アナログ人間の特徴｜デジタル人間との違いやうざい時の対処法とは

アナログ人間という言葉を聞いたことがあるでしょうか。一般的にアナログ人間と聞くとイメージするのは、PCやスマホの操作に疎く、時代に乗り遅れた仕事の仕方や物事の進め方をする人でしょう。

もちろんそのような人をアナログ人間と指すこともありますが、実際のアナログ人間は、内面についても意味することがあり、それは一概に悪い意味とは言えません。デジタル化が進む現代において、アナログ人間とはどのような人を意味するのでしょう。

ここではアナログ人間の特徴やデジタル人間との違い、アナログなやり方や考えなどについて紹介します。アナログの良さが見えてくるかもしれません。

アナログ人間の意味とは

アナログ人間と言うとネガティブな印象から、自虐的に使う人もいます。アナログという言葉はネガティブな言葉とは限らず使用されます。

では人に対してアナログと使用した場合、どのような意味を指しているのでしょうか。ここではアナログ人間の意味を紹介します。

機械に弱い

アナログ人間という言葉で一番イメージするのが、この理由でしょう。昔は今のように何でもデータでのやり取りではなく、手書きで書類を作ったり、PCを使用したとしても紙に印刷していました。しかし日々進化していく中で、書類はペーパーレス化されデータでのやり取りをされます。

その進化について行くことができず、機械の操作が危うい人をアナログ人間と表されます。

昔からのやり方を好む

新しいシステムの導入で便利になることはわかっていても、今まで長年やってきたやり方を変えることに抵抗を感じる人もアナログ人間と言われる理由でしょう。スマホ一つで,
カレンダー機能やto doリストを使用することができます。しかし未だに手帳に手書きしている姿を見ると、アナログ感は否めません。

人との関りを重んじる

今は人とコミュニケーションを取ると言うと、SNSやアプリが主流となっています。しかし人とコミュニケーションを取るなら顔を合わせ会話、大切な内容は直接か電話で行うという考えを持つ人はアナログ人間です。

そんな人はメールだけでのやり取りも好まない傾向にあります。

数値だけで判断するのを嫌う

数値を見れば良い結果が出せる答えが一目瞭然で、効率的と言えます。しかしアナログ人間は、いくら効率が良いと言っても数値だけで判断することは好きではありません。

「工夫したら良い結果になるかもしれない」といった、理想論で物事を考え成果に導く方法を取ることがあります。上手くいけばよいですが、理想を語っただけになってしまった場合、効率の悪い人や言い訳の多い人と捉えられてしまうこともしばしばです。

結果よりも過程を重視

結果を出すことはもちろん大切なことではありますが、結果を出せば何をしても良いという考えの持ち主ではありません。結果を出しているから、「業務態度が多少悪くても許される」「敬語が出来なくても問題ない」とは考えられないのです。

普段の態度も評価の一つと考えています。

アナログ人間とデジタル人間の違い

アナログ人間の対義語としてデジタル人間という使い方をされます。どちらかと言えばデジタル人間は若い人をイメージしやすく、発展的な考えを持つ人を指すように感じます。

ではアナログ人間とデジタル人間はどのような違いがあるのでしょう。

協力スタイルと個人スタイル

アナログ人間はどちらかと言えば、みんなで意見を出し合い様々な発想の中から良い方法を導き出すスタイルです。しかし反対にデジタル人間は、今までのデータや情報から答えを導き出すため、個人で仕事が完了できてしまうのです。

デジタル人間からすれば、正解はデータと情報の中にあるので、話し合っている時間があるのであれば分析に時間をかけるべきとも思っています。

仕事にひらめきを求める派と求めない派

アナログ人間はその場でひらめいたアイディアを大切にし臨機応変に対応したり、良い意味でも悪い意味でも、その場のノリを大切にします。デジタル人間は急な変更やひらめきで行動することを苦手と感じています。

きっちり決められたことを予定通りにこなしたいのが、デジタル人間と言えるでしょう。

感情的と冷静

アナログ人間は、自分の気持ちや感情を仕事に持ち込みます。相手の思いを汲んで仕事するので温かみの感じる仕事ができることが良さでもありますが、一歩間違えば感情的になり過ぎる・私情を挟んだ仕事の仕方が見られます。

デジタル人間は常に冷静です。自分の感情は一切仕事に持ち込むことはありません。その代わり、冷たく感じられたり相手の気持ちに合わせた選択ができない場合があります。

曖昧とはっきり

アナログな人は良い意味で余裕を持たせた仕事の進め方をし、デジタルな人は白黒はっきりさせた進め方を求めます。どちらも良い面・悪い面があるので一概に正解とは言えません。

