あなたの周りには、傾聴力がある人はいますか。
落ち着いてこちらの話を聞いてくれる傾聴力がある人には、話をしているうちに好感度が高くなりがちです。
今回は傾聴力がある人の特徴について、お伝えします。
逆に傾聴力がない人の特徴や、傾聴力がある人の長所と短所、傾聴力を磨く方法などにも触れていきますので、傾聴力に対して興味を持っている人は参考にしてください。
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目次
傾聴の意味とは
傾聴とは相手の話に耳を傾けて、共感して心から熱心に聞くということです。
単に黙って話を聞くというわけではありません。
傾聴には、相手の想いをしっかりと真摯に受け止めて、深く耳を傾ける姿勢が大切です。
その姿勢を受けて話し手は自分の言いたいことや考えを整理したり、気付きを得ることがしやすくなりますし、自己を肯定することができます。
そうして自分を認めてもらえたと感じることで、お互いの信頼関係を築くことができるのです。
傾聴力がある人の特徴
傾聴力がある人には相手が話しやすい状況を作り、じっくり話を聞いてくれる聞き上手な人が多いですが、そもそも傾聴力がある人はどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは傾聴力がある人の特徴について、解説していきます。
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話す相手の目を見ながら聴く
傾聴力がある人には、話す相手の目を見ながら聴くという特徴が見られます。
人と話をするときにはきちんと相手の方を見て、伝えられている言葉を理解しようとすることが礼儀です。
傾聴力がある人にはその礼儀がしっかりと備わっていますので、話を聴いているときには相手の目を優しく見ている人が少なくありません。
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話しやすい雰囲気を漂わせている
傾聴力がある人には、話しやすい雰囲気を漂わせているという特徴も見られます。
傾聴力がある人は相手の話を聴いているときの表情が豊かで、優しく明るい雰囲気を漂わせている人が多いです。
そのため話をする人はどんな話でもつい「話してしまった」ということが少なくありません。
ジェスチャーが豊か
傾聴力がある人には、ジェスチャーが豊かであるという特徴も見られます。
話をしていて相手がジェスチャー豊かに聴いてくれると、つい次々と話し込んでしまう傾向が強いです。
豊かなジェスチャーはこちらの話を熱心に聴いてくれている行動と思えますので、話が尽きないことが少なくありません。
分からない点は質問する
傾聴力がある人には、分からない点は質問するという特徴も見られます。
傾聴力がある人は相手の話を真剣に聴いていてわからない点があると、そのままにしておくことはないでしょう。
相手の話を理解しようと思えば、分からない点はそれに対して質問をして疑問点を解消しようとする人がほとんどです。
話の腰を折らない
傾聴力がある人には、話の腰を折らないという特徴も見られることが多いです。
相手と話をしていると、その部分に対して自分も発言をしたくなることがあります。
しかしそれでは相手の話をさえぎって失礼になりますので、相手が話をしているときには自分の発言を控えることも大切なのです。
傾聴力がない人の特徴
世の中には傾聴力がある人がいれば、逆に傾聴力がなく人間関係に歪を招く残念な人もいます。
そんな傾聴力がない人には全体的に見て共通する特徴がありますので、ここでは傾聴力がない人の特徴について見ていきましょう。
自己中心的に話をする
傾聴力がない人には、自己中心的に話をしてしまうという特徴が見られます。
傾聴力がない人は相手の話を聴いてはいるものの、自分が発言をしたくなれば頭が自己中心的に働き、自分の話ばかりをしてしまうのです。
そのため相手は話をすることをやめて、こちらの話を聴く側に回らざるを得ません。
相手の話が理解できない
傾聴力がない人には、相手の話が理解できないという特徴も見られることが少なくありません。
傾聴力がない人は、相手の話の内容がわからなくても質問をすることはせずにそのまま話を続けることが多いです。
