Z世代について、紹介します。
「○○世代」と年代を区別することが多いですが、今回は最近の若者を示す言葉としても知られている、「Z世代」に注目してみたいと思います。
Z世代の意味や語源、特徴、性格などの他、Z世代は頭がおかしいと言われる理由や使えないと言われる理由、そしてZ世代がうざいときの対処法についても触れていますので、是非最後まで読み進めてみてください。
目次
Z世代の意味とは
まずは、「Z世代」の意味から紹介します。
Z世代というのは、諸説ありますが1990年代後半から2010年頃までに生まれた世代のこと。
2022年現在の年齢でいうと、10代から20代くらいですね。
Z世代はインターネットが既に広まってから生まれたので、物心つく頃には既にインターネットが身近にありました。
1つ前のミレニアル世代は「インターネットと共に成長してきた」世代ですから、Z世代とは少し違うことが分かりますね。
Z世代の方が、よりデジタルネイティブだと言えるでしょう。
なぜ「Z」?Z世代の語源
ではなぜ、Z世代と言われるのでしょうか。
これまで日本では、先述した「ミレニアル世代」などの呼び方であり、アルファベットを用いることはありませんでした。
それなのにZ世代と呼ぶようにしたのは、アメリカの影響があると言えます。
アメリカでは世代区分にアルファベットを用いるのが主流であり、1960年から1974年生まれのことをX世代、1975年から1990年代前半に生まれた人のことをY世代と表現していました。
アルファベットがX、Yと続いたため、X、Yの次である「Z」を使うようにした、というわけです。
Z世代の次はある?
アメリカも含めて考えるなら、世代の呼び方はX、Y、Zときたわけですが、Z世代の次はあるのでしょうか。
実はZ世代の次は「α(アルファ)世代」と呼ばれています。
α世代は2010年以降に生まれた人たちで、簡単に言うなら現在小学生以下の子供たちのこと。
これから社会に出る世代であるため、もう少しすると注目度も高まってくるのではないでしょうか。
Z世代の特徴
では続いて、Z世代の特徴について紹介します。
Z世代は1990年代後半から2010年頃に生まれた若者のことで、生まれたときから既にインターネットが身近にあった世代でもあります。
そんなZ世代にはどんな特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
情報発信力が高い
Z世代の特徴には、情報発信力が高いことが挙げられます。
Z世代は生まれたときからインターネットが普及しており、物心つく頃には既に自分でインターネットを使っていた、という人も少なくありません。
SNSなどで発信することにも抵抗がないので、Z世代は特に情報発信力が高いと言えるでしょう。
多様性を受け入れられる
Z世代の特徴には、多様性を受け入れられるというものが挙げられます。
Z世代はSNSを通じて様々な情報をインプットしていますので、マイノリティもすんなり受け入れることができます。
トランスジェンダーやLGBTなども差別することなく、すんなり受け入れることができるのはZ世代の良いところだと言えるでしょう。
承認欲求が強い
Z世代の特徴には、承認欲求が強いことが挙げられます。
Z世代はSNSを通じて多くの人と関わっていますから、周りに自分を認めてもらいたくてたまりません。
つまり、承認欲求が強いのです。
SNSにたくさん投稿するのも、いいねなどの共感がほしいからなのです。
コスパやタムパを重視する
Z世代の特徴には、コスパやタムパを重視することが挙げられます。
コスパはコストパフォーマンス、タムパはタイムパフォーマンスのこと。
Z世代は、お金だけでなく時間も有効に使いたいという意識が非常に高いです。
安くて良いものを選ぶのはもちろん、時短できるアイテムがあれば積極的に取り入れていくでしょう。
取捨選択できる
Z世代の特徴には、取捨選択できることが挙げられます。
Z世代は、溢れるほどある莫大な情報を、全てインプットしているわけではありません。
自分にとって必要な情報かどうかを、常に取捨選択しています。
小さい頃から情報が溢れていたZ世代にとって、情報の取捨選択は得意分野なのでしょうね。
Z世代の性格
続いて、Z世代の性格について紹介します。
Z世代の特徴については先程紹介したとおりですが、Z世代はどんな性格をしているのでしょうか。
全員に当てはまるとは限りませんが、Z世代は以下のような性格をしている人が多いようです。
こだわりが強い
