責任のある仕事をしたくない人の特徴や心理|責任のある仕事をしたくない性格を改善するには?

責任重大な仕事を好む人は、よほど仕事にやりがいを感じることができているのでしょう。
それとは反対に、責任のある仕事に携わることを頑なに避ける人もいますが、一体どのような心理状態なのか?と、疑問に感じている人も少なくないでしょう。
今回は、責任のある仕事をしたくない人について紹介します。
責任のある仕事をしたくない人の特徴・心理や、改善方法など、様々な視点から深掘りしていきます。

責任のある仕事をしたくない人の特徴

責任のある仕事をしたくない人は、周りから積極性や根気が全くない「やる気のない人」と思われてしまう性質を兼ね備えています。責任逃れをすることが、悪い評価に繋がっているのです。
ここでは、責任のある仕事をしたくない人の特徴を詳しく紹介していきます。

忍耐力がない

責任のある仕事を避ける人は、忍耐力がありません。
責任のある仕事を任された場合、自分の時間を犠牲にしたり、疲れていても休まずに出社する位の忍耐力が必要となります。責任を負うのが嫌な人は「そんなこと自分には絶対にできない」と思っています。

都合が悪くなると逃げる

責任のある仕事を任されそうになったら、何だかんだと理由をつけて逃げることも特徴の一つです。
また、ミスをしたときにも叱られるのを回避するためにその場からサッと逃げ出したり、言い訳をして誰かのせいにしてしまうなど、要所要所にズルい行動が目立ちます。

文句が多い

責任のある仕事から逃げ回る人は、仕事をしっかりしないわりに文句だけは一人前な傾向があります。
仕事に真摯に向き合うことはないけれど、「給料が安い」「休みが少ない」と自分の権利だけはしっかりと主張します。上司にはかなり「やりにくい部下」と思われています。

向上心が全くない

責任のある仕事をしたがらない人は、向上心が全くありません。
重要な仕事を率先して行う人は、スキルアップして自分を成長させたいと考えています。反対に何が何でも責任のある仕事から逃れようとする人は、向上心を持たず現状維持を望んでいます。スキルアップするための努力や苦労を面倒に思っているのです。

気が弱い

責任のある仕事を避けるのは、気の弱さも大きく影響しています。
責任のある仕事をするためには、ある程度の精神的なタフさが必要となってきます。気が弱く小さなことで挫けてしまう人にとって、重要な仕事を任されることは精神的な負荷が非常に大きく耐えられないことなのです。


責任のある仕事をしたくない人の心理

なぜ責任ある仕事を避けるのか?自ら率先して難しい仕事にチャレンジしようと考える人には、あまり理解できないことでしょう。責任のある仕事から逃れようとする心理は、失敗を恐れる気持ちが強いことや、楽をしたいという考えがあるなど、人によって様々です。
ここでは、責任のある仕事をしたくない人の心理を詳しく紹介していきます。

失敗して責められるのが怖い

責任のある仕事を任されて失敗してしまったとき、責められるのが怖い…その気持ちが強すぎて、今以上に重責な仕事は避けたいと考える人は少なくありません。
特に、子供の頃から親に叱られた経験が一度もない人は、他人から説教されることを過剰に恐れる傾向があります。自己防衛のために、責任のある仕事から逃げ回っているのです。

過去の経験がトラウマになっている

過去に責任のある仕事を任されて大失敗し、会社に多大な迷惑をかけてしまった…そのような経験がトラウマになっている場合もあります。
本来はどんな仕事でもバリバリこなすタイプであっても、挫折や失敗が大きな心の傷となり、積極的に仕事に向き合えなくなってしまうことがあるのです。

自分にはできないと思い込んでいる

「自分に責任ある仕事なんてできるわけない」そう思い込んでいるために、難しい仕事を避ける人もいます。
このような心理になるのは、自分に全く自信がないからです。これまでの人生で人から褒められたことがほとんどない・何かを最後までやり遂げたことがない…という人は自己肯定感が著しく乏しく、やる前から全て諦めてしまっている傾向があります。

