あなたは自分の親と良好な関係を築けていますか。
親との関係は良好な場合もあれば、考えさせられる場合もあります。
良好でない場合には親が過保護であるということが原因として挙げられますが、過保護な親とは具体的にどのような親なのでしょうか。
今回は過保護な親の特徴について、お伝えします。
過保護な親の心理や、過保護な親から離れたい時の対処法などについても触れていきますので、参考にしてください。
目次
いますぐチェック!過保護な親の特徴
あなたは望んでいないのに、親から何らかの行動をされていた経験はありませんか。
してもらうことはありがたいですが、あまり度を超すと「もうやめて」と言いたくなるものです。
そのような行動を起こす過保護な親には共通した特徴がありますので、ここでは過保護な親の特徴を解説していきます。
子供を必要以上に甘やかす
過保護な親の特徴には、子供を必要以上に甘やかすということがあります。
時折子供のことを可愛いと思うがゆえに、子供の求めることを何でも聞いてあげる親がいます。
しかし子供の好き放題にさせていては、子供は甘やかされた状態が当たり前と思ってしまいます。
結果過保護な親は、いつでもどこでも我儘なふるまいをする子供を作ってしまうことになるのです。
子供の選択権を奪う
過保護な親の特徴には、子供の選択権を奪うということもあります。
子供が好きな洋服や食べ物などを選ぶ場面で、「〇〇よね」と決めてしまうのです。
これでは子供が社会人になっても、自主的に決めることはできなくなります。
しかし過保護は親は、「子供が決めることができないから」「子供が決めることに待ちきれないから」ということが理由で、子供が決める前に結論を出してしまうのです。
生活力を身に付けさせない
過保護な親の特徴には、子供に生活力を身に付けさせないということも挙げられます。
子供が行動を起こしていても過保護な思いが増長して、親自身が子供のしていることをやってしまうのです。
例えば子供が独り暮らしをする機会が出てきても、やってあげたいという気持ちが強く出て、生活の場所に入り浸りになったりします。
過保護な親は、自分でも気づかずに子供の生活力を身に付けさせていない傾向にあるのです。
子供を叱ることが出来ない
過保護な親の特徴には、子供を叱ることが出来ないということも挙げられます。
このタイプは、子育てに自信を持つことが出来ないのです。
仮に叱っても「叱って悪かった」という心理が働きます。
しかし、子育ては子供を甘やかしたり褒めたりすることも大切ですが、時にはしっかりと叱って悪いことは悪いと教えることが大切です。
過保護な親には、その使い分けが上手くできない人が少なくありません。
子供の行動から目が離せない
過保護な親の特徴には、子供の行動から目が離せないということも挙げられます。
子供が何かをしているときに、いつも「大丈夫だろうか」という心理が働く人が多いです。
例えば子供が大学生になって大学生活を楽しんでいるとしても、過保護な親は「大丈夫だろうか」という心配が頭から離れません。
そのため過保護な親は、陰から子供の行動を見守るという行動に移る人も多いのです。
過保護な親の心理
子供は望んでいないのに、親は子供のために良かれと思っていろいろと子供のことをやってあげることがあります。
そのようなときの親には、どのような心理が働いているのでしょうか。
ここでは過保護な親の心理について、解説していきます。
関連記事はこちら▽ 良かれと思って行動する人の心理や特徴|良かれと思って行動する人への対処法とは
子供のスケジュールをすべて管理したい
過保護な親には、子供のスケジュールをすべて管理していたいという心理が働きます。
子供の一日は、決まったスケジュールに従って子供が自ら行動していくべきものです。
それなのに過保護な親は子供の一日の行動を自ら行うことを心配し、そのスケジュールを一から十まですべて自分が管理しなければ気が済みません。
これは、「管理してあげなければできないだろう」という考えからそのような状態を作ります。
子供の持ち物をチェックしたい
過保護な親には、子供の持ち物を一つ一つチェックしたいという心理も働きます。
子供が出かけるときには、本来子供自身で忘れ物がないか確認すべきです。
それなのに過保護な親は「自分がチェックしてあげなければ忘れ物をするだろう」という考えから、自分が持ち物チェックをしたがります。
確かに親がチェックをすれば忘れ物は無くなるかもしれませんが、それでは子供のチェック能力は育ちません。
自分の思い通りに動かしたい
過保護な親には、自分の思い通りに子供を動かしたいという心理も働きます。
子供にも、「ああしてみたい」「こうしてみたい」と自分の主張があります。
それなのに過保護な親は「自分ではわからないだろう」「失敗するかもしれない」という考えから、自分の思い通りに子供を行動させようとするのです。
それでは子供の自主性は育ちませんし、大人になっても自分で考えることをしなくなる可能性があります。
