普段生活している中で、過去の面白かった出来事を思い出して突然思い出し笑いをしてしまった経験はありませんか?
思い出し笑いは何も悪いことはありませんが、笑う場面やタイミングを間違えると周囲から怪訝に思われてしまうこともあるでしょう。
1人で突然笑い出した人がいれば、誰だってビックリしてしまうはずです。
今回は思い出し笑いをする理由やその心理、思い出し笑いをやめたい時の対処法をご紹介します。
目次
なぜ思い出し笑いをするの?
人はなぜ、思い出し笑いをするのでしょうか。
その理由の1つが、笑いでのストレス解消です。
日常生活にストレスが多いと心はリラックスしたいと考え、嫌な思い出よりもできるだけ楽しくて幸せな出来事を思い出そうとします。
そのため今日経験した辛いエピソードよりも、過去の楽しい思い出をよみがえらせて思い出し笑いをするのです。
笑うことは科学的にもストレス解消法として効果的であると証明されており、ストレスが体に与える影響を緩和する働きがあるとされています。
思い出し笑いとは、体が本能的に笑いを求めている証拠なのではないでしょうか。
思い出し笑いの心理
思い出し笑いは無意識に行われる傾向にあります。
そのため周りに人がいれば、突然笑い出したりすると驚かれてしまうこともあるでしょう。
思い出し笑いをする人には、いったいどのような心理がはたらいているのでしょうか。
自分の世界に没頭している
思い出し笑いをする人は過去の出来事を思い出し、その時の幸せな気分に浸っています。
自分だけの世界にどっぷりとつかっており、空想を楽しんでいるのかもしれません。
退屈な時間を過ごしている時など、想像力が豊かな人は自分の世界に没頭する傾向が強く、思い出し笑いも起こりやすいでしょう。
現実逃避をしている
目の前の出来事がつまらなかったり、興味がない、楽しくない時に現実逃避として思い出し笑いをする人も多いのではないでしょうか。
「あの時は楽しかったな」と過去の思い出をよみがえらせることで、辛い現実から目をそらそうとしています。
昔を懐かしんで思い出し笑いをしても問題解決にはならず、現実からただ逃げたいという心理がはたらいています。
緊張の緩和
深刻な場面やまじめな話をしている最中に思わず思い出し笑いをしてしまう、そんな人もいるでしょう。
重苦しい場面では緊張感が高まり、体も心もストレスを感じるものです。
そんな時人は無意識に思い出し笑いをすることで緊張感を和らげ、精神のバランスを保とうとします。
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怒りや悲しみの抑制
怒りや悲しみの感情は強力で、周囲や自分さえも傷つけてしまうことがあります。
そんな時に心が壊れてしまわないように、笑うことで負の感情を抑え込もうとします。
楽しかった、幸せだった出来事を思い出し笑うことで、周りの大切な人や自分を守ることにつながるのです。
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心から幸せを感じている
思い出し笑いをする人の中には、思い出して笑みがこぼれるほど幸せな毎日を送っている人もいるでしょう。
思い出すこと全てに幸せを感じており、そんな日々に心から満足しています。
楽しい出来事が毎日溢れていて、心が幸せであふれて思わず笑顔になってしまうのです。
思い出し笑いする人の性格
何も面白いことがないのに笑っている人を見かけたら、きっと誰でも驚くことでしょう。
大人数でワイワイ楽しみながら笑い合う人は社交的で明るい性格の人に見えますが、思い出し笑いをする人はちょっと毛色が違うように感じます。
思い出し笑いをする人はいったいどのような性格の持ち主なのでしょうか。
想像力が豊か
思い出し笑いをする人は何かをしている最中でも、頭の中で様々な妄想や空想をして楽しむ傾向があります。
そのため非常に想像力が豊かで、人が思つかないような突飛な考えを持っていることもあるでしょう。
大勢の中に入っていくよりも、部屋で1人想像力を使って物思いにふけることを好みます。
内向的
思い出し笑いをする人はどちらかというと内向的で、あまり友達付き合いが上手とはいえない人が多いのではないでしょうか。
自分の意見や感情を表に出すことも滅多にありませんし、大勢の中で目立ちたいとも思っていません。
大勢でワイワイ盛り上がることも好まず、1人の時間を大切にするタイプです。
穏やか
人前であまり自分の感情を出さず、いつも穏やかそうに見える人は男性・女性を問わず思い出し笑いをよくするでしょう。
例えすごく面白いことや嬉しいことがあっても、人前で大笑いや大喜びはしません。
後になってから思い出してクスっと笑い、喜びの余韻に浸っているはずです。
ポジティブ
嫌なことがあった時は、誰だって落ち込むものです。
そんな時ポジティブな人は、嫌なことを楽しいことで乗り越えようと考えます。
楽しかった思い出でをよみがえらせ、思い出し笑いをして嫌な気分を吹き飛ばしてしまうのです。
昔の思い出に逃げるのではなく、楽しかった出来事をバネにして辛い今を乗り越えようとしています。
集中力がない
自分が興味のない出来事には関心を示さず、目の前の出来事に集中できない人は思い出し笑いをしがちです。
ちょっとでも退屈だと思うと自分の世界に入ってしまい、人の話も聞きません。
学生の頃はいいかもしれませんが、社会人になってからは苦労するでしょう。
思い出し笑いは幸せなことなのか?
