理路整然と話す人の特徴や心理|理路整然とした話し方をするには

理路整然と話す人は、感情論で話さず頭の中で言葉を整理してから発言します。
思ったことをそのまま発言すると、感情的になりやすく何を主張したいのか解り難く話がこじれる原因となります。
そうなるとますます理路整然と話せなくなってしまい、話があっちこっち飛び散ってしまう「支離滅裂な話し方」になり、相手の頭の仲は「?」でいっぱいになります。
話に一貫性があり伝わりやすい「理路整然と話す人」から根拠や理由を追及され、鼻につくと感じる人もいるようです。
そこで今回は「理路整然と話す人」について特徴・心理・対処法などを紹介します。
「理路整然と話す人」について知りたいと思っている人は最後まで読んで下さいね。

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理路整然と話すの意味とは

理路整然(りろせいぜん)とは、言葉の意味として「物事の道理や考えの筋道が通っている」ことをいいます。
1つのことを伝えようとする場合、話が長いことや一貫性がないと何が言いたいのか分かりづらいことがあります。
理路整然と話す人は、伝えたいことをまとめてから簡潔に伝えるので聞き手にとって分かりやすく理解しやすいです。
いい意味として使われるので、あなたの話し方が「理路整然としていてとてもいいよ」と言われたら褒め言葉として受け止めて下さい。

理路整然と話す人の特徴

本質をついている話し方をするので説得力があり分かりやすいことが特徴です。
はっきり大きな声で話すので1回で聞き取りやすく、語彙力があるので多くの言葉を使って自分の主張ができるので、就職活動から会議・プレゼン・営業職で力を発揮しやすい人です。
ここでは、理路整然と話す人の特徴について解説します。

滑舌が良く聞き取りやすい話し方をする

小声でボソボソ話す人は聞き取りにくく、聞き返してしまうこともありますよね。「理路整然と話す人」は、声のトーンもハッキリして大きな声で話します。
なぜかというと「理路整然」と話す人は相手のことを気遣える人なので、分かりやすく伝えようとします。
なので、非常に聞き取りやすい話し方をする特徴があります。

短い時間で簡潔に話す

伝えたいことを簡潔に話すので、忙しい相手にも迷惑をかけることが少ない人です。
理路整然と話す人は頭の中で「話したいこと・伝えたいこと」が整理されています。主張したいことをまず話し、相手がどこまで理解しているか様子をみながら理由などを伝えます。
聞く方も話す方も時短で伝え合うことができるのです。

相手の話しをよく聞き反応が早い

理路整然と話す人は冷静で落ち着いています。
気が短く思ったことをすぐに口に出す人で「理路整然と話す人」はいません。頭の中で整理してから言葉を発するので、言葉で損をすることが少ないでしょう。そのため、冷静でクールな印象です。
相手の話したことを覚えていて、分析しながら話しを聞いています。おかしな表現をする相手にすぐに反応し反論します。

ときどき「論破」しようとする

事実に基づき物事を判断する知的なイメージで、理にかなった言い回しかたをします。時に「論破」し相手を打ちのめすこともあります。
理にかなっていないことは「間違っている」と一方的に決めつけ「自分が正しい」ことを相手が納得するまで力説します。理路整然と話しすぎて最後に「論破」することがあります。

語彙力が高い

知っている単語が多く適切に使うことができるので「語彙力が高い」イメージが強い人です。
類義語や言い換えの言葉をたくさん知っているので、話しの内容によって細かい表現ができるので伝わりやすいです。
さまざまなジャンルの書籍を読むことや新聞を読むこと、ニュースを見ることが好きです。ニュースを見る時「どんな場面でどのような言葉が使われているか」を、何気なく聞いているので自然と語彙力が身についたのでしょう。

