すぐ謝る人の心理について、紹介します。
あなたの周りにも、すぐ謝る人はいませんか。
何かトラブルがあったり、ちょっと注意したり指摘したりするたびに、『すみません』と謝る人がいますが、それはなぜなのでしょうか。
ここでは、すぐ謝る人の心理や特徴、すぐ謝る人がうざいと思われる理由について紹介していきます。
すぐ謝ることは必ずしも良い事とは限らないので、注意しなくてはなりません。
目次
すぐに謝る人の心理
ではまず、すぐ謝る人の心理から見ていきましょう。
自分が悪いわけでもないのに、咄嗟に口から出る言葉が『すみません』や『申し訳ありません』などの謝罪の言葉なのは、なぜなのでしょうか。
すぐ謝る人の心理には、こんなものがあるようです。
早くこの場を切り抜けたい
すぐ謝る人の心理には、早くこの場を切り抜けたいというものが挙げられます。
トラブルが起きたときの独特の雰囲気が苦手、という人もいますよね。
誰かが謝らないと話が進まない、この嫌な雰囲気が終わらないと言う場合、自分が悪い訳ではなくても、この場を切り抜けるために謝ってしまうのです。
丸く収めたい
すぐ謝る人の心理には、丸く収めたいというものが挙げられます。
早くこの場を切り抜けたいという心理と似ていますが、その場を丸く収めたいという気持ちが働くことで、すぐ謝る人もいます。
自分が謝れば解決する、という気持ちがあるからこそ、『とりあえず謝っておこう』と思うのでしょう。
良い人だと思われたい
すぐ謝る人の心理には、良い人だと思われたいというものが挙げられます。
謝れば解決する、その場の空気が元に戻るという理由から、すぐ謝る人は『謝れば良い人だと思われる』と思い込んでいるのです。
確かに謝ることで解決することもありますが、後述しますが謝ることは必ずしも良い事とはいえないので、気をつけなくてはなりません。
悲劇のヒロインになりたい
すぐ謝る人の心理には、悲劇のヒロインになりたいというものが挙げられます。
これは女性心理に多く、特に恋愛が絡んでくるとすぐ謝る人もいますね。
『私が全部悪いの』と思い込むことで、好きな人に興味を持ってほしいのです。
周りから可哀想だなと思われたい気持ちも重なり、まさに悲劇のヒロインになりたい女性は恋愛面ですぐ謝るようになるでしょう。
謝れば済むと思っている
すぐ謝る人の心理には、謝れば済むと思っていることが挙げられます。
これは、子供の頃などに怒られてばかりだった人に多く、『とりあえず謝っておけば怒られずに済む』ということを脳が覚えてしまっているのです。
なぜ怒られているのかは分からなくても、とりあえず謝っておけばその場が丸く収まることを知っているので、すぐに謝ってしまいます。
すぐ謝る人の特徴
続いて、すぐ謝る人の特徴を紹介します。
すぐ謝る人の心理は先ほど紹介したとおりですが、すぐ謝る人にはどんな特徴があるのでしょうか。
実は、すぐ謝る人は幼少期の過ごし方が大きく関係していると言われており、自分を守るためにすぐ謝る癖がついてしまっているのです。
自己評価が低い
すぐ謝る人の特徴には、自己評価が低いことが挙げられます。
すぐ謝る人は、とにかく自己評価が低いです。
『自分はダメな人間だから』『何をしてもうまくいかなくて迷惑をかけてしまう』なんて思っている人は、何かあったときに自分のせいだと思ってしまうため、すぐに謝ってしまいます。
関連記事はこちら▽ なんでも自分のせいにする人の特徴や心理|自分のせいにしない方法とは
自信が無い
すぐ謝る人の特徴には、自信が無いことが挙げられます。
自己評価が低いことと被るのですが、すぐ謝る人は自分に自信がありません。
自信が無いからこそ、周りに何か言われた時にすぐに謝ってしまうのでしょう。
自信がある人は、自分が何かしたとは思わないので、本当にミスを認めたとき以外は謝ることはありません。
思い込みが激しい
すぐ謝る人の特徴には、思い込みが激しいことが挙げられます。
先ほど悲劇のヒロインになりたい心理があるといいましたが、『すぐに謝れる自分』に酔いしれているタイプもいます。
このタイプは思い込みが激しく、『みんなに責められて可哀想な自分』を演じることで、自分の価値を確認しているのです。
『自分』がない
すぐ謝る人の特徴には、『自分』がないことが挙げられます。
