正論ばかり言う人の特徴や心理|正論ばかり言う人への対処法とは

正論は決して悪いことではありません。しかし状況や相手の心理状態によっては、正論を言い過ぎると嫌悪感を与えてしまう危険性があります。
最近では、正論を振りかざして相手にストレスを与えることは「ロジカルハラスメント=ロジハラ」と言われ、問題視されているほどです。
今回は、正論ばかり言う人について紹介していきます。正論ばかり言う人の特徴や、仕事で正論を言う人が嫌われる理由など、様々な観点から解説していきます。

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正論ばかり言う人の意味とは

「正論」という言葉には、「道理にかなった正しい意見・主張」という意味があります。
「正論ばかり言う人」というのは、「現状を考慮せず、人としてまっとうな意見ばかりを並べる人」を指しています。
確かに正論は間違いではありませんが、誰にでも道理からはずれた行動や思考を持ってしまうことはあるものです。そのことを理解していないため、いつでも「こうあるべき」という理想論とも思えることばかりを口にしてしまうのが「正論ばかり言う人」なのです。

正論ばかり言う人の特徴

正論ばかり言う人は、自分の意見を頑ななまでに曲げないことが最大の特徴です。当然ですが、そのせいで周りの人から苦手意識を持たれ敬遠されてしまいがちです。
ここでは、正論ばかり言う人の特徴を詳しく紹介していきます。

負けず嫌い

正論ばかり言う人は、とにかく負けず嫌いであることが特徴的です。
人と口論になった際は、正論を言っておけば絶対に相手に負けることはないと思っています。世間一般的に見て正しいとされる意見を言われると、大抵の人が何も言い返せなくなってしまうことをよく理解しているのです。

真面目

正論ばかり言う人は、非常に真面目です。
真面目なので常識などの固定観念にとらわれ過ぎていて、間違っていることを少しでも見過ごすことができません。周りにも「正しくあって欲しい」と求め、職場では部下や後輩などに口うるさく説教することも多いので、「ウザいヤツ」と思われてしまいがちです。

プライドが高い

プライドが高く自分の意見は絶対であると考えているのも、正論を振りかざす人の特徴です。
これまでの自分自身の経験や努力を誇らしく思っていて、周りも自分を尊敬の眼差しで見ていると思い込んでいます。自分は影響力のある人間だと勘違いしているので、上から目線で人に正論を押し付けることができるのです。

協調性がない

正論ばかり言う人は、基本的に協調性がありません。
正論が全てだと考えている人は基本的にロジカルにしか物事を考えられないので、人の感情の機微を理解してあげることができないのです。
職場で誰かがミスをして落ち込んでいても、「自業自得でしょ?」と言って手助けすることも慰めることもありません。チームワークには全く不向きです。

頑固で融通がきかない

正論に頑ななまでにこだわるため、全く融通がきかないというのも特徴の一つです。
一つの思考にとらわれ過ぎているというのは、それだけ視野が狭いということです。周りに様々な考え方・意見を持った人がいることが見えておらず、自分中心の考えしかできないので、違いを受け入れて人に譲る・認めるということが困難です。

正論ばかり言う人の心理

なぜ周りに嫌われるだけなのに正論を振りかざすのか…正論ばかり言う人の気持ちはなかなか理解し難いものです。傍から見ると何の得もないことに見えますが、本人にとっては自分を誇示するため・守るために必要なことなのです。
ここでは、正論ばかり言う人の心理を詳しく紹介していきます。

自分は正しいと思い込んでいる

正論ばかり言う人は、自分は正しいと思い込んでいるところがあります。
自分の意見に自信を持てるのは素晴らしいことですが、それが「絶対的に正しいこと」と思って人に押し付けるのは間違っています。しかし、本人には間違っている・人を不快にさせているという意識はなく、むしろ「教えてあげてる」くらいに思っているのです。

人より優位に立ちたい

正論ばかり言う人の中には、人より優位に立ちたいという気持ちが強いタイプもいます。
正論で相手を黙らせることで、自分の方が上であると優越感に浸ろうと考えているのです。しかしこのタイプはプライドが非常に高いので、自分より明らかに上の立場の人や負けると分かっている人の前では途端に大人しくなります。

コンプレックスが強い

正論を振りかざす人は、実は強いコンプレックスを抱えている場合もあります。
仕事での能力の低さ・学歴・要領の悪さなど、人より劣っていると感じる部分があり、「人に馬鹿にされるのではないか?」と過度に恐れています。コンプレックスを隠すため、正論を振りかざし優れた人間という印象を周囲に与えようとしているのです。

人の気持ちを考えられない

正論はときに人を傷つけたり、不愉快な気持ちにさせることがあります。
人は誰でも正しい行いばかりできるわけでなく、感情任せで行動したり失敗して周りに迷惑をかけることもあります。正論ばかり言う人にはそのことが全く理解できないので、人の気持ちを考えず傷ついた人に更に追い打ちをかけるような正論をぶつけてしまうことがしばしばあります。

自分の意見がない

いつも正論ばかり振りかざしている人の中には、実は自分の意見を全く持っていないという人もいます。自分の意見がないから、とりあえず正論を言っておけば間違いないと思っているのです。
正論を平然と言える人はしっかり者のように見えますが、実際は自分の芯がない人で、世間の考えに流されているだけという場合もあるのです。

仕事で正論を言う人が嫌われる理由

正論ばかり言う人がなぜ職場で嫌われ者になるのか…それは、柔軟な考えができないこと・協調性がないことなどが原因となっています。また、言動に一貫性がないことも嫌われる要因の一つでしょう。
ここでは、仕事で正論を言う人が嫌われる理由を詳しく紹介します。

