協調性がある人の特徴|協調性がある人になるにはどうすればいいの?

協調性がある人の特徴|協調性がある人になるにはどうすればいいの?

周囲と波風立てることなく協力し合える、相手の意見に耳を傾けつつ自分の意見もきちんと主張できる、そんな協調性のある人があなたの周りにもいませんか?

社会人ともなれば色々な考え方の人と一緒に働く必要があるので、意見の対立も起こりやすくなります。

そんな時に必要な力が、協調性です。

今回は協調性がある人の特徴や長所、短所、協調性が大切な理由や協調性がある人になるにはどうしたらいいかをご紹介します。

協調性の意味とは

協調性とは、自分とは違った価値観や意見を持っている人たちと同じ目的のために協力し合えることを指しています。

社会では周囲と協力し、お互いに足りない部分を補なうことでチームとしてよりよい結果を残すことが重要です。

個々人が自分勝手な判断で動けばチームワークが乱れ、パフォーマンスが下がってしまうからです。

ただ人の言いなりになるのではなく、自分の意志をしっかり持った上で他人の意見に耳を傾け、目標を達成するためにはどの方法が最善なのかを考える人が、協調性があると言えるのではないでしょうか。

協調性がある人の特徴

相手と意見が合わない時、人はどうしても自分が正しいと思ってしまいます。

そんな時に協調性がある人が1人でもいると、意見の食い違いがあっても最終的には丸く収まってしまうことが多いものです。

協調性がある人にはいったいどのような特徴があるのでしょうか。

周りをよく観察している

協調性がある人は周りをよく観察しています。

相手が何を考えどう行動するか、自分にはどのような役割が求められているのかを瞬時に判断しています。

相手に合わせた動きが取れるので他人との無駄な衝突も少なく、人間関係も常に良好です。

そのため、どんな現場でもすぐに馴染むことができます。

進んで人助けができる

協調性がある人は周りを常に観察しているので、周囲に困っている人がいることにもすぐ気が付きます。

そして自分にできることであれば、協力を惜しみません。

さり気なく自然な流れで手を貸すので、相手も嫌な気持ちにならずにすみます。

その積み重ねが信頼となり、仮に自分が困った場面では多くの人が手助けしてくれるでしょう。

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余計なことはしゃべらない

協調性がある人は口が固く、余計なことはしゃべらない人が多いものです。

確かにコミュニケーションは大切ですが、なれ合いが出てしまうと組織としてのバランスが崩れてしまいます。

不満や愚痴、噂話はどこで誰が聞いているか分かりません。

チーム全体の雰囲気を維持するためにも、余計なことはしゃべらないように意識しているのです。

相手を否定しない

協調性のある人は他人の意見を否定しません。

相手が自分と違った価値観や考えを持っていても、否定せずにまずは受け止めます。

受け止めてからお互いの意見をすり合わせ、よりよい案を導き出そうとするでしょう。

彼らは自分の意見より相手の意見が最善だと感じれば、相手を尊重する勇気も持ち合わせています。

受け身に見える

協調性がある人は周囲との調和を大切にするため、どうしても受け身に見えてしまいます。

自分の意見を何としてでも通そうとしないので、信念がない、自分の意見を持っていないと思われてしまうことも。

しかし彼らにとって1番重要なことは、目標を達成することなのです。

例え自分の意志が通らなくとも、チームにとってそれが最善なら構わないと考えています。

協調性がある人の長所と短所

協調性は組織で働く上では欠かせないスキルですから、協調性が高い人は仕事で大きな成果を出しやすいと言えるでしょう。

しかし、どんなことにも良い面だけではなく、悪い面も存在するものです。

今回は協調性がある人の長所・短所をご紹介します。

長所

誰とでも打ち解けられる

協調性がある人の多くは親しみやすく、初対面の人でもすぐに打ち解けられるような社交性を持ち合わせています。

自分と異なる性格、価値観に触れても拒否することはありません。

先入観なく相手の良い所に目を向け、自分から相手を少しでも知ろうと努力するでしょう。