子供の意見は受け入れられない
過保護な親には、子供の意見は受け入れられないという心理が働くこともあります。
子供にも自分の考えがあり、それに基づいて行動したいという気持ちがあるのです。
それなのに過保護な親は「私の考えが正しいのだから言うとおりにしておきなさい」と考えています。
「親の用意した舞台で行動しておけば安心」と思っているのです。
それでは子供は自主性が育たないばかりか、自分で考えて行動することをしなくなるでしょう。
結果をすぐに求めたい
過保護な親には、子供がすることに対しての結果をすぐに求めたいという心理も働きます。
子供は物事に対して自分で考えて行動を起こすことには、多少の時間が必要となることが多いです。
過保護な親は、その時間を待てません。
「自分がやってあげれば早い」とばかりに、自分がさっさと結果まで結びつけてしまうのです。
今やっていることに口を挟まれ続けると、子供は自分では何もせずに親に頼りっきりになる可能性が高くなります。
過保護な親がうざい理由
親には悪気はないのですが、あまり過保護に世話を焼かれると、うざさを感じることもあるでしょう。
具体的に過保護な親がうざい理由には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは過保護な親がうざい理由について、解説していきます。
嫌がることを強制する
過保護な親がうざい理由には、子供が嫌がることを強制するからということがあります。
このタイプは子供には子供の考えがあるのに、子供の言っていることに耳を傾けません。
子供の意見を尊重せずに、「これがあなたのためだから」と子供の嫌がることを無理やりにでもさせようとするのです。
それでは子供は親に対して何も言えなくなりますので、そのうち必要な場でも自己主張をしなくなります。
友達も決める
過保護な親がうざい理由には、子供の友達も親が決めるからということもあります。
子供には子供同士の付き合いがあり、多くの人の中から友達を作っていくものです。
それなのに過保護な親は「あの子と遊んではいけない」とか「あの子とは仲良くしなさい」と子供同士の付き合いに介入してきます。
それでは子供は自分が好きな人と遊ぶこともできませんし、自分で友達を選ぶことができずに自由さを奪われることになるでしょう。
子供を束縛したがる
過保護な親がうざい理由には、子供を束縛したがるからということもあります。
子供は自分で考えて自由に行動しようとしているのに、親が子供の行動を制限してしまうと
子供は自分の考えで動くことができません。
過保護な親は「心配だから」という気持ちが強いのでしょうが、それでは子供は窮屈な思いをして縮こまってしまいます。
その思いから、子供が親に対して嫌悪感を抱くこともないとは限りません。
自分の夢を託したがる
過保護な親がうざい理由には、自分の夢を託したがるからということもあります。
過保護な親は「あの学校に行きたかったから」「〇〇になりたかったから」などの理由で、その夢を子供に強要したがる傾向が強いです。
子供には、「本当は〇〇したい」という子供なりの夢があるのかもしれません。
親の夢を託されることで子供は自分の夢を追うことが出来なくなり、親に恨みがましい思いを持つ恐れがあります。
関連記事はこちら▽ 強要してくる人の心理|相手から強要される時の対処法とは
失敗をしないように干渉しすぎる
過保護な親がうざい理由には、失敗をしないように干渉しすぎるからということもあります。
人生には山あり谷ありで、成功することもあれば失敗をすることもあるでしょう。
しかし過保護な親は、「子供に失敗をさせたくない」という想いから子供の人生を必要以上に干渉しようとするのです。
それでは子供は「親がいなければ〇〇できるのに」と、干渉してくる親に対してそのうち嫌悪感を抱く可能性が高くなります。
関連記事はこちら▽ 干渉してくる人の特徴や心理|干渉してくる人がうざい時の対処法とは
過保護な親から離れたい時の対処法
幼いころには親が過保護であっても、ほとんど気にならない人が多かったことでしょう。
しかし、ある程度成長してくると過保護であることにうんざりしてしまうことがあります。
度を越し過ぎると、親から離れたいという想いに駆られることもあるでしょうが、もしそのように感じた時にはどのようにすればよいのでしょうか。
ここでは過保護な親から離れたい時の対処法について、解説していきます。
前もってスケジュールを言っておく
過保護な親から離れたい時には、前もってスケジュールを言っておくという対処法があります。
過保護な親は子供が一日どのようなスケジュールで動くのか、心配で気になってつい干渉をしがちです。
そのような親の干渉を防ぐためには、「今日は〇〇がある」と前もってスケジュールを伝えておくことをおススメします。
前もってわかっていれば、親もなにかと干渉する必要はなくなるでしょう。
親の干渉は適当に聞く
過保護な親から離れたい時には、親の干渉は適当に聞くという対処法があります。