しかしお互いのやり方を窮屈に感じる可能性は大きいと言えそうです。

アナログ人間の特徴

アナログ人間はデジタル機器に疎いといった技術面だけではなく、考え方など内面や仕事へ取り組み方に当てはまることが分かりました。では実際にアナログ人間の人はどのような特徴があるのかを、ここで見てみましょう。

直感で行動

アナログ人間は、今までの経験を元に仕事を進めたり、直感や感覚を信じて突き進む傾向にあります。良い案をひらめいたらすぐ実行に移すことができるので、行動力があると言えます。その反面、計画性がなく上手くいかないこともあり、欠点に受け止められそうです。

人情味がある

相手の気持ちや今までの付き合いを大切にします。これは職場の同僚はもちろんのこと、取引先の人に対しても同じです。

そのため数字だけを見てれば、取引先を変えるべきであっても、今までの付き合いを優先し、数字だけで簡単に切ってしまうということができず、会社に不利益をもたらすことも見られます。

お節介

基本的に仕事はチームで行うという考えを持っているアナログ人間は、自分の仕事だけでなく、人のこともよく見ています。誰かが仕事に行き詰っていれば手を差し伸べる親切さを持っています。

しかし頼まれてもないのに口出しすることもあるので、求めていない人にとっては迷惑に感じることもあります。

分析や検証が苦手

物事を分析したり検証して、その結果から進め方を検討するなど、合理的な判断は得意とは言えません。今は情報を駆使することで無駄を抑えることができ、多くの若い人はデジタルなやり方を好みます。

そんななかアナログな人は、「体を動かして努力すべき」「泥臭く地道に進める」などちょっと古さを感じさせる仕事の仕方を美学としているようです。PCやスマホばかり見て動かないのは仕事をしていないのと同じなんて考えているでしょう。

臨機応変

直観的・感覚的で行動するアナログ人間は、ちょっとした予定変更やトラブルで動じることはありません。もともときっちり計画を練り、決められた中だけで動いているわけではないので、余裕があるのです。

変更になるのであればそれに合わせ行動するだけです。むしろ臨機応変に対応することに優れていると言えます。

アナログ人間をうざいと感じる理由

冷静で個の活動を大切にするデジタル人間にとって、アナログ人間は人との関りを求めることもあり、うざいと感じることも多いと言えます。

ではどのような行動に対しうざさを感じさせるのでしょうか。ここではアナログ人間にうざいと感じてしまう理由を紹介します。

自分の好みで左右する

個人の好みや思考が優先させることもあるのがアナログ人間です。しっかり仕事をこなしているのにも関わらず、個人的好みにより不公平な扱いをされれば、うざいと感じるのは当たり前のことです。

これが上司や先生といった、自分よりも立場が上の人がアナログ人間の場合、更に不公平さが増し嫌悪感を抱くことでしょう。

新しいことを受け入れない

自分が長年やってきたことが正しい・自信があるという思考のため、新しく何かを取り入れることを拒否します。変化が怖いのかもしれません。

あるいは新しい物を受け入れることで、周りの人よりも上という自信を崩されるのが許せないのかもしれません。どちらにしても、良くしようと提案している人にとっては、自己都合で却下してくるアナログ人間はうざいと感じるでしょう。

必要以上にコミュニケーションを取る

アナログ人間は、職場の仲間はしっかりコミュニケーションを取って、円滑に仕事を進めるべきという強い考えがあります。もちろんコミュニケーションが取れていることは、仕事を進めるうえで大切なことです。

しかし必要以上に取る必要はなく、行き過ぎたコミュニケーションはうざいと避けられてしまうポイントでもあります。

努力の仕方は人それぞれ

良く動いている人を見ると、仕事に積極的で努力をしている人に見えるでしょう。アナログ人間の人はそんな目に見えて努力をする人が好きです。

しかし努力の仕方は人それぞれ違い、よく見れば目に見えた動きはしてなくても努力している人はいます。アピールしてもん勝ちというのはあまり良いとは言えません。

デジタル機器を覚える気が無い

会社はいかに効率的に仕事がこなせ、利益を得ることができるかを模索し、やり方を変えていきます。新しいデジタル機器が導入されることもあり、それに合わせ使い方を覚える必要があります。

