神対応する人の特徴や心理|神対応のやり方とは

神対応という言葉は、ここ最近様々なシーンで使われています。一体どのような対応が神対応と言われるに値する対応なのか?と疑問を感じている人も少なくはないでしょう。
そこで今回は、神対応について深掘りしていきます。
神対応の意味や、神対応する人の特徴・心理、更に神対応のやり方など、様々な視点から解説していきます。

神対応の意味とは

神対応という言葉には、「完璧に行き届いた対応」「非常に気の利いた対応」といった意味があります。親身になって対応してくれたり、困ったとき手助けしてくれた相手に対して、「神対応してくれた」という表現が用いられます。
言葉の最初に「神」という単語を持ってくることで、「その事柄の中で最も優れている」ということを表しています。このことから、神対応は素晴らしい褒め言葉であると言えます。
また、神対応の反対語には、「塩対応」という言葉があります。塩対応は、「そっけなく冷たい対応」を意味しています。

神対応する人の特徴

神対応する人は、ネガティブな言動・行動をしません。そのため、神対応する人を嫌いな人はおらず、関わったほとんどの人から「いい人」という印象を持たれます。
そんな神対応する人の特徴について、詳しく紹介していきます。

誰にでも親切

神対応する人は、誰にでも分け隔てなく親切に接することが特徴です。
例え相手が苦手な人であっても、その気持ちを態度に表すことなく完璧に隠し通し、相手に好印象を与えることができます。
常に周りに目を配っているため、困ってる人がいるとすぐに気づき手を差し伸べてあげられます。

いつもニコニコしている

神対応する人は、いつどんなときでもニコニコしていることが特徴的です。
職場で皆が仕事に追われてピリピリしたムードでも、常に笑顔で明るいオーラを放ち場の空気を和ませてくれるので、欠かせないムードメーカー的存在と慕われます。女性であれば、かなりモテるタイプと言えるでしょう。

リーダーに任命されやすい

対応力や人望の厚さが評価され、リーダーに任命されやすいのも神対応する人の特徴の一つです。
自己主張が強い人はリーダーになりたがりますが、ワンマンなため上手くいかない傾向があります。しかし、神対応な人は空気を読む・人の気持ちを汲むことができる協調性のあるタイプであるため、皆に慕われ頼られるリーダーとなれます。

世渡り上手

神対応な人は、世渡り上手なことも特徴的です。
職場では部下や同僚から慕われるだけでなく、目上の人を上手く持ち上げることにも長けているため上司からの評価も良いです。そのため、昇格・昇給のチャンスを人より早く掴めるなど、上司からお気に入りの存在として可愛がられ好待遇を受けることができます。

人に好かれる

神対応な人は、とにかく人から好かれやすいのが特徴です。
礼儀正しく決して相手に失礼な態度をとることがなく、その上的確に相手が喜ぶことを見抜き行動に移すので、誰からも「いい人」と思われやすいのです。
接客業など、人に好かれることで利益を得られる職業にかなり向いているタイプと言えます。

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神対応する人の心理

神対応する人がどのような思いで丁寧に人に接するのか、その心理は人によって様々なものがあります。裏表のないまっすぐな思いで親身になって対応する人もいれば、何か魂胆がある場合もあります。
ここでは、神対応する人の心理を詳しく紹介していきます。

神対応を心掛けている人は、自分の間違った対応で人を不快にすることで、クレームやもめごとなどの面倒なことが起こるのを避けたいと考えている場合があります。
特に接客・営業など人との関わりが主となっている職業に就いている場合は、このような心理で神対応を心掛けている人がほとんどだと言えるでしょう。

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心から感謝している

建前で神対応している人ばかりではなく、中には心からの感謝の気持ちを持って人に丁寧な対応をしている人もいます。
まっすぐな性格の人はどんな小さなことでも感謝することができるので、人に対して常に礼儀正しく親切でいられます。
このタイプは損得勘定がないため、誰に対しても自然と素晴らしい対応をすることができるのです。

人に良く思われたい

人に良く思われたいという気持ちから、神対応をする人もいます。
このような思いを持つ人は、人から嫌われて孤立することや悪者になることを極端に恐れる、八方美人なタイプと言えます。
人当たりが良く第一印象は良いですが、いざというときにボロが出て利己主義な本性があらわになってしまう場合があります。

劣等感を埋めたい

神対応と人に褒められることで、劣等感を埋めようと考えている人もいます。
このような心理状態に陥る人は、人から褒められることでしか自分の価値を感じられないタイプと言えます。
仕事において能力が低い、容姿に自信がない…などのコンプレックスが原因となり、過剰なまでに人に丁寧に接し感謝されることで、自分の価値を見出そうとするのです。

得をしたい

人から好かれて得をしようという考えの上で、神対応をする人もいます。
このタイプは、上司に気に入られて昇給のチャンスを掴みたい・お金持ちの異性と付き合いたい…などの貪欲な気持ちから、狙った相手だけに神対応をします。
損得勘定でしか神対応しないので、多くの人から嫌悪感を持たれてしまいます。


神対応という言葉が嫌いな理由

神対応は今や多くの人が気軽に使っている表現で、褒め言葉として使われるため人を不愉快にはしないと思われがちですが、様々な理由で神対応という言葉に嫌悪感を持つ人も少なくはないのです。
ここでは、神対応という言葉が嫌いな理由を詳しく紹介していきます。

上から目線に思える

「あの人って神対応だよね」人をそのように評価する人物がどこか上から目線に思えてしまうのが、神対応という言葉が嫌われる理由の一つです。
「神対応」とか「塩対応」などと人の対応に対していちいちケチをつける人に限って、偉そうに人を評価できる立場なのか?という疑問を持ってしまうような人間性であることが多いため、「神対応」と言われてもなぜか喜べない場合があるのです。

