「なんか馴れ馴れしい」「遠慮がない」「プライベートをやたら聞いてくる」、人との距離感がなんだか近く、不快に感じたり違和感を感じたことはありませんか。人との付き合いの中では、自分が許せる関係性と相手が望む関係性に相違が生じることがあります。
人よりも近い関係性を築こうとグイグイ踏み込んでくる人は、どのような考えを持つのでしょう。ここでは踏み込んでくる人の心理・苦手に感じる理由・対処法などを紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
「土足で踏み込む人」の意味とは
誰にでも人に知られたくない事や言いたくないことが、1つや2つあるのではないでしょうか。人と関わる中で、他人とはこのラインまでの付き合いをしたいという考えがあり、そのラインは1人1人違うものです。
そのラインに必要以上に踏み込まれれば不快に感じます。土足で踏み込む人はそんな入られたくないラインを越え付き合いをしようとする人のことを指します。
相手が不快感を表していてもお構いなしの人が多く、無神経な人と言えます。
プライベートを踏み込んでくる人の心理
プライベートに踏み込んでしまう人にも思いや考えがあり行っています。どんな思いや考えが踏み込むという行動を取らしてしまっているかを知ることで、付き合い方は変わってきます。
ここではプライベートを踏み込んでくる人の心理を紹介します。
人と自分の感覚が同じだと思っている
人の心に土足で入る人は、どの距離感で人との付き合いをするか、踏み込まれたくないと感じるラインは人それぞれであると言うことが理解できていないと言えます。自分の感覚で人付き合いをしようとするあまり、気が付いたら平気でプライベートに踏み込んでおり、相手を不快にさせているのです。
広い視野で周りを見れていない人と言えます。
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お節介
相手のために何か力になろうと言う気持ちが強く、自分ができることを探しているうちにプライベートの部分にまで入り込んでしまいます。始めのうちは仕事で悩んでいるのかもとちょっと相談にのるくらいの気持ちだったのかもしれません。仕事の悩みを聞いているうちに、お節介が過ぎしまうこともあります。
本人は悪気があるわけではないので指摘しづらく、より厄介に感じるでしょう。
依存している
人に依存しやすい人は依存相手との距離が近いことを望みます。距離が近いことで安心感を感じているからです。
依存するタイプの人が感情や行動をエスカレートさせると束縛を強める傾向にあり、より相手のプライベートな部分まで詳しく知りたいと考え始めることが多いようです。そのため相手の気持ちは関係なく、土足で踏み込んでしまう姿が見られます。
仲良くなりたい
プライベートに踏み込む人は、相手と仲良くなりたい・親密度を高めたいと強く思っています。仲良くなるには相手のことをより多く知る必要があると考えを持ち、相手のペースを考えずに相手を知るという行動にでているのです。
早く仲良くなりたいと思うあまり、急ぎ過ぎた結果と言えるでしょう。
楽しんでいる
ここまで踏み込むのは良くないと理解したうえでわざとプライベートに踏み込んでいます。人が不快感をあらわにしている姿を見て楽しんでいるのです。
暇つぶしのつもりかもしれないが、やられた方はたまったもんじゃありません。関りを持ちたくないタイプの人です。
踏み込んでくる人が苦手な理由
踏み込んでくる人を苦手と感じる人は多く、なるべく関わりたくないと考える人がほとんどでしょう。人に苦手と感じさせてしまうのはなぜなのでしょう。
ここでは踏み込んでくる人が苦手な理由を紹介します。ぜひ参考にしてください。
本能的に不快
動物は自分の縄張りを大切にし、親しい仲間以外が縄張りに入ってくることを嫌います。それは動物で言えば仲間以外が縄張りに入ることが危険を伴うことだからです。
人も同じでパーソナルスペースに他人が入り込むことを危険・不快に感じ嫌がります。踏み込んでくる人に対して同じ感情を抱くため、苦手な人として認識されるのです。
自己中心的
本人の意思に関係なく自分の考えで物事を進めるため、自己中心的な人と見られ苦手意識を持つ人も多いです。お願いしてもいないことを自己満足でやられるお節介だけでも困りものなのに、自己中心的なのは嫌われる原因となります。
見下した態度
踏み込んでくる人の中には、どこか見下した態度が見られる人がいます。どんなにコミュニケーション能力が優れている人でも、目上の人に踏み込んでいける人はいません。
気にせず踏み込んで行けるということは、下に見ている可能性が高いということです。
ネタにされている
深い関係性があるわけでもないのに、デリケートな話題を根掘り葉掘り聞かれれば、面白がっている・ネタにされていると感じるのではないでしょうか。相手を思いやる気持ちがかけた行動は、相手を傷つけるとともに苦手意識を強めさせることに繋がります。