会社に勤める限り誰もが覚えるべきことを、アナログ人間だからと逃げ人任せにする人は、うざいのひとことでしょう。

アナログなやり方をするメリット

アナログなやり方でもデジタルなやり方でも、物事によって合う合わないが出るのは当たり前のことです。アナログなやり方はうざさ感じる反面、アナログなやり方だからこそ得られるメリットも多くあります。

ここではアナログなやり方をするメリットを紹介します。

トラブルに強い

常に状況や相手に合わせその時々に最適な仕事の進め方を見極めているので、デジタルなやり方に比べ様々なトラブルの回避方法を知っています。臨機応変に対応することができるので、トラブルが起こっても心配ありません。

助けてもらえる

同僚・取引先など関わりのある人たちを大切にしているため、自分が困難に陥った時には助けてもらう事ができます。「何かあった時にはお互い様」という信頼関係が気づけていることは、強みになります。

様々な経験ができる

自分の考えに合わせて行動するのがアナログのやり方なので、１つのやり方ではなく様々な方法を試すことになります。成功・失敗どちらにせよ、様々な方法を試すことで経験は豊富になっていくと言えるでしょう。

考える力がつく

決められたことだけを行う、数字だけを見て判断するデジタルなやり方とは違い、相手に合わせやり方を変えたり、その場のひらめきで案を出していくアナログなやり方だからこそ、考える力がつくと言えます。

考える力はただ仕事するだけでは身につけることができません。考えては実行しての繰り返しをすることで、考え方のコツを掴むことができるのです。

精神力がつく

当たって砕けろで、ひらめいたことを取り合えずやってみるということを、日々繰り返しているので、失敗も多くしています。ある意味、失敗することに慣れていると言え、ちょっとの失敗では落ち込みません。

むしろ失敗しても次に生かそうとする、強い精神力がつきそれは社会人として働く上で大きなメリットになります。

アナログな生き方をする方法

今日からアナログ人間になろうと思ってもすぐに変われる人はいません。長年の癖や考え方は根強く自分の中にあり、何も考えずに生活すると癖が出てしまいます。

アナログな生き方をする方法を紹介しますので、少しづつ変えていきましょう。

情報に惑わされない

自分が目で見て感じたことを信じて行動してみることも、アナログな生き方をするための方法として有効です。

結果だけの情報を見るのと、過程から結果まで全てを自分の目で見るのでは、物事の見え方に違いがあると言えます。分析した結果や情報といった資料から判断することは正確な情報であると言えますが、それだけでは得られない物もあるということを知っておきましょう。

行動に移す

思いついたことに対し、素直に行動してみることは行動力の向上を図ることができます。デジタルなやり方に慣れてしまうと、いい案が思いついたとしても、行動に移す前に成功に繋げることができるか確認するところから入ります。また少しでも成果を上げる可能性が低ければ行動に移すことはしません。

失敗も経験の一つとして受け入れ、まずは行動に移して見ましょう。

信頼関係を築く

どんな仕事でも、１から１０まで１人で完結することは出来ません。多かれ少なかれ人との関りはあります。

関わった人とはコミュニケーションを取り、信頼関係を築くようにしましょう。その人間関係に救われることもあるかもしれません。

人の仕事に興味を持ってみる

自分の仕事だけでなく、人の仕事にも興味を持ち、どのように仕事を進めていくのかを見てみましょう。自分には思いつかない仕事のやり方を発見するきっかけになります。

また自分ならどう進めていくかを考えてみると、自分の仕事の進め方を見つめなおすことにも繋がるので良いと言えます。

便利さだけを求めない

デジタルなやり方は便利で効率的に物事を進めることができます。アナログを取り入れるからと言ってデジタルなやり方を全て辞める必要はないです。

メールやＳＮＳでのコミュニケーションに会話を追加してみるなどちょっとした工夫で、人の温かさを伝えることができるのではないでしょうか。

アナログ人間は古臭いやり方ではない

アナログ人間と聞けば、どこか古いやり方を続けている人のように感じます。今のやり方について行けない人が、おこなっているやり方と馬鹿にする人もいるかもしれません。

もちろん中には昔の成功体験を今でも引きずり、時代の流れに乗らず立ち止まっている人もいます。しかしアナログなやり方が古く通用しないとは言い切れません。

デジタルなやり方を求められる時代も過ぎ、今はデジタルのやり方も理解したうえで、アナログを取り入れることを求められる時代に入ってきているのではないでしょうか。アナログな人間味溢れるやり方はいつの時代でも必要と言えるのです。