あなたの周りには過去の栄光にすがる人はいますか。過去の自分がいかに素晴らしかったかを誇示してくる人です。
一方で自分自身が過去の栄光にすがってしまうと、悩んでいる人もいるでしょう。
本記事では過去の栄光にすがる人の心理や嫌われてしまう理由、過去の栄光を捨てる方法について紹介します。
「どうしてあの人は過去の栄光にすがっているのだろう」と疑問に思っている人や、「過去の栄光に縛られるのを止めたい」と感じている人、必見です。
目次
過去の栄光にすがる人の心理
過去の栄光にすがる人は「昔の自分がいかにイケてたか」「どれだけ頑張ってきたか」など自分の素晴らしさをアピールしがちです。
昔の自分の栄光を見せつけてくるは何を考えているのでしょうか。
ここでは過去の栄光にすがる人の心理を解説します。
自信がない
過去の栄光にすがる人は、今の自分に自信がありません。
今の自分に自信が持てないので、過去の自信があった頃の自分を持ち出してバランスを取ろうとします。
今の自分に自信がある人は、わざわざ過去の自分の栄光に執着したり人に見せつけたりしないのです。
昔の輝いていた頃の自分を思い出して、自己肯定感を保っているのでしょう。
現実逃避している
過去の栄光にすがる人ほど、今を生きられていません。
「昔は良かった」と過去に固執して、今を肯定的に捉えられないのです。
例えばおじさんが「昔は良い時代だった」と若者に話すことがありますよね。
今を生きる人は今日をより良く生きようと前向きな姿勢でいますが、昔の栄光にすがる人は昔ばかり見て現実逃避しているのです。
過去の栄光にすがる人は、人からよく思われたい傾向にあります。
周りから凄い人だと思われたいので、昔の栄光を見せつけて称賛を得ようとします。
潜在的には今の自分はたいしたことないと感じているので、過去の栄光を持ち出すしかないのです。
昔話でも他人に自分の凄さを分かってもらえれば、よく思われると思い込み、過去の栄光にすがるのでしょう。
認めてもらいたい
過去の栄光にすがる人は自分に自信がないため、周りから認めてもらいたいという思いが強い傾向にあります。
ただ今の自分には認めてもらえる要素がないので、過去の栄光を話して人から承認されようとします。
男性でも女性でも承認欲求が強すぎるとありのままの自分に自信が持てず、ネガティブになりがちです。
現状の自分を肯定的に認識できず、過去にすがることになるのでしょう。
過去を過大評価している
過去の栄光にすがる人は、昔の輝いていた頃の自分に絶大な自信と誇りを持っています。
また現状に不満があると、過去の嫌なことを忘れて良いことだけを思い出そうとします。
今の自分の不満感を埋めるため、過去を過大評価して傾倒してしまうのでしょう。
実際はそうでもなかった過去を自分の都合よく書き換えて、自己を保とうとするのです。
過去の栄光にしがみつく人が嫌われる理由
過去の栄光にしがみつく人は、人から嫌われやすい傾向にあります。
昔の自慢話をされても大抵の人は「だから何?」「今はどうなの?」と不信感を覚えるからです。
ここでは過去の栄光にしがみつく人の傾向から、嫌われる理由を見てみましょう。
不機嫌になる
過去の栄光にしがみつく人は、人に自分の武勇伝を聞いてもらえないと機嫌が悪くなりがちです。
承認欲求が強いので人から認めてもらえないと、感情を剥き出しにしてしまうのでしょう。
周りからすると、本人から過去の栄光を聞かされたところで面倒なだけです。
また面倒な話に取り合わないたびに機嫌を害する人は、周りから疎まれ嫌われるでしょう。
見下す
自分の過去の栄光にすがって優越感を感じ、他人を見下す人がいます。
本人の現状はたいしたことないのに、自分をさも大物のように見立て周りにマウントを取るのです。
しかし過去にすがって自分の優位性を誇示されても、周りからは現在の本人しか見えていないものです。
見下すわりには本人の人間性がともなっていないと、嫌われてしまうでしょう。
同じことを何度も言う
過去の栄光にすがる人は、昔の輝いていた自分を何度も思い出すことで快感を覚えています。