どこでも使われ過ぎていてうざい

テレビやネットニュースなど様々な場面で神対応という表現は使われていますが、あまりにも乱用されていると「またか…」とうんざりしてしまいます。
最大級の素晴らしさを表現するために、言葉の最初に「神」と付けるのはもはや一般的になっていますが、何でもかんでも「神」と言われると結局何が本当に良いものなのか?誰が本当に良い人なのか?分からなくなってしまいます。

プレッシャーになる

神対応と言われることがプレッシャーになることも、褒め言葉なのに嫌悪感を持ってしまう理由です。
「神対応=完璧な対応」ということなので、今後少しでも対応に失敗したらどんどん自分の印象は悪い方に減点されていくため、常に高水準の対応をし続けなければいけない…という気分になってしまうのです。

メディアに踊らされてる感じが痛い

「神対応」や「塩対応」などの言葉を日常的に使う人を見ると、メディアに踊らされてる痛い人という印象を持ち、嫌悪感を感じてしまう人もいます。
神対応などのSNS上で発生した言葉を日常生活に取り入れている人を見ると、「普段の会話くらいちゃんとして欲しい」とイライラする人は少なくありません。

単純に若者言葉が嫌い

神対応という言葉が嫌いなのは、単純に意味不明な若者言葉が嫌いなことが理由の場合もあります。
時代と共に新しい若者言葉はどんどん増えていきますが、その変化にいい歳をした大人はなかなかついていけません。また、若者言葉を平気で目上の人に使う人も存在し、礼儀に厳しい人から見ると「失礼なヤツ」と思えてしまいます。


神対応のやり方

相手を不快にさせない対応を心掛けていれば、誰でも神対応を身に付けることは可能です。自分のこれまでの人に対しての接し方を見直し、マイナス点はどんどん改善していきましょう。
ここでは、神対応のやり方を具体的に紹介していきます。

相手の目をしっかり見る

神対応を身に付けたいなら、まず人と接するときは相手の目をしっかり見ることから始めましょう。
人と対話する際に目を合わせないのは、相手からすると「拒絶されている」と感じられる態度なので、どれだけ良い対応をしていても「感じの悪い人」という印象がついてしまいがちです。

迅速な謝罪と対応

相手に神対応と思わせたいときには、とにかく迅速な謝罪と対応を心掛けましょう。
クレームを受けたときや、自分のミスで仕事の進行を遅らせてしまった場合、言い訳したりふてぶてしい態度をとってしまってはいけません。
まずは心からの謝罪、次いで的確な対応をすることで、相手に好印象を与えることができます。

気遣いを見せる

相手に対して気遣いを見せることも大切です。
気遣いを自然にできるようになるには、まず周囲の人のことをよく見ておく必要があります。飲食店のスタッフが常にお客さんの動きに注視し、お水がグラスからなくなればすぐに注ぎにいく…これはすごく気遣いを感じさせ、また神対応とも思われる行動です。このように周囲の人が困っているときなどすぐ手助けできるよう、常に目を配っておきましょう。

感情的にならない

神対応をするためには、感情的にならずいつでも冷静でいることもポイントの一つです。
何かトラブルがあった際に感情が先行してしまうと、対処が遅れたりミスを重ねてしまうなどの更なるトラブルが生まれてしまう可能性があります。トラブルが起こったらまず心を落ち着かせ、冷静で的確な判断をすることが神対応に繋がります。

基本は誰にでも笑顔で接する

神対応をしたいなら、基本的に誰にでも笑顔で接することも心掛けるべきです。
笑顔は素晴らしい対応の基本なので、相手がどれだけ感じの悪い人でも口角を上げて対話するようにしましょう。
ただ、真面目な場面や相手があなたに対して怒りをあらわにしているときにも、ニコニコと笑顔で対応するのは完全に逆効果なので注意が必要です。


神対応で知られる芸能人

いい人そうと思っていたタレントに、実際会ったときに冷たく対応されて幻滅した…という悲しいエピソードを持つ人は少なくないでしょう。
ここでは、関わる全ての人に神対応ができると評判の高い芸能人について紹介します。

羽生結弦

フィギュアスケート選手の羽生結弦さんは、神対応で多くの人々を魅了しています。
競技中の美しさや甘いマスクで世の女性達から人気を集めていますが、誰に対しても気遣いができる好青年っぷりも注目を集めています。
ネット上で自身を中傷した相手の炎上に対してまでも気遣うなど、王者の余裕を感じさせる素晴らしい対応力を持つ人物です。

木村拓哉

男女問わず幅広い世代から支持を集め、歳を重ねてもカッコよさが衰えることがない木村拓哉さんも、神対応で知られています。
共演者やスタッフだけでなくファン対応も良く、スーパースターでありながら誰にでもスマートかつ気さくに接することが評判となっています。

明石家さんま

お笑い界の重鎮であり、長年に渡ってお茶の間の人々を楽しませてくれている明石家さんまさんも、神対応で知られる芸能人の一人です。
明石家さんまさんが一般人から神対応と言われるのは、テレビと実物の印象が同じで裏表が全く感じられないからです。実際に会ったファンの誰もが口を揃えて「いい人」と言うほど、飾らない魅力で溢れる人物なのです。

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塩対応より断然神対応が好まれる

神対応の対極に位置するのが塩対応ですが、女性の中には塩対応女子に憧れの気持ちを持つ人が少なくありません。
塩対応には媚びないイメージや、なんとなく不思議ちゃんに見えて魅力的に思える側面がありますが、結局多くの人から「愛想のない人」「感じ悪い」と思われてしまうことが多いです。
異性にモテたい・人から好かれたい、と思うのであれば、神対応を身に付けた方が絶対的に良いと言えます。