人を立てるのがうまい人の特徴について、紹介します。
あなたの周りにも、『人を立てるのがうまい人』はいませんか。
煽てたりゴマをするのとは違い、自然に相手を立てられる人って尊敬しますよね。
ここでは、『人を立てるのがうまい人』にフォーカスを当てていきたいと思います。
人を立てるのがうまい人の心理や特徴の他、人を立てる方法についても紹介しますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
目次
「人を立てる」の意味とは
まずは、『人を立てる』の意味から見ていきましょう。
『人を立てる』を辞書で引くと、以下の意味が載っています。
- 交渉で相手との間に代理人や仲介者を作ること
- 人を自分より上に見て尊重すること
- 自分は退いて人の面目を立てること
今回の『人を立てる』の場合、2つ目と3つ目の意味が当てはまりますね。
相手を自分より上に見たり、自分が一歩引いたりして、相手の立場を尊重することを『人を立てる』というのです。
簡単に言うなら、人を持ち上げて気分良くさせること、ですね。
相手を立てる人の心理
相手を立てる人の心理を紹介します。
相手を立てることのできる人は、相手を自分より上とみて尊重したり、相手を持ち上げて気分良くさせられる人のこと。
仕事ができる人、モテる女性はみな相手を立てると言われますが、どんな心理があるのでしょうか。
良好な関係を築きたい
相手を立てる人の心理には、良好な関係を築きたいというものが挙げられます。
相手を立てることのできる人は、相手を立てることで『良好な関係を築ける』ことを知っています。
わざわざ対等の立場にならず、自分が一歩引くことで相手と良好な関係が築けるのなら、それが一番良いと思っているのです。
面倒ごとを避けたい
相手を立てる人の心理には、面倒ごとを避けたいというものが挙げられます。
相手を立てることのできる人は、わざわざ面倒ごとに巻き込まれるのを嫌います。
面倒ごとに巻き込まれたくないという一心で、相手を立てているという強者も。
相手を立てて相手の気分が良くなれば、その分面倒ごとに巻き込まれるリスクも減るからです。
穏便に済ませたい
相手を立てる人の心理には、穏便に済ませたいというものが挙げられます。
トラブルに発展しそうなときや、職場の空気が悪いときなど、これ以上厄介なことにならないよう、穏便に済ませたいと思いますよね?
そういうとき、人を立てられる人は『誰を立てれば良いか』を瞬時に見極め、相手を立てることができます。
それはすべて、穏便に済ませたいからだと言えるでしょう。
関連記事はこちら▽ 穏便な人の特徴や性格|穏便な対応方法や断り方とは
早く終わらせたい
相手を立てる人の心理には、早く終わらせたいというものが挙げられます。
仕事などでは、自分のやるべきことをいかに早く終わらせるかが重要ですよね。
そんなとき、相手を立てるのは自分のやるべきことを早く終わらせたいから。
もしくは、雰囲気が悪いときなど今の状況を早く終わらせるために相手を立てることもあるでしょう。
人を立てるのがうまい人の特徴
人を立てるのがうまい人の特徴を紹介します。
人を立てるのがうまいというのは、立派な特技だと言えます。
あからさまになると単なるゴマすりになってしまいますから、人を立てるのは意外と難しいもの。
人を立てるのがうまい人の特徴には、以下のものが挙げられます。
自分より相手を優先する
人を立てるのがうまい人の特徴には、自分より相手を優先することが挙げられます。
相手を立てられる人というのは、みな自分よりも相手を優先することができる人。
自分が目立つことよりも、相手がいいとこ取りできるようにお膳立てするのがうまいのは、人を立てるのがうまい人の最大の特徴だと言えるでしょう。
世渡り上手
人を立てるのがうまい人の特徴には、世渡り上手なことが挙げられます。
人を立てるのがうまい人は、上から好かれる世渡り上手な人でもあります。
やたら上司に好かれている後輩が、あなたの近くにもいませんか。
その後輩は人を立てるのがうまいため上司にも気に入られやすい、世渡り上手の典型的なパターンです。
