あなたは今の会社で出世を望みますか?管理職に就くことは、会社から評価を得ることなので、本来ならば喜ばしいことです。しかし今管理職に就くことを避ける人が増えていることはご存じでしょうか。
なぜ管理職になりたくない人が増えているのでしょうか。その理由や管理職になりたくない人がやるべきこと、管理職にされそうなときの対処法などを紹介します。
目次
管理職になりたくない人の理由
管理職になることは多くの人が目標としていることです。しかし中には管理職にならないよう動いている人もいます。
管理職になりたくない人は、どのような理由があるのでしょう。管理職になりたくない人の理由をここで紹介します。
責任を負いたくない
管理職になれば今までと違って重要な仕事を任されることが多くなり、負わなくてはならない責任も増えます。重圧を感じることもあるでしょう。
管理職になりたくないと考えている人は、責任を負いたくないと考えているのです。
仕事内容と報酬が釣り合っていな
管理職になれば昇給したり、役職手当がつき一見お給料が上がるので良い話のように感じます。しかしその分ノルマを課せられたり、大変な役回りを担う必要が出てくるのが現実です。
仕事の内容と報酬が釣り合ってないことが多く、大変な割に安い賃金で働かされるのが不満で管理職になりたくないと考えるようです。
現場で働きたい
管理職になれば、現場で働くというよりも事務所で人を管理する仕事がメインとなってしまいます。それはもともとやりたいと思っていた仕事内容とは違うのではないでしょうか。
現場で働きたいという気持ちが強ければ強いほど、管理職になることに傾向があるのです。
残業代がでない
管理職になると、残業代が込みの給料形態に変わる会社は多いです。その分管理職の手当に含まれていると言われれば納得せざるおえないのです。
しかし普段から残業の多い職種の場合、残業代として手当が発生している方が給料が高いこともあり、管理職につく良さが感じられないのです。
結婚や出産しづらい
女性が管理職になりたくないと感じる理由は、結婚や出産を簡単に言い出すことができなくなるからです。女性を管理職にする時点で、会社側は女性としての権利である、結婚や出産に対してどのように向き合っていくか、環境整備しておく必要があります。
それができていないのが現状であり、管理職になった女性が結婚や出産で抜けることを嫌がったり、勝手なことをしないようにと釘をさすというハラスメントが横行しているのです。
管理職になりたくない人の働き方
管理職になりたくない人は、どのような働き方をしているか想像できますか?高い評価を得ないように、仕事に意欲を感じさせないとは限りません。
ここでは管理職になりたくない人の働き方について紹介します。ぜひ参考にしてください。
熱心
管理職になりたくない人は、今の仕事にやりがいを感じ熱心に仕事をしています。今の仕事内容にやりがいを感じていますし、楽しくて仕方がないのです。
管理職になって行う仕事内容ではなく、やりたい仕事をまさに今できているのでしょう。
実績をあげている
人には向き不向きがあります。多くの実績があげられているのは、今している仕事が向いている証拠なのです。
実績をあげているからこそ管理職の打診を受けるのですが、管理職の仕事が向いているとは言えません。
個人プレーが目立つ
組織として多くの人をまとめ上げるよりも、個人で動いて仕事をするタイプと言えます。管理職になれば、協調性が求められるでしょう。
それが性に合わないと感じているのかもしれません。
会社に縛られない
仕事が嫌いと言うわけではありませんが、仕事と同じくらいプライベートも大切で重要だと思っています。必要な時は残業もしますが、基本的には定時で帰ります。
管理職になればそうもいかず、仕事の比率が高くなってしまうのが嫌なのです。
スキルアップに重点を置く
資格を取得したり社内試験を受けるなど、自分のスキルを高める為に努力をしている姿が見られます。仕事もきっちりこなした上でスキルアップを目指しているので、評価されます。
しかし本人は、社内で上を目指しているというよりは、更にレベルの高い会社で働くことを目標にしているように感じます。
管理職になりたくない40代の心理
40代というと社会人としても会社の社員としても、多くの経験をしているので管理職の対象者として期待されます。早い人はすでに管理職としてバリバリ経験をつんでいます。
しかし40代の人でも管理職になりたくないという人は意外と多くいるのです。どのような心理なのでしょうか。
面倒
これまで勤めてきた年数よりも定年までの年数の方が少なく、これから管理職として新しい仕事を覚えることに面倒くささを感じています。昇給は見込めなくても、今までと同じ仕事をして生活できる給料を貰えれば満足なのです。
家族の時間が削られる
40代の人は結婚して家族を持つ人が多いです。20代・30代の人もプライベートの時間を優先する人は多いと言えますが、40代も同じで家族で過ごすプライベートの時間を大切にしたいと考える人が多いでしょう。
管理職になれば仕事量が増えるので、必然的にプライベートの時間が削られてしまい、そこが懸念点なのです。
向いていないと理解
