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女性が自慢話をする心理
自分に自信を持てていない
自慢する女性はあたかも自信満々のように見えがちですが、実際には心の底から自分に自信を持っているというケースは少なく、むしろ逆のパターンが多いと言えます。
自分に対して確固たる自信がないからこそ、「自慢をしていなければ落ち着かない」という精神状態になってしまっており、「自慢することは恥ずかしいことである」という思考を持ち合わせていません。
自分が黙っている限り周囲の人間からは認めてもらえないと考えており、またそのことに対して極端な不安や恐怖心を感じています。
そのような不安・恐怖を打ち消す手段こそが、周囲の人間に対して自慢をすること、そして周囲から「あなたはすごいね」という言葉をもらうことなのです。
周囲からの反応を通してしか自分自身を認めてあげることができない、心の弱さを持ち合わせているとも言えます。
男性への自己アピールをしたい
一般的に、女性が生きていく上で重要視していることは、好きな男性から自分を選んでもらうことです。
それは後世に優れた遺伝子を残すための、女性が本能的に認識しているいわば究極の使命なのです。
自慢話をする女性は、この本能がだれよりも強い傾向にあります。
好きな男性に振り向いてほしい気持ちが強すぎるからこそ、手段を選ばなくなっているのです。
一般的には、「自慢話をすることで周囲から嫌われるかもしれない」「謙虚な方が好まれやすい」と考えられるため、いくら男性への自己アピールがしたいとはいっても、自慢話をするという手段はとらないものです。
しかし自慢話を多くしてしまう女性は、「男性へのアピール」という目的だけに目がとらわれるあまり、こういった冷静な判断すらできなくなってしまっています。
同性内での上位ポジションを保持したい
自慢話をする女性は、自分が所属するコミュニティにおける、自分自身のポジションを極端に気にする傾向があります。
尚、これは同性内でのことを指します。
容姿や頭脳、男性からの好かれ具合など、あらゆる面において、女性の中で「自分自身が上位である」と思っていないと気が済まないのです。
よって、自慢話をすることで自らに「私はこの人たちよりもこんなにすごい」と言い聞かせています。
同時に、周りの女性たちに対しても「あなたたちは私より下なのよ」「私がこの中で一番」と印象づけようとしています。
このような女性は、例えば自分より明らかに優れた女性が現れたりした日には、その女性をおとしめるような言動を見せることもあります。
「皆が言うほどすごくない」「私の方がよっぽどすごい」と周りに吹聴し、自分のポジションを保持することに必死になります。
周囲の人間と比較することでしか精神的な満足感を得られない、偏った精神状態に陥ってしまっていると言えるでしょう。
環境のちがい
あるときテレビで社長令嬢が森泉さんに、自分は自慢してるつもりは全くないのに周りから「それ自慢?」とイヤミを言われることがあるが、どうしたらいいかと質問したところ、森泉さんは「下界に降りるからいけないのよ。」と答えていました。
本人にとっては当たり前のことでも、環境の違う人たちからすれば、それは自慢にうつる場合があります。
あるいは神田うのさんのようなタイプです。神田うのさんはブランド物のカバンを何十個と所有しているそうです。
周りの芸能人は「5個」などと答えていました。
すると神田うのさんは「でもカバン5個で足りる?」と発言し、会場全員から叩かれてました。バラエティですから、こういったやりとりは半分お約束なんでしょうけどね。
神田さんは自分のカバンの数が多すぎるという周りの意見を払拭しようとして、つい言ってしまった悪気の無い発言だったはずです。
しかし、そういったいわゆるKYな言動は、時に自慢と取られかねません。
自慢話に思えても、本人には全く悪意がない自慢もあります。
受け入れてもらうため
オーディションや会社の採用面接で必ず要求される自己PRですが、あれも自分の長所や得意分野、自分はどれだけ他の人間より優れているかを主張するわけです。
大自慢大会です。
なぜこんな話をするかというと、人間関係にも同じ場面があるからです。
友人になりたい、特定のグループに入りたい、彼女・彼氏になりたいなど、人が人を受け入れる前には「こいつどういう奴なんだ?」とお互いを見定める準備期間、つまりオーディション期間があります。
その時「じつは自分はこんな良いところがあるんだよ」「付き合うメリットがあるよ」というアピールが多くなります。行き過ぎると自慢話に思われるかもしれませんね。
しかしこれは自分の心を満たすためではありません。オーディションや面接と同じことですので「そうかこいつは私に受け入れてもらいたくて必死なんだな、かわいいな。」と思ってあげましょう。
嬉しくてしかたない
いい大人なんだから、誰も人の自慢話なんて聞きたくないことくらい分かっているはずです。でも人間はあまりに嬉しいことがあると、とにかく誰かに聞いて欲しくなってしまいます。
まるでテストで良い点数を取ったり、かけっこで1番になったのを帰宅後すぐにお母さんに報告する気分です。もう、道ですれ違った知らない人にまで「ねぇねぇ聞いてよ」と話かけんばかりの勢いです。
ところが世知辛い世の中、みんながみんなハッピーなわけではありません。相手によってはただの浮かれた自慢話としか取れない場合があります。そして相手の冷たいリアクションを見て初めて我に返るのです。これって自慢だったのかと。
この手の自慢は常習性のない無邪気なものですから「よほど嬉しかったのね。」と聞き流してあげましょう。