作り笑顔の特徴について、紹介します。
大人になると、どうしてもする機会が増える『作り笑顔』。
ここでは、作り笑顔の特徴や作り笑顔をする心理、作り笑顔に疲れたときの対処法などについて見ていきたいと思います。
作り笑顔は周りに良い印象を与えませんが、実は良い効果も!?
作り笑顔について、詳しく見ていきましょう。
目次
作り笑顔の意味とは
まずは、作り笑顔の意味から紹介します。
『作り笑顔』『作り笑い』を辞書で引くと、以下のような意味がありました。
- 嬉しくも楽しくもないが、愛想のために無理して作った笑顔のこと
- わざと笑う様子
このことから、作り笑顔は『本心に逆らい、無理して笑う様子』であることが伺えます。
類語には、愛想笑いやそら笑いなどがありますね。
作り笑顔は自然に笑った顔ではないため、人によってはすぐに見破ることができるでしょう。
何かと不自然さが残るため、あまり良い印象は与えません。
作り笑顔の特徴
作り笑顔の特徴について、紹介します。
作り笑顔は、大人になるとある意味マナーのようなものでもあるので、誰でも一度はしたことがあるでしょう。
しかし、作り笑顔は意外と簡単にバレてしまうもの。
作り笑顔の特徴は、こちらです。
目が笑っていない
作り笑顔の特徴には、目が笑っていないことが挙げられます。
作り笑顔の特徴として最も典型的なのが、『目が笑っていない』ことでしょう。
口角は上がっていて、パッと見では笑っているように見えるのに、目を見ると笑っていません。
目が笑っていないのは、作り笑顔ならではの特徴と言えるでしょう。
表情が堅くてぎこちない
作り笑顔の特徴には、表情が堅くてぎこちないことが挙げられます。
作り笑顔は、『本当は笑いたくないのに無理して笑っている』こと。
つまり、心と真逆のことをしているのです。
ですから、よく見ると表情が堅くてぎこちないもの。
なんか変だな、と感じるのは、そのせいかもしれません。
落ち着きがない
作り笑顔の特徴には、落ち着きがないことが挙げられます。
作り笑顔をしている人は、『作り笑顔をしていること』がバレないか不安なので、どことなく落ち着きがありません。
視線が定まらなかったり、髪の毛を触ってばかりいるなど、落ち着きがない様子も作り笑顔の特徴です。
スっと笑顔が消える
作り笑顔の特徴には、スっと笑顔が消えることが挙げられます。
作り笑顔は意識して笑顔を作っているわけですから、笑顔を作らなくて良い状況になればすぐに素の表情に戻ります。
10から徐々に下がってくるのではなく、10(笑顔)から一気に0(素)になる感じですね。
笑顔が消える瞬間を観察していると、作り笑顔かどうかは意外と簡単に分かるものです。
声のトーンが一定
作り笑顔の特徴には、声のトーンが一定なことが挙げられます。
本気で笑っているときは、声が大きくなったりなどトーンは一定にはなりません。
しかし作り笑顔のときは心は冷静さを保っているわけですから、声のトーンは一定になります。
棒読み状態になる、というとイメージしやすいのではないでしょうか。
作り笑顔をする心理
続いて、作り笑顔をする心理について紹介します。
先ほどから何度か触れていますが、大人になると作り笑顔をする機会は意外と多いもの。
ある意味マナーのようなものではありますが、なぜ作り笑顔をするのでしょうか。
作り笑顔をする心理は、こちらです。
その場をやり過ごしたい
作り笑顔をする心理には、その場をやり過ごしたいというものが挙げられます。
今の状況から早く解放されたい、早く終わりにしたいなどの気持ちのとき、作り笑顔をするという人は多いのではないでしょうか。
はっきり『帰りたい』と言えないからこそ、笑顔を作って誤魔化しているのです。
角を立てたくない
作り笑顔をする心理には、角を立てたくないというものが挙げられます。
本当は笑いたくない、自分の意見を言いたいというときでも、『これを言ったら空気が悪くなるだろうな』などと考えてしまうもの。
そんな『角を立てたくない』という気持ちから、作り笑顔をするのです。
嫌われたくない
作り笑顔をする心理には、嫌われたくないというものが挙げられます。
角を立てたくないことと似ていますが、周りから嫌われたくない、自分のポジションを守りたいというときにも作り笑顔をします。
笑顔でいれば周りから悪く思われることはありませんので、嫌われないためにニコニコ笑顔を作っているのでしょう。
本心を悟られたくない
作り笑顔をする心理には、本心を悟られたくないというものが挙げられます。
作り笑顔は、本当は笑いたくないのに無理して笑っている状態のこと。
つまり、本心では全く別の状態だということです。
本音や本心を悟られたくないからこそ、無理して笑っているのかもしれません。
面倒ごとに巻き込まれたくない
作り笑顔をする心理には、面倒ごとに巻き込まれたくないというものが挙げられます。
たとえば周りにイライラしている人がいるとき、そのイライラの標的にされないようにと笑顔を作ることもあります。
