我が子を愛するあまり、子離れできずに「どうしよう」と悩んでいる親は少なくありません。
しかし子はいつかは巣立っていくもので、子離れは子育て卒業の課題として最も大きいものと言えるでしょう。
今回はそんな子離れに苦しんでいる親についてお伝えしていきます。
子離れできない親の特徴や子離れする方法やコツ、子離れした後の過ごし方などについて触れていきますので、子離できずに悩んでいる人は参考にしてください。
目次
子離れできない親の特徴
子供は日々成長していくもので、親はそんな子供の成長に対して温かい目で見守っていかなければなりません。
しかし子供への愛情が強くて、なかなか子離れできない親は多いものです。
ここではそんな子離れできない親の特徴について、解説していきます。
子供を自分の思い通りにコントロールしようとする
子離れできない親の特徴には、子供を自分の思い通りにコントロールしようという点が見られます。
子供はこれまで自分が育ててきたのだから、自分の思い通りになって当然だと思ってしまうのです。
普段の生活の中で細かいことはもちろんのこと、人生を大きく左右する進学に対しても就職に対しても、親の価値観を子供は選ぶものだと思っています。
子供に対して過干渉であり過保護
子離れできない親の特徴には、子供に対して過干渉であり過保護であるという点も見られます。
子供は成長して自立しようとしているのに、自分が口や手を出して手助けをして結果的に子供の成長を妨げてしまうのです。
子供のためと思っていても、度を超すと子供はこれからの人生で人間関係をしっかり築くことができなかったり、自分で判断して言動を起こすことができなくなってしまいます。
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子供に期待し過ぎている
子離れできない親の特徴には、子供に期待しすぎているという点も見られます。
子供には好きな道を歩ませてあげたいという気持ちから、子供に様々なチャンスをつかみ取るための取り組みをさせている親は少なくありません。
しかし、子供が望んでもいないのに「〇〇のような偉大な人になって」とか「〇〇のようになるために良い大学に行って」などと過度の期待をすると子供は息苦しさを感じます。
子供の意見を聞き入れない
子離れできない親の特徴には、子供の意見を聞き入れないという点も見られます。
このタイプは「まだ子供には自分で考えるなんて早すぎる。親の言うことを聞いていれば間違いないから」と親の意見を押し付けるのです。
子供は自分の意見を持って成長しようとしていても、親が子供の意見を聞き入れないため、いつまでたっても成長を成し遂げることができません。
子供の成長を受け入れない
子離れできない親の特徴には、子供の成長を受け入れないという点も見られます。
子供が可愛い故、子供はいつまでたっても小さく可愛いままでいてほしいと願うのです。
子供が成長して自分でできるようになっていることでも「あなたにはまだ早い」とやらせてあげなかったり、子供の考えを受け止めてあげなかったりします。
しかし、そうすることは子供の成長を妨げることになります。
子離れできない親はうざいと思われるの?
子離れできない親は、時としてうざいと思われることがあります。
子供の成長は親としては嬉しいもので、子供が自分で様々なことを考えて言動を起こすことは喜ばしいことです。
しかし同時に親としては、子供が親離れをして子育て卒業に差し掛かると寂しい気持ちを拭いきれないことがあります。
「子供が成長したのだから喜ばなければ」と思う反面、子供が巣立っていくことが悲しいのです。
子供はそんな親に対して感謝の気持ちを忘れませんが、あまり子離れできない気持ちが強すぎると成長の妨げとなりうざいと思われることがあります。
子離れする方法やコツ
我が子を本当に愛するのであれば、子離れするときがきたら寂しい気持ちを抑えつつも子離れをしなければなりません。
しかしこれまで子供を一番に考えてきたのに、どのように子離れをしていけばよいのでしょうか。
ここでは子離れする方法やコツを解説していきます。
子供と適度に距離を置く
子離れの仕方には、子供と適度に距離を置くという方法があります。
これまでは子供が何かをしようとしていたらすぐに口や手を出していたけど、そうせずに子供がしていることを見守るようにするのです。
子供が何か手助けを求めてくれば手を貸す程度で、自分からは手や口を出さずにいるようにすれば自然と子離れをすることができるようになるでしょう。
子供の意見を尊重する