関連記事はこちら▽ 人を傷つける人の心理や特徴|人を傷つける人の末路とは
噛み合わない
人の領域に入ってくる人は空気の読めなさが目立ちます。そのため人との距離感・近づくスピード・会話の内容すべてにおいて噛み合わないと感じ、苦手意識が強くなります。
噛み合わないという事実は始めのうちは小さな違和感でも、次第に溝は深まっていきます。
踏み込んでくる人が嫌いな時の対処法
踏み込んでくる人に対し何もしなければ行動はエスカレートするばかりです。エスカレートした行動に日々耐えながら生活するのは、ストレスが溜まり辛いことです。
毎日嫌な気分で生活することにならないよう、しっかり対処はすべきと言えます。ここでは対処法を紹介します。
態度で表す
一番簡単で一番自然な対処法が態度で表す方法です。踏み込んでほしくないという気持ちを、態度で見せ相手に感じ取ってもらうのです。
プライベートな話題の時には無言を貫く、嫌そうな表情をすることで大体の人が気が付いてくれます。
はっきり言う
相手に指摘することは言いづらくて躊躇してしまいますが、はっきり言わないと分からない人もいます。また察してくれるのを待つだけでは時間がかかってしまい、解決するまで我慢し続けなくてはなりません。
指摘するときは遠回しに言うのではなく、はっきり伝えた方が認識の違いが起こりづらいでしょう。
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距離を置く
踏み込んでくる人との関係性に悩んでしまうのであれば、一度その人と距離を置き関わり方を変えてみるのも良い方法と言えるでしょう。あなたが相手とどのくらいの付き合いをしたいかにもよりますが、その人と違うグループの人と付き合うようにしたり、いない部署に移動することもできます。
2人きりにならない
2人きりで話をしてしまうと質問する対象が自分だけになってしまい、逃げ場がありません。また嫌だと意思表示をして場の空気が悪くなることも目に見えており、対処に困ることもあるでしょう。
友人や同僚にお願いをして、踏み込んで来る人と関わるときは複数人になるよう配慮してもらう事で、軽減できると言えます。
ごまかす
プライベートに必要以上に踏み込みお節介しようとしてくる人には、本当は違ったとしても「解決した」「問題がな」と伝え、あなたの助けは必要がないということを伝えましょう。踏み込み過ぎるのを阻止するためには、時にごまかして話をそらすことも必要です。
踏み込まない人の特徴
プライベートにどんどん踏み込んでくる人とは逆に、全く踏み込まない人もいます。人のプライベートに踏み込むことも距離をつめつこともない踏み込まない人は、踏み込む人とは真逆の考えを持つのでしょう。
ここでは踏み込まない人の心理を紹介します。
踏み込まれる不快感を知っている
過去に踏み込まれ不快に感じた経験をしており、踏み込んではいけないラインを心得ています。人には同じ思いをしてほしくないと思い、必要以上に踏み込まないよう気を付けて人に接するようにしているのです。
警戒心が強い
踏み込んでくる人はある意味人に対して心を全開にできる人です。心を開いているからこそ距離を詰めることができ、プライベートな内容の会話もしようとするのです。
踏み込まない人はその逆で、警戒心が強くなかなか心を開こうとはしません。心を開いていないのでプライベートな話しにはなりにくく、関わっても壁を感じるでしょう。
踏み込まれたくない
人に必要以上に踏み込むことで、逆に相手に踏み込まれるのではないかと心配しています。自分が踏み込まれない為には、自分自身も踏み込み過ぎてしまわないように気を付けるのが一番です。
人目を気にする
グイグイ人に踏み込むことで、周りの人から厄介な人・関わりたくないと思われるのではないかと、周りの目を気にしすぎてしまうのです。このタイプの人は、仲良くなりたいと思った人に対しても、すでに仲良くなっている人にも遠慮してしまいがちです。
人に興味がない
そもそも人に興味がない人は関りを持とうとしないので踏み込むこともありません。他人とどのような経験をしてきたのかやどのような悩みがあるかといった、プライベートな会話をすることもありませんし、自分の話をすることもありません。
必要最低限の会話しかしないので、付き合いが悪いや愛想がないと言われがちですが、人との関りにおいて踏み込んではいけないラインを超えることはないので、実害は無いと言えるでしょう。
踏み込んでくる人と適度に距離をとれる方法を知っておこう
踏み込んでくる人の中には、素直にやめてもらえるようお願いすることで理解し関わり方を改善してくれる人もいれば、全く理解してくれない人もいます。関わることをやめることができれば一番簡単で早い解決方法かもしれません。しかし職場での関わりや学校など、簡単に環境を変えることができない場所では、難しいことででしょう。
踏み込んで来る人との距離の取る方法を知っておくことは、自分自身を守る方法でもあります。我慢だけが方法ではありません。自己犠牲は体調を崩す原因でもあるので気を付けましょう。