世の中には残念ながら人を欺こうとする人が一定数存在します。
最近では詐欺まがいの犯罪も頻発しており、世知辛い世の中になったなと感じさせられます。
誰だって人に欺かれたりウソをつかれたら悲しくなりますし、ヘタをすれば周りの人を信用できなくなってしまうかもしれません。
そんな状況に陥らないためにも、今回は人を欺く人の特徴やその心理、人を欺く人の見分け方をご紹介します。
目次
人を欺く人の特徴
パッとその人を見ただけでは、相手が自分を欺こうとしているかなんて分かりません。
しかし話をしていくうちに、「あれ?何だかこの人は怪しい…」と感じることがあるはずです。
人を欺く人にはいったいどのような特徴があるのでしょうか。
第一印象がよい
第一印象が人に与える影響は絶大です。
最初に与える印象の良し悪しで、今後の人間関係が上手くいくかが決まると言っても過言ではありません。
人を欺く人はそのことをよく知っているので、相手に与える第一印象には気をつかいます。
やたらと愛想がいい
例え相手を欺きだまそうと考えている人でも、最初は相手に不信感を与えないために、まずは愛想のいいフリをするでしょう。
人当たりが良い人を装いつつ、徐々に信頼関係を築いていく必要があるからです。
「あの人は何だか感じがいいな」と思われたら大成功。
後は自分の思い通りにことを運んでいきます。
お世辞が多い
お世辞は誰でも言うでしょうが、相手を欺こうとする人は過剰にお世辞を使います。
いかにもお世辞という言い方ではなく、言葉を巧みに操り相手の気分を良くさせるのです。
そうすることで相手の信用を勝ち取り、自分の思い通りに相手を動かしていきます。
言葉や態度に一貫性がない
人を欺こうとする人の言葉や行動には一貫性がなく、その時々で言動が変わります。
瞬時に頭の中で損得勘定をはかり、自分に最も有利な行動をとるのです。
権力のある人や力のある人に取り入り、仲間を欺いてでも自分の身を守ろうとするでしょう。
言い訳が多い
トラブルが起きて自分がピンチに陥った時、言い訳をしてその場をすり抜けようとする人がいます。
誰かを欺きウソをついて責任をなすりつけ、自分は間違っていないと自己弁護に走ります。
人からどう思われようと関係ありません、自分が1番大切なのです。
人を欺く人の心理
詐欺のように人を平気で欺く人がいる一方で、実は心の中で葛藤していたり不安を抱えているからこそ人を欺いてしまう、というパターンも存在します。
彼らはいったいどういう気持ちで、人を欺いているのでしょうか。
ここでは人を欺こうとする人の心理をご紹介します。
人を信じることができない
人間不信で他人を信じることができない人は、自分が欺かれる前に相手を欺いてやろうと考えます。
信用してもし裏切られてしまったら辛い、悲しい、耐えられない。
傷つくくらいなら最初から誰も信じない方が楽だ、こう考えているのです。
自分を守るために相手を欺いているので、それが悪いことだと思わない人もいるでしょう。
自分に自信が持てない
自己肯定感が低く自分に自信が持てない人は、虚勢をはるためにわざと人を欺くことがあります。
劣等感が根底にあり、人から軽んじられることを極端に嫌う傾向も。
自分がついたウソが周りにバレるかもしれないと不安に思いながらも、さらにウソを重ねて自分の首をしめていきます。
承認欲求が強い
人より目立ちたい、優位に立ちたい、常に注目されたい、このように考える人は、人を欺こうとする心理がはたらきます。
プライドが高く、人より優れていることを周りにアピールしたくてたまらないのです。
ちょっとしたことを何倍にも話を膨らませ、まるで自分が誰よりも優れているかのように話しをします。
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自己中心的
自分の目的を達成させるためなら、人を欺くことも平気だと感じる人がいます。
自己中心的で、自分の利益・欲望に忠実に動きます。
相手が困っている、傷ついていると薄々感じていたとしても、騙されるほうが悪いんだと考え、悪びれる様子もありません。
相手をコントロールしたい
相手を自分の思い通りにコントロールしたい、人を欺こうとする人はこう考えています。
わざと自分が被害者のようなふりをしたり、相手に親切の押し売りをして断りにくくしたり、様々な演技を駆使して罪悪感を相手に植え付け、抵抗力を奪っていきます。
欺くことは目的を達成する手段であり、作戦のうちなのです。
人を欺く人に騙されないためには
人を欺く人は第一印象がよかったり、愛想がよかったりと、パッと見ただけでは区別がしにくいものです。
だからこそ、世の中から詐欺被害がなくならないのかもしれません。
人を欺く人に騙されないようにする方法はあるのでしょうか。
「自分は欺かれたりしない」という思い込みを捨てる
自分は決して欺かれたりしない、と思っている人ほど、相手に欺かれやすいものです。
「とりあえず話を聞いてから考えよう。自分はだまされたりしないから大丈夫。」と思って話を最後まで聞いてしまうと、相手にまんまと丸め込まれてしまう可能性が高まります。
根拠のない自信は時に自分の身を危うくさせますので、十分に気を付けましょう。
相手の表情のみでなく仕草にも注目する
日頃から人を欺きながら生きている人は、表情1つ変えずにウソをつきます。
ただしどんなにポーカーフェイスを装っても、無意識に行う仕草までは変えることができません。
手で顔や鼻にさわる、手が落ち着かないような人はウソをついている可能性が高いものです。
冷静に話を聞き質問をしていけば相手はウソがバレると感じ、動揺しだすかもしれません。
うまい話はまず疑う
うまい話には裏があると肝に銘じておくのも、非常に大切です。
1度その話を信じてしまうと確証バイアスが働き、都合のいい部分しか聞こえなくなってしまいます。
人の話を疑うのは気が引けるかもしれませんが、「何だか怪しいな」と一瞬でも感じたのなら、その自分のカンをまずは信じてあげて下さい。
自分の意見を持つ
優柔不断で周りの意見に流されやすい人や自分に自信のない人は、人を欺こうと考える人の絶好のターゲットになってしまいます。
意見を言わないことは、相手に「YES」と思われても仕方がありません。
おかしいと思ったことにはきちんと反論し、自分の意見を伝える勇気を持つことは大変重要です。
周囲の人に相談する
自分1人で判断するとどうしても主観的になり、偏った意見になりがちです。
客観的な立場から意見をもらうことで、今まで見えなかった本質が見えてくるかもしれませんし、自分自身も冷静になれます。
「自分だけでは判断できない」と思ったら、周りに助けを求めることも1つの手です。
人を欺く人はたくさんいるので要注意
人を欺こうと考えている人は、私たちが思う以上にたくさんいるものです。
だからと言って自分と関わる全ての人を疑うことはできませんし、そんなことをすれば自分の心が病んでしまいます。
人に欺かれないためには、まず「自分は欺かれたりしない」という自分自身の考え方を、疑うべきなのかもしれません。
そうすることで、危ない話や甘い誘いから自分自身を守ることができるはずです。