ミレニアル世代について、紹介します。
生まれ育った年代や特徴によって、○○世代という表現をすることが多いですが、今回はその中でも「ミレニアル世代」に注目したいと思います。
職場などで、ミレニアル世代との付き合い方が分からないと悩んでいる人もいると思いますが、ミレニアル世代にはどんな特徴があるのでしょうか。
ミレニアル世代とゆとり世代、Z世代との違いやミレニアル世代の特徴、性格、恋愛傾向、仕事への考え方などについて、詳しく見ていきましょう。
目次
ミレニアル世代とは
まずは、「ミレニアル世代」とはどんな人たちのことをいうのか、ミレニアル世代の定義について説明します。
一般的にミレニアル世代とは、「1981年~1996年頃」に生まれた人たちのことを言います。
2022年現在だと、25歳から41歳前後の人がミレニアル世代に該当します。
主に学生の頃(小学生、中学生、高校生)からインターネットが普及し始め、インターネットの普及と共に成長してきた世代、というとイメージしやすいでしょう。
デジタルテクノロジーの発展とともに成長し、大規模な災害や景気暴落などを目の当たりにしてきた世代でもあります。
ミレニアル世代の語源
続いて、ミレニアル世代の語源について見てみましょう。
なぜ、1981年から1996年頃に生まれた人たちを「ミレニアル世代」と呼ぶのでしょうか。
「ミレニアル」というのは、西暦を1000年で区切った「millennial(ミレニアル)」から来ています。
千年紀の、という意味ですね。
また、西暦2000年以降に成人した人、という意味で「ミレニアル世代」と呼ばれることもあるようですね。
ちなみに日本でのミレニアル世代は、別名「Y世代」とも呼ばれています。
こちらは、アメリカで1つ前の世代をジェネレーションXと呼ぶことから、Xの次であるYが用いられたと言われています。
ミレニアル世代とゆとり世代の違い
さて、ミレニアル世代とゆとり世代の違いには、どんなものがあるのでしょうか。
ミレニアル世代とゆとり世代には被る部分が大きく、はっきりと区別するのは難しいと言わざるを得ません。
一般的には、ミレニアル世代は1981年~1996年生まれ、ゆとり世代は1987年~2003年生まれのことを指します。
20年くらいは、ミレニアル世代とゆとり世代の両方に該当する人、というわけです。
両者の違いとしてよく挙げられるのが、「ゆとり教育を受けたか」どうか。
週休二日制が導入され、ゆとり教育を受けた世代は、たとえミレニアル世代であってもゆとり世代と呼ばれることが多いですね。
ミレニアル世代とZ世代の違い
続いて、ミレニアル世代とZ世代の違いについて説明します。
ミレニアル世代の次の世代が、いわゆるZ世代になります。
諸説あるものの、Z世代は1990年代後半から2010年頃に生まれた人たちのことで、2022年現在において12歳頃から20代前半くらいの人たちを指します。
ミレニアル世代もZ世代も、「インターネットが身近にある」という点では同じですが、より具体的に言うなら、ミレニアル世代はインターネットとともに育った世代、Z世代はインターネットが当たり前で、ネットがない時代を知らない世代、と表せるかもしれません。
ミレニアル世代の特徴
では続いて、ミレニアル世代の特徴について紹介します。
ミレニアル世代はインターネットとともに育った世代、と言いましたが、ミレニアル世代には他にどんな特徴があるのでしょうか。
ミレニアル世代に当てはまる特徴には、以下のようなものが挙げられます。
デジタルネイティブ
ミレニアル世代の特徴には、デジタルネイティブであることが挙げられます。
デジタルネイティブとは、インターネットが常に身近にある、ということ。
分からないことがあればすぐにネットで調べ、知識や情報を仕入れていきます。
足を使わずネットを使う、と言うと分かりやすいかもしれません。
他人への関心が薄い
ミレニアル世代の特徴には、他人への関心が薄いということが挙げられます。
ミレニアル世代は、徹底的な個人主義。
他人への関心が薄いので、他人が何を考えていようが基本的に気にしません。
また、周りにどう思われるかをあまり気にせず、自分の価値観を貫き通す強さも合わせ持っています。