思い出し笑いと聞くと、今に集中できていない、辛い現実から目をそらす行為、のように感じる人もいるかもしれません。
確かに人は「あの頃はよかったな」と過去を懐かしみ、昔の楽しかった出来事を思い出して感傷にひたることがあります。
今が不幸だから過去の幸せな出来事に目がいってしまう、そう考えることもできるでしょう。
しかし思い出す行為というのは、気持ちに余裕があるからこそできるものです。
そもそも幸せな、楽しい思い出がなければ思い出し笑いはできません。
そう考えれば、思い出し笑いは幸せな行為なのではないでしょうか。
思い出し笑いをやめたい時の対処法
思い出し笑いは、自分1人で楽しむ分には全く問題がありません。
とはいえはたから見れば、1人で笑っていて気持ち悪いと思われる可能性も。
あまりに思い出し笑いがひどい人は直したい、と考えるかもしれません。
今回は思い出し笑いをやめたい時の対処法をご紹介します。
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思い出し笑いのクセを認識する
思い出し笑いを直したいならば、まずは自分がどんな時に思い出し笑いをするのか、自分のクセを認識しましょう。
漠然と直したいと考えていても、そう簡単にクセをやめることは出来ません。
どんな時に自分は思い出し笑いをしがちなのか、そのパターンを分析して下さい。
目の前の出来事に集中する
思い出し笑いをしがちな場面の1つに、退屈な時間があります。
自分の興味関心がない場面に遭遇すると、自分の世界に入り込んでしまう人は多いものです。
そんな時は、相手に少しでもいいので興味を持つ努力をしてみて下さい。
過去や未来ではなく今現在に集中すよう心掛けると、思い出し笑いの抑制につながります。
自分を客観的にみつめる
思い出し笑いをしそうになったら、自分を客観的に見つめてみましょう。
思い出し笑いをする自分を、もう1人の自分が遠くから眺めているような気分で観察するのです。
「今〇〇を思い出して笑いそうになっている」のように事実を見つめると、自分の感情をだんだんコントロールできるようになっていきます。
呼吸を意識する
笑ってはいけないと思えば思うほど、笑いがこみあげてしまうこともあるでしょう。
そんな時は、ぜひ呼吸に集中してみて下さい。
体の感覚に意識を集中すると落ち着きますし、空想の世界から現実の世界に引き戻してくれる効果があります。
笑いたい衝動も少しずつ、収まっていくはずです。
笑いから気をそらす
どうしても笑いたくなったら、笑いから気をそらすのも1つの手です。
例えば体をつねったりして軽く痛みを与えると、痛みで笑いたい気分を抑制できます。
もしくは頭の中で数を数えたり、部屋の中で特定の色を探したりするのも効果があるでしょう。
何か小さな目的を作り、笑いたいという意識を別の物へ無理やり移すのです。
人前での思い出し笑いは要注意
1人でいる人がクスっと笑ったのを見て、いきなり気持ち悪いと思う人はいないはずです。
しかしあまりにも回数が多かったり、人が話している時に頻繁にニヤニヤするのは避けるべきでしょう。
思い出し笑いにはストレスや緊張の緩和効果もあると言われており、体が欲している場合もあります。
無理にやめる必要はありませんが、他人を不愉快にするような思い出し笑いには注意した方がよさそうです。