自分を犠牲にしたくはない

責任ある仕事をしたくないと思う人の中には、自分の時間・体力などを犠牲にしてまで仕事に全てを注ぎたくないという気持ちが強い人もいます。
このように思う人は、何よりもプライベートな時間を優先したいと考えています。恋人や趣味など、仕事よりも大切にしていることがあるのでしょう。

言われたことに従っている方が楽だから

責任ある仕事をする際には、基本的に全て自分で考えて業務を進行していかなければならないことが多いです。それよりも言われたことをただこなしている方が楽だと思い、責任ある仕事を避ける人もいます。
このように考えるタイプは、責任がある・なしに関わらず基本的に仕事に対してのやる気があまり感じられません。


責任のある仕事をしないメリットとデメリット

責任のある仕事を避けることで、比較的心穏やかにすごせるというメリットがあります。しかし、周りからの評価が悪くなってしまうなどのデメリットも生じやすいです。
では、責任のある仕事をしないメリット・デメリットを具体的に紹介していきます。

メリット

自分の時間を優先できる

自分のプライベートな時間を優先できることは、責任のある仕事をしないことの大きなメリットです。
必要以上に残業したり、家に持ち帰ってまで仕事をする必要はないので、プライベートの充実感はかなりあるでしょう。また、責任重大な仕事を任されると休日も仕事のことで頭がいっぱいになってしまいがちですが、その心配もなく心からリラックスした状態で過ごすことができます。

責められることが少ない

責任のある仕事を避けることで、責められることが圧倒的に少ないのもメリットの一つです。
重要な仕事を任されると、失敗したら上司に強く叱責されることがあります。しかし、そこまで重要視されていない小さな仕事なら、ミスも軽く流してもらえることが多いです。
人に叱られることが耐えられないという人にとっては、とても良い点と言えるでしょう。

ストレスがたまりにくい

小さな仕事をただ淡々とこなしていれば、余計なストレスや疲れがたまることはありません。
責任のある仕事を引き受けることで、精神的にも肉体的にも追い込まれてしまう危険性があります。あまりにも重責のある仕事であれば、中には心を病んだり、体を壊してしまう人もいるほどです。
無理のない範囲で仕事をしていれば、体も心も健康を保つことができます。

デメリット

今以上昇進・昇給することがない

責任のある仕事をしないことで、今以上に昇進や昇給をすることが期待できないというデメリットがあります。
これまで通り簡単な仕事を淡々とこなしていれば、スキルアップしない上に、周囲の人からの評価が上がることもありません。何年経っても会社での立場は変わらず、後輩にどんどん追い抜かれてしまうこととなります。

仕事がつまらない

責任重大な仕事は大変ではありますが、その反面日々充実感を感じることができます。反対に小さな仕事は面白みがないため、つまらなく感じてしまうことが多いです。
ほぼ毎日出勤しつまらない仕事を繰り返していると、全く楽しくなくて嫌気がさしてしまい、結果それが理由で仕事を辞めてしまう人も少なくはありません。

周りから白い目で見られることもある

責任のある仕事から逃げ回っていると、周りから「ズルいヤツ」と白い目で見られてしまうこともあります。
特に、何年も会社に在籍しているにも関わらず、いつまでも小さい仕事しかしようとせず責任逃れし続けている人は、上司からは使えないと思われて、後輩からは尊敬されることがなく逆に見下されてしまいます。


責任のある仕事をしたくない性格を改善するには

責任ある仕事から逃げ回ってしまう自分が嫌い…そう思う場合は、向上心を持てるように自分の行動や考え方をまず変えていくことが大切です。
ここでは、責任のある仕事をしたくない性格を改善する方法を詳しく紹介していきます。

尊敬できる人を見つける

仕事に対してのやる気のなさを改善するためには、尊敬できる人を見つけると良いでしょう。
尊敬できる人を見つけることで、「この人のようになりたい」という気持ちが自ずと生まれます。そして、自分自身もスキルアップしようと努力することができます。憧れの人のようになれるなら、責任のある仕事をすることも苦ではなくなるでしょう。