多様性を重んじる
ミレニアル世代の特徴には、多様性を重んじることが挙げられます。
一昔前までは、マイノリティは白い目で見られる傾向がありましたが、ミレニアル世代以降はそんなことはありません。
ネットを通じて様々な人との関わりが持てるからこそ、自分と違う人やマイノリティの人でもすんなり受け入れることができるのでしょう。
コスパ重視
ミレニアル世代の特徴には、コスパ重視であることが挙げられます。
ミレニアル世代は、ブランド物などの高級なものより、安くて良いものを求めることが多いです。
いわゆるコスパのいいものを選ぶのです。
ブランド物を所有することにこだわっていた世代とは異なり、自分にとって良いものを手に入れるなら、所有にこだわらないところもポイントですね。
未婚、晩婚も多い
ミレニアル世代の特徴には、未婚や晩婚も多いことが挙げられます。
一昔前まで、未婚の女性は負け組女子などと言われることもありましたが、今は自分の意思で結婚しない選択をする女性も増えてきています。
女性の社会進出が当たり前の世代ですから、結婚しなくても自分で生きていけるのが大きいのかもしれませんね。
ミレニアル世代の性格
続いて、ミレニアル世代の性格について紹介します。
そもそも性格は人それぞれ異なるものですが、ミレニアル世代はその特徴からも分かるように、前の世代とは考え方や価値観が変わってきているといえます。
そんなミレニアル世代の人は、こんな性格の人が多いようです。
効率重視
ミレニアル世代の性格には、効率重視であることが挙げられます。
ミレニアル世代は、自分であれこれ動き回って調べることをせず、分からないことはネットを使ってすぐに答えを出します。
これは、効率を重視しているからだと言えるでしょう。
時間を無駄にしないためにも、常に効率重視で動いているのです。
現実主義
ミレニアル世代の性格には、現実主義であることが挙げられます。
ミレニアル世代は、自分や将来に対して過度な期待をすることがありません。
また、夢を見ることもせず、基本的にはしっかりと現実を見据えていると言えるでしょう。
だからこそ、将来に関して言うなら年金などはあてにせず、個人積立や資金運用などを積極的に行っているのです。
仲間意識が強い
ミレニアル世代の性格には、仲間意識が強いことが挙げられます。
ミレニアル世代は、気の合う仲間同士の絆を大切にしており、それゆえ仲間意識は非常に強いと言えるでしょう。
それこそ、恋人よりも仲間の方が大切、仲間といる方が楽しくて好きだという人も少なくありません。
承認欲求が強い
ミレニアル世代の性格には、承認欲求が強いことが挙げられます。
ミレニアル世代はネットやSNSとともに成長してきた世代であり、ネットを通じて人と関わることも少なくありません。
SNSの「いいね」の数やコメント数に一喜一憂するなど、SNSでの共感に重きを置いている部分があり、承認欲求は非常に強いと言えるでしょう。
倹約家
ミレニアル世代の性格には、倹約家であることが挙げられます。
ミレニアル世代は先行き不安な不景気にさらされてきたので、基本的に浪費癖はありません。
どちらかというと倹約家であり、少しでも安くて良いものを探すことも多いです。
また、いいなと思っても我慢することも少なくないため、倹約家を通り越してケチだと思われることもあるでしょう。
ミレニアル世代の恋愛傾向
ではここで、ミレニアル世代の恋愛傾向について紹介します。
ミレニアル世代の特徴や性格については紹介したとおりですが、ミレニアル世代はどんな恋愛をするのでしょうか。
ミレニアル世代の特徴は、その恋愛傾向にも顕著に現れていると言えるでしょう。
消極的
ミレニアル世代の恋愛傾向には、消極的なことが挙げられます。
ミレニアル世代は、恋愛がすべてと思うことがありません。
「機会があればしたいけど、しなければしないでも構わない」という考えなのでしょう。
そのため、身近な人に恋人ができたり結婚したりしても、それほど感化されることはありません。
恋愛よりプライベート
ミレニアル世代の恋愛傾向には、恋愛よりプライベート優先であることが挙げられます。
ミレニアル世代は、自分のしたいことややりたいことを我慢してまで、恋愛をしようと思いません。
