大人になると嫌なことがあっても「ここでは泣けない」という場面に遭遇しますよね。
感受性の強い人は、感情が高ぶると同時に涙が出てしまい職場で恥ずかしい思いをしてさらに落ち込んでしまった経験はありませんか?
この記事では、泣くことを我慢する人の心理から大人として泣くのを堪えなければならないシーンについて解説。
また、泣くことを我慢する方法・我慢していた涙の解放方法まで紹介しています。是非活用してみて下さい。
目次
泣くのを我慢する心理
1人のときは泣くことはあっても、人前で泣くことは我慢する人が多いでしょう。
私たちは笑うこと・怒ること・悲しむことはすぐに表現できるのに、なぜ泣くことは我慢してしまうのでしょうか?
ここでは、泣くことを我慢する心理を紹介します。
強気になっている
人前で泣くことは自分の弱みを見せることだと考えています。特に男性はその傾向が強いのではないでしょうか。
人前で泣くのが恥ずかしいと感じる理由として、プライドが高い・ドライな性格が原因でしょう。
「泣き顔なんか見せるもんか」と強がっていることもあります。
子供みたい
泣いている人をみるとつい慰めたくなります。
特に職場のロッカーで急に泣き崩れる人をみると、見た人はほっとけない気分になりますよね。このように、泣く行為は誰かに助けを求め慰めて欲しい「かまってちゃん」のように感じることがあります。
いい大人なのに、子供のように慰められることが嫌な人は人前で泣きたくありません。
気を使わせたくない
泣くことで相手を驚かせることがあります。人に気を配れる性格の人は心配かけたくないという心理が隠れています。
例えば亡くなった人の思い出話を久しぶりに会った友人としているとき、泣いてしまったら相手に気を使わせますし場も暗くなってしまいます。そんな空気を作ることに罪悪感を感じ泣くことを我慢するのです。
泣き顔に自信がない
泣いた顔というのはあまり自分ではみることがありません。TVなどで泣いている人をみると美しく感じる人もいればそうでないと感じる人もいます。
泣くのを我慢する人の中で「自分の泣き顔なんか絶対変に決まっている」と思い込んでいると、必死に見せないように耐えてしまうでしょう。
罪悪感を持っている
泣くことに対して罪悪感を抱いているからです。
昭和時代の父親は、強い男になって欲しいあまりに息子に対し簡単に泣くことを許しませんでした。
子供の頃に泣きそうになったら「泣くんじゃない」と親から叱られ、「泣くこと=悪いこと」と育ってしまったことが原因です。
泣くのをこらえる必要がある状況
大人になると、「ここで泣くとドン引きされる」ことがあります。
泣く行為は、場の空気を悪くすることや相手を困らせてしまうことに繋がります。やはりいい大人がすぐに泣いてしまうことは避けたほうがいいですよね。
ここでは、大人として泣くのをこらえる必要がある状況を解説します。
他の社員の前
働いている時間は楽しいことややりがいがあることだけではなく、理不尽に厳しく言われると涙が出そうになりますよね。
泣きたくなったらトイレやロッカーに行って人目のつかないところに行きましょう。叱責をした相手や他の社員がいる前で泣く行為は「甘え」の行為に見られてしまいます。特に女性の場合、「泣いたら済むと思っている」という目で見る人もいるからです。
結婚式での挨拶
子供の結婚式では親も出席者に挨拶をする場面があります。
今まで育ててきた子供が新しい家庭を築く嬉しさと寂しさで涙が出てくることはもちろんあるでしょう。
しめの挨拶で「泣くな」ということはありませんが、号泣しながら挨拶するのは親として感情が高ぶりすぎています。
出席してくれたお客様への挨拶では泣くことはこらえましょう。
会社の面接
面接では過度の緊張から涙が出そうになることもありますが、ここはぐっと堪えなければなりません。
新卒での面接では圧迫面接をしたわけでもなく、これまでの就職活動について聞いただけで涙ぐんだ学生がいてそれ以後面接にならなかったといいます。
内定欲しさのプレッシャーがかかるのは分かりますが、やはり会社の面接で泣かれてしまうのは面接官もどうしたらいいのか困ってしまいます。
恋人の前
彼氏から何か言われて泣いてしまった経験はありませんか?また、男性でも彼女から許してもらいたくて泣く人がいます。
実は恋人が泣くと正直「ウザい」と思う人は多いようです。特に恋人とは関係ないことで泣いてしまうこと・身に覚えのない浮気を疑われ泣かれること・喧嘩した後いつまでも泣き続けること、これらの場合で泣くことは我慢したほうが良さそうです。
子供の前
母親・義母の立場の人が子供の前で泣くことはあるかもしれません。
子供が思い通りにならないからと、すぐに泣く行為は子供にとってウザくどうしたらいいのか分かりません。
理解されないからとヒートアップしたくなる気持ちは分かります。しかし、思うようにならないからといって泣きながら主張することは自己憐憫な人がすることです。
泣くのを我慢する方法
泣くことを我慢しなくてはいけない状況に遭遇したとき、私たちはどのようにすれば泣くことを阻止することができるのでしょうか?