何でも挑戦してみる

失敗を恐れずに何でも挑戦することを心掛けましょう。
チャレンジを繰り返すうちに恐怖心は薄れ、次第にどんなことでも楽しんで挑むことができるようになります。
挑戦することに慣れて充実感を得られるようになると、自ずと責任のある仕事をやってみたいと思えるようになります。

目標を設定する

仕事を心から楽しめるように、小さなことでも自分なりの目標を設定してみましょう。その目標をクリアしていく度に、「もっと重要な仕事がしてみたい」という気持ちがわいてくるでしょう。
ただ淡々と仕事をこなしているだけでは、向上心は生まれません。目的を持つことで仕事への姿勢が変わり、責任逃ればかりしていた自分を変えることができます。

今の自分の現状と向き合う

職場でのポジション・上司からの評価など、今の自分の現状としっかりと向き合うことで、「このままではいけない」と改めて思うことができます。
今の現状よりも立場や給料面などでステップアップするためには、責任ある仕事をして上司から認められる必要があります。そのためには努力と積極性が必要になります。やる気がなくなってきたときは、常に今の自分を見つめ直すようにすると良いでしょう。

プライベートより仕事を優先してみる

責任のある仕事をしたくない性格から脱却するためには、プライベートより仕事を優先してみるのも方法の一つです。
仕事よりも私生活に比重が傾いていると、自ずと業務に身が入らないものです。今までより真剣に仕事に取り組むことで、ときには残業もしなければいけなくなるでしょう。初めは面倒に思っても、続けていくうちに自然と仕事に対する情熱がわいてきます。
そして、責任のある仕事にも挑戦したいと思えるようになるでしょう。


責任のある仕事をしたくない人に向いている仕事とは

責任のある難しい仕事をしたくないという人には、単純な作業や、裏方的な職種、または完全に一人で仕事するスタイルが合っていると考えられます。
では、具体的にどのような仕事が向いているのかを紹介していきます。

事務職

事務職は、企業を支えるある意味では裏方のような存在です。書類を作成したり、電話対応をするなどが主な業務で、大きなミスをしない限り責任を問われるような重い仕事ではありません。
だからといって適当にしてしまうのはダメですが、比較的自分のペースであまり気負わずに仕事することができます。

ライン工

ライン工とは、工場での流れ作業に関わる工員のことです。単純な作業なのでミスを起こすことがあまりないところが、責任のある仕事をしたくない人にはピッタリと言えます。
ただ、ずっと同じ工程を何時間も繰り返さなければいけないので、忍耐力はどんな仕事よりも必要となります。

倉庫内作業

倉庫内での商品管理・ピッキングなども、そこまで責任の重い仕事ではありません。
ライン工と同じく、基本的には単純作業の繰り返しとなります。難しい業務ではありませんが、根気がないとやはり続かない仕事ではあります。また、重たい荷物を運ぶ場合もあるので、それなりの体力も必要でしょう。

コールセンター

コールセンターでお客様からの電話に対応する仕事も、責任が重い業務ではありません。
基本的にはマニュアル通りに対応すれば良いだけなので、難しく考えずに淡々とこなすことができます。ただ、失礼な対応をしてしまったときはお客様を怒らせてしまうこともあるため、最低限の礼儀とクレームに耐えられる精神力は必要となります。

フリーランス

仕事で責任を負いたくない人には、組織に属するよりもフリーランスで自由に仕事する方が向いていると考えられます。
一人で仕事していると、誰かに責任を負わされている感覚は一切ありません。その代わり、上手くいくかいかないかは全て自分次第です。やる気をなくせば仕事を失い食べていくこともできなくなるリスクがあります。


どんな仕事でも責任感を持って取り組むべき

仕事で責任を負いたくないと思う人は少なくありませんが、実際のところ責任感を持たずに取り組んでも問題ない仕事なんてありません。
どんな仕事でも、しっかりとミスがないよう意識して行わなければいけません。それでも失敗してしまうのは仕方のないことではありますが、「失敗しても怒られない」「重要な仕事じゃないから失敗しても良い」と思って取り組むのはあまりにも無責任過ぎます。そのような考えでは、どんなに簡単な業務だとしてもいずれ任せてもらえなくなってしまいます。
どんな仕事であっても、しっかりと責任感を持って行いましょう。