そのため話の内容が理解できず、受け答えがちぐはぐになり、話が続かなくなってしまいます。
沈黙の時間が耐えられずに話をする
傾聴力がない人には、沈黙の時間に耐えられずに話をしてしまう特徴も見られます。
傾聴力がない人は、沈黙の時間が苦手です。
相手が一呼吸して次に話を進めようとしても、沈黙を破ろうとしますので自分の話ばかりをしてしまったり、焦ってその場を取り繕う話をする傾向があります。
自分の考えを通そうとする
傾聴力がない人には、自分の考えを通そうとする特徴も見られます。
相手の話を聴いているつもりでも話に否定的な感情を持ってしまうこともあり、そうなると相手の気持ちに寄り添うことができないからです。
そのような場合には相手の話を受け入れることはせずに、「それは違う」という自分の考えを通そうとする傾向があります。
相手を説得しようとする
傾聴力がない人には、相手を説得しようとする特徴も大いに見られます。
相手の話を受け入れることができずに自分の考えが正しいと主張してしまい、「〇〇だからこうした方が良い」と説得したがるのです。
そのため相手は話をしていてもうんざりしてきて、途中で話を中断してしまうことが少なくありません。
傾聴力がある人の長所と短所
傾聴力があることは人の話を真摯に聞けるため理想的な人間関係を築く長所にすることができますが、同時に傾聴力がわずかながらでもあれば意外に短所になることもあります。
ここでは、傾聴力がある人の長所と短所を合わせて見ていきましょう。
長所
相手に好印象を持たれやすい
傾聴力がある人の長所には、相手に好印象を持たれやすいという点があります。
人は自分の話を丁寧にじっくり聞いてくれる人を好む傾向が強いです。
傾聴力がある人は相手の話に熱心に耳を傾けて話に共感しながら会話を進めますので、相手は「この人なら何でも話せる」と好印象を持つことが少なくありません。
自分の幅を広げられる
傾聴力がある人の長所には、自分の幅を広げられるという点もあります。
傾聴力がある人は話を聴いて相手に共感する力がありますので、相手は自分の知っている知識や情報をどんどん話しがちです。
そのため自分の幅を広げることができて、あらゆる場所で役に立てることができる傾向にあります。
会話をコントロールできる
傾聴力がある人の長所には、会話をコントロールできるという点もあります。
傾聴力がある人は話を聴いているだけではなく、聴きながら相手の話を続けられるように導いている傾向が強いです。
そのため相手はこの導きによって会話をコントロールされて、話を続けていることが少なくありません。
短所
決断の遅れを招く
傾聴力がある人の短所には、決断の遅れを招くという点があります。
傾聴力のある人は、相手の話をじっくりと丁寧に聞きますので話を聴き終わるのが遅いです。
そのため相手の話を聴いた後に決断を求められる時には、決断の遅れを招く可能性があります。
スピーディーな決断を迫られる時には、大きな短所となるでしょう。
自信の無さを表す
傾聴力のある人の短所には、自信の無さを表すという点もあります。
相手の話を聴いて何か決断を迫られた時、話を聴いていても自信の無さが手伝って決断できないという人もいるのです。
この際には話をしている相手からも「自分から話を聴いても意味がなさそうですね」と眉をひそめられることに繋がります。
人の話を信用していない
傾聴力のある人の短所には、人の話を信用していないという点もあります。
傾聴力のある人は人の話をよく聴きますが、相手のことを信じて話を聴いているとは限りません。
その際には話し手と聞き手の信頼関係が築かれていないことや、話し手に落ち着きがない場合に起こる可能性が高いです。
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傾聴力を磨く方法
傾聴力があれば短所はわずかながらにあったとしても、社会生活を送るうえで最も大切な深い人間関係を築くことができます。
そのため傾聴力は身につけておきたいものです。
ここではそんな傾聴力を磨く方法をお伝えしていきます。
話を聴くことを心がける
傾聴力を磨くためには、話を聴くことを心がけるという方法があります。
傾聴力がある人は相手の話を真摯に丁寧に聴き取っていますので、話が理解できていないことはありませんし、聴き流していることもありません。
