自分を偽る人の心理や特徴|偽りの自分に疲れた時の対処法とは

自分を偽る人の心理や特徴|偽りの自分に疲れた時の対処法とは

自分を偽る人の特徴について、紹介します。

社会に出ると煩わしい人間関係があるため、無意識のうちに自分を偽って生活している人もいるでしょう。

自分を偽ることにはメリットもありますが、正直なところデメリットの方が多いです。

自分を偽り続けて疲れてしまう前に、自分を偽る人の特徴や心理、偽らないためにやるべきことを知っておきましょう。

「自分を偽る」の意味

自分を偽るとは、どういう意味なのでしょうか。

goo辞書によりますと、『偽る』の意味は事実や本心を隠して真実を曲げて言ったり、したりすることを言います。

つまり、自分の本音や気持ちに嘘をつき、周りに合わせることを『自分を偽る』というのです。

本当の自分を隠して生活すること、とも言えるでしょう。

自分の気持ちや考えを言わない、もしくは自分の本当の気持ちや考えとは違うことを言うことも、自分を偽るといえます。

「自分を偽る」の類語

『自分を偽る』の類語には、どんなものがあるのでしょうか。

自分を偽るとは、自分の本音や本心を隠して、事実とは異なることを言う、ということ。

そんな自分を偽るの類語には、以下のような言葉が挙げられます。

  • 騙す
  • 欺く
  • ごまかす

人を騙したり欺いたりするつもりがなくても、本心とは違うこと、すなわち嘘を言うわけですから、結果として人を騙すことになるのです。

自分を偽る人の特徴

では、自分を偽る人の特徴について見ていきましょう。

自分を偽る人の心理的な特徴や、言葉の特徴にはどんなものがあるのでしょうか。

それぞれ5つずつ紹介しますので、あてはまるものがないか確認してみてください。

自分を偽る人の心理的な特徴

嫌われたくない

自分を偽る人の心理的な特徴には、嫌われたくないというものが挙げられます。

自分を偽る最大の理由は、周りから『嫌われたくない』と思っているから。

嫌われたくないという気持ちは少なからず誰にでもあるものですが、強すぎると八方美人になってしまうので、気をつけなくてはなりません。

自信が無い

自分を偽る人の心理的な特徴には、自信が無いことが挙げられます。

自分を偽る人は、基本的に自分に自信がありません。

だからこそ、『本当の自分』を見せたら周りに嫌われるかもしれない、変な人だと思われるかもしれないと思ってしまい、自分を偽って『いい人』を演じてしまうのです。

周りの目が気になる

自分を偽る人の心理的な特徴には、周りの目が気になることが挙げられます。

自分を偽る人は、自分が周りからどう思われているか、周りからの評価が常に気になって仕方がありません。

自分の近くで笑い声や囁き声などが聞こえると、『自分のことを笑っている、噂しているのかも』と必要以上に怯えてしまう、自意識過剰なところもあるでしょう。

好かれたい

自分を偽る人の心理的な特徴には、好かれたいことが挙げられます。

嫌われたくないというのと似ていますが、自分を偽る人は周りから好かれたいという気持ちも強い人が多いです。

周りから好かれたい、一番になりたいという気持ちがあるため、好かれるために本音を隠して自分を偽るのでしょう。

いい人だと思われたい

自分を偽る人の心理的な特徴には、いい人だと思われたいことが挙げられます。

『あの人っていい人だよね』と思う人がいるように、自分を偽る人も周りからそう思われたいという願望が強いのです。

この心理の根本には自信が無いことが挙げられ、本当の自分に自信が無いからこそ周りから『いい人だね』と言われたいのです。

自分を偽る言葉の特徴

なんでもいいよ

自分を偽る言葉の特徴には、『なんでもいいよ』があります。

周りから嫌われたくなくて自分の意見を言えない自分を偽る人は、周りから意見を求められたとき、『なんでもいいよ』『どっちでもいいよ』という曖昧な返事をしてしまいます。

