積極性がない人の心理や性格の特徴|積極性を養うには?

積極的な人は、明るくポジティブで多くの人から好かれる存在です。また、仕事においても良い評価を受けやすいです。反対に、積極性がない人は周りからマイナスイメージを持たれやすく、本人もそんな自分に嫌気がさすときが多々あります。
今回は、積極性がない人について紹介します。
積極性がない人の特徴・性格や、仕事に積極性がない人の心理を解説していきます。更に、消極的な自分を変えたいという方に向けて、積極性を養う方法も紹介していきます。

積極性がないの意味とは

「積極性がない」という表現には、「物事を自分から進んで行おうとしない性質」という意味があります。同義語には「消極的」「受動的」という言葉があります。
積極性がないという表現には、ネガティブな意味合いしかないと考えられます。なので人から積極性がないと評価されたときは、相手から良いイメージを持たれていないと解釈できます。いつでも積極的に行動する必要はありませんが、仕事などの率先して行うことで良い評価を得られる場においては、積極性のなさはかなりのマイナスイメージに繋がってしまいます。


積極性がない人の特徴

積極性がない人は、周囲の人に「暗い」「地味」「大人しい」などの、あまり良くないイメージを持たれてしまう見た目・行動をとってしまうことが特徴的です。
それでは、具体的に積極性がない人の特徴を紹介していきます。

見た目が地味

積極性がない人は、基本的に目立つことを嫌います。そのため、服装や髪型・女性ならメイクも含めて、総合的に見た目が地味であることが特徴的です。
また、本当はしてみたい流行のファッションや髪型があっても、周りから「似合っていない」と思われることが怖くてできません。

自分の意見を言わない

自分の意見を言わないことも、積極性がない人によく見られる特徴の一つです。
友人や恋人と食事やデートに行くときは、いつも「どこでもいいよ」としか言わず、仕事で何か意見を求められても当たり障りのないことしか言えません。
一見協調性があるようにも思えますが、あまりにも自分の意見を言わないので周りの人をうんざりさせてしまうこともあります。

いつもおどおどしている

いつもどこかおどおどしているように見えることも、積極性がない人の特徴です。
特に、会議などの大勢の人に注目された状況では、おどおどしてしまい上手く言葉を発することができません。また、あまり関わり合いのない人や、初めて会う人の前でも、緊張してしまって上手く会話ができず「挙動不審」と思われてしまうことがあります。

友達が少ない

積極性がない人は自分から人の輪の中に入っていくことが苦手なため、友達が少ないのも特徴的です。
常に受け身なので、相手から声をかけてくれなければ仲を深めることができません。ただ、仲良くなった人のことはとても大切にするため、深い友情を築くことができます。

恋愛経験が少ない

積極性がない人にとっては、自分から好きな人にアプローチするなんて考えられないことです。「絶対に好きな人を振り向かせたい」という気持ちがなく何も行動に起こさないので、同年代の友人達よりも恋愛経験が圧倒的に少ない傾向があります。
また、人に比べて恋愛経験が少ないことが恥ずかしいと思っているので、恋愛話になるとそそくさと逃げてしまいます。


積極性がない人の性格

積極性がない人は、見た目や言動だけでなく性格的にも暗いことが特徴的です。物事を明るくポジティブに考えられないことが、積極的になれない要因なのです。
ここでは、積極性がない人の性格を詳しく紹介していきます。

自己肯定感が低い

積極性がない人は、自己肯定感が低く自分に自信を持つことができません。
「どうせ自分なんて…」という気持ちを常に持っているので、何をやっても成功しない・失敗して周りに笑われるだけ…と、やる前に決めつけて何も挑戦できずにいるのです。
本当はやってみたいことが沢山あるのに勇気が持てず、常に悶々とした気持ちを抱えています。

警戒心が強い

積極性がない人は、非常に警戒心が強い性格です。
人から褒められても「何か裏があるのでは?」と考えてしまうほど猜疑心が強く、良いことがあっても素直に喜ぶこともできません。警戒心が強いおかげで人に騙されたりすることはありませんが、人の輪になかなか馴染めないのは残念な点です。

諦めが早い

物事に積極的に取り組めないのは、諦めの早さが原因となっている場合もあります。
何が何でも成功させたいという熱い気持ちを持つことがなく、上手くいかないと途中で「もういいや」と物事を投げ出してしまいます。当然何でも途中で投げ出す人が成功を掴めるわけがなく、より一層「自分なんて何もできない」と自信をなくしてしまいます。

他力本願

積極性がない人は周りの人がどうにかしてくれることをいつも期待している、他力本願な性格をしています。
他力本願な考えを持ってしまうのは、責任をとりたくないからです。また、自分の意見を人に否定されることが怖いとも思っています。
ただ、「責任逃れしたい」というズルい気持ちは相手に見え見えで、不信感を与えて結局嫌われてしまうこともあるのです。

あがり症

積極性がない人の多くはあがり症なため、自分が目立つ状況が耐えられません。
あがり症なせいで人前に出ると挙動不審になってしまうことや、人に気軽に声をかけられないため友達が少ないことは、本人にとって強いコンプレックスとなっています。
治したいと意識すればするほど、態度や発言がぎこちなくなってしまうのです。


仕事に積極性がない人の心理

誰にでも仕事にやる気が持てないというときはありますが、何かしらの不満や悩みを抱え込んでいると、慢性的にやる気がおきず積極的に業務に取り組めないという状況がずっと続いてしまいます。その不満や悩みというのは、人それぞれ色々なものがあります。
ここでは、仕事に積極性がない人の心理を詳しく紹介していきます。

