世の中には様々な夫婦の形がありますが、そのうちの1つに「仮面夫婦」があります。
仮面夫婦というのは、簡単に言えばお互いに愛情は冷めきっているのに、世間体のために夫婦生活を続けていくこと。
ここでは、仮面夫婦の行く末について掘り下げていきたいと思います。
また、仮面夫婦の悲しい行く末を避ける方法についても触れていますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
目次
仮面夫婦の行く末
冒頭でも触れたように、仮面夫婦は既に「夫婦としての愛情」がなくなっている夫婦のことを言います。
理由は様々ですが、現時点では離婚という選択肢はないのでしょう。
仮面夫婦を続けるとどうなるのか、その行く末には以下のようなものがあります。
子供に悪影響を及ぼす
仮面夫婦として関係を続けている当事者たちは、自分たちの愛情が冷えきってることを周りに知られていない(バレていない)と思っています。
しかし、最も身近にいる子供は、あなたたちの変化を感じているはずです。
子供は感受性が高いので、両親の変化を何となく感じていて、それが子供に悪影響を及ぼすケースは意外と多いと言えるでしょう。
会話がなくなる
たとえば子供が小さい頃は、夫婦の間には「子供」という共通の話題があるわけです。
夫婦としての愛情はなくても、子供に対する愛情はお互いにあるという場合は、子供に関する会話であればしているでしょう。
しかし子供がいない、既に独立しているようなケースでは、共通の話題もないため同じ空間にいても一言も会話を交わさないようになっていきます。
関心がない
夫婦生活を長く続けていると、付き合い始めのようなドキドキ感はなくなっていきます。
それは当然のことで、ドキドキ感の代わりに安心感を覚えるようになるのですが、仮面夫婦の行く末にはどちらもありません。
なぜなら、相手に対して関心がないため、相手がどこで何をしていても一切気にならなくなるからです。
男or女としての自信をなくす
仮面夫婦は、基本的にセックスレスです。
なぜなら、相手に関心もなければ愛情もないため、異性として求めることがお互いにないからです。
もちろんお互いに納得しているはずなのですが、それでもセックスレスの状態が続くと、男or女としての自信を失うことにもなりかねません。
この自信消失は、たとえ離婚してからも続くことが多いため非常に厄介と言えるでしょう。
泥沼離婚
そして、今現在は離婚することは考えていなくても、何かの拍子に離婚に至るケースももちろんあります。
もし、お互いに外に恋人がいる(不倫している)場合などは、不倫相手も交えての泥沼離婚になることは否めません。
世間体を気にして仮面夫婦を続けていたのだとしたら、元も子もない結果だと言えるでしょう。
仮面夫婦はいつまで続けられるか?
仮面夫婦といっても、お互いに外に不倫相手がいるケースもあれば、そういった不貞行為はないケースなど様々です。
とはいえ、パートナーに対する愛情は既になくなっているわけですから、何かをきっかけに夫婦生活は終わりを迎えることになるでしょう。
子供が成人したとき
仮面夫婦を続ける理由として最も多いのは、「子供が小さいから」など子供のためを思ってというもの。
もしこの理由で仮面夫婦を続けていたのだとしたら、子供が成人したり社会人になったタイミング、もしくは子供が家を出て一人暮らしを始めたタイミングなどで「仮面夫婦の糸」が切れるのは言うまでもありません。
自分or相手が退職したとき
仮面夫婦を続けていられるのは、自宅で必要最低限の関わりしかないから、と考える人は多いです。
お互い働いており、顔を合わせるのは朝と夜だけという生活なので、愛情や関心がなくても何とかやってこれたのです。
自分か相手のどちらか、もしくは両方が退職して家にいる時間が増えた途端に、仮面夫婦は終わりを迎えることもあるでしょう。
決定打が見つかったとき
何だかんだで仮面夫婦を続けている理由は、相手のことを「人として嫌いではない」からという人も多いでしょう。
特別な愛情や関心はなくても、人として嫌いか、嫌悪感があるのかと聞かれるとそうでもないのです。
しかし、たとえばあなたもしくは相手のどちらかが、不倫相手との間に子供ができたというようなことがあれば、これが離婚の決定打になることは言うまでもありませんね。
仮面夫婦の悲しい行く末を避ける方法
仮面夫婦に待っているのは、決して明るい未来ではありません。
夫婦としても家族としてももちろん、人としての自信を失うことにもなるでしょう。
そんな悲しい行く末を避けるためには、以下のことを実践してみてください。
子供を理由にしない
仮面夫婦を続けることによって子供に悪影響を及ぼすというのは、大抵が「子供のため」という親のエゴによって夫婦生活を続けてきたケースです。
夫婦仲は冷えきっているのに、嘘で塗り固めた生活を送っているのは「自分がいるからだ」と子供が思ってしまうのも、無理はありません。
仮面夫婦としてでも関係を続けていくと決めたのなら、子供を理由にしてはいけないのです。
早めに話し合う
仮面夫婦の行く末は、どれも悲惨なものばかり。
それをどこかのタイミングで阻止するためには、夫婦間でしっかりと話し合う時間を作ることが必要です。
お互いに不満などを溜め込むことなく、早い段階で話し合うようにしましょう。
きちんと話し合いができている夫婦であれば、少なくとも仮面夫婦にはならないはずですよ。
自分の気持ちとちゃんと向き合う
仮面夫婦の行く末を悲しいと思うのは、あなたがパートナーに対して少なからず愛情を持っているからかもしれません。
自分では愛情も関心もないと思っていても、本心では気持ちがある、というケースも意外とあるもの。
仮面夫婦の悲しい行く末にたどり着かないようにするためにも、自分の気持ちときちんと向き合うことが大切です。
一線は越えない
仮面夫婦でお互いに愛情がなくなったとしても、どこかのタイミングですんなり離婚するためには一線を超えてはいけません。
お互い様だとしても、不貞行為があるのとないのとでは印象は大きく変わりますからね。
泥沼離婚など面倒なことを避けたいのであれば尚更、夫婦生活を続けているうちは一線を超えるようなことがあってはならないのです。
仮面夫婦にならなちようにする
そして、仮面夫婦の悲惨な行く末にならないようにするには、そもそも仮面夫婦にならなければ良いのです。
今や3組に1組が離婚する時代ですし、離婚そのものは決して珍しいことではありません。
仮面夫婦を続けるくらいなら、お互いに愛情がなくなった時点できっぱりと離婚してしまえば、悲惨な結末を迎えることもなくなるでしょう。
まとめ:仮面夫婦は長く続かない上良いことは何もない
お互いへの愛情がなくなっているのに、パッと見では何の問題もない夫婦を演じている、仮面夫婦。
子供のため、という理由で仮面夫婦を続ける人が多いものの、実際には子供に悪影響を及ぼすことも少なくありません。
子供は意外と、自分の両親の仲が良くないことを感じているのです。
もちろん、そういう夫婦の形もあるため全否定するつもりはありませんが、あとから自分が辛くならないようにするためにも、自分の気持ちに素直になることをおすすめします。