今の自分の不満感を解消でき、自己肯定感や自尊心が得られるからです。
自分の中だけで留めておけばいいのですが、それを周りに何度も話すのは嫌われる原因になるでしょう。
よく老人が何度も同じような昔話を話すことがありますが、聞き手側からすると苦痛に感じるのです。
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説教じみている
人に過去の栄光を人に話すとき、説教じみた話し方をして嫌われてしまうことがあります。
例えば上司が部下に対して、過去の自分の栄光の話をしつつ自分と部下を比べてお説教してくる場合です。
過去の栄光を話されても現状に見合っていないと尊敬されません。また口ばっかりのどうしょうもない人と思われて嫌われるでしょう。
ネガティブな印象を受ける
過去の栄光にしがみついている人は、人からネガティブな印象を受けがちです。
本人は過去に浸って自分をよく見せようと必死ですが、周りからはそんな自信のなさやコンプレックスが見透かされる場合も多いのです。
結果的に生きるのに後ろ向きでネガティブ人と見なされ、嫌われる原因になりかねません。
過去の栄光を捨てる方法
中には自分自身が過去の栄光にすがってしまい悩んでいる方もいるでしょう。
過去の栄光に執着すると、過去にとらわれて今を生きられず苦しい思いをしてしまいます。
では過去の栄光を捨てるにはどうしたら良いでしょうか。
ここでは過去の栄光を捨てるための具体的な方法を解説します。
今の自分を受け入れる
過去の栄光にすがる人は、自分の現状を受け入れられず過去に逃避していると言えます。
「本当の自分はこんなものじゃない」と理想があるからこそ、今の惨めな自分を受け入れられないのです。
しかし今に向き合わず過去に逃げてばかりいても、不満は大きくなるばかりで現状は何も変わりません。
今の自分を受け入れて「ありのままの自分でいいんだ」と認められれば、過去の栄光から離れ今を生きるためのスタートがきれるのです。
変化を起こす
過去の栄光にとらわれる人は、人生に変化がなく停滞している場合が多いのではないでしょうか。
変化がなく刺激を感じられない環境にいつづけると、人は退屈に感じ不満が溜まっていきます。
生活に変化や刺激を与えることで、今を楽しめるようになり昔を思い出すことは減るものです。
自分がドキドキ・ワクワクするような変化を起こして、生活にハリを出してみましょう。
好きなことをする
生活に変化を起こすと言っても、難しくてよく分からないという人もいるでしょう。
まずおすすめは、自分の好きなことに打ち込んでみることです。
好きなことが分からない場合は、小さい頃や学生の時に夢中になっていたことを思い出してやってみましょう。
好きなことに夢中になると人はイキイキしてきます。今を楽しめるようになり過去を思い出す頻度が減ります。
今を充実させることで、過去の栄光にすがらなくても平気な自分になれるでしょう。
成長する
人は自分の成長を感じられると自信がついて「もっと頑張ろう」とより成長していく生き物です。
一方で過去の栄光にとらわれる人は、どこかで成長を止めてしまい、諦めモードで後ろ向きに生きることになります。
そこから抜け出すには、仕事や趣味、興味のあるものなど何でもよいので、自分の成長を感じられることをやってみましょう。
褒める
現状を変えようとチャレンジしたり努力したりした時は、自分で自分を褒めましょう。
他人から称賛されなくても、自分で自分を認めてあげられると自信がついていきます。
次第にありのままの自分を受け入れられ、今を生きられるようになり、過去の栄光から解放されている自分になっていけるでしょう。
過去の栄光にすがるのは現状に不満があるから
いかがでしたでしょうか。
今回は過去の栄光にすがる人の心理や嫌われる原因、過去の栄光を捨てる方法について紹介しました。
過去にすがってしまうのは、現在の自分の不満や自信のなさから来ています。
また自分の自信となっていく行動をとるうちに、過去にとらわれずに今を生きられるようになることも分かりました。
自分に生かせそうなことから取り入れてみてください。