自分の意見や考えなどを持っておらず、多い方に賛同することで、これまでをやり過ごしてきたタイプと言えます。
どっちつかずの返事ばかりしているので、優柔不断で八方美人と言われてしまうこともあるでしょう。
このタイプは自分を持っていないので、自分から意見を言ったりすることはほとんどありません。
自分のことしか考えていない
すぐ謝る人の特徴には、自分のことしか考えていないことが挙げられます。
すぐ謝る人は何よりも自分が大切で、自分を守るために『すぐに謝る』のです。
謝れば許してもらえる、怒られずに済む、その場が丸く収まるというのは、すべて自分を守るため。
自分がすぐ謝ることで周りがどう思うかなど、周りのことは一切考えていません。
すぐ謝る人がうざい理由
すぐ謝る人がうざい理由を、紹介します。
すぐ謝る人は良かれと思ってすぐ謝っているわけですが、多くの人はすぐ謝る人をうざいと感じているのが現実。
なぜ、すぐ謝る人をうざいと感じるのでしょうか。
その理由が、こちらです。
関連記事はこちら▽ 良かれと思って行動する人の心理や特徴|良かれと思って行動する人への対処法とは
イライラするから
すぐ謝る人がうざい理由には、イライラするからというものがあります。
何が悪いかも分かっていないのに、とりあえず謝っておこうという姿勢は、見ているとイライラするもの。
口を開けば『すみません』と謝ってばかりいる人と一緒にいると、イライラするためうざいと感じるのです。
話し合いができないから
すぐ謝る人がうざい理由には、話し合いができないからというものがあります。
すぐ謝る人は、自分の考えなどは言わずにただ謝ることで時間が過ぎるのを待っています。
これでは話し合いもできませんね。
話し合いで解決したいと思っている人にとっては、すぐ謝る人は話し合いができないゆえ解決策が見いだせないため、うざいと感じてしまいます。
自分が悪者になった気がするから
すぐ謝る人がうざい理由には、自分が悪者になった気がするからというものがあります。
自分が何か言ったりちょっと指摘しただけですぐに謝られてしまうと、見ている人はあなたのことを『すぐ怒る人』と認識してしまうでしょう。
周りから自分が悪者のように認識されてしまうのは、誰だって嫌ですよね。
自分勝手だから
すぐ謝る人がうざい理由には、自分勝手だからというものがあります。
すぐ謝る人は、自分のことしか考えていません。
相手のことなど考えず、自分を守ることしか考えていない自分勝手な人です。
一度自分勝手だなと思うと、自分勝手に過ごしているすぐ謝る人がうざくてたまらなくなってしまうのです。
誠意が感じられないから
すぐ謝る人がうざい理由には、誠意が感じられないからというものがあります。
すぐ謝る人は普段から謝ってばかりなので、本当に悪いと思っているのか分からず、反省していないように見えてしまいます。
真意が伝わりにくく、『どうせ謝ればいいと思ってるんでしょ』と感じてしまい、誠意が伝わってこないためにうざいと思ってしまいます。
すぐ謝る人がうざい時の対応
すぐ謝る人への上手な対応の仕方を、紹介します。
すぐ謝る人はうざくてイライラしてしまいますが、イライラしても何も変わりません。
相手(すぐ謝る人)の意識や考え方が変わらなければいけないので、上手な対応をしていきましょう。
理由を聞く
すぐ謝る人への上手な対応には、理由を聞くことが挙げられます。
なぜすぐに謝るのか、その理由を聞いてみましょう。
本人が理由があって(自分が悪い原因や理由がある)謝っているのであれば、その理由をきちんと説明できるはず。
謝る理由、怒られる理由を理解できているかどうかはとても大切なので、まずは理由を聞いてみてください。
謝るのを辞めるよう伝える
すぐ謝る人への上手な対応には、謝るのを辞めるよう伝えることが挙げられます。
すぐに謝ることを自分が嫌だと感じていること、すぐ謝ることで周りがどう感じているかなどを、丁寧に説明しましょう。
くれぐれも、謝るのをやめてよ!と強い口調で言うのはNG。
強い口調で言うと、相手はより萎縮してしまって謝るのを繰り返してしまいます。
対策を考えてもらう
すぐ謝る人への上手な対応には、対策を考えてもらうことが挙げられます。
何か悪いことやミスをして謝っているのだとしたら、同じことを繰り返さないよう、しっかりと対策を考えてもらいましょう。