理路整然と話す人の心理

理路整然と話す人は、自分に自信がある人からマウントしたい人までさまざまな性格の人がいます。
共通していることは、「真っすぐな人」で自分の理念を大事にする人だと感じました。
白黒ハッキリすることを好むので、曖昧な言葉で話す人・何を伝えたいのか分からない人にはお手上げのようです。

相手が何を主張しているのかよく観察したい

相手が興奮しているシーンでは、まず相手の表情をみて「この人は何が言いたいのだろうか?」と客観的に落ち着いて話を聞いています。
感情的になっていると、何が言いたいのか分からなくなるので話を聞きながら「なぜ怒っているのか」の理由を探っています。
相手の主張するポイントを聞き落とさないよう冷静になって聞き、観察したいと思っています。

言葉を知らない人だな

理路整然と話せる言葉をよく知っている人もいれば、語彙力が低く自分の気持ちをうまく伝えられない人もいます。
語彙力のない人は主語をあまり使わないので、何が言いたいのか何回か聞き直さないと分かりません。「理路整然と話す人」からみると言語能力が低く感じられ「言葉を知らない人だな」と少々呆れている可能性があります。

簡潔に話して欲しい

心配性な人や気の優しい人は親切心から丁寧に説明しようとしてしまい、話が長くなってしまうことがあります。
後から「この部分を説明するのを伝えていなかった」と、心配になることや言葉癖から一文が長すぎる傾向があるからです。結果、話しをダラダラし始め簡潔に話せません。
「理路整然と話す人」にとって、話しの長い人と会話をすると「もっと簡潔に話してくれないかな」と内心イライラしています。

あやふやな話し方をする人を警戒する

語尾が曖昧な人は「〜だと思います」「〜と考えます」と話す人を「責任逃れ」をしていると感じているようです。
会議などで肝心なところを濁して話す人をみると、きちんと説明せず聞き手が勝手に解釈するように逆手に取っていることがあります。そのような人を「人に責任転換するずるい人」と感じています。
内心「ごまかされないから」と、あやふやな話し方をする人を警戒しています。

相手より上に立ちたい

「理路整然と話す人」の中には自分に自信がある人もいますが、反対に自分に自信がなく理攻めに話し相手より上に立ちたいと思っています。
自分に自信のないタイプは少々分かりづらい専門用語やカタカナ言葉を使いたがるので分かります。
「理路整然と話す人」で、わざと難しい言葉を挟むことやカタカナ言葉を使う人は、相手より上に立ちたいと思っているのです。

理路整然と話す人が嫌われる理由

「理路整然と話す人」の中には「理詰め」をしようとする人がいます。
「理詰め」とは理論や理屈を押し通すことで、相手を追及しひどい場合では「論破」してまで非を認めさせようとします。
論理的に簡潔に話す姿はまるで閻魔様の様で、相手は反論の余地もなく気持ちを分かってもらえず不満が募ってしまうようです。
ここでは「理路整然と話す人」の嫌われる理由を紹介します。

可愛げがないからから

理路整然と話す人で嫌われてしまう原因の1つ目は「可愛げがない」からです。
とくに女性が理路整然と話すと女性特有の感情論も入ってしまうからか、自分の主張を一方的に話し「鼻につく」と反発を買ってしまうことも。
自己主張が強すぎる我が強い女性に見えてしまうことで「可愛げがない」と思われてしまうのです。

話に丸め込まれ納得させられてしまう

きちんと丁寧に話し伝わりやすい言葉を選ぶので、人によってはお高く止まって見られます。また、会話にユーモアがないので、味気無くつまらない印象です。
話をしていると言葉に説得力があるので反論しにくく、よく分からないうちに「納得させられている」感じがして後味が悪く印象がよくありません。

「正しいのは私」論破して勝ち誇るから

理路整然と話す人は、言葉をよく知っていて知識も豊富な人が多いです。
口論になったら相手が非を認めるまでいいくるめようとします。最後は勝ち誇ったかの表情は「私が正しい感」満載といったところでしょう。
言葉遣いも柔軟性がないので「そこまで言わなくても・・」というところまで論破するので、厄介な人と思われ周囲の人は距離を置こうとします。