仕事が楽しくない

仕事に積極性がないのは、仕事に何のやりがいも見いだせず、楽しいと思えないことが原因の一つです。
本当はやりたい仕事が他にあった・今の職場に不満がある…といった場合、そのような悶々とした気持ちを抱えながら今の仕事にやりがいを見い出すのは非常に困難なことです。仕方なく業務をこなしているだけなので、周りには積極性がないように見られてしまいます。

失敗するのが怖い

仕事に積極性がない人は、失敗を恐れているとも考えられます。
失敗しないように慎重に取り組みすぎて仕事がなかなか進まず、本人的にはしっかりやっているつもりでも、周りからみると「やる気がない」と思われてしまいます。
また、本当はアイデアを沢山持っていても、意見が採用されたときもし失敗したら責任を負わされると考え、結局何も言えないという場合もあります。

仕事することの目的がない

仕事することの目的が明確でない場合も、なかなか積極的に取り組めないものです。
何のために仕事をしているのか、その理由は人それぞれです。家族を養うため・一人暮らしの自分の生活費のためなど、金銭面が一番の目的となっている人もいれば、お金よりもスキルアップや夢のために頑張っているという人もいます。
実家暮らしであったり、スキルアップを特に望んでいないという人は、何のために仕事しているか分からずやる気が出ない傾向があります。

人間関係が上手くいっていない

職場の人間関係が上手くいっていない場合も、積極性を持って仕事に取り組むことは困難です。
せっかく高い能力を持っている人でも、人間関係が悪いせいで自分の能力を最大限に発揮できないというのはよくあることです。小さな失敗をチクチク攻撃してくる嫌味な上司や、噂好きで人の悪口ばかり言っている同僚など、精神的にダメージを与えてくる人がいるとやる気を失ってしまうのは当然と言えるでしょう。

給料が安くてやる気が起きない

仕事に積極性を持てないのは、給料が安いことが原因の場合もあります。
労働量や自分の能力と貰える給料が比例していないと、どれだけ仕事にやりがいを感じていたとしても不満が生まれ、積極的に取り組む気持ちになれないのは当然です。
給料の額=自分への評価と捉える人は多く、あまりにも安いと自分を否定されているような気持ちにもなりやる気を失ってしまいます。


積極性を養うには

積極性がない自分を変えたい…そう思っている人もいることでしょう。積極性を養うためには、これまでの自分の行動を意識的に変えていく必要があります。勇気を出すことで、明るく楽しく毎日を送れるようになれます。
ここでは、積極性を養うにはどうすべきかを詳しく紹介していきます。

見た目をイメージチェンジする

積極性を養うには、まず見た目を明るい雰囲気にイメージチェンジすることから始めてみましょう。
明るい色の服を身に付ければ気持ちも明るくなり積極的になれます。流行りのヘアスタイルにすることで、自分に自信を持つこともできます。
そのように、ファッションや髪型が変われば自ずと自分自身の内面にも変化が現れるのです。

勇気を出して自己主張する

自分の意見を人に言えないままでいると、いつまでも積極性は養われません。勇気を出して自己主張しましょう。
始めは小さなことでもいいので、自分が「こうしたい」と思っていることを言ってみましょう。「今度〇〇に行こうよ」と自分から友人に提案してみるなど、簡単なことで良いのです。続けていくうちに、徐々に恋人や職場の人にも自分の意見を言えるようになります。
否定されることを恐れず、堂々と思いを伝えましょう。

自分の長所を見つけて自信を持つ

「自分は何をやってもダメ…」そんな気持ちでは、積極的になれるわけがありません。
自分の長所を見つけて、自信を持つようにしましょう。
長所を見つけるには自分としっかり向き合わなければいけません。そのためには、自分の好きなところを紙に書き出すと良いでしょう。内面的なことや見た目、どんな小さなことでも思いついたことを書き出しましょう。自分を認めてあげることで、どんなことにも積極的に挑戦できるようになります。

今まで以上に人と交流を持つ

積極性がない人は、人との交流を避けてしまいがちです。しかし、それではどんどん自分の殻に閉じこもってしまい、内向的になるばかりです。
人と接することを好きになるために、思い切って自分から人の輪の中に飛び込んでいきましょう。人との交流を「楽しい」と思えれば、気持ちがどんどん明るくなり自ずと消極的な面はなくなっていきます。

人の目を見て笑顔で対話する

積極性を養いおどおどした自分を変えたい…という場合は、人と対話するときにちゃんと相手の目を見て笑顔で接することを心掛けましょう。
相手の目を見ずに対話していると、相手が何を考えているのか読み解くことができず、「変に思われている」と思い込んでしまいがちです。また、笑顔で接することで自然と気持ちが明るくなり、会話を楽しめるようになります。
目を見て笑顔で話すことは自分のためになるだけでなく、相手に好印象を与えることにも繋がります。


積極性を持つことで毎日が楽しくなる

積極性を持つことで、充実感のある楽しい毎日を送ることができます。
人目を気にして自分の意見を抑えたり、目立たないよう地味に行動することは、自己防衛にはなります。しかし、その反面全く刺激がないので楽しいと思えることはほとんどないでしょう。
物事に積極的になると、失敗したり人前で恥ずかしい思いをすることもあります。しかし、その分充実感があり、ワクワクする毎日を送ることができるのです。