本当に好きな人ができれば別ですが、そこまで好きになれないのなら、恋愛よりもプライベートを充実させる方を選ぶでしょう。
結婚願望が低い
ミレニアル世代の恋愛傾向には、結婚願望が低いことが挙げられます。
ミレニアル世代は未婚や晩婚の人が増えていることからも分かるように、結婚願望がそこまで高くありません。
恋人を作るときにも、結婚を意識して選ぶわけではなく、今を楽しめる人を選びます。
また、あえて恋人関係にならずに男女の関係を楽しむ人も多いでしょう。
価値観の合う人を求める
ミレニアル世代の恋愛傾向には、価値観の合う人を求めることが挙げられます。
ミレニアル世代は、外見や条件などで恋人を選ぶのではなく、自分と価値観が合うかどうかを重要視しています。
そのため、ネットやアプリを通じて異性と知り合い、付き合うことに抵抗がない世代、とも言えるでしょう。
実際、SNSやアプリから恋人関係になる人も少なくありません。
めんどくさいと思いがち
ミレニアル世代の恋愛傾向には、めんどくさいと思いがちなことが挙げられます。
ミレニアル世代は、恋愛などリアルな繋がりをめんどくさいと思いがち。
SNSなどネット上でのやりとりに慣れている分、リアルのやりとりが難しい、面倒だと感じてしまうのでしょう。
そのため、恋愛に消極的になっていくのです。
ミレニアル世代の仕事に対する考え方
最後に、ミレニアル世代の仕事に対する考え方について紹介します。
ミレニアル世代は、職場では度々使えないなどのマイナス評価をされることも少なくありません。
なぜ使えないと言われることが多いのか、ミレニアル世代の仕事に対する考え方を見てみましょう。
プライベート重視
ミレニアル世代の仕事への考え方には、プライベート重視であることが挙げられます。
ミレニアル世代には、自分を犠牲にしてまで仕事をする、という考えはありません。
仕事はあくまでも生活するためにするものであり、プライベートを犠牲にするほどの価値がある、とは思っていないのです。
そのため、ミレニアル世代の働き方はプライベート重視になるでしょう。
同じ会社に長く勤める気がない
ミレニアル世代の仕事への考え方には、同じ会社に長く勤める気がないというものが挙げられます。
ミレニアル世代は、仕事第一ではありません。
そのため、そもそも同じ会社にずっと勤めるつもりがないのです。
就職したものの、自分に合わないと思えばすぐに退職を決めるのも、ミレニアル世代の特徴と言えるでしょう。
ワークバランスを重視する
ミレニアル世代の仕事への考え方には、ワークバランスを重視することが挙げられます。
ミレニアル世代はプライベートを重視して働いていますから、働き方、いわゆるワークバランスを重視していることが多いです。
やりがいよりも福利厚生を重視したり、場合によっては正社員にこだわらないこともあるでしょう。
転職に抵抗がない
ミレニアル世代の仕事への考え方には、転職に抵抗がないことが挙げられます。
先程も触れたように、ミレニアル世代はそもそも一つの会社に長く勤める気がありません。
つまり、転職に抵抗がないのです。
自分のスキルアップや目的を達成したら、何のためらいもなく転職したり独立することもあります。
会社への帰属意識は、かなり低いと言わざるを得ません。
会社への貢献意識が低い
ミレニアル世代の仕事への考え方には、会社への貢献意識が低いことが挙げられます。
ミレニアル世代は、会社のために働くという意識はありません。
仕事はあくまでも生活するためであり、自分のために働いているのです。
そのため、会社の利益のために働こうなどという意識は低いと言えるでしょう。
まとめ:ミレニアル世代は多様性を受け入れ共感を求める世代
ミレニアル世代の意味やゆとり教育、Z世代との違い、ミレニアル世代の特徴、性格、恋愛傾向、仕事への考え方について紹介しました。
ミレニアル世代はあらゆる不景気を目の当たりにし、過度な期待をせずに現実を見る世代でもあります。
また、ネットの普及とともに育ったため、一昔前では孤立しつつあったマイノリティも、すんなり受け入れることができるもの。
個人主義で現実主義、尚且つ共感を求めるミレニアル世代と上手に付き合っていきましょう。