過ぎてしまったことは仕方がありませんから、終わったことを言うよりも次にどうするのか、再発防止に務めるように伝えてください。
自分も謝る
すぐ謝る人への上手な対応には、自分も謝ることが挙げられます。
何かトラブルが起こったのなら、その原因は1つではないはず。
相手だけではなく、あなたにも多少原因があるのではないでしょうか。
向こうが謝ってくるのなら、『私の方こそ言い方が分かりにくくてごめんね』など、こちらからも謝りましょう。
お互いに謝れば、向こうも必要以上に謝ってこなくなるかもしれません。
謝ってほしいわけじゃないことを伝える
すぐ謝る人への上手な対応には、謝ってほしいわけじゃないことを伝えることが挙げられます。
すぐ謝る人は必要以上に謝りますが、こちらはそこまで謝ってほしいと思ってるわけではないですよね。
謝られても状況は何も変わりませんし、謝るよりも違うことをしてほしい…と思うことも。
『謝ってほしいわけじゃないよ』と優しく伝え、次にどうするべきかを伝えましょう。
謝り癖をやめる方法
最後に、謝り癖をやめる方法をご紹介します。
すぐ謝ることは、謝らない人よりはマシとはいえ、周りにあまり良い印象は与えません。
すでに謝ることが癖になっている人もいると思いますが、謝り癖は改善していくのがベスト。
謝り癖をやめたいのなら、以下の方法を試してみてください。
なぜ怒られたのかを理解する
謝り癖をやめる方法には、なぜ怒られたのかを理解することが挙げられます。
自分に非があるときは、やはり謝らなくてはいけません。
しかし、非があるかどうかに関わらず『とりあえず謝る』というのはNG。
謝る前に、何が悪かったのか、なぜ怒られたのかを理解しましょう。
そうすれば、本当に謝るべきなのかが分かるはずです。
ほかの言葉に置き換える
謝り癖をやめる方法には、他の言葉に置き換えることが挙げられます。
一番おすすめなのは、『ありがとう』に置き換えること。
すぐ謝る癖のある人は、人に親切にしてもらった時にも、ありがとうではなく『すみません』と言ってしまうことが多いです。
普段から『すみません』を使ってばかりだと思いますが、すみませんを封印して別の言葉、ありがとうなどに置き換えてみてください。
関連記事はこちら▽ 感謝できる人の特徴や性格|感謝できるようになるにはどうすればいい?
自分に自信を持つ
謝り癖をやめる方法には、自分に自信を持つことが挙げられます。
謝り癖のある人は、基本的に自分に自信がありません。
だからこそ、自分が間違っていると思い込んでしまい、咄嗟に謝ってしまうのでしょう。
謝り癖を根本から直したいのなら、自分に自信を持つことは必要不可欠。
小さな目標を達成するなどして、少しずつ自信をつけていきましょう。
相手の気持ちを考える
謝り癖をやめる方法には、相手の気持ちを考えることが挙げられます。
すぐ謝る人が周りからうざいと思われる理由には、自分勝手で相手の気持ちを考えないから、というものがありましたね。
『もしも自分だったら』と、自分が謝られる立場だったらどう思うか?を考えてみましょう。
相手の気持ちを考えることができれば、謝り癖も直っていくはずです。
同じことを繰り返さないようにする
謝り癖をやめる方法には、同じことを繰り返さないようにすることが挙げられます。
もし叱られることが多いのであれば、なぜ叱られたのかをきちんと考え、改善していく必要があります。
同じことで叱られないよう、何がいけなかったのかを考えてください。
同じミスばかりしていたら相手もイライラしますので、謝らなくて良い環境を作るためにも、同じことを繰り返さないことは非常に重要だと言えるでしょう。
まとめ:すぐ謝る人は良く思われていない可能性大
すぐ謝る人の心理や特徴について、紹介しました。
すぐ謝る人は謝ることで状況が改善すると思っていることが多いですが、実際には周りからよく思われていません。
ただ謝っているだけ、しつこいなどの理由でうざいと思われる可能性大なので、すぐ謝る癖のある人は意識して改善していきましょう。
すぐに直すのは難しいですが、『謝らないようにする』ことを自分なりに意識して過ごすことが大切です。
謝り癖を直して、良い人間関係を築いていきましょう!