あなたの周りには何事にも否定から入ったり、いつも否定的なことを言ったりしている人はいませんか?そんな相手に対してどのような印象を持っているでしょうか。自分の意見や価値観を否定されるのは誰だって疲れてしまうので、良いイメージを持たない人の方が多いはずです。
今回は、否定ばかりする人の特徴や対処法、否定が多い人の悲しい末路についてご紹介します。
目次
否定ばかりする人の特徴
いつも否定ばかりする人には誰もがうんざりしてしまいます。否定ばかりする人も同じように、いつも否定されてばかりでは面白くないはずです。それなのになぜ否定や文句が多くなってしまうのでしょうか?
ここでは、否定ばかりする人の特徴についてご紹介します。
自己顕示欲が強い
否定的なことばかり発言する人は自己顕示欲が強い人が多い傾向にあります。
相手の意見に反論をすることは自分が発言するターンがくるということです。その間は周囲が聞き手に回るので、自分という存在をアピールする時間になると考えているのです。
誰かに注目されたい、自分を表現したいというタイプの人は、否定的なことを言うことで周囲の注目を集めようとしています。
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自慢が多い
自慢話をする頻度が高いことと周りをよく否定することは比例関係にあります。
自慢が多いということは自分の方が立場が上であると誇示したいのです。周りにいかに自分がすごい人間なのかアピールしたい、認めてもらいたいと考えています。このような人たちは、周りを否定して下げることで相対的に自分を上げようとする言動が多く見られます。
アドバイスに聞く耳を持たない
いつも否定ばかりする人は、逆に誰かから否定されることを人一倍嫌がります。
周りを否定することが多いということは、自分が正しいと思い込んでいることも多いのです。そんな思い込みの中で他人からアドバイスをされようものなら腹が立って仕方がないのです。その人をさらに否定的に解釈するようになってしまいます。
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思い込みや固定観念が強い
思い込みや固定観念が強い人は、否定的な発言が多くなる傾向があります。
思い込みや固定観念が強くなる理由は、自分が一度持った価値観を変化させることができない頑固な性格だからです。周囲から自分とは違う新しい価値観を聞いても、受け入れることができないため自分の考えを貫き通すために、周囲に自分の価値観を主張し続けるのです。
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常に臨戦態勢
否定が多くなるということは、普段からアンテナを張って誰かのあら探しをしているということです。通常であれば気付かないような小さなほころびでも見逃すことなく、隙あらば攻撃をするつもりでいるのです。
つまり、否定ばかりする人はそもそも周りを否定する気満々なのです。
否定ばかりする人の心理
否定ばかりする人はどうしてそんなに否定的に物事を捉えがちなのでしょうか。否定ばかりする人には共通の特徴と同じように共通した心理や考え方をしていることがあります。否定が多い人たち本人でも気付いていないかもしれない否定ばかりする人の内面的な特徴について、もう少し掘り下げてみましょう。
孤独を感じている
自分を目立たせたい・自分が優位に立ちたいと考えて他人を否定することが多いケースでは、内心は孤独で寂しがり屋である可能性があります。他に自分を表現して話に興味を持ってもらう手段が分からず、否定をすることで周りがその場では注目してくれることが嬉しいのです。
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自信がない
先程は自分が正しいと思い込んでいるという特徴をご紹介しましたが、真逆のタイプで本当は自分に自信がないという人も他人を否定することが多くなります。
自分に自信がないから、他人と意見が食い違うと不安になってしまうのです。また他人が違う価値観だと分かると、自分自身を否定されたような気分になってしまうこともあります。
そのため、自己肯定感を維持するためにその場をけん制する意味で否定をすることが多くなります。
相手を馬鹿にしている
相手を選んで否定するかどうか判断している人は、否定する人を根本的に馬鹿にしている可能性があります。
