よりも格下であることを確認し、気持ちのバランスを保っています。
損をしたくない
どんな事情があるにせよ、マイナス要因を背負いたくありません。相手の弱みを握って利用し、自分が損をしない展開へ持ち込みたいのです。
駆け引き上手で計算高い一面もあり、不利益を受けたくないのでしょう。そのため他人の荒を探し、追及できる材料を自分の手元に置いておきたいと思っています。
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他人の長所を認めたくない
他人の強みを受け入れたくない。負けず嫌いな気持ちが働いています。相手の長所を受け入れ、それを認めてしまえば、自分が劣っているように感じられるのでしょう。
そのため長所を認めず、弱点ばかりに視点を向けるのです。「相手が優れているかもしれない」と感じているからこそ、現実を受け止めきれません。
イライラしている
何をしてもうまくいかない。理不尽な要求を受けている。タイミング悪く、ちょうどそのときイラ立ちを募らせていたのかもしれません。
自分だけが貧乏くじを引いている。頑張っているのに報われない。そんなストレスが重なって、目の前の相手に怒りをぶつけているのでしょう。
承認要求が強い
自分の話しを聞いて欲しい。自分こそが正しい。心の奥底にこんな気持ちを持っているため、相手の言葉を素直に受け入れられません。
周囲から相手にしてもらえないので、自分にかまって欲しくて、意図的に弱みを探します。そして相手の弱点を突き、注目させようとします。
足元を見られやすい人の特徴
足元を見られやすい人には、いくつかのポイントが挙げられます。自分では気づかない場合もあるので、意識して確認しましょう。
わからなければ、身近な友人に聞いても良いかもしれません。もし当てはまる項目があれば、次にまとめた対処法を試してください。
見た目が大人しそう
見た目が大人しそうであれば、自分よりも弱いと感じます。「この人はどうせ何もできないだろう」と勝手に分析するため、面倒な課題を押し付けようと思うのかもしれません。
相手の才能や能力は関係なく、第1印象だけで判断をします。見た目と同様、肩書きでも相手の価値を推し量ります。
反論しない
相手の意見に異議を唱えない。何でも承認してしまう。他人の話しを断れない傾向があれば、その性格に付け込まれます。「コイツには何を言っても大丈夫だ」と解釈されるので、どんどんエスカレートするのでしょう。
他の人に断られた業務も、責任を転嫁できると考えるのかもしれません。
落ち着きがない
常に貧乏ゆすりをする。目をキョロキョロさせる。落ち着きのない態度は、不安を持っているように映ります。誰かに聞かなければ判断できない依存体質と判断され、相手から軽視されやすいでしょう。
どこに弱点があるか探られやすく、扱いやすい人物と評価されます。
おしゃべり
コミュニケーション能力は高いですが、話した内容の中に弱点が含まれていることもあります。そのため手の内を明かしている状態となり、相手に付け入るヒントを教えているかもしれません。
自分ではそんなつもりがなくても、相手はあなたの話しを吟味し、利用できる情報を引き出そうとするでしょう。
素直すぎる
嘘を見抜けない。見たままを信じてしまう。そんな素直すぎる側面は、相手に騙しやすさを感じさせます。隠された他人の意図に気づけなので、弱みに付け込まれて利用されるでしょう。
都合良く使われ、気づいたら厄介な問題に巻き込まれることもあります。純粋であるがゆえに、相手に利益を与えます。
足元を見てくる人への対処法
足元を見てくる人には、それに応じた対処法をしましょう。もちろん効果に個人差はありますが、続けることで相手の反応も変わってきます。
できるところからチャレンジして、必要以上に無理しないで習慣化してください。
隙のない見た目に整える
ビジネスであれば、きっちりしたスーツ姿。プライベートであれば、センスの良いオシャレな服装。清潔で上品な装いは、相手に隙を見せません。
女性であればメイクをする。男性であればヒゲをそる。一般的なことかもしれませんが、相手に与える印象は大きく変わります。
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自分の意見をきっちり述べる
相手が間違っている。誤解されている。お互いに共有する情報が正しくなければ、話しが前を向いて進みません。相手が偉い人だから。自分は年下だから。相手の意見を尊重することは悪くありませんが、曖昧なまま誤魔化さないでください。
はっきり言葉にしないことで、承諾されたものと見なされます。
相手から目をそらさない
会話をするときは、相手から目をそらさないようにしましょう。まっすぐ相手の目を見る。これだけです。動物もそうですが、相手から視線を外せば、自分の負けを認めたことにつながります。
向き合うつもりがないと見なされ、メンタルの弱さを知らせてしまいます。
平常心を保つ
自分の喜怒哀楽を見せてしまうと、どこが弱点か知られてしまいます。物事を感情的に受け取るのではなく、理論的に整理しましょう。客観的で冷静な態度を示せば、相手からも軽視されません。
油断ならない人と認識されることで、駆け引きの場へ引きずり出されることも減ります。
全体像から考える
目先の利害に捉われるのではなく、全体を通して考えてください。すぐ話しに飛びつけば、バランスがとれた条件にはなりません
何をしなければならないのか。優先順位はどこか。時間的な課題はあるかもしれませんが、自分の中でしっかり答えを出してから返事をしましょう。
足元を見る人への対策となる考え方
他人と自分を比較しないでください。足元を見る人も見られやすい人も、他人と自分の差を意識しすぎかもしれません。生まれた環境や育ち方、家族構成や価値観も違います。似ている人はいますが、ただそれだけのこと。
比較するなら他人ではなく、過去の自分です。去年はできなかったけど今年はできた。昨日は無理だったけど、今日はできた。その小さな積み重ねを続け、1つずつ自分の存在価値を強くしましょう。他人の足元を見ることもなく、見られることもなくなります。