ちょっと強く言われただけで、落ち込んだり泣いてしまう人が周りに一人はいるのではないでしょうか。何気ない一言で傷つけてしまうので、どう接したらよいか分からないという人も多いと言えます。
中には気を使うから関りを持たないようにしている人もいるかもしれません。しかし仕事をする上では、関わらないというわけにはいかず、悩みどころです。
ここでは心の弱い人の特徴や接し方から、心の弱さの克服方法などを紹介します。
目次
「心が弱い」の意味とは
心が弱いとは、小心者や消極的とも表現されることがあります。気の弱さや意志の弱さ・耐える力のなさを感じさせることを指し、些細なことに対しても傷ついてしまう、繊細な心の持ち主であると言えます。
仕事においても恋愛においても困難な場面にぶつかることはありますが、心の弱い人は乗り越える強さを持ち合わせません。そのため難しい仕事は任されなにくいと言えます。また恋愛においても成就しにくく感じるのではないでしょうか。
心が弱い人の特徴
心が弱いと感じさせるのには特徴があります。心の弱い人を見て、こういう所が弱さなのだと感じさせるところはどこですか?
ここでは心の弱い人の特徴を紹介します。あなたの周りにいる人や自分自身が当てはまっていないか見比べてみてください。
ネガティブ
自信がないこともあり、どんなことに対しても「自分にはできない」「困難である」とマイナスな思考に持って行きがちです。ちょっと頑張れば乗り切れることでさえも、すぐに諦めてしまうため、自己肯定感を高めるチャンスすら捨ててしまっている状態と言えます。
周りの目を気にする
自分の意見を周りの人がどう取るか・拒否されるのではないかと、周りの目を気にしすぎてしまいます。自己主張が苦手なうえ、空気を読みすぎるところがあり、ストレスを抱えてしまうのです。
ストレスは心を弱くする原因の一つなので、悪循環となります。
問題を抱え込む
自分で対処できない問題は、人に相談したり手伝ってもらう事で解決に繋がることが多いです。しかしプライドの高い人は、人に頼ることが苦手なため、全てを自分で抱え込む傾向にあります。
自分一人で抱え込みすぎて心を保つことが出来ない精神状態になり、心が弱って行ってしまうのです。
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深刻に受け止める
心が弱い人は、周りの人が発する言葉を重く受け止めやすいと言えます。予想以上に深刻に捉えるため、周りの人は焦ってしまうのではないでしょうか。
何か言われるたびに深刻になっていては、精神的に病気になってしまう可能が高いため、もう少し力を抜いて話を聞く練習が必要です。
感情をコントロールできない
心の弱い人は、感情をコントロールすることができません。落ち込むことがあれば感情のままに泣いてしまうことも少なくありません。これは心の弱い女性に多いです。
その場を乗り切るには、泣いている場合ではありませんが、気持ちを高める方法が分からないのです。
心が弱い人にかける言葉
心が弱い人に対し、否定的な言葉をかけることは良くないということはなんとなく知られていることです。逆に欠けると良い言葉は分からないという人は多いのではないでしょうか。
ここでは心の弱い人にかけると良い言葉を紹介します。
ひとりじゃない
心の弱い人は時に孤独感を感じることがあります。自分だけがミスをして周りから嫌われていると落ち込んでいるときに、「あなたはひとりじゃない」「一緒に考えよう」と声をかけてもらえれば、安心感を得ることができるのではないでしょうか。
手を差し伸べてくれる人がいる心強さを感じられます。
無理しないで
人より落ち込む回数も多く、一度落ち込めば立ち直るまでに時間がかかります。そのため人より仕事をこなすのに時間がかかります。そのため本人は精一杯頑張っていても、認めてもらえずもっと頑張るように言われることもしばしばです。
そんな時、「無理しないで」と声をかけてもらえば、頑張りを見てくれている人がいると感じることができます。
話聞くよ
心が弱い人はどちらかと言えば、問題を自分だけで抱え込み悩みを発散できずにいます。誰かに話したくても、相手の反応が怖く相談することを諦めてしまうのです。
あなたから「話を聞くよ」と声をかけてもらう事で、悩みを打ち明けやすくなります。
応援してるよ
成し遂げなくてはいけないことも1人で行っていると思うと不安になります。しかし誰かが見守り応援してくれれば、プレッシャーに押しつぶされることなく成し遂げることができます。
また孤独で弱くなりがちな心も壊さず保つことができるでしょう。
辛いよね
人は誰でも共感してもらいたいという願望があります。特に心の弱い人は、自分の気持ちをわかってもらえないというネガティブな感情が生まれやすいと言えます。
「辛いよね」という一言は大きな共感の言葉として響くはずです。自分を理解してくれる人がいると分かるだけで、気持ちはラクになります。