八つ当たりされたり、面倒ごとに巻き込まれたくないという気持ちは誰にでもあるものです。
作り笑顔が気持ち悪い理由
ではここで、作り笑顔が気持ち悪い理由を紹介します。
作り笑顔は、周りに良い印象は与えません。
作り笑顔をしている人が好き、という人は恐らくいないでしょう。
作り笑顔が気持ち悪い理由には、以下のものが挙げられます。
関連記事はこちら▽ 気持ち悪い人の特徴や見た目|気持ち悪いと感じる人への対処法とは
不気味だから
作り笑顔が気持ち悪い理由には、不気味だからというものが挙げられます。
作り笑顔は自然な笑顔とは違って、やはりどこか違和感が残るもの。
口は笑っているのに目は笑っていないので、不気味な印象を与えてしまっているのでしょう。
不気味な人を気持ち悪いと思うのは、当然の感情ですね。
どこを見てるか分からないから
作り笑顔が気持ち悪い理由には、どこを見てるか分からないからというものが挙げられます。
作り笑顔の人は、『作り笑顔であること』が周りにバレないよう、悟られないようにしています。
そのため視線が定まらず、どこを見ているのかが分かりません。
時々、どこを見てるのかわからない人を出会うことがありますが、ちょっと気持ち悪いですよね。
何を考えてるのか分からないから
作り笑顔が気持ち悪い理由には、何を考えてるのか分からないからというものが挙げられます。
作り笑顔の人は、『顔と心』が全くの別もの状態。
笑っていながらも本心では別のことを考えているわけですから、相手からするとあなたは『何を考えてるのか分からない』のです。
考えていることが分からないと、一層不気味さを増しますね。
感情が見えないから
作り笑顔が気持ち悪い理由には、感情が見えないからというものが挙げられます。
何を考えてるのか分からないことと似ていますが、作り笑顔の人からは感情を読み取ることができません。
だからこそ、不気味に感じてしまうんですよね。
人は、相手の表情から情報を得ようとしますが、作り笑顔の人からは何の情報も得ることができません。
不自然だから
作り笑顔が気持ち悪い理由には、不自然だからというものが挙げられます。
作り笑顔は、本人は自然に笑っているつもりですが、傍から見ると不自然極まりないもの。
その不自然さが、『気持ち悪い』という印象を与えてしまっているのです。
本人はそれに気づいていないので、違和感ばかりが募ってしまいます。
作り笑顔に疲れた時の対処法
ではここで、作り笑顔に疲れたときの対処法を紹介します。
作り笑顔は、大人になれば必ず一度はしたことがあると思いますが、作り笑顔ばかりしていると疲れてしまうもの。
作り笑顔をするのに疲れたな、と感じたら、以下のことを試してみてください。
自分の本音と向き合う
作り笑顔に疲れたときの対処法には、自分の本音と向き合うことが挙げられます。
作り笑顔ばかりしていると、いつしか自分で自分の本音が分からなくなってしまうこともあるでしょう。
自分の本音としっかり向き合い、本心を話せる人の前では本音を打ち明けるのがおすすめです。
無理しない
作り笑顔に疲れたときの対処法には、無理しないことが挙げられます。
作り笑顔がしんどいなぁと感じたら、無理しないようにしましょう。
気心のしれた友達、作り笑顔をしなくてもいい人と会ったり、1人で過ごすのもいいですね。
無理して作り笑顔をし続けていると、自然な笑顔ができなくなってしまいます。
相手のことを知る
作り笑顔に疲れたときの対処法には、相手のことを知ることが挙げられます。
相手のことを知らないからこそ、気を使って作り笑顔ばかりになっているのでしょう。
そういうときは、相手のことを知ることがおすすめ。
相手がどんな人なのかを知れば、作り笑顔になる機会も減るのではないでしょうか。
その場を離れる
作り笑顔に疲れたときの対処法には、その場を離れることが挙げられます。
作り笑顔のし過ぎで嫌になったら、一旦その場を離れましょう。
気を遣う相手と物理的な距離ができれば、気持ちも少しは落ち着くはず。
一旦その場を離れ、気持ちを落ち着かせてください。
ストレス発散をする
作り笑顔に疲れたときの対処法には、ストレス発散をすることが挙げられます。
ストレスが溜まっていると、自然な笑顔をすることはできません。
明らかな作り笑顔になってしまうのは、ストレスが溜まっていることも原因の1つ。
自分なりのストレス発散方法を見つけておくことがおすすめです。
作り笑顔の効果
ではここで、作り笑顔の効果を紹介します。
作り笑顔はあまり良いものではありませんが、実はたくさんの良い効果をもたらしてくれるもの。
笑顔にはたくさんの効果がありますが、それらは作り笑顔も対象になるのです。
ストレス発散になる
作り笑顔の効果には、ストレス発散になることが挙げられます。
たとえ作り笑顔であっても、『笑う』ということは気持ちがすっきりするもの。
無理やりにでも思い切り笑ったあと、気持ちがすっきりしたことはありませんか?