こういう人は、例えば、尊敬できる相手であれば自分とは違う価値観であっても認められるものです。しかし、そうでない相手の場合は、自分が正しくて相手が間違っているはずだという思い込みをしてしまいます。
実は相手に嫉妬している
先程の「相手を馬鹿にしている」とは正反対ですが、実は相手に対する嫉妬心から否定ばかりするという人もいます。これは特に本人が気付いていないケースかもしれません。
嫉妬は自分のほうが負けている、損をしていると感じたときに生まれる感情です。それを認めたくないときに、自分の方が勝っていると誇示するために否定をするのです。
素直に嫉妬心を自覚して受け入れることができたらおそらく否定ばかりはしないはずです。無意識の妬みによって否定をしてしまうのです。
イライラしている
手当たり次第に何でもかんでも否定をする人は、単純にイライラしているだけということもあります。特にイライラしている時は、他人の粗が気になるものだからです。
しょっちゅうイライラしているのであれば、それだけ仕事や私生活に満足できていない証拠でもあります。充実感の無さは相手への嫉妬を生み、先述のように嫉妬は否定的な感情を生み出します。
否定ばかりする人が疲れる理由
否定をされたということは価値観の違いが露になったということです。お互いに意見交換をして討論をする余地もあるはずなのに、多くの人は否定をされたら会話をやめたくなるのはどうしてなのでしょうか。
ここでは、否定ばかりする人が疲れる理由をご紹介します。
プライドを傷つけられるから
自分の中の大切なポリシーや価値観を否定された時に、人はプライドが傷つきます。
否定ばかりする人はその人にとって大事な部分がどこか考えることもなくとにかく否定的な言動をするので、相手のプライドを傷つけることも少なくありません。
自分のプライドを傷つけた人間に対する苦手意識が芽生え、「この人と会うだけで疲れる」と感じるようになってしまうこともあります。
精神的苦痛が大きいから
例えばパートナーが否定ばかりする男性の場合、それは否定が多いという言葉で済まされず、モラルハラスメントに該当すると言えます。
1番身近な相手からいつも否定され続けることでとても大きな精神的なダメージを受けます。その後の人格にも影響が出る可能性もあるのです。
否定ばかりする男性から離れられないという人は共依存の関係に陥ってしまっているかもしれません。出来るだけ早く脱出しましょう。
やる気が出なくなるから
否定ばかりされるとやる気が出なくなることも少なくありません。例えば、職場に何をやっても否定ばかりしてくる上司がいたら、仕事に対するモチベーションを維持するのは難しいことです。せっかく頑張ったのに認めてもらえないなら、頑張る理由を見出せなくなってしまいます。
否定ばかりする人はその人の意欲も低下させているのです。
人を信用できなくなるから
あまりにも否定をされ続けると、他人への期待感や信頼感を失ってしまいます。どんな言動をとっても他人から否定されることが分かっているので、最初から人間に対して何も求めなくなってしまうのです。
それが続くと人間不信にも繋がり、あまり良いとは言えない精神状態になってしまいます。
イライラが伝染するから
もしも穏やかでお互いの価値観を尊重するようなニュアンスであれば、否定をされたと感じる人はいないでしょう。否定されたと実感するということは相手の言動に問題があったということです。
その問題点に対して自分もイライラしてしまい、いつも否定ばかりする人に対して「この人と話すといつもイライラして終わる」というイメージが根付いてしまうのです。
否定ばかりする人への対処法
否定ばかりする人と接することは疲れると感じる人も多く、できれば避けたい相手です。しかし、仕事や学校など自分で付き合う相手を選べるわけではない環境にも否定ばかりする人はいるものです。
避けては通れない否定ばかりしてくる人がいるなら、自分の考え方や行動を少しだけ変えることで、以前よりも付き合いやすくなることもあります。ここではそんな否定ばかりする人への対処法をご紹介します。
聞いてるふりをしながら無視をする
否定されたことを真に受けて言い返したり落ち込んだりしていてはいつか気が滅入ってしまいます。相手はとにかく誰かを否定することが目的であり、あなたの価値観を間違っていると真剣に考えているわけではありません。適当な相槌を打ちつつ聞いているふりをしながら話はほとんど頭に入れないことがおすすめです。
最初は難しいかもしれませんが、やっているうちに少しずつスルースキルが身についてきます。
相手を立てる