過保護な親は「あれはどうしたの」「これはもう終わったの」と何かと干渉してきがちです。
それをまともに聞いていれば、うんざりしてくるでしょう。
そこで親が干渉してきたら、適当に聞き流す方法を取ってみてください。
「親は心配しているから言っているのだろう」と思え、干渉に対するストレスは軽減させることができます。
信頼のおける人に相談する
過保護な親から離れたい時には、信頼のおける人に相談するという対処法もあります。
親は子供のことが心配なのですが、子供からしてみれば「心配はいらないから」とお互いの思いが通じ合わないこともあるでしょう。
そのようなときには、第三者の客観的な視点からの意見を聞いてみてください。
もし親が過保護すぎる場合であれば、親の干渉に対しての対処法を見つけられる可能性があります。
必要以上に自分のことを話さない
過保護な親から離れたい時には、必要以上に自分のことを話さないという対処法もあります。
何でも親に話すことは悪いことではありません。
しかし、それでは親は子供のことに対してすべて把握していなければ気が済まなくなってしまいます。
そのため親に自分のことを包み隠さず話すことを止めてみてください。
必要最小限に話をすれば、親が子供に対して干渉してくることも少なくなるでしょう。
親と距離を取る
過保護な親から離れたい時には、親と距離を取るという対処法もあります。
親に反抗的な態度を取るわけではありません。
しかし、親の干渉を防ぐためには親と適度な距離を保つことも必要です。
そのため今まで親にしてもらっていたことを自分でするように心がけ、親の干渉から卒業をすることを目標にしてみてください。
親もそのような子供を見て、干渉する必要性を感じなくなるでしょう。
過保護で育った人の特徴
親はわが子を大切に育てているつもりでも、少し方向を違えると過保護に育てていることがあります。
過保護に育てられた人は、いったいどのようになるのでしょうか。
ここでは過保護で育った人の特徴について、解説していきます。
無気力
過保護で育った人には、無気力であるという特徴があります。
過保護な親は子供の自主性を重要視せずに、決めてやるべきことは自分がやる傾向が強いです。
それでは子供は何も考えなくなりますし、何も決めなくなりますし、何もやらなくなります。
子供のことは親が全て請け負ってきたため、子供は自分でやる必要がなく無気力になっているのです。
精神的に不安定
過保護で育った人には、精神的に不安定という特徴もあります。
人は失敗を繰り返しながら一人の人間として精神的に強く成長していきますので、時には失敗することも大切です。
それなのに過保護な親は「子供が失敗しないように」という考えが強く、ついつい手助けをしてしまいます。
そのような親の元で育つと、子供はいざ失敗したときにどのようにしたらよいのかわかりません。
結果、精神的に不安定な状態を招きます。
自己主張ができない
過保護で育った人には、自己主張が出来ないという特徴もあります。
過保護な親は子供のことを心配するあまり、必要な決定権は全て自分が取りがちです。
そのような親に育てられた子供は、自己主張も苦手で自分の意志で何かを選択することができません。
特に過保護に育てられた男性にとっては、自己主張が苦手なのは致命的です。
将来的に仕事をするうえで自己主張が出来ないため、大きな仕事を任せてもらうこともないでしょう。
常に依存したがる
過保護で育った人には、常に依存したがるという特徴もあります。
過保護な親は子供のことを可愛がるあまり、なんでもやってあげがちです。
子供にとっては幼いころからそれが当たり前だったため、大人になっても誰かがやってくれると常に依存する傾向にあります。
特に過保護に育てられた女性は、何でも親に頼りっきりだったという人が多く、自立できない依存体質の人が少なくありません。
自分で問題を解決できない
過保護で育った人には、自分で問題を解決できないという特徴もあります。
過保護な親は何か問題が起こったときに、子供が解決しなければならないことでも自分が手を出してしまうことが多いです。
そのためそのような親に育てられた子供は、誰かの手助けがないと自分一人で問題を解決することができません。
問題に直面しても面と向かって向き合うことができず、問題を避けて通るような大人になってしまう傾向が強いです。
過保護な親には自立した大人として向き合いましょう
過保護な親の特徴や心理、過保護な親から離れたい時の対処法などについてお伝えしてきました。
親が子供のことを可愛がり、心配するのは当たり前のことです。
度を越して過保護になることもあるでしょう。
しかし、あまり過保護すぎると子供は立派な大人になることができません。
とはいえ、子供としては親の気持ちを大切にしたいものです。
そのため親が過保護になるのであれば、「過保護である必要は無い」と子供が自立する必要があります。
自立した大人として向き合えば、親も過保護な態度を改めて一人の大人として扱ってくれることでしょう。