本当は言いたいことがあっても、嫌われたくないから言うことができません。

私もそう思う

自分を偽る言葉の特徴には、『私もそう思う』があります。

自分を偽る人は、他の人の意見や考えを否定することができません。

否定して嫌われるのが怖いので、たとえ自分の考えと違っていても『私もそう思う』と肯定してしまいます。

周りの意見に合わせてばかりの人は、自分を偽る癖がついてしまっているのかもしれません。

あなたの好きな方でいいよ

自分を偽る言葉の特徴には、『あなたの好きな方でいいよ』があります。

恋愛などでも当てはまるのですが、『〇〇と××どっちに行きたい?』などと聞かれたとき、『あなたの行きたい方に行こう』と自分の意見を言えません。

相手は自分の好きなことをできる!と喜ぶどころか、何でもかんでも人任せにしていると思われてしまうこともあるでしょう。

分かるよ

自分を偽る言葉の特徴には、『分かるよ』があります。

相手が悩んでいて相談を受けたときなど、本音では『いやいや、それはちょっとどうなの』と思っていても、つい『分かるよ』と肯定してしまいます。

相手の意見を常に肯定してばかりの人、肯定する言葉ばかり使っている人は、日頃から自分を偽る言葉ばかり使っているのかもしれません。

あっちが悪いよね

自分を偽る言葉の特徴には、『あっちが悪いよね』があります。

これは女性に多いのですが、相手の愚痴を聞いているとき、本音では『それはあなたが悪いよ、相手が怒るのも無理ないよ』と思っていても、『あっちが悪いよね』と本当の気持ちを言うことができません。