Z世代の性格には、こだわりが強いことが挙げられます。
Z世代はインターネットの影響を強く受けていますので、ある意味こだわりが強い人が多いと言えます。
たとえばSNSに投稿する写真の加工や角度など、周りの人からすると違いが分からないような細かいところにこだわる人も少なくありません。
周りの評価を気にする
Z世代の性格には、周りの評価を気にすることが挙げられます。
Z世代はインターネット、特にSNSでの共感を集めたいという気持ちが強く、それは周りの評価を気にしているからだと言えるでしょう。
周りから自分がどう見られているか、周りからの評価が気になってたまらないのです。
変化を受け入れられる
Z世代の性格には、変化を受け入れられることが挙げられます。
Z世代は何度も言いますがインターネットが常に隣にある世代なので、様々な情報を瞬時にインプットすることができます。
そのため、変化を受け入れる適応力がある、とも言えるでしょう。
時代の変化、流行の変化などを敏感に感じ取り、その変化を受け入れていきます。
効率重視
Z世代の性格には、効率重視であることが挙げられます。
先程、Z世代はコスパやタムパを重視すると言いましたが、それはZ世代が効率重視な性格をしているから。
何をするにも効率を第一に考え、短い時間、少ない労力で結果を出すことを最優先に考えていると言えるでしょう。
好き嫌いが激しい
Z世代の性格には、好き嫌いが激しいことが挙げられます。
Z世代は多様性を受け入れられるという特徴がありますが、その一方で「興味が無いことへの関心が薄い」という特徴もあります。
それは好き嫌いが激しいので、好きなことや興味があること以外はどうでもいい、と思っているからだと言えるでしょう。
Z世代は頭おかしいと言われる理由
ではここで、Z世代は頭おかしいと言われる理由について紹介します。
世間では、Z世代は頭がおかしいと言われることも多々ありますよね。
特に年配の人からそう言われることが多い気がしますが、その理由には以下のようなものが挙げられます。
ネットを鵜呑みにするから
Z世代は頭がおかしいと言われる理由には、ネットを鵜呑みにするからというものが挙げられます。
Z世代は気になることがあると、すぐにネットを使って調べます。
それは良いことなのですが、ネットにある情報を鵜呑みにしてしまい、真実かどうかを確認せずに発信してしまうことも少なくありません。
ネットの関わりを重視するから
Z世代は頭がおかしいと言われる理由には、ネットの関わりを重視するからというものが挙げられます。
Z世代は、リアルよりもネットの世界を重視していることが少なくありません。
リアルの人間関係よりも、ネットのコミュニティを大事にしており、そちらを優先することもありますが、ネットが身近になかった世代からすると信じられないのでしょうね。
ネット依存だから
Z世代は頭がおかしいと言われる理由には、ネット依存だからというものが挙げられます。
Z世代は、とにかくスマホを手放しません。
常に片手にスマホがある状態であり、それはネット依存、スマホ依存と言われても仕方がないほど。
人に聞かずにネットに頼るところなどを、受け入れられない人もいるのかもしれませんね。
知らない人に共感して影響を受けるから
Z世代は頭がおかしいと言われる理由には、知らない人に共感して影響を受けるからというものが挙げられます。
Z世代は、InstagramやTikTokなどの影響を強く受けていると言わざるを得ません。
芸能人ではなく、一般人でも自由に投稿できるこれらのSNSを活用しているZ世代は、全く知らない一般人に共感し、その影響を受けるため、一部の人からは信じられないと言われてしまうのです。
自分の意見がないから
Z世代は頭がおかしいと言われる理由には、自分の意見がないからというものが挙げられます。
Z世代はネットでの共感が何よりも重要なので、自分の意見よりも「SNSでの意見」を重要視してしまいます。
SNSで流行ってるから、などの理由で取り入れたり流されたりするなど、自分の意見は全くないと言っても過言ではありません。
Z世代は使えないと言われる理由
続いて、Z世代は使えないと言われる理由について紹介します。
職場などでは、「Z世代は使えない」「仕事ができない」「やる気がない」などの否定的な言葉もよく聞かれますが、Z世代が使えないと言われるのはなぜなのでしょうか。
Z世代が使えないと言われてしまう理由には、以下のようなものが挙げられます。
先読みできないから
Z世代は使えないと言われる理由には、先読みできないからというものが挙げられます。