子離れの仕方には、子供の意見を尊重するという方法もあります。
これまでは子供がすることに対して、自分の経験から「〇〇のようにした方が良い」とアドバイスをしてきたことでしょう。
しかしこれからは子供に「どうしたらよいと思う?」と聞いてみて、子供の意見を尊重することで子離れをしていけるようになる可能性があります。
自分の交友関係を充実させる
子離れの仕方には、自分の交友関係を充実させるという方法もあります。
これまでは子供の教育をすることに一生懸命で、自分の交友関係を後回しにしてきた人もこれからは様々な人との関係を築いていきましょう。
多くの人と関わることで様々な意見を聞くことができて、これまで子供が一番だったのがそのほかにも大切なことがあると認識できるようになります。
子供の成長を把握する
子離れの仕方には、子供の成長を把握するという方法もあります。
子供は親の知らないところでいつの間にか成長をしていることもありますので、子供や子供の周辺の人の意見をよく聞いてみてください。
「そんなことも考えられるようになっていたのか」と子供が成長していることを認識で来ますので、「自分も子離れをしなければ」という気持ちになっていきます。
自分の価値観を子供に押し付けない
子離れの仕方には、自分の価値観を子供に押し付けないという方法もあります。
「自分が子供のころは〇〇だったからこうしなさい」と自分はアドバイスをしているつもりでも、子供にしてみれば時代の相違を感じるものです。
子供の意見を受け止めるくらいの気持ちで子供に接することができれば、子供も成長しますし親も子離れをしなければならないと感じることでしょう。
子離れした後の過ごし方
親から巣立った子供は自立して成長への道を歩みますが、残された親には寂しさを感じてその気持ちを抑えきれない場合もあるでしょう。
そんな気持ちの穴埋めをするためにも、親は子供が巣立った後の過ごし方を見つけなければなりません。
ここでは子離れした後の過ごし方について、解説していきます。
仕事に気持ちを傾ける
子離れをした後の過ごし方には、仕事に気持ちを傾ける方法があります。
仕事は責任を持ってやり遂げなければなりませんし、それをするためには必要最小限の時間を要するものです。
これまでは自分の時間を子育てに費やしてきたことでしょうが、仕事に時間を費やせば子離れした後の寂しさを感じる暇はほとんどなくなるでしょう。
趣味や習い事をする
子離れをした後の過ごし方には、趣味を持ったり習い事をすると言う方法があります。
子育てをする前は、自分の好きなことや興味を持ったことをしたいという気持ちになったこともあるのではありませんか。
趣味や習い事は子離れした後の寂しさを紛らわせてくれますので、トライしたいと思うことがあれば以前の気持ちを思い出してやってみましょう。
部屋を片付ける
子離れした後の過ごし方には、部屋を片付けるという方法もあります。
部屋を片付ければこれまでとは違った澄み切った空気を取り入れることができますし、ストレス発散にもなる傾向が強いです。
それに新しい空気が入り込んだため。沈んだ気持ちや寂しい気持から解放されることもありますので、寂しさを紛らわせることができます。
パートナーとの関係を見直す
子離れした後の過ごし方には。パートナーとの関係を見直すという方法もあります。
子供が成長して自立したら、あとにはパートナーと二人きりの生活が待っていますので、二人で新しい取り組みを始めてみましょう。
一緒に料理を作ることも良いでしょうし、趣味を持つことも良いでしょう。
二人で過ごしているうちに寂しさが紛れることも考えられます。
子供が巣立ったことを理解する
子離れした後の過ごし方には、子供が巣立ったことを理解するという方法もあります。
子供は自分の所有物ではなく別人格のため、成長して巣立っていくのは当然と考えるのです。
そして自分の気持ちを子供中心の世界から、もっと広い世界に向けてみてください。
そうすることで子供は大切だけど、巣立って行ったのだと理解できるようになります。
良い状態で子離れしましょう
子離れできない親の特徴や子離れする方法やコツ、子離れした後の過ごし方などについてお伝えしてきました。
親の子供に対する愛情は何ものにも代えがたいものです。
ただ、子供はいつまでも親の手元にいるわけではなく、いつかは親から巣立っていきます。
また、親はそれを理解しなければなりません。
親も子もお互いに良い状態で、子離れ親離れできるのが理想的です。
そうできるためにも、自分をしっかり持って心の準備をしておきましょう。
良い人生を送るために、必要なことです。