こちらが「悪い」になってしまう

本当はさぼっているわけではないのに「さぼっている」と責められる人は「理路整然と話す」上司からコテンパンに注意されます。誤解されている人は「そこまで私が悪いのか?」と反発心が芽生えてきます。
人にはそれぞれ性格も考え方も違い、相手の事情もあります。
相手の状況まで配慮できない「理路整然と話す上司」には弁解の余地もなく「ただの悪人」にされてしまい嫌な印象しか残りません。

「君のために言ってるんだ」がウザイ

「理路整然と話す人」の中には相手のためを思って正論を叩きつける人がいます。
先ほど解説したように「私が正しい」ことが根本にある人は、相手に良かれになるとになると思い「お前のために言っているんだぞ」といいます。
ただし、言われた方は押しつけがましいと思い迷惑なのです。

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理路整然と話す人への対処法

非を認めるまで追及し正論をならべ論破するので、本当はあまり関わりたくないですよね。
間違ったことを言ってないことは頭では分かっているのに、素直に納得できず後味が悪いことがあります。
ここでは「理路整然と話す人」の独特の話し方が苦手な人やイライラしてしまう人はどんな心構えをすればいいのか解説します。

「私は影響されない」と念じリセットをする

「理路整然と話す人」を厄介だと思う人は、なるべく関わらないようにしましょう。
必要最低限の付き合いにして苦手な人が近づいてきたら自分の周りにシールドをイメージして「私は影響されない」と心の中で念じて下さい。
一通り話を聞いたら否定はせず、大事なところ以外は心の外に流しリセットしましょう。

肩に力を抜いて向き合う

どうしても必要最低限の付き合いができない「理路整然と話す人」と付き合う場合は、相手の話に納得し「あなたの意見に賛成です」と、リアクションを取りましょう。
理路整然と話す人は、「自分が正しい・相手が非を認めさせたい」と思っています。確かに正論が多く納得しますが正直鼻につくと感じることもあるでしょう。
ここではあなたが肩の力を抜いて向き合い、「いいね」と賛同すると相手はご機嫌になります。

話したいことは頭でまとめてから話す

「話したいこと・伝えたいこと」があるときは、内容をまとめてから話すようにします。
先ほど、心理の回で紹介したように話しの長い人は最終的に何が言いたいのか分からず理解するまで時間がかかります。
「理路整然と話す人」は、物事を一方方向で見るタイプが多いのでしょう。自分とは反対側の人の気持ちを理解できません。あなたも論理的に話せるよう工夫してみて下さい。

挑発に乗らない

「理路整然と話す人」の中には、理詰めで相手を言い負かし得意げになる人もいます。
クレーマーやモンペに多く、時に挑発的な言葉を使い相手が感情的になるのを待っていることもあります。
なぜかというと、相手が感情的になると返って揚げ足が取りやすくなり自分が有利になれるからです。
口が達者なクレーマーのような「理路整然と話す人」には、相手が話し終わるまで忍耐強く待ちましょう。
挑発に乗らないよう気をつけて下さい。

相手の考えを掘り下げて聞いてみる

「理路整然と話す人」の中に「説教っぽい言い方」が苦手と思う人いませんか?
面倒だったり自分が正しいことを強調したりする「こじらせ系」なので、グダグダな話は聞きたくないですよね。
しかし相手は「正しいことを正しく伝えている」と信念をもっていて悪気は全くありません。
「その考えをどのような理由で考えているのか?もっと聞かせてくれる?」というように掘り下げて聞くといいでしょう。
理路整然と話せる相手ならきちんと分かりやすく話すので、あなたも「こうゆう理由だったのね」と違う角度で相手の考えを理解できるでしょう。