視野が広い
人を立てるのがうまい人の特徴には、視野が広いことが挙げられます。
人を立てるのがうまい人は視野が広く、気遣いのできる人でもあります。
自分の近くだけでなく、周りを広く見ているので、気遣いや気配りもお手のもの。
飲み会の場でさりげなく料理を取り分けたり、追加の注文をしたりできるのが、このタイプです。
空気が読める
人を立てるのがうまい人の特徴には、空気が読めることが挙げられます。
人を立てるのがうまい人は、空気を読むのも得意分野。
職場などでも空気を読み、その場その場で一番良い声掛けができる人でもあるでしょう。
空気を読むことができるため、相手が求めていることも分かるのでしょうね。
関連記事はこちら▽ 空気を読む人の特徴|空気を読むのが嫌いな時の対処法とは
人を立てる人の性格
続いて、人を立てる人の性格を紹介します。
人を立てることができる人もいれば、できない人もいます。
人を立てることができる人は、どんな性格をしているのでしょうか。
人を立てることのできる人の性格は、こちらです。
控えめ
人を立てる人の性格には、控えめなことが挙げられます。
人を立てられる人は、自分が目立つよりも相手を目立たせ、自分は縁の下の力持ちに徹するようなタイプ。
つまり、控えめな性格をしています。
目立ちたがり屋ででしゃばりな人は、残念ながら人を立てることはできません。
聞き上手
人を立てる人の性格には、聞き上手なことが挙げられます。
人を立てる人は、自分が話すよりも相手の話を聞く方が得意な、聞き上手であることが多いです。
聞き役に徹することで、すでに『話したい人』を立てているんですね。
聞き上手な人は恋愛でもモテるので、人を立てる人は例外なくモテるのかもしれません。
関連記事はこちら▽ 聞き下手な人の特徴|聞き下手を直して聞き上手になる方法とは 話を聞くのが上手い人の特徴|人の話を聞く時に気をつけることやコツとは
謙虚
人を立てる人の性格には、謙虚なことが挙げられます。
人を立てられる人は控えめな性格だと言いましたが、同時に謙虚でもあります。
『自分はすごい』と自慢したがる人がいますが、人を立てられる人は自慢などは一切せず、謙虚なのです。
謙虚だからこそ、相手を上に見て敬うことができるのかもしれませんね。
争い事が苦手
人を立てる人の性格には、争い事が苦手なことが挙げられます。
人を立てる人は、基本的に争い事が苦手です。
人と争うくらいなら、勝ちを譲るようなタイプも多いのではないでしょうか。
相手を立てれば争いにならないこともちゃんと分かっているので、人を立てる人は争い事を避けるために人を立てていることもありえるでしょう。
人を立てるとうまくいく理由
続いて、人を立てるとうまくいく理由を紹介します。
仕事などでは特に、相手を立てるとその場がうまく回ることも少なくありません。
なぜ、人を立てるとうまくいくのでしょうか。
人を立てるのが苦手だという人も、人を立てるとうまくいく理由を知って仕事に役立ててみてください。
相手の気分が良くなる
人を立てるとうまくいく理由には、相手の気分が良くなるからというものが挙げられます。
人を立てると、立てられた方は気分が良くなりますよね。
仕事に私情を持ち込むのはルール違反とはいえ、なかなかきっちり分けられる人などいません。
だからこそ、相手を立てて気分を良くすることで、相手の対応が良くなるなどのメリットが得られるのです。
仕事が円滑に進む
人を立てるとうまくいく理由には、仕事が円滑に進むことが挙げられます。
たとえば仕事で分からないことがあったとき、先輩に普通に聞くよりも先輩を立てた方がその後の仕事が円滑に進むと言えるでしょう。
ただ聞かれると、『そんなことも分からないのか!』と怒りたくなる場面でも、立てられると怒れなくなるからです。
空気や雰囲気が良くなる
人を立てるとうまくいく理由には、空気や雰囲気が良くなることが挙げられます。
職場の雰囲気は、仕事を円滑に進めるためにもかなり重要なもの。
相手を立てることで、その場の空気や雰囲気はすぐに良い方に変えることができるのをご存知ですか?