40代にもなると、自分がどのようなタイプでどのような仕事に向いているかを理解しています。管理職になりたくないと思っている40代の人は、自分が管理職として働くことに向いていないと良く理解できているのです。
人の上に立つことよりも、人の下で働いた方が気がラクなのでしょう。
モチベーションが低い
20代・30代のころは、高い目標を持ち仕事へのモチベーションも高く保つことができていたかもしれません。しかし40代までモチベーションを保ち続けることは難しいことです。
モチベーションが低い状態で昇進の話が上がっても、頑張ろうという気持ちは起こりにくいと言えるでしょう。
会社へ見切りをつけている
入社から定年まで勤め上げる人は、数少ないでしょう。会社への不満・スキルアップなど、様々な理由で転職を考えます。最後まで職種にもよりますが、何歳でも転職ができるとは言えません。
40代で管理職になりたくないのは、会社へ見切りをつけ転職を視野に入れているからです。
管理職になりたくない人がやっておくべきこと
管理職を目指すことで、向上心のある姿を会社に示すことになります。しかし管理職になりたくないとなると、高い評価は得られません。
そんな人が上手く管理職にならないで勤め続けるためには、やっておくことがあります。ここでやっておくべきことを紹介しますので、実践しましょう。
管理職の仕事を知る
管理職と聞いて大変そうというイメージだけで断る人もいます。1度断ってしまえば次のチャンスはなかなか回って来ないと言えます。
まずはしっかり管理職の仕事を知っておきましょう。管理職のメリット・デメリットは確認することをおすすめします。
仕事をきっちりこなす
管理職の話を断るということは、会社側にネガティブな印象を与えかねません。評価が下げられ査定に響くこともあるのです。
管理職にならなくてもやる気があることを示すためには、与えられた仕事はきっちりこなしておかなければいけないでしょう。
キャリアプランを明確にする
管理職になることを目標にするのは、仕事をする上で明確なキャリアプランになります。しかしそこを目指さないとなれば、どこに目標を設定しモチベーションを保つかが大切になってきます。
人は慣れを感じるとやっていることにつまらなさを感じ始めてしまうものです。モチベーションを保つためにどうしていくかを考えましょう。
人間関係を良好にする
自分が管理職になるのを避けるということは、代わりに誰かが管理職になるということです。それは同僚の場合もあれば、後輩の可能性もあります。
その人達からすれば、どう接するべきかが難しい相手になります。しっかりコミュニケーションを取り、人間関係を良好にしておきましょう。
転職も検討しておく
管理職にならないようできても、上手く立ち回らなくては居場所を失ってしまうこともあります。居づらい環境の中で、ベストな力を発揮することは不可能です。
良い環境を求めて転職も視野に入れ行動しましょう。
なりたくないのに管理職にされそうな時の対処法
管理職になりたくないと思っていても、熱心に仕事をしていたり良い成績をおさめていれば、会社としては評価します。優秀な人に管理職になってほしいので当たり前のことです。
そんなときにどのように対処すると良いのか、対処法を紹介します。
はっきり断る
意思表示をすることはとても大切なことです。曖昧な反応をすれば、管理職になりたくないという気持ちを察してくれるだろうと考える人もいますが、それは逆効果です。
謙遜しているとみられてしまいます。はっきり断ることが効果的な対処法です。
転職する
何度断っても管理職への打診を受けてしまうのであれば、転職を考えても良いでしょう。管理職になっても良いという気持ちが少しでもあるのであれば、考えてみても良いかもしれませんが、条件が合わないのに管理職になるのは、のちに後悔する可能性が高いのでおすすめできません。
また管理職を引き受けてから転職するのは、責任感が問われるのでやめましょう。
交渉する
会社ごとに管理職になった時の待遇が違います。この待遇が管理職の仕事の大変さに見合うかによって、引き受けるかを考えるかと思います。
待遇に納得ができず断ることを考えているのであれば、交渉してみるのも良いでしょう。この交渉によって上手く対処することができる可能性もあります。
他の人を推薦する
上の人からの評価と、実際の現場での評価は違う場合があります。自分が管理職になる気が無いのであれば、現場で評価が高い人を推薦してみましょう。
現場の声を聞いて管理職候補が変更されるかもしれません。
今の仕事への熱意を伝える
人の上に立ち管理する仕事ではなく、現場で自らバリバリ働きたいという気持ちを熱弁しましょう。どんなに今の仕事が好きで続けていきたいかを説明することで、やる気がないのではなく今の仕事にやりがいを感じているということが伝わり、好印象を与えることができるのではないでしょうか。
管理職になりたくない人は増えている
昔は出世して管理職になることがステータスとされていました。また管理職は憧れの存在として扱われていたでしょう。
しかし今では逆で、管理職に就くことを避ける人が増えているのが現状です。仕事中心の生活ではなく、プライベートも充実させる考えが普通になって来ているからです。
管理職を避けるのであれば、どこで評価を得るかをしっかり考え、自分の居場所の確保をする必要があるでしょう。