Z世代は仕事において、目の前のことしか見えておらず、先読みすることができないといわれています。
相手が何を考えているのか、何をしてほしいのかを察することができないため、使えないと言われてしまいます。
言われたことしかやらないから
Z世代は使えないと言われる理由には、言われたことしかやらないからというものが挙げられます。
Z世代は、終身雇用という考えがそもそもなく、今の会社に長く勤めるつもりがありません。
それゆえ、向上心や昇格したいという気持ちも薄く、仕事は「言われたことだけやればいい」という意識なのです。
会社のためという考えがないから
Z世代は使えないと言われる理由には、会社のためという考えがないからというものが挙げられます。
言われたことしかやらないことと似ていますが、Z世代には「会社のために頑張る」という意識がありません。
仕事は自分が生活するためにやるものなので、会社の利益などは眼中に無いのです。
プライベートを優先するから
Z世代は使えないと言われる理由には、プライベートを優先するからというものが挙げられます。
Z世代は、仕事よりもプライベートを優先する傾向にあります。
プライベートのために仕事をしている、というと分かりやすいかもしれません。
そのため、周りがどんなに忙しそうにしていても、定時になれば一人で退社してしまいます。
マニュアル通りに動かないから
やる気ない
Z世代は使えないと言われる理由には、マニュアル通りに動かないからというものが挙げられます。
Z世代は効率を求め、ネットや新しいことをどんどん取り入れていくことができます。
仕事ではマニュアル通りに進めなくてはならないときもありますが、マニュアルが効率が悪いと思えば、Z世代は自己判断で進めていってしまうところがあるでしょう。
Z世代がうざい時の対処法
最後に、Z世代がうざいときの対処法について紹介します。
同じ職場の新人など、身近なZ世代がうざくてたまらない…と感じている人もいますよね。
Z世代がうざいときの対処法を紹介しますので、自分ができそうなものから試してみてください。
一定の距離を保つ
Z世代がうざいときの対処法には、一定の距離を保つことが挙げられます。
Z世代がうざいときには、近づきすぎず一定の距離を保つようにしましょう。
合わない人と、あえてプライベートで仲良くする必要はありません。
一定の距離を保ち、最低限の関わりにすればOKです。
そういう人なんだと割り切る
Z世代がうざいときの対処法には、そういう人なんだと割り切ることが挙げられます。
Z世代がうざいと感じたときには、「そういう人だから仕方ない」と割り切るようにしましょう。
ただし、「Z世代は」とZ世代全員を一括りにするのではなく、あくまでも「この人はこういう人なんだ」と個人として割り切ることが大切です。
しっかり話を聞いてみる
Z世代がうざいときの対処法には、しっかり話を聞いてみることが挙げられます。
Z世代がうざいと思っても、まずは相手の話をしっかり聞いてみてください。
Z世代は承認欲求が強いので、話を聞いてあげることで、こちらの話にも耳を傾けてくれるようになるでしょう。
必要以上を求めない
Z世代がうざいときの対処法には、必要以上を求めないことが挙げられます。
職場にいるZ世代がうざいときには、その人には必要以上を求めないようにしましょう。
期待するから裏切られてイライラするのですから、「指示したことだけやってくれればいい」くらいに思っていれば、イライラすることもうざいと感じることもなくなるでしょう。
上辺の付き合いにとどめる
Z世代がうざいときの対処法には、上辺の付き合いにとどめることが挙げられます。
Z世代がうざいのなら、その場だけのやりとりにとどめてしまいましょう。
上辺の付き合いができていれば、それ以上親しくならなくても特に問題はありません。
最低限の会話ができればそれでいい、と思うようにすれば、うざいと思うことも少なくなるのではないでしょうか。
まとめ:Z世代と上手に付き合っていこう
Z世代の意味や語源、特徴、性格、Z世代は頭がおかしいと言われる理由、Z世代は使えないと言われる理由、そしてZ世代がうざいときの対処法について紹介しました。
Z世代は、その前の世代とは考え方や価値観が異なりますので、うまく付き合っていくのは難しい…と感じる人もいるかもしれません。
しかし、Z世代にはZ世代の良いところがありますし、それらは他の世代は見習うべきことでもあります。
Z世代の良さを知り、Z世代と上手に付き合っていきましょう。