空気や雰囲気が良くなれば、仕事も捗るようになるでしょう。
上司に気に入られる
人を立てるとうまくいく理由には、上司に気に入られることが挙げられます。
人を立てられる人は、上司に無条件で好かれます。
やはり上司も、自分のことを立てて慕ってくれる部下はかわいいのでしょう。
仕事をする上で、上司に気に入られておいて損はありませんね。
人を立てる方法
ではここで、人を立てる方法について紹介しましょう。
『人を立てる』というのは、得意な人もいれば苦手な人もいると思います。
あからさまだと媚びを売る、ゴマをするなんて言われてしまいますし、意外と難しいんですよね。
この項目では人を立てる方法を紹介しますので、参考にしてみてください。
人前で褒める
人を立てる方法には、人前で褒めることが挙げられます。
人前で褒めるといっても、大袈裟に褒めると相手は『バカにされてる』と感じることもあるので、ほどほどに褒めましょう。
職場で、上司に向かって『この間、〇〇さん凄かったんですよ』などと、さりげなく上司にその人の良さを伝えるくらいがおすすめです。
してほしいことはお願いする
人を立てる方法には、してほしいことはお願いすることが挙げられます。
してほしいこと、やってほしいことがある場合は、自分が下手に出て『お願いする形』をとるのがベスト。
『〇〇やって!』と言われるより、『〇〇お願いしてもいい?』と言われるほうが、気分がいいでしょう?
人を立てられる人というのは、相手の気持ちを考えられる人でもあるのです。
自分を卑下する
人を立てる方法には、自分を卑下することが挙げられます。
卑下すると言っても、相手が反応に困るほどネガティブになるわけではありません。
たとえば、『私は地図が読めないから、いつも彼に助けてもらってる』など、自分をやや卑下することで相手を立てているんです。
あまりに卑下するのはNGなので、やり過ぎないようにだけ気をつけてくださいね。
感謝を伝える
人を立てる方法には、感謝を伝えることが挙げられます。
人を立てる、と聞くとなんとなく難しそうな感じがしてしまいますが、そんなに難しく考えなくてOK。
まずは、素直に感謝の気持ちを伝えることから始めましょう。
感謝の気持ちを伝えることは、自己中心的でプライドの高い人にはなかなかできないもの。
これも、立派な人を立てる方法の1つです。
関連記事はこちら▽ 感謝できる人の特徴や性格|感謝できるようになるにはどうすればいい?
相手を立てる言葉
続いて、相手を立てる言葉を紹介します。
相手を立てる言葉には、どんなものがあるかご存知ですか?
『相手を立てる』と聞くと難しいですが、先ほども触れたようにそんなに難しく考えなくて大丈夫。
相手を立てる言葉には、以下のようなものが挙げられます。
いつもありがとう
相手を立てる言葉には、『いつもありがとう』が挙げられます。
先ほど、人を立てる方法に感謝を伝えることを挙げましたが、『いつもありがとう』はまさに魔法の言葉。
言われて気分を害する人はいませんし、なんとなく嬉しくなりますよね。
お礼を言われるような大きなことはしていなくても、感謝されると嬉しくなるから不思議なものです。
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本当に助かる
相手を立てる言葉には、『本当に助かる』が挙げられます。
特に男性を立てるときには、『本当に助かる』はおすすめの言葉です。
仕事を頼んだとき、夫に家事を頼んだときなど、内心では『このくらいやってもらって当然』と思っていたとしても、口では『本当に助かる!』と言っておきましょう。
大変だったね
相手を立てる言葉には、『大変だったね』が挙げられます。
人が話しているとき、悩みや不満を漏らしているときは、共感してあげましょう。
『そのくらいのことで何言ってるの』と思っても、そのまま言葉にするのはNGですよ。
まずは『大変だったね』と共感することで、相手の自尊心を傷つけることがありません。
人を立てる人に向いてる仕事
ではここで、人を立てる人に向いてる仕事を4つ紹介しましょう。