これらはどれも、本音を言って嫌われるのが怖いため、咄嗟に出てきてしまう言葉なのです。

自分を偽る方法

続いて、自分を偽る方法を紹介します。

自分を偽ることは悪いことというイメージもありますが、良好な人間関係を築くという意味で必要なこともあります。

一体どうすれば自分を偽ることができるのでしょうか。

自分を偽る方法には、以下の5つが挙げられます。

我慢する

自分を偽る方法には、我慢することが挙げられます。

何でもかんでも自分の言いたいことを言っていたら、自分を偽っているとは言えません。

言いたいことがあっても、まずは一息我慢してみましょう。

これを言ったら相手がどう思うか?を考えてみると、自然に我慢することができるようになりますよ。

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本音を隠す

自分を偽る方法には、本音を隠すことが挙げられます。

自分を偽るというのは、本音や本心を隠して違うことを言うこと。

つまり、本音を口にしていたら自分を偽ることはできません。

自分を偽るためには、まずは本音を隠して相手と接してみましょう。

本音を隠して周りの出方を伺うことが、自分を偽るためには欠かせません。

周りに合わせる

自分を偽る方法には、周りに合わせることが挙げられます。

自分を偽る人は、自分の本音を隠して周りに合わせています。

自分の考えと違っていても、自分の心を偽ってあえて周りに合わせることを意識してみてください。

周りに合わせることは、自分を偽るための第一歩とも言えるでしょう。

自分の意見は言わない

自分を偽る方法には、自分の意見は言わないことが挙げられます。

自分の意見は言わずに、相手の意見を肯定する(否定しない)ことを意識してみてください。

自分を偽る人は、基本的にガツガツ発言するタイプではありません。

自分の意見は言わず、相手に従う形が取れるようになると、自分を偽ることができるようになってきますよ。

多い方に賛成する

自分を偽る方法には、多い方に賛成することが挙げられます。

多数決などを取ったとき、自分の意見と違うこともあるでしょう。

そんなときは、角が立たないように多い方に賛成するようにしてみてください。

少数派を支持すると『変わった人』と思われる可能性がありますが、多い方に賛成しておけばそう思われることもありません。

自分の気持ちを偽るメリットとデメリット

ではここで、自分の気持ちを偽るメリットとデメリットを紹介します。

自分の気持ちを偽るというと、やはりデメリットが浮かぶ人が多いと思います。

しかし自分の気持ちを偽ることにはメリットもあるのです。

それぞれ3つずつ紹介しましょう。

メリット

周りに嫌われずにすむ

自分の気持ちを偽るメリットには、周りに嫌われずにすむことが挙げられます。

自分の気持ちを偽って角が立たないように過ごしていれば、周りに嫌われることはありません。

特に女性は否定されることを嫌う人が多いので、否定しない自分の気持ちを偽る人は、周りに嫌われずにすむのです。

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浮いた存在にならない

自分の気持ちを偽るメリットには、浮いた存在にならないことが挙げられます。

自分の気持ちを偽って過ごしていれば、自分の気持ちを隠して周りに合わせていくため、『周りと同じ』になることができます。

つまり、『あの人って変わってるよね』というようなレッテルを貼られることもなく、周りから浮いた存在になることもありません。

人間関係がうまくいく

自分の気持ちを偽るメリットには、人間関係がうまくいくことが挙げられます。

お互いに自分の意見を言い合っていたのでは、意見がぶつかって人間関係もうまくいきません。

しかし、自分の気持ちを偽ることで意見がぶつかることがなくなりますから、人間関係がうまくいく可能性が高くなるのです。

特に職場などでは人間関係は重要なので、自分を偽る最大のメリットと言えるかもしれませんね。

デメリット

ストレスが溜まる

自分の気持ちを偽るデメリットには、ストレスが溜まることが挙げられます。

自分の気持ちを偽るということは、本音を隠して過ごすということ。

それは相当なストレスが溜まることでもあります。

現代はストレス社会と言われるほどストレスが多いのに、更に自分を偽ることでストレスが増えてしまうのです。

本心が言えなくなる

自分の気持ちを偽るデメリットには、本心が言えなくなることが挙げられます。

自分の気持ちを偽って過ごしていると、いつでも本心を言うことができません。

毎日のように本心を言えずに過ごすことになるので、よりストレスも溜まってしまうでしょう。

本心が言えないというのは、想像以上にストレスが溜まることなのです。

本当の自分が分からなくなる

自分の気持ちを偽るデメリットには、本当の自分が分からなくなることが挙げられます。

あまりにも日頃から自分を偽ってばかりいると、いつしか『本当の自分』が何なのか分からなくなってしまいます。

いつもの自分が本当の自分なのか、それとも偽っている自分なのかが分からなくなり、心に相当な負担がかかるようになってしまうでしょう。

偽りの自分に疲れた時の対処法

自分を偽るのに疲れたときの対処法を、ご紹介します。