周りから信頼を得やすい

協調性のある人はむやみに人を否定しません。

自分の意見も大切にしつつ、相手を尊重する大切さを知っているからです。

お互いがWIN-WINの関係になれるよう常に意識しているため、相手からも信頼され良好な人間関係を築くことができるでしょう。

個人プレーよりもチームで動くことが得意で、集団をまとめる潤滑油のような存在です。

心にゆとりがある

協調性がある人の多くは心にゆとりがあり、いつも穏やかな気持ちで生活しています。

心に余裕がなければ自分のことで手一杯になってしまい、自分本位な発言や行動が増える恐れがあるからです。

そのためストレスを貯めないよう意識したり、少しイライラしてるなと感じればリラックスするよう工夫をしています。

短所

自己主張が苦手

協調性がある人は、自分の意見よりも周りの意見を大切にしてしまう傾向があります。

自己主張することは集団の輪を乱すことだと考えてしまい、本音を押し殺してしまうのです。

心の中にはきちんと意見があるのに、発言をしないばかりに「芯がない人」と思われてしまうこともあるでしょう。

八方美人

協調性がある人は周りとの調和を大切にするあまり、誰にでもいい顔をする八方美人と思われてしまうことも。

本人は少しでもみんなの意見を取り入れたいと考えていますが、周りには自分の意見を持たない、中身のない空っぽな人に見えてしまうのです。

他人にただ迎合するのではなく、自分の意志をもちつつ相手の意見を尊重する姿勢を見せなければいけません。

どんな意見にもイエスと言ってしまう

協調性がある人は、他人との間に波風たてることを嫌います。

その結果、どんな意見も否定せず、ただのイエスマンになってしまう点も協調性がある人の短所と言えるでしょう。

相手に流されやすく、下手をすれば相手にいいように利用されてしまうかもしれません。

ダメなことはダメと、きちんと主張する強さが必要です。

協調性が大切な理由

周囲の人と上手くやっていくためには協調性が欠かせない、チームワークよく仕事を進めるには協調性が必要だ、と社会では言われています。

協調性がある人はプライベートでも恋人と上手くいったり、信頼できる友人にも恵まれているでしょう。

いったいなぜ、協調性が大切だと言われているのでしょうか。

より高い目標を達成しやすい

個人プレーでは組織は成り立ちません。

社内はもちろん、時には社外の人たちと協力しなければ乗り越えられない問題も出てくるはずです。

そんな時に協調性があれば、意見が違ったとしてもみんなの力を団結させ、1つの目標に向かって力を合わせることができます。

異なる価値観をもっているからこそお互いの穴を埋め合うことができ、より高い目標達成を可能にするのです。

信頼関係を築きやすい

人の意見には全く関心がなく、いつでも自分の意見を押し通すような人とは誰でも関わりたくないと思うでしょう。

その点、協調性のある人は決して他人の意見を否定しません。

真摯に相手に向き合う姿を見せれば信頼関係も生まれやすく、その後の関係も良好に続いていくはずです。

自らの成長につながる

自分の価値観に固執する人は、その他の意見や考えを受け入れない傾向にあります。

一方で協調性のある人は多様な価値観に触れる機会が多く、良いと思うものはどんどん吸収して自分の成長につなげようと考えています。

1つの考えにとらわれていては自分のみならず、チームや組織の発展もありません。

協調性があるからこそ、様々な考えに触れ、そこから新しいアイディアが生まれてくるのです。

協調性がある人になるには

協調性を持つことで仕事が上手く進んだり、周囲から信用を得ることができるようになるでしょう。

とはいえ今まで自分勝手な行動を繰り返していた人が、いきなり協調性を持とうと考えても難しいのではないでしょうか。

今回は、協調性がある人になるためにはどうしたらいいのかをご紹介します。

他人に興味を持つ

自分以外に興味を持つことで、協調性が身についてくるでしょう。

他人が何を考え、どう行動しようと思っているのかに興味を持つことで、相手の立場になって物事を考えられるようになるものです。

協調性には周囲との調和が欠かせませんので、自分以外に興味を持ち、相手を知ろうという意識を持ってください。