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心が弱い人が嫌いな理由
心が弱い人に対し、苦手意識や苛立ちを感じる人は少なくありません。心が弱い人に何も落ち度がないのに嫌いになるということは考えにくく、嫌いになってしまうのには理由があるのです。
ここでは心が弱い人が嫌いな理由を紹介します。
気を使わなくてはいけない
そんなつもりはなくても、ちょっとした言動で落ち込んでしまう心の弱い人に対しては、必要以上に気を使います。気を使いすぎ疲れてしまう人もいます。
また気を使って接したのにも関わらず、傷つき落ち込まれてしまえば面倒に感じるのではないでしょうか。
仕事で優遇される
心の弱い人に対し、負担が大きくなるような重要で難しい仕事を任せる上司はいません。ちょっと難しい仕事を任せてもらえるということは、仕事ができる人と認められているということなのですが、仕事配分の差を感じ不満が募ってしまう人もいます。
心が弱い人に対し、甘えているだけだと不満を向けてしまう人も少なくないのです。
アピールに見える
誰でも指摘されて当たり前なミスをしているのにも関わらず、その指摘に対しオーバーな落ち込む姿を見せれば、心の弱さを盾に指摘してきた相手が強く言い過ぎかのように感じさせます。必要以上の落ち込みはアピールに見え、印象を悪くするのです。
わがまま
心の弱い人に言っても仕方がないと、なかば諦めて接することによって、わがままが通りやすい状況が作り出されます。そこに気が付かず自分の思いを通し続ければ、わがままな人として認識され、嫌われてしまうのです。
改善しない
心が弱いから上手くいかないということを理解してくれる人はいますが、開き直り改善する努力が見られない人に理解を示す人はいません。自分の反省すべき点が分かっていながら逃げの姿勢を見せるのは、嫌われても仕方がない行為です。
心が弱い人は努力しないと言われてしまう理由
心が弱い人は努力ができない人と感じている人は割と多くいます。もちろん本人からすれば一生懸命努力をしているのですが、周りからは努力が見えないのです。
ではなぜ努力を感じさせることができないのか、努力をしないと言われてしまう理由を紹介します。
諦めが早い
仕事では諦めずに取り組むことが成果に繋がります。難しい仕事は特に粘り強さを求められ、失敗しても何度もチャレンジする必要があります。
しかし心の弱い人は打たれ弱く、1度の失敗ですぐに諦めようとします。努力もしないで諦めると取られてしまうのです。
我慢しない
誰にでも我慢が必要な状況はあり、多くの人はどんなに辛い状況でも我慢してことを進めようと努力します。それが大人としての対応であると分かっているからです。
しかし心が弱い人は人よりストレスを強く感じるため、我慢をしないよう進めようとします。そのため周りからは我慢する努力もできない人と評価をされてしまいます。
目標が低い
多くの人はより上を目指すために、目標を高く設定します。しかし心の弱い人は必ず達成できることを目標とする傾向にあり、周りから見ればできることにしか挑戦しない努力のできない人と認識されます。
目標を達成できなかった時を考えてしまうのかもしれませんが、仕事に対するモチベーションの低さを指摘されかねないでしょう。
心が弱い人との接し方
心の弱い人に出会い一番悩むのが、接し方ではないでしょうか。自分の何気ない言動で傷つけてしまう怖さから、接し方を分からなくしているのかもしれません。
ここでは心の弱い人との接し方を紹介しますので、参考にしてください。
優しい言葉を選択する
心の弱い人は、何気ない言葉やちょっとした指摘でさえも、深く傷ついてしまいます。なるべく話をする時には、優しい口調で棘のない優しい言葉を選び話をすると良いでしょう。
口調が優しいことで、ネガティブに捉えにくくなります。
笑顔で話す
心が弱い人は、相手の表情や言葉に敏感に反応し、悪い方へ考えを進めてしまいます。少しでも相手に悪いイメージを与えないためには、笑顔で話しかけるのが良い接し方と言えるでしょう。
笑顔で話をしてくれる人に対してなら、自分の意見を言いやすく、心を閉じずにすみます。
逃げても良いと示す
諦めてはいけない・やり遂げなくてはいけないという完璧を求める人は、周りが責めていなくても自分で責め追い込まれる状況を作り出してしまいます。誰でも諦めるときがあるしやり遂げることが難しいこともあることを示し、逃げ場を作ってあげることは、心を守ることに繋がります。
特別扱いはしない
心が弱いからと言って簡単なことばかりやらせたり指摘をしないでいれば、その人が弱さを改善するチャンスを奪うことになり、良かれと思ってやったことが裏目に出ることがあります。
相手のことを思うのであれば、改善点はきちんと指摘しましょう。しかし言い方には配慮が必要です。
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叱らない