人を立てる人はコミュニケーション能力が高く、良好な人間関係を築くのが得意な人でもあるので、『人と関わる仕事』であればどんな職種でも能力を発揮することができるはずです。
営業
人を立てる人に向いてる仕事には、営業が挙げられます。
人を立てられる人は、人の話をよく聞ける聞き上手な人でもあり、なおかつ相手を立てて気分よくさせることができるので、結果重視の営業でも実績を重ねていけるでしょう。
営業はコミュニケーション能力がものをいう世界なので、人を立てられる人にはぴったりの仕事です。
接客業
人を立てる人に向いてる仕事には、接客業が挙げられます。
接客業もたくさんの人と関わる仕事なので
、人を立てるのがうまい人の天職といえるかもしれません。
接客業にもいろいろありますが、アパレルでも飲食店でも、お客さんを立てることができればその分売上に貢献してもらえるのではないでしょうか。
関連記事はこちら▽ 接客が上手い人の特徴や性格|接客業に向いてる人と向いてない人の違いとは
事務職
人を立てる人に向いてる仕事には、事務職が挙げられます。
事務職に限らず、会社勤めをしている人全てが人を立てる人に向いてる仕事だと言えるでしょう。
なぜなら、職場内でも上下関係がしっかりしているから。
上司を立てることができればその後の仕事がやりやすくなるなど、良いことがたくさんありますよ。
コンサルタント
人を立てる人に向いてる仕事には、コンサルタントが挙げられます。
コンサルタントとは、企業の課題を聞いて解決策を提案する仕事のこと。
周りから色々と話を聞くことが大事なので、聞き上手でもある人を立てられる人にはおすすめの仕事だと言えるでしょう。
解決策を提案する際も、角が立たないように人を立てられる人が適任なのです。
人を立てることができない人の特徴
最後に、人を立てることができない人の特徴を紹介します。
人を立てるのが得意な人もいれば、人を立てることができない人もいます。
人間関係を良好にするため、仕事をやりやすくするためにも、人を立てるスキルは必要不可欠。
人を立てられない人の特徴には、以下のものが挙げられます。
自分は偉いと思っている
人を立てることができない人の特徴には、自分は偉いと思っていることが挙げられます。
自分は偉い、凄いと思っている人は、人を立てることができません。
なぜなら、人を立てるためには自分が一歩下がらなくてはいけないからです。
自分が偉いと思っている人は、人より後ろに下がるのを嫌うので、人を立てることもできないのです。
目立ちたがり屋
人を立てることができない人の特徴には、目立ちたがり屋なことが挙げられます。
目立ちたがり屋な人は自分が目立ちたいと思っているので、人を立たせて相手を目立たせることができません。
人が目立つのを見るのが嫌いなので、問題外ですよね。
自分が目立ちたいと思っている人は、人を立たせることに屈辱を感じるタイプなので相手を立てることはできません。
上から目線
人を立てることができない人の特徴には、上から目線なことが挙げられます。
人を立てることができない人は、人に対して上から目線で接してしまう人。
上から目線になる心理には色々ありますが、プライドが高かったり自分は偉いという気持ちがあるからこそ、上から目線になってしまうのでしょう。
人を立てる人とは、残念ながら真逆のタイプです。
負けず嫌い
人を立てることができない人の特徴には、負けず嫌いなことが挙げられます。
負けず嫌いな性格の人は、人と張り合って勝つことが全てだと思っているため、人より一歩引くことができません。
引いたら負けだと思っているため、人を立てることはすなわち『負け』なのです。
負けず嫌いである以上、人を立てるのは難しいかもしれませんね。
人を立てるのがうまい人は世渡り上手
人を立てるのがうまい人の特徴や心理、性格、そして人を立てる方法などについて紹介しました。
人を立てるのがうまい人は、すなわち世渡り上手な人でもあります。
人を立てるのが苦手という人もいると思いますが、人を立てることができると仕事が円滑に進むようになるのは、言うまでもありません。
仕事のしやすい環境は、自分で作っていくもの。
ぜひ人を立てられる人になり、仕事や世渡りがうまくいくようにしていきましょう。