感受性が高く涙が出やすい人にとっては切実な悩みに当たることでしょう。
ここでは泣くのを我慢する方法について紹介します。
目を逸らす
泣くのを我慢しなくてはならない場合、目線を逸らし違うことを考えるという方法があります。
例えば、大勢の前で挨拶するとき涙が出そうになったら全く関係ない外の空の風景を見ます。「外はいい天気」と考えると、違う思考がフィルターになって涙が出にくくなるので、落ち着いて話しをすることができます。
口を開ける
口を開けると深い考え事ができなくなります。
マスクで活用できることや、手で口を覆えばバレなくて済みます。自分に目線が集中しない場所であれば簡単に泣くことを我慢できる方法です。感情が高ぶって泣きそうになっても、涙は出にくいでしょう。泣くのを我慢したいときは少し口を開け様子をみて下さい。
空を見上げ深呼吸
上を向いて目を見開くことで涙が蒸発しやすく涙が出にくくなります。また、人は上を向くとポジティブな気持ちになりやすいです。
悲しいときや傷ついたときは空を見上げてみましょう。空を見上げ鼻から吸って口から吐くのを30秒ほど行うと落ち着いてきますよ。
面白い場面を思い出す
過去に面白かった話や大笑いした出来事を思い出してみましょう。
涙を堪えているときに、頭の中でチャンネルを切り替えるように面白いことを思い出します。
最近みた動画でのシーンや誰かがドジをした場面・いい間違えた場面を思い出すと気持ちも切り替えやすくなり気分が前向きになります。
本当に落ち込んだときは難しいかもしれませんが、是非試してみて下さい。
手を握りしめる
グーパー体操は手を強く握って緩めることで身体の緊張をほぐす効果があります。また、手を強く握りしめると爪が当たり痛みが走ります。すると、気持ちが手に意識が写りやすくなることで涙が出にくくなります。
片手でも効果があるので、握りしめた手を片方の手で被せれば比較的どんな場所でも使えます。
我慢した涙を思いっきり解放して泣く方法
子供のようにワンワン号泣することって「ちょっと恥ずかしい」って思っていませんか?
泣くことは負けたようで嫌・迷惑をかけてしまうと考えてしまい我慢していては、心に黒いモヤモヤが残ったままです。
モヤモヤを吹き飛ばすには泣く自分を許し解放することが大切です。
ここでは気分がスッキリできるお勧めの「涙活」がありますので参考にしてください。
心に響く音楽
何気なく流れる音楽の中に、あなたの心情にピッタリな曲と出会ったことはありませんか?
泣ける音楽や元気ソングで検索すると心情にピッタリな音楽と出会えるでしょう。
心境にピッタリな曲を聴くことで、心がリラックスしスッと心に入るのが分かります。一緒に口ずさむと、なぜか涙が出てくることがあります。
罪悪感を捨てる
泣くことに対するマイナスのイメージを捨てましょう。そして、自分に向かって「偉かったね」「思い切り泣こう」と唱えます。
あなたの味方になってくれる、友人・家族を思い浮かべて下さい。涙が出てきたら「もっと泣いてもいい」と、心に語りかけて下さい。
ポジティブな言葉で煽ることで、素直に涙が出てくることでしょう。
泣ける映画
思いっきり泣きたくなったときは、感動系ストーリー映画はいかがでしょうか。
最近では、子供向けのアニメの中でも胸が熱くなり涙を流す大人の男性が増えています。
可愛い主人公が健気に頑張る姿や友情・家族を題材にした作品は感情移入しやすく心を動かしやすいでしょう。
レビューで星の数の多い作品や泣ける映画〇選で検索して、あなたにあった作品を探してみて下さい。
お風呂場で泣く
シャワーを頭から浴びて、涙と共に洗い流すと思いっきり泣けます。
シャワーの音で鳴き声を消すことができるので、誰にも気付かれることなく思い切り泣くことができます。
また湯船に入るとリラックスするので、ゆっくり浸かりながら涙を流すことで心がスッキリできるでしょう。
自然に触れる
悲しいことや辛いことがあると海を見にいくと心が浄化されます。
波の音・心地よい風・広い海を見つめると、なんだかちっぽけなことと思えてくるので不思議ですよね。
日常の抑圧から解放された気分に自然と涙が出てくるのでしょう。泣きたいときは海・山・美しい光景をみることであなたの魂は喜びます。
モヤモヤした気持ちを手放せば泣くことは我慢できる
泣くことで良くないことはズバリ「許して欲しい」という甘い考えから泣く行為です。
利己的な理由ではなく、心のリセットのために泣くことは悪いことではありません。
言いたいことを我慢し受け入れてしまう人ほど、いざ主張しようとするだけで涙が出そうになるようです。
心の中は言いたい言葉で溢れかえっていませんか?
日々のストレスを放置することは、泣いてはいけない場面で泣きやすくなることと繋がっています。
泣くのを我慢しなくてはならないことは、泣き虫さんにはキツイことでしょう。泣くことを減らすためにも、心にモヤモヤは貯めないようにしましょう。
嫌なことを言われたら「すぐ熱くなる人の言葉は真に受けなくていい」と流す癖をつけると、ストレスは貯まりにくくなりますよ。