仕事でも勉強でも恋愛でも、あまりの壁の高さに心が折れてしまうことは誰にでもあります。あなたも逃げてしまいたいと考えたことがあるのではないでしょうか。
多くの人は、自分の限界まで堪えなんとか乗り越えることができないか、試行錯誤するものです。しかし中には難しいと判断したらすぐに諦めてしまう堪え性のない人もいます。
ここでは堪え性のない人について紹介していきます。
目次
堪え性の意味とは
堪え性とは、苦しいことを我慢できる性質を持つことを指します。仕事や勉強・恋愛など、人間は生きていく上で様々な壁に当たります。
そんな時にすぐに諦め逃げてしまうのではなく、堪え乗り越えようとする力が求められるでしょう。その力を持ち合わせているのが、堪え症なのです。
苦しいことや難しいことから逃げることは簡単なことです。誰もが逃げたいという弱い心を持ち合わせています。そこを堪えて苦しいことに立ち向かえることができるのは、その人の強みであると言えます。
堪え性がない人の特徴
堪え性のない人には共通する特徴があります。ではどのような特徴が見られるのでしょうか。
ここでは堪え性のない人の特徴を紹介します。ぜひ参考に、自分又は周りの人に当てはまる人はいないか見比べてみtれください。
プライドが高い
自分の思った通りに物事が進まないと気が済みません。思った通りに物事が進む前提で考えていることもあり、自分の考え通りにやれば間違いないという自信があるのでしょう。
予想外のことが起きると、プライドの高さと自信が邪魔をし、現実を受け入れることができません。特に男性は仕事面で、女性は恋愛面で見られる事が多いです。
自分が優先
周りの人よりも自分を優先してしまう、自己中心的な姿が見られます。どこか他人を下に見ており、人から意見されたり指示されることに嫌悪感を感じることがあるようです。
また自己愛が強いため、自分に甘く他人には厳しいといえます。
待つのが苦手
堪え性がない人は、せっかちな特徴があります。結果が出るまでに時間のかかることや人のペースに合わせることが苦手です。
また待ち合わせで待たされる・飲食店で並ぶといったことも苦手で、すぐにイライラしてしまいます。心の余裕のなさが表れているとも言えるでしょう。
人の意見を聞かない
堪えるときには自分を納得させて気持ちを落ち着かせ問題解決して行くことが多くあります。自分の意見だけではなく客観的な考えも必要になるのです。
しかし堪え症がない人は人の意見を聞くことができないので、それが難しいと言えます。視野が狭く自分の考えの中だけで問題解決しようとするのです。
諦めが早い
堪え性が無い人の最大の特徴は、諦めが早いことです。少しでも達成できないと感じれば、すぐに諦めます。
特に周りからの評価を気にする人や、失敗することを恐れている人は当てはまります。結果が出てからでは失敗としてカウントされるので、早い段階で諦めてしまうのかもしれません。
堪え性がない心理
堪え性の人に対し、なぜこんなことも堪えることができないのだろうと疑問に感じたことはありませんか？堪え性のある人にとって理解ができないことかもしれません。
ここでは堪え性がない人の心理について紹介します。ぜひ参考に堪え性がない人を理解するきっかけにしてください。
我慢が嫌い
誰でも我慢することは苦痛を伴うことがあります。我慢しなくても良いのならば、そうしたいでしょう。
堪え性が無い人は、我慢が嫌いで我慢するのであれば諦めた方が良いという考えを持っているのです。小さいころから我慢するという環境になかったことが原因の可能性もあります。
評価が気になる
周りからどう見られるかや社内評価を気にしすぎてしまうあまり、失敗するくらいなら失敗にはならない方へ持って行った方が良いという考えに至っています。自分の実力は自分自身が一番分かっています。
自分ができる範囲のことを選び行うことで、堪える必要も無くなります。
ストレスを感じたくない
結果を残したり目標達成することは、成果を出せれば達成感を得られることができますが、そこに至るまでの過程はストレスに感じることも多くあります。なぜストレスを感じてまで頑張らなくてはいけないのかが分からないのです。
頑張ることを美徳とは考えていないのでしょう。
協調性がない
会社に勤めれば嫌でも協調性が求められます。特に複数人で仕事を進める必要のある職種の場合、同じ目標に向かい一緒に進まなければなりません。
しかし堪え性のない人は協調性が無く、自分の好きなように行動するため孤立しがちです。自然と堪えることをせずに離脱することになります。
我慢の考えが分からない
時には我慢することが必要になることは理解しています。ストレスを溜めてまで我慢することにどんな利点があるのか理解ができないのです。
人は利点を見出せなければ苦痛を伴うことを自ら進んで行うことはありません。我慢する必要性を１度でも実感すれば、堪え性を身につけられるかもしれません。
堪え性がある人の特徴
これまでは堪え性のない人に注目しましたが、ここでは逆に堪え性がある人の特徴を見てみましょう。堪え性がある人はどのような特徴をしることで、堪え性がない人との違いを知ることができます。ぜひ参考にしてみてください。
ポジティブ
以前経験した成功体験があるので、何するときもポジティブに捉えることができます。成功するまでにどんなに苦しいことが起こると想像できたとしても、その先には大きな成果が待っていると思えば、頑張ることができるのでしょう。
いつでもポジティブに物事を捉え進めることができます。
感情のコントロールが上手い