理路整然とした話し方とは

「理路整然と話すこと」と「理詰め」で話すことは似ているようで違います。
理路整然と話すというのは、相手の言葉も上手に引き出しますが「理詰め」の場合、相手は返答に行き詰まってしまい気まずい会話になります。
ここでは、人を不快にさせにくい「理路整然とした話し方」について解説します。

筋道が通っている

「理路整然とした話し方」の基本は、主張したいことに理由、具体例を付け加えて話すと伝わりやすい話し方になります。
いきなり、「例えばさー」と言い出したらこの人は何が言いたいか分からないですよね。
理路整然とした話し方をするには結論(主張したいこと)を話し、理由と繋がるように話しをしましょう。筋道の通った話し方をするように聞こえます。

重要なことはハッキリ話す

「理路整然と話す」ができても、ボソボソ話すと聞き取りづらくなります。
そのように話すと相手が聞き取りにくく間違って理解する可能性が高いです。なので「理路整然と話し方」の1つに重要なことは大きな声でハッキリ言うことが挙げられます。
聞き手は大事なことを聞き逃しにくく、「言った・言わない」の押し問答になることはありません。

話を聞き終わると「なるほど」と納得できる

「理路整然とした話し方」として「妙に説得力がある・納得できる」と感じることができます。
基本的な部分で説明したように、結論から理由、事実に基づいた根拠まで話すからです。
事実に基づいた根拠を話すことで、「なぜそういえるの?」に対し、「なるほどな」と思うことができるのです。

信頼されやすい

語尾がハッキリしているので信ぴょう性が高く感じることができます。
きちんと「〜できます」「こう考えます」と言うことで、相手に不安材料を与えにくくなるのです。
顔色を伺って「〜だと思うんですけど」「おそらくうまくいくはずです」と言われると少し頼りないですよね。
たとえ心の中で不安であっても、言い切って話すことでグッと信頼されやすくなります。

相手が理解しやすい言葉で話す

「理路整然とした話し方」をする人は知的で頭のいい印象がありますね。
しかし「理路整然とした話し方」をすることとは、相手に伝わりやすい言葉を選んで話すことも含まれています。
「うん、うん、それで?」と、相手が理解して聞いて貰えるような言葉を選び話します。
難しい言葉をあえて分かりやすく言い直すことや、比喩を用いながら説明するからです。聞き手にとって分かりやすく聞くことが楽だと感じさせることも重要です。

「理路整然と話す人」に悪気はないが損しやすい

以前の職場では、新人時代に仕事内容を1〜10まですべて伝えようとする人がいました。
話が長く「こうなった場合、ああなった場合・・」と、そんなに一気に覚えられず困った経験があります。
他の方は「理路整然とした話し方」をするので、分かりやすくシンプルで要点だけしっかり教えて下さいました。厳しい方でしたが仕事内容が分かりやすかったです。
人に教える立場の人も教わる方も「理路整然とした話し方」をすると、スムーズに進行しやすいですね。
「理路整然と話す人」は真っすぐな人で、不正やあやふやなことが嫌いな正義感の強い人が多いと感じました。
ただ、自分が正しいと強気になると少々厄介なようです。
「理路整然とした話し方」を武器にして相手の心を傷つけ論破してまで非を認めさせる行為は良くありません。
「理路整然と話しをする人」で論破までする人は、「頑張っているのに・正しいことをしているのに」と、認められない気持ちから「私は悪くない」と熱くなってしまうことが一因と考えられています。
周囲にこのような人がいる場合は、少しの時間相手の話に耳を傾ける・考えを聞いてみることで相手の心は満たされていくかもしれません。
また、「理路整然と話しをする人」を苦手と感じる人は、肩に力を抜いて「悪気はない」こと「影響されない」ことを心の片隅において接してみて下さい。
悪気はないのに理由や根拠を追及し「揚げ足取り」と思われ、一方的に主張を押し付けられるように聞こえてしまう「理路整然と話す人」は、誤解されやすくやや損な人と感じました。

あなたもそうならないように気をつけてください。