臨機応変さがない

仕事で正論を言う人が嫌われる理由の一つに、臨機応変さがないことがあげられます。
頑固で融通が全く利かないため、任された仕事の内容に納得できないと、取り組む姿勢になかなかなれずスムーズに業務が遂行されません。また、納得できるまで上司に説明を求めることもあり、非常にやりにくい部下と思われてしまいます。

トラブルメーカーだから

正論ばかり言う人は、職場でも意見の食い違いで人と言い争いになったり、余計なことを言って人を怒らせるなど、何かとトラブルを起こしてしまいます。
そのせいで仕事が進まない・場の空気が悪くなるなど結果的に皆に迷惑をかけることになり、周りを呆れさせてしまいます。

口ばかりで仕事しない

正論を言う人が仕事で嫌われるのは、口ばかりで仕事しないことも理由の一つです。
正論を振りかざして自分が優れた思考の人間であるとアピールするわりに、能力が低く足手まといになっているのは非常に残念なことです。
能力のなさを発言でカバーしようとしているのが見え見えで、周りはうんざりしてしまいます。

正論を言うわりに言い訳がましい

正論を言うわりに言い訳がましい人も、矛盾しか感じられず人に不信感を与えます。
このタイプは、人が仕事でちょっとしたミスをしたら過剰に反応し正論で責め立てますが、自分が失敗したときは正当化するための言い訳を並べます。
言ってることが無茶苦茶で理解されることがありません。

部下は追い詰められる

上司が正論ばかり言うタイプだと、部下は追い詰められた気分になってしまいます。
特に入社したてのころは右も左も分からず、失敗も当然のようにしてしまうものです。そんなときに上司が正論を振りかざし説教してきたら、誰だって追い詰められてしまいます。部下に嫌われるどころか、トラウマを植え付けた挙句退職に追い込む場合もあります。

正論ばかり言う人への対処法

職場や友人・恋人など、身近に正論ばかり言う人がいるとどのように付き合えば良いか悩まされます。
ここでは、正論ばかり言う人の対処法を紹介していきます。相手への対処次第で、苦しい状況を変えることは可能です。

聞き流す

正論ばかり言う人の話には、真剣に耳を傾ける必要はありません。軽く聞き流すようにしましょう。
正論を振りかざす人は、いかにも「自分は正しい」という顔をして得意げに意見を言ってきます。それだけでもイライラしますが、更に傷つくようなことを言われた場合には気持ちが深く落ち込んでしまいます。自分の心を守るために、まともに受け止めず流すよう心掛けましょう。

自分の意見をぶつけてみる

思い切って自分の意見をぶつけてみるのも対処法の一つです。
自分の意見を主張することで確実に口論にはなってしまいますが、反論しなかったことで後でモヤモヤした気分を引きずるよりは、かなり気持ちはスッキリさせることができます。また、あなたが自分の意見を堂々と主張することで、相手はあなたに苦手意識を持ち向こうから距離をおいてくれる可能性もあります。

詳しい説明を求める

誰でも言えるような正論ばかりを並べて得意げになっているタイプは、なんとなく格好がつくから意味も分からず正論を乱用している可能性があります。
「こうするべき」と言われてたら「なぜですか?」と詳しい説明を求めると、相手ははっきり答えることができず恥ずかしい思いをして、今後少し黙ってくれる可能性があります。

良い意見は素直に取り入れる

「また正論言ってるわ…」と、相手の意見を全面的に拒否するのではなく、良い意見は素直に取り入れましょう。
確かに正論ばかり言われると本当にうんざりしますが、あなたの成長のためになる意見が隠れている可能性もあります。良い意見を見つけることで相手に対する見る目が少しは変わり、徐々に良い関係を築いていける場合もあります。

できるだけ距離を置く

正論ばかり言われて苦痛を感じているのであれば、できるだけ相手と距離を置くようにしましょう。
精神的にかなりダメージを受けているのに、無理に付き合おうとする必要はありません。職場であれば転職を視野に入れるのも選択肢の一つですし、友人や恋人など身近な人なら縁を切ることも検討しましょう。

正論は人を傷つけるのか?

正論を言うことが必ずしも人を傷つけるわけではありません。
ただ、相手の状況・心情をしっかり理解していないのに正論をぶつけてしまうと、深く傷つけてしまう危険性があります。本当に相手が間違ったことをしているときにだけ使うべきです。
例えば、恋人に浮気がバレてフラれてしまい落ち込んでいる人に「自業自得」などと責めるようなことを言うのは、相手を更に辛い気持ちにさせてしまうだけです。
また、相手との関係性の深さによっても、正論を言うべきか・やめておくべきかしっかり考える必要があります。
お互いの間にしっかり信頼関係があるなら、「自分のことを思って言ってくれている」と受け手も理解してくれるでしょう。しかし、そこまで深い関係性ではない人に正論ばかり言ってしまうと、不愉快にさせたり内容によっては傷つけてしまう危険性があります。

正論ばかり言っていると自分自身も苦しめる

人に対して「こうあるべき」と正論ばかりをぶつけていると、自分自身も苦しめてしまうことになります。人に正しさを求めるということは、自分自身もそうでなければいけないという固定観念に縛られることになるからです。
また、人からも厳しい目で見られることになり、少しでも間違ったことをすると「いつも偉そうに意見してるくせに」と思われてしまうことになります。
正論に縛られず、人も自分も許せる余裕のある心を持ち続けることで、自分も周りも日々穏やかに過ごすことができます。