堪え性がある人は、どんなにストレスが溜まってイライラしても、感情を表に出すことはありません。感情を表に出すことで、自分の気持ちを抑えられなくなってしまうことを良くわかっているのです。
特にネガティブな感情は平常心を保つことで、冷静に対応することができるのです。
視野が広い
苦しい状況になればなるほど視野が狭くなり、自分だけが苦しい状況であるように感じてしまいがちです。しかし周りを見渡せば同じように苦しく大変な状況で努力を続けている人は多い物です。
堪え性がある人は視野を広く持ち、自分を悲劇のヒロインに仕立て上げることはありません。
負けず嫌い
負けず嫌いな人にとって途中で投げ出すことは、自分の負けを認めることになるので許せません。そのため自然と堪え性がある人になります。
強いメンタルの持ち主とも言え、失敗を恐れる気持ちよりも負けたくないという思いのほうが勝っているのです。
強がり
堪え性が無い人に対しマイナスなイメージを持っており、同じようになりたくないという強い感情を持っています。そのためちょっとのことでは諦めない強がりな特徴が見られます。
また自分は我慢強い性格であると自負している節も見られ、弱音は吐けない性格とも言えるでしょう。
堪え性がない人の改善方法
堪え性がないことを人に指摘されることで自分の堪え性がないことを気にしている人は少なくないでしょう。直したいと考えている人に、堪え性が無い人の改善方法をここで紹介します。
ここで紹介する改善方法を参考に、少しずつ実践してみてください。
客観的に見る
自分の行動や考えを客観的に見るようにしましょう。自分が１日に行うスケジュールや目標を描きだし、どこまで達成できているかを目で見ることで、成果が一目でわかります。
客観的に自分の行動を見ることで、小さな成功体験を味わうことができるでしょう。それは自信に繋がることになり、堪え性がない自分を改善することに繋がります。
メリットを見つける
堪えることで自分が得られるメリットを見つけてみましょう。自分にとって大きなメリットが得られると分かれば、自然と堪え性は身に付きます。
メリットに対して我慢が少ない物から始めると、取り入れやすくなると言えます。
相手に合わせる
協調性を意識した行動を取ることは、堪え性を鍛えることに繋がります。自分の考えや意思を封印し、全てを相手に合わせる必要はありません。
しかし同じ仕事をしている間は、同じ目標に向かって進む必要があります。自分にだけでなく周りに目を向けてみましょう。
失敗を受け入れる
どんな人でも失敗することはあります。失敗は成功のもとというように、失敗するからこそ見えてくることもあるのです。
堪え性がない人は、まず自分の失敗を自分自身が受け入れるということから始めると良いでしょう。
余裕を持つ
１日のスケジュールをたてる時は、時間の余裕・心の余裕を持てるものにしましょう。余裕が無ければ、イライラの原因となり、イライラしているとちょっとの我慢も辛いものになります。
イライラ軽減するだけで、堪え性がある人に近づくことができるのです。
堪え性がない人に向いている仕事
堪え性がない人にとって自分にあった仕事を探すことは、大変なことかもしれません。自分には合わない仕事についてしまえば、すぐに壁にぶつかり逃げ出したくなってしまうでしょう。
ここでは堪え性がない人に向いている仕事を紹介します。ぜひ参考に働きやすい職場を探してください。
工場勤務
工場での仕事は、毎日同じ時間に決まった作業を行います。また周りの人と行うというよりは、個人で黙々と進めるものが多いと言えるでしょう。
自分にあった作業であれば、我慢することなくこなすことができる仕事と言えるのではないでしょうか。
webライター
誰とも接することなく自分のペースで行えるwebライターは、堪え性が無い人にも向いている仕事と言えます。しっかり仕事の時間を作ることもできれば、プライベートを充実できるようスケジュールを組むこともでき、良くも悪くも自分次第です。
パソコンが使える環境さえ整えることができれば、気軽に始めることができます。
配達員
その日によって配達する家は違いますが、自分が担当する地域はある程度決まっているので、ルートさえ覚えてしまえば同じように回り届けるだけです。配達員もどちらかと言えば個人で進める仕事になるので、変なプレッシャーや協調性も必要ありません。
清掃業
清掃業は何人かでグループになり、同じ場所の掃除を担当しますが、基本的に掃除をするのは個々で行います。仕事の内容も比較的我慢を有する内容ではなく、割り振られた場所を綺麗にするという、とてもシンプルなものです。
堪え性がない人にとっても比較的就きやすい職と言えるでしょう。
警備員
警備員は、人との関わりや難しいプロジェクトに参加といった業務ではなく、どちらかと言えばカギなどの管理や巡回や監視といった立ち仕事が多い仕事と言えます。信頼と誠実さが求められる仕事ではありますが、堪えなくてはいけない重圧はありません。
我慢することが苦手な堪え性がない人でも、しっかり勤めやすい職業です。
日本の会社では堪え性が求められることも…
働き方改革が進みだんだん苦しいことも堪え乗り越えることを美学とする考えは薄れてきていますが、まだまだ忍耐強い堪え性のある人が求められ、昇進にも繋がる傾向があります。世の中には難しいことや苦しく感じることはたくさんあり、感じるたびに避けてしまうような人ばかりでは、仕事が成り立たなくなってしまうからなのでしょう。
堪え性が過ぎると、ストレスを溜めてしまい心も体も壊してしまうことになるので問題がありますが、多少の堪える力は必要かもしれません。