泣くことと同様、笑顔になることもストレス発散になるのです。
免疫力アップ
作り笑顔の効果には、免疫力アップが挙げられます。
笑顔でいると、『ナチュラルキラー細胞』という免疫細胞が活性化することが分かっています。
笑顔の効果って凄いですよね!
作り笑顔であっても、顔の筋肉を動かすことで脳が『笑っている、楽しい』と錯覚するため、免疫力アップに繋がるのです。
アンチエイジング
作り笑顔の効果には、アンチエイジングが挙げられます。
作り笑顔であっても、笑うことに変わりはありません。
口周りや目の周りの筋肉を動かすことは、顔のシワやたるみ予防につながります。
ほうれい線などが気になる人は特に、作り笑顔を続けることで、予想以上のアンチエイジング効果が得られるかもしれません。
ポジティブな気持ちになる
作り笑顔の効果には、ポジティブな気持ちになることが挙げられます。
笑顔でいると、気持ちまで明るくなったことはありませんか?
嫌なことがあったとき、無理にでも笑顔を作ることで脳が錯覚し、ポジティブな気持ちになれることもあるのです。
落ち込んでいても何も変わらないので、気持ちの切り替えにもピッタリですね。
コミュニケーションが円滑に進む
作り笑顔の効果には、コミュニケーションが円滑に進むことが挙げられます。
人は、笑顔でいるほど他人とのコミュニケーションが円滑に進むもの。
初対面の人ともある程度上手くやっていける人というのは、みな笑顔を作るのが上手な人だと言えるでしょう。
人間関係はとても重要なので、コミュニケーションが円滑に進むのは嬉しい効果ですね。
作り笑顔の上手なやり方
最後に、作り笑顔の上手なやり方を紹介します。
作り笑顔は、時として必要なスキルとも言えるもの。
しかし、周りに『明らかな作り笑顔だな』と思われたのでは意味がありません。
作り笑顔の上手なやり方は、こちらです。
口角を上げる
作り笑顔の上手なやり方には、口角を上げることが挙げられます。
周りから『笑顔だな』と思われるためには、口角を上げることが必要不可欠。
日本人は口角が下がっている人が多いので、意識して口角を上げるようにしましょう。
鏡の前で、確認してみることをおすすめします。
目を意識する
作り笑顔の上手なやり方には、目を意識することが挙げられます。
自然な笑顔と作り笑顔の最大の違いが、目元。
目が笑っているかどうかで簡単に見破られてしまいます。
そのため、笑顔を作るときには目を意識するようにしましょう。
こちらも鏡を見ながら、自然に見える目の状態を覚えるのがおすすめです。
表情筋トレーニングをする
作り笑顔の上手なやり方には、表情筋トレーニングをすることが挙げられます。
表情筋が固くなっていると、笑顔を作ってもぎこちなくなってしまいます。
作り笑顔ができない人も、表情筋を鍛えることで自然な笑顔に近づくことができるでしょう。
割り箸トレーニングや風船トレーニングなど、色々なものがあります。
大げさに笑ってみる
作り笑顔の上手なやり方には、大げさに笑ってみることが挙げられます。
自分では『これじゃさすがに大げさすぎるかな』と思うくらいが、意外と周りからは自然な笑顔に見えていることも。
微笑むだけでは、あからさまな作り笑顔だったりすることも少なくありません。
一度、大げさに笑ってみると意外と自然に見えるものですよ。
感情を持ち込まない
作り笑顔の上手なやり方には、感情を持ち込まないことが挙げられます。
『本当はこっちがいいのに』『やりたくないから断りたい』など、作り笑顔のときには様々な感情があるもの。
こういう感情が、どうしても表情にでてしまうので、一旦感情を封じてしまいましょう。
無感情になる、感情を持ち込まないようにすると、割り切って考えられるため笑顔も作れるようになるのです。
作り笑顔より自然な笑顔をマスターしよう
作り笑顔の特徴や心理、対処法などについて紹介しました。
作り笑顔は、どうしてもやることはあるものの、作り笑顔だとバレていると相手に良い印象は与えません。
自分では普通に笑っているつもりでも、周りからはバレバレなこともあるのです。
作り笑顔の練習をするのもいいですが、時には自分の気持ちに正直になり、楽しいときに思い切り笑う、自然な笑顔をマスターできるといいですね。