一度自分を偽ると、常に自分を偽り続けなくてはなりません。

いい人を演じてキャラを作り続けるのは、心にもかなりの負担が生じるもの。

自分を偽るのに疲れたときには、どうしたら良いのでしょうか。

ストレス発散をする

自分を偽るのに疲れたときの対処法には、ストレスを発散することが挙げられます。

自分を偽ると多大なストレスがかかるので、疲れたときはストレス発散を第一に考えましょう。

本当の自分のままで過ごせる相手に愚痴を言ったり、運動をして汗を流す、好きなものを思い切り食べるなど、自分のストレスが発散できるならどんな方法でもOKです。

リフレッシュする

自分を偽るのに疲れたときの対処法には、リフレッシュすることが挙げられます。

疲れた心をリフレッシュして、疲れを癒していきましょう。

誰かといると自分を偽らなくてはいけなくなるので、1人で過ごすのがおすすめ。

自宅でゆっくりとアロマの香りがするお風呂に入ったり、エステやマッサージに行くのもいいですね。

距離を置く

自分を偽るのに疲れたときの対処法には、距離を置くことが挙げられます。

誰かの前で自分を偽らなくてはならないのなら、その人とは距離を置きましょう。

仕事の人なら必要最低限の関わりのみにし、プライベートでは距離を置くことをおすすめします。

友達なら、最悪はフェードアウトしてしまってもかまいません。

あなたが本心で触れ合える人以外とは、適度な距離を置くといいですよ。

好きなことに没頭する

自分を偽るのに疲れたときの対処法には、好きなことに没頭することが挙げられます。

好きなことに没頭している時間は、他のことなど考えずにすみますよね。

人間関係に疲れたと感じているのであれば、一人の時間を作り、自分の好きなことに没頭しましょう。

人間関係の疲れなど忘れられるので、いい気分転換になりますよ。

自分は自分だと割り切る

自分を偽るのに疲れたときの対処法には、自分は自分だと割り切ることが挙げられます。

他人と比べたり、周りからの評価を気にして自分を偽ってしまうのだと思いますが、『自分は自分だ』と割り切ってみましょう。

自分は自分なので、他の人と比べる必要などありません。

ありのままの自分を受け入れてくれる人と一緒にいればいい、と思うと、だいぶ気持ちが軽くなるものです。

自分を偽らないためにやるべきこと

最後に、自分を偽らないためにやるべきことを紹介します。

自分を偽ることで上手くいくことも確かにあるのですが、やはり自分を偽らず、ありのままの自分で過ごすのが一番です。

どうすれば自分を偽らずに過ごせるのか、1割の自分に疲れた人は、以下のことを試してみてください。

自分の気持ちを出す

自分を偽らないためにやるべきことには、自分の気持ちを出すことが挙げられます。

言葉にするのが難しい場合は、紙に書き出すのでもOK。

まずは、自分の本当の気持ちをあなた自身が理解しなくてはなりません。

長い間自分を偽っていると、自分でも自分の本心が分からなくなってしまうもの。

まずは自分の気持ちを偽る出すことから始めましょう。

嫌われる覚悟を持つ

自分を偽らないためにやるべきことには、嫌われる覚悟を持つことが挙げられます。

自分を偽る人の大半は、嫌われたくないという気持ちを持っています。

だからこそ自分を偽ってしまうのですが、あえて『嫌われてもいいや』という嫌われる覚悟を持ってみてください。

本当の自分をわかってくれる人とだけ付き合えばいい、と割り切ると、自分を偽る頻度も減ってくるはずです。

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本当の自分と向き合う

自分を偽らないためにやるべきことには、本当の自分と向き合うことが挙げられます。

本当の自分は、どんな人ですか?

どんな考えや気持ちを持っていますか?

嫌われる覚悟を持ったら、本当の自分とあなた自身が向き合ってください。

そして、『ありのままの自分でいいんだ』とあなた自身が認めてあげましょう。

好かれたいと思わないようにする

自分を偽らないためにやるべきことには、好かれたいと思わないようにすることが挙げられます。

恋愛では特に、好きな人に好かれたいと思うのは当たり前ですが、偽りの自分を好きになってもらっても意味がありません。

あえて好かれたいと思わなければ、偽りの自分ではなくありのままの自分のまま人と関われるようになるはずです。

自分に自信を持つ

自分を偽らないためにやるべきことには、自分に自信を持つことが挙げられます。

自分に自信が無いと自分を偽ることも増えますから、自信を持てるようになりましょう。

簡単な目標を立てて、それを達成することで自信をつけていくのがおすすめ。

『できた』という達成感が、自信へと繋がっていくはずですよ。

自分を偽らずに過ごせるようになろう

自分を偽る人の特徴や心理、自分を偽ることのメリットやデメリットについてお話しました。

自分を偽ることにはメリットもありますが、デメリットのほうが圧倒的に多いです。

あなた自身が疲れてしまいますし、心の負担は相当なものになるでしょう。

だからこそ、自分を偽らずに過ごせることがベスト。

あなた自身の考え方を変えてみたり、付き合う相手を選んでみてはいかがでしょうか。

ありのままの自分で過ごせるように、できることから始めていきましょう。