心の弱い人は、叱られ悔しい経験をバネに頑張るというタイプには当てはまりません。そのため叱らず褒めて伸ばすようにしましょう。
自信をつけることで改善に繋がると言えます。
心が弱いと言われた人の克服方法
心の弱さは自然と治ることではありませんし、簡単に克服できることでもありません。克服したいと考えるのであれば、努力が必要と言えます。
ではどのように努力をすれば克服できるのでしょう。ここでは克服方法を紹介します。
人と比べない
得意なことは人それぞれ違います。人と自分を比べても意味がないのですが、残念ながら人は他人と自分を比べがちです。
心の弱い人は特に他人の良い面を見て自分の出来なさに気が付き、落ち込みやすいと言えるため、人と比べないということが克服に近付く近道と言えます。
人に自分の弱さを見せる
問題を1人で抱え込み、心が壊れるまで追い込む傾向にある心の弱い人は、自分の弱さを人に見せ支えてもらえる環境を作る必要があります。自分でなんとかしなくちゃと考えこまず、誰かに助けを求めてみましょう。
ポジティブに考える
何に対してもネガティブに考える癖がついているので、まずはポジティブに考える練習をしてみましょう。考え方を変えるだけで行動の仕方も変わってきます。
ポジティブな考え方で、日々の生活にも余裕ができるでしょう。
強い人を見習う
変わろうと思っても、どうしたら心の強い人になれるのか分からないという人もいるでしょう。強い人の言動や考え方を知るには、実際心の強い人を見て参考にするのが簡単です。
心の強い人の考え方や生き方を、一緒に行動し近くで見ることで自身の心も鍛えることができるのではないでしょうか。
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自分の意見を伝える練習をする
心の弱い人は自信のなさから自分の意見が言えなくなる時があります。また間違ったことを言っているのかもしれないという不安感も強いです。
少しづつ発言できる場を増やし、自分が意見しても良い・間違っていても意見してよいということを、意識づけすると良いでしょう。
心が弱い人に向いている仕事
心の弱さは、仕事をする上で支障をきたします。心の弱さが原因で仕事が続かないということもあるのです。
人が生活する為には仕事することは欠かせず、心の弱さを克服できないのであれば、心の弱い人でも務まる仕事を探す必要があります。ここでは心の弱い人に向いている仕事を紹介します。
プログラマー
プログラマーは指示書にそってひたすらプログラミングをするのが仕事で、どちらかと言えば個人プレーでできる仕事と言えます。プログラミングの専門知識の習得は必要になってきますが、在宅でも仕事が可能なのでコミュニケーションが苦手であっても可能な職業と言えるでしょう。
事務職
事務職は営業職とは違いノルマや人付き合いが少ないため、心が弱い人には就きやすい職種であると言えます。仕事内容もある程度決まっており、毎日変化がある仕事とは違い安定した毎日を送ることができるでしょう。
もちろん急な変更があるときには対応が必要になりますし、全く人付き合いが無いというわけではないので簡単な仕事ではありません。
短期間で変わる仕事
長期的に職場に留まれば嫌でも人間関係が築かれます。少しでも人間関係をこじらせてしまえば、心の弱い人にとって職場が苦痛な場になってしまいます。
短期間で職場を変えることができるのであれば、あと少しの辛抱と逃げ場を確保することができるでしょう。
動物と関わる仕事
動物が相手であれば会話でのコミュニケーションは少なく、相手の言動を気にして仕事をする必要がありません。動物園・水族館・トリマー・ペットショップ、動物と関わる仕事は様々です。
動物は命を扱う仕事なので軽い気持ちでは取り組むことは出来ませんが、動物が好きで人より動物との関りの方が気持ちをラクに集中することができるのであれば、選択肢の一つになるでしょう。
長距離トラックのドライバー
会社に出社し多くの人の中で仕事する職種とは違い、長距離トラックの運転手は1人運転に集中し目的地を目指すので、心の弱い人には合った職業です。車の運転が嫌いではなく大型車の免許の取得ができるのであれば、挑戦しやすいと言えます。
心の弱い人と上手く付き合うには理解が必要
上手く人とコミュニケーションを取れない人や、相手の言動を必要以上に気にし敏感に反応してしまう心の弱い人は、自分のネガティブな感情に悩み押しつぶされそうになっていることでしょう。なるべく周りの人に迷惑をかけないよう、目立たぬようできる仕事だけをこなそうとする人もいます。
しかしその立ち振る舞いに苛立ちを感じる人は多いです。上手く付き合っていくには相手を理解しようとする気持ちと、ちょっとした気遣いが大切です。どんな人でも悩み傷つくことはあります。また心の弱い人本人も、心が弱いことを「仕方のないこと」とするのでなく、改善しようとする姿勢が大切です。