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たくさんの人と関わる

色々な価値観を持っている人たちと関わることは、とても重要です。

自分とは違った考え、価値観の人を拒絶していては、集団内のチームワーク向上は望めません。

様々な人たちの意見をまとめ1つの目標に向かっていくには、自分から心を開き、積極的にコミュニケーションを図るよう意識していきましょう。

相手のよい部分に目を向ける

少し話したくらいでこの人は何だか苦手だなと思ってしまうのは、非常にもったいないことです。

誰にでも欠点はありますが、同じように長所も必ず持ち合わせています。

相手のよい部分を見つけて認めてあげることでお互いの距離が近づき、協力体制がとれるようになるはずです。

人の話は否定せず最後まで聞く

協調性に重要なのは、最初は意見が違っていても最終的にはお互いが納得し合い、1つの目標を達成することです。

そのためには相手の話を否定せず、最後まで真剣に耳を傾ける必要があります。

自分の価値観を相手に押し付けず、まずはしっかり相手の意見を受け止めて下さい。

悪口・陰口を言わない

悪口・陰口を言うと場の雰囲気が悪くなり、聞いている人もいい気分にはなりません。

せっかく団結していたチームがバラバラになったり、協力関係が崩壊してしまう可能性も考えられます。

直してほしいことや改善してほしい部分があるなら悪口ではなく、「ここを直したらもっとよくなるよ」と指摘してあげましょう。

協調性がある人に向いている仕事

人間関係やチームワークを重視しない仕事はありません。

そんな中でも同じ目標にみんなで向かう仕事、様々な価値観の中で力を発揮しなければいけない仕事は、協調性がある人に向いているでしょう。

今回は協調性がある人に向いている仕事をご紹介します。

営業職

明確な数字の目標があり、それを達成するために多くの人と協力する必要がある営業職は協調性がある人に向いている仕事の1つです。

所属部署のメンバーはもちろん、他部署や取引先との関係性にまで気を配らなければいけませんので、自分勝手な行動をしていては結果が出ません。

意見の食い違いがあっても、それを乗り越えられる柔軟さが求められます。

事務職

事務職も部署の垣根を越えて多くの人と協力する機会が多いため、協調性を必要とする仕事と言えるでしょう。

立場が違う人同士で働くには、思いやりや相手への配慮が大切です。

一歩間違えれば関係性が悪化してしまいますので、自分の意見を主張しつつも、みんなが納得する答えを導き出せる力が重要になっていきます。

コンサルタント

コンサルタントも相手の立場に立って物事を考える力、協調性が求められます。

企業がより成長するための策を提案する反面、相手の要望や希望も取り入れなければいけません。

自分の価値観ばかりを押し付けてしまえば相手からの信用は得られませんので、話をしっかりと聞き、強い信頼関係を築く必要があります。

カウンセラー

カウンセラーは自分の意見をはさまず、相手の話を最後までじっくり聞く仕事ですから、協調性を大いに活用できる仕事と言えるでしょう。

相手の悩みに耳を傾け、主観をはさまずアドバイスするには、相手に寄り添い理解しなければいけません。

様々な価値観に触れてもそれを否定せず、受け止めることができる人に向いている仕事です。

看護師

看護師は様々な患者さんと接する仕事なので、協調性が求められます。

患者さんをケアするには看護師同士の結束も欠かせませんから、自分勝手な行動はできません。

相手に寄り添い信頼を得ることがよりよいケアにつながりますから、他人と力を合わせる力、相手を受け入れる力を活かせる仕事と言えるでしょう。

良好な人間関係には協調性が必要不可欠

自分勝手な人、わがままな人は、残念ながら組織から浮いてしまうことが多いものです。

自分の意見を主張することは大切ですが、意見を通そうとするあまり相手の言葉に耳を貸さない人は嫌われます。

1人で仕事はできないのですから、周囲への最低限の気配りは必要です。

自分の信念を持ちつつもみんなの声を聞き入れ、1つの目標に向かってチームをまとめることができる協調性は、これからますます重要なスキルになっていくでしょう。