否定ばかりする人が自己顕示欲や注目を浴びたいという理由から否定的な言動をしている場合、相手を立ててあげることで否定する回数が減っていくことがあります。否定をしない会話の中でも自己顕示欲が満たされると分かることで、否定ではない会話の仕方を相手が覚えていくという仕組みです。
例えば、相手が話している内容について興味があるそぶりで質問をしたり、否定した内容の具体的な改善案を提案してもらったり、相手の価値観そのものを褒めたりといったことが挙げられます。
オウム返しをする
相手の欲求を満たすもう一つの方法として、相手の否定的な発言に対してオウム返しをするというやり方もあります。オウム返しとは、相手の言葉を繰り返す方法です。例えば「そのお店の食事は美味しくないよ」と否定されたら「そうなんだね」あるいは「そこは美味しくないんだね」と返事をするコミュニケーションの手法です。
相手は言いたいことを伝え、それを肯定された満足感があるため、それ以上強く否定的なことを言わなくなる可能性があります。
論破してみる
頭では分かっていても言い返したくなることは誰にでもあるでしょう。もし相手が自分の得意分野における否定をしてきた場合は、思い切って論破してみるのも一つの手段です。
相手が否定しようがない事実や統計データを用いて、反論できないところまで追いつめてみるのです。相手はあなたから論破されることを警戒して否定することが少なくなってくるかもしれません。
内容を肯定的に受け止める
もしも否定ばかりする相手がどうやっても変わる見込みがない場合、あなた自身が少し考え方を変えてみるのはいかがでしょうか?不本意かもしれませんが、あなた自身は人間的に大きく成長できるタイミングかもしれません。
例えば、あなたが「偉そうにしてるね」と言われて腹が立った場合、それだけ自分が普段堂々とした態度でいることができているのだとポジティブに変換してみるのです。そして、どうしてもポジティブに変換できない部分は自分の改善点として変えることができないか模索するのです。
否定ばかりする人の末路
いつも前向きな言動をしてくれる人と否定ばかりが目立つ人であれば、前者のほうが好ましいというのが圧倒的多数派の意見です。あまり人から好かれないであろう否定ばかりする人は、ずっと否定をし続けることでどのような末路が待っているのでしょうか?
嫌われ、孤立する
否定ばかりする人は最終的に必ず孤立します。誰だって自分のことを否定する人と一緒にいたいとは思わないので、当然の末路であると言えます。
職場などの孤立できない環境であったとしても、同僚たちに嫌われて信頼関係を築くことができず心理的に孤立してしまいます。
誰も助けてくれなくなる
物理的あるいは心理的に孤立することから、助けてほしいときに誰も手を差し伸べてくれなくなるのも否定ばかりする人の悲しい末路です。
信頼関係が崩れているだけでなく、周囲の人たちは「助けてあげても、それすらもまた否定されるかもしれない」と感じます。いつも否定ばかりする人を助けることよりも自分を守ることの方が優先されてしまうのです。
いつか言い負かされる
世の中は否定ばかりの人と適度な距離感を保った付き合い方が出来る人ばかりではありません。他人のあら探しや否定ばかりしているうちにもっと攻撃的な人間が現れ、否定ばかりする人を目の敵にしてくることもあります。
周りがうまく交わしていたから否定ばかりできていたかもしれませんが、どれだけ否定してもさらに上回る反論が返ってくることで、否定ばかりする人は言い負かされて恥をかいたり挫折を味わうことでしょう。
社会的に排除される
否定ばかりしていると、社会的に排除されることがあります。露骨ないじめに合う可能性や「一緒にいると否定されて辛いから、あの人は除外して集まろう」と防衛的な排除の可能性もあります。いじめはあまり良いことではありませんが、自分を守るための疎遠はやむを得ないとも言えます。
精神的に病んでしまう
強すぎる自己顕示欲や承認欲求によって精神的に不安定になることがあります。さらに、その欲求が満たされなくなる日はいつか必ず来ます。いずれ周囲はその人の否定を聞き流すようになるからです。
そんなときに自分の欲求を満たす方法が分からず、精神的に病んでしまう可能性があるのです。
否定ばかりする人は誰からも愛されない
否定ばかりする人の特徴や対処法、否定が多い人の悲しい末路についてご紹介しました。
もしあなたの周りに否定的な言動が目立つ人がいるのであれば、対処法を試してみるなど改善を図ったり改めて付き合い方を見直したりする機会を作ってみましょう。
そして、自分の欲求を満たす否定ではなく、相手のためを思う助言をし合える関係を目指してみてくださいね。