そのため意識して話を聴くことを心がけてみてください。
傾聴力が高まることが期待できます。
相手を否定しない
傾聴力を磨くためには、相手を否定しないという方法もあります。
話し手と聞き手にはそれぞれの考え方がありますので、お互いの価値観の違いが出てくる傾向が強いです。
価値観の違いは相手の否定を招くこともありますので、傾聴力を鍛えるためには相手を否定しないように心がけましょう。
傾聴力が磨かれることが大いに期待できます。
共通点を見つける
傾聴力を磨くためには、話し手と聞き手の共通点を見つけるという方法もあります。
共通点を見つけることは相手を肯定することになりますので、お互いの信頼関係が強くなる傾向が強いです。
また、お互いに親近感を抱くことにもなりますので話も盛り上がることでしょう。
傾聴力を高める方法としては、うってつけの方法です。
相手に共感する
傾聴力を磨くためには、相手の感情に共感するという方法もあります。
話し手が驚いているときには驚きますし、悲しんでいるときには同じように悲しむのです。
人は相手の感情が自分と同じだと思えば、自分の話をしっかり受け止めてもらっていると感じます。
そのため話も盛り上がりますし、傾聴力を鍛えることにもなるのです。
ミラーリングを意識する
傾聴力を磨くためには、ミラーリングを意識するという方法もあります。
相手が手を上げたら自分も手を上げますし、相手が笑ったら自分も笑うという方法です。
人は相手が自分と同じ行動をとると、親近感や信頼感を抱く傾向があります。
相手の話をしっかりと聴くことができますので、傾聴力も身につけるには最もおススメの方法です。
傾聴力がある人に向いている仕事
傾聴力がある人は相手が何を言いたいのか、何を考えているのかをしっかりと受け止めることができます。
そのため聞き上手を生かした仕事が様々にありますが、ここではそんな傾聴力がある人に向いている仕事を見ていきましょう。
バーテンダー
傾聴力がある人に向いている仕事には、バーテンダーがあります。
バーテンダーはカクテルを作って提供することが一つの仕事ですが、お客様の話に耳を傾けて聞き役になったり会話をすることも一つの仕事です。
そのため、傾聴力がある人には最適な仕事と言えるでしょう。
カスタマーサポート
傾聴力がある人に向いている仕事には、カスタマーサポートもあります。
カスタマーサポートは顧客の問い合わせや疑問、不満に対応をして問題を解決するための窓口業務です。
顧客の話に真摯に耳を傾けて、顧客の満足度を高める回答を導き出さなければなりません。
そのため、傾聴力がある人にはうってつけの仕事と言えるでしょう。
営業
傾聴力がある人に向いている仕事には、営業もあります。
営業は相手の欲していることを聴き取って、自社で提供するサービスや商品を悩みに沿って提案して提供する仕事です。
相手の言っていることをじっくりと聴き取って、必要としている物や事を見抜かなければなりません。
そのため傾聴力を生かす仕事としてはピッタリと言えるでしょう。
コンサルタント
傾聴力がある人に向いている仕事には、コンサルタントもあります。
コンサルタントは商品やサービスに対して相談を受けて、相手の課題を見つける仕事です。
また、解決策を提案していかなければなりませんので、相手の話をしっかりと聴き取ることが求められます。
そのため傾聴力を生かす仕事として、おススメの仕事と言えるでしょう。
カウンセラー
傾聴力がある人に向いている仕事には、カウンセラーもあります。
カウンセラーは話を傾聴しながら相談に乗って、相手の悩みを解決へ導いたり心の負担を軽減する仕事です。
相手の話をじっくりと聴き取り、悩みを持つ人に寄り添うことが求められます。
そのため傾聴力を生かす仕事としては、最もおススメの仕事と言えるでしょう。
傾聴力を持って、生活の中に生かしましょう
傾聴力がある人の特徴や傾聴力がない人の特徴、傾聴力がある人の長所と短所、傾聴力を磨く方法などについてお伝えしてきました。
傾聴力がある人には、短所がないわけではありません。
しかし傾聴力を持っていると良好な人間関係を築くことができますので、傾聴力がある人はその力を生かしましょう。
もし傾聴力がなかったとしても力を磨き、生活の中に生かしてください。
自分